ページが見つかりませんでした – オフィス新設や移転、リニューアル、縮小に伴うオフィス内装デザインから内装工事まで当社にてワンストップでご対応いたします。オフィスの新設や移転、リニューアルをご検討の方は【TRUSTオフィス】へご相談ください!多数の実績がございますので将来のオフィスイメージにご参考ください。 https://ideal-office.jp オフィス新設や移転、リニューアル、縮小に伴うオフィス内装デザインから内装工事まで当社にてワンストップでご対応いたします。オフィスの新設や移転、リニューアルをご検討の方は【TRUSTオフィス】へご相談ください!多数の実績がございますので将来のオフィスイメージにご参考ください。 Thu, 28 Mar 2024 09:15:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.0.7 フレキシブルオフィスとは?メリット・デメリット・種類・デザインの注意点・事例 https://ideal-office.jp/11989 Wed, 20 Mar 2024 09:50:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11989 本記事で、「フレキシブルオフィスとは?」という疑問にお答えするために、フレキシブルオフィスのメリット・デメリット・種類・デザインの注意点・事例をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

フレキシブルオフィスとは?基本情報を紹介

フレキシブルオフィスをデザインする前に、基本情報を押さえましょう。基本情報を押さえることで、スムーズにデザインしやすいからです。それではフレキシブルオフィスの特徴や導入する理由、メリット、デメリットをご紹介します。

特徴

まずフレキシブルオフィスの特徴は、契約期間と流動的なワークスペースです。一般的なオフィスの契約期間(数か月~数年の単位)と比べて、フレキシブルオフィスの契約期間(時間や週、月の単位)は短いです。

また従来型オフィスのワークスペース(デスク配置が固定された空間)とは異なり、フレキシブルオフィスには流動的なワークスペース(ボックス席やカウンター席、フリーアドレスの座席など)がレイアウトされています。

導入する理由

次にフレキシブルオフィスを導入する理由として、多様な働き方への対応やテレワークの推進などが挙げられます。従業員のワークライフバランスを保つために、特定のオフィスに限定せず、働く場所の多様化が求められているからです。

またテレワークを推進する際に、コスト削減のためにフレキシブルオフィスを導入する企業が増えています。適した立地と広さのフレキシブルオフィスを利用することで、オフィス物件の賃料や従業員の交通費の削減につながります。

メリット

またフレキシブルオフィスのメリットもご確認ください。

  • 短期間(時間や週、月の単位)だけ契約できる
  • 設備・機器・什器が備わっている
  • 事業継続計画(BCP)を展開しやすい

設備・機器・什器が備わっている複数のオフィスを短期間だけ契約できれば、事業規模の拡大や社会情勢の変化などに応じて、柔軟に対応できます。したがって事業継続計画を展開しやすいです。

デメリット

ただしフレキシブルオフィスには、以下のデメリットがあります。

  • 不正アクセスや情報漏洩のリスク
  • 収納スペースの不足

不特定多数の利用者がワークスペースを共有するフレキシブルオフィスでは、自社オフィスよりも不正アクセスや情報漏洩などのリスクが高いため、セキュリティ対策が必要です。利用できる収納スペースが不足する場合には、他の場所に収納スペースを確保しなければなりません

フレキシブルオフィスの種類

基本情報を押さえたうえで、フレキシブルオフィスの種類も把握しましょう。本記事では、6種類(コワーキングスペースとシェアオフィス、サテライトオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィス、セットアップオフィス)をご紹介します。

サテライトオフィス

まずサテライトオフィスも、フレキシブルオフィスの種類に含まれます。サテライトオフィスとは、企業や団体の本拠地から離れた場所に設置されるワーキングスペースです。都市型・郊外型・地域型などがあります。

サテライトオフィスには優秀な人材の確保や多様な働き方の推進などのメリットがありますが、コミュニケーションの難しさや社員管理のコストなどがデメリットです。サテライトオフィスを導入する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コワーキングスペース

次にフレキシブルオフィスの種類として、コワーキングスペースが挙げられます。コワーキングスペースとは、異なる組織に所属する人たちが仕事のために共同で利用できる空間です。

コワーキングスペースにはコスト削減や異業種との交流などのメリットがありますが、情報セキュリティのリスクや業務効率の低下などのデメリットもあります。コワーキングスペースの主なサービスなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

シェアオフィス

またシェアオフィスも、フレキシブルオフィスの種類に含まれます。シェアオフィスとは、複数の企業や個人が共同で利用できるオフィス物件です。執務室だけではなく、会議室や休憩室などもレイアウトされています。

コワーキングスペースと同様に、複数の企業や個人がシェアオフィスを共同利用しますが、異なる組織同士の交流は活発ではありません。シェアオフィスの内装・外観をデザインする際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

レンタルオフィス

続いてレンタルオフィスも、フレキシブルオフィスの種類に含まれます。レンタルオフィスとは、企業や個人が時間や月の単位で賃借できるワークスペースです。プランによっては、執務室だけではなく、会議室や休憩室なども提供されます。

シェアオフィスと同様に、基本的な設備・機器・什器が備わっており、法人登記が可能なレンタルオフィスもあります。そしてシェアオフィスとは異なり、占有スペースの利用が可能です。

セットアップオフィス

それからセットアップオフィスも、フレキシブルオフィスの種類に含まれます。セットアップオフィスとは、内装が施工されており、設備・機器・什器なども備わっているオフィス物件です。初期費用を抑えつつ、短期間で入居できます。

シェアオフィスやレンタルオフィスとは異なり、一般的なオフィス物件と同様に、企業や個人がフロアを占有できます。ただしフロアを占有できる分だけ、費用が高く、契約期間が長いです。

バーチャルオフィス

そしてバーチャルオフィスも、フレキシブルオフィスの種類に含まれます。バーチャルオフィスとは、オフィス物件の住所や電話番号のみを賃借して、法人登記や郵便物の受取・転送などに利用できるサービスです。

実際にワークスペースを利用しない分だけ、他の種類よりも料金が安いです。コワーキングスペースやシェアオフィスが併設されている場合には、ドロップインでワークスペースや会議室などを利用できます。

フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点

フレキシブルオフィスの種類と併せて、デザインする際の注意点も確認しましょう。6点(コンセプトと立地、フリーアドレスやABW、フリースペース、配色と照明、空調・換気)をご紹介します。

コンセプトの設計

まずフレキシブルオフィスをデザインする際の注意点として、コンセプトの設計が挙げられます。オフィスのコンセプトを設計するメリットをご確認ください。

  • オフィスの課題が浮き彫りになる
  • オフィスの魅力や強みを発信しやすくなる
  • スムーズにオフィスをデザインできる

なおオフィスデザインのコンセプトを設計するコツやポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

目的に合う立地

次に用途に合う立地も、フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点です。フレキシブルオフィスの目的(多様な働き方への対応やテレワークの推進など)に応じて、適した立地(都市や郊外、地方など)は異なります

フレキシブルオフィスの目的を達成しやすい立地を選びましょう。オフィス物件の探し方などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フリーアドレスやABWの導入

またフリーアドレスやABWの導入も、フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点です。フリーアドレスは、オフィスフロアの有効活用やコミュニケーション活性化、生産性の向上などを目的としています。

一方で、ABWは、業務内容やメンバー構成などに応じて、働く場所や時間を選ぶ働き方です。オフィスにABWを導入するメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フリースペースのレイアウト

そしてフリースペースのレイアウトも、フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点です。フリースペースをレイアウトすることで、様々な効果を得られます。

  • 多目的の利用
  • コミュニケーションの活性化
  • 生産性や創造力の向上
  • ブランドイメージのアップ

オフィスにフリースペースをデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

配色と照明

それから配色と照明も、フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点です。オフィスデザインの配色には、従業員の業務効率やモチベーションなどを向上させる効果があります。

また業務効率向上や省エネのために、オフィスに適した照明器具(シーリングライトやダウンライト、ペンダントライト、ブラケットライト)を設置しましょう。オフィスにおしゃれで機能的な照明をデザインするポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

空調・換気

なお空調・換気も、フレキシブルオフィスをデザインする際の注意点です。空調設備には、冷暖房・気流調整・換気・空気清浄・脱臭・消臭などの機能があります。

特にウイルスや汚染物質を除去するため、二酸化炭素の濃度を減らすため、結露とカビを防止するために、オフィス内の換気が重要です。オフィスに換気設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フレキシブルオフィスの参考事例

注意点に気をつけてフレキシブルオフィスをデザインできるように、参考事例を調査しましょう。事例6点を取り上げて、各事例の特徴(教室併設や明確なコンセプト、カフェテイスト、スケルトン仕様、コワーキングスペース併用、フロアの改装)をご紹介します。

カフェテイストのサテライトオフィス

まず「NPC日本印刷株式会社」様には、カフェテイストのサテライトオフィスがデザインされています。「女性が働きやすい環境」をコンセプトに、カジュアルでモダンなカフェのような内装デザインです。

柔らかく温かな雰囲気となるように、丸みのある什器や木目の内装材が施工。仕事中と休憩中の気持ちを切り替えやすいように、執務エリアとリフレッシュエリアが曇りガラスの入ったパーテーションで区切られています。

キッチンやキッズ英語教室が併設されたコワーキングスペース

次に「いいオフィス南越谷」様は、キッチンやキッズ英語教室が併設されたコワーキングスペースです。利用者同士のコミュニケーションの場としてキッチンを利用したり、英語教室に子どもを通わせている間に仕事に取り組んだりできます。

内装空間には、開放的なオープンスペースと1〜6名用の個室がレイアウトされています。オンライン会議が可能なブースや会議室もあり、幅広い用途に対応したコワーキングスペースです。

明確なコンセプトに基づいてデザインされたシェアオフィス

次に「シェア淀屋橋」様は、明確なコンセプトに基づいてデザインされたシェアオフィスです。淀屋橋の歴史を象徴する「橋」と仕事の挑戦を象徴とする「大海に向かう帆船」をコンセプトに、内装がデザインされています。

オフィススペースには、ブラウンがベースカラーに配置され、和やかな雰囲気です。カウンター席や可動式の什器などが配置されています。一方で、会議室のベースカラーは白で、明るい雰囲気です。

参照元:

share YODOYABASHI deck「コラム 【シェア淀屋橋は淀屋橋駅徒歩1分】」

share YODOYABASHI deck「コンセプト・施設案内」

スケルトン仕様のレンタルオフィス

そして「ロジュ南青山」様は、スケルトン仕様のレンタルオフィスです。全室がスケルトン仕様ですが、天井と壁は塗装されており、照明器具(ライティングレール)と床材が施工されています。

施工されている内装のまま利用するだけではなく、DIYや業者による内装工事も許可されています。スケルトン状態のため、幅広いデザインに対応できる内装デザインです。

参照元:ROJU MINAMIAOYAMA 「Good Office, Good Life.」

フロアの一部が改装されたセットアップオフィス

続いて「株式会社フュービック」様は、セットアップオフィスを探して、フロアの一部を改装されました。オフィス内に施工されている設備・機器・什器を活かした内装デザインです。

具体的には、動画配信スタジオやコールセンター、ブックラック、リラックススペース、ストレッチルームが新設。既存の内装や設備・機器・什器を活用することで、利用開始までの時間が短縮されました。

コワーキングスペースも併用できるバーチャルオフィス

そして「エニシオ名駅」様は、コワーキングスペースも併用できるバーチャルオフィスです。駅の地下から直結した好立地なビル内にオフィスが構えられており、1ヶ月単位でコワーキングスペースやバーチャルオフィスの利用を契約できます。

コワーキングスペースには、1〜2人用のボックス席やグループ用のテーブル席がレイアウトされています。用途に合わせて、ミーティングルームやZoom Roomなどの利用も可能です。

参照元:サーブコープ「エニシオ名駅のコワーキングスペースとバーチャルオフィス(名古屋・中村区)」

フレキシブルオフィスの導入を検討しよう!

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ワークスタイルとは?種類や変革させる方法・ポイント・事例も紹介 https://ideal-office.jp/11966 Sat, 09 Mar 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11966 本記事で、「ワークスタイルとは?」という疑問にお答えするために、ワークスタイルの種類を解説します。ワークスタイルを変革させる方法・ポイント・事例もご紹介します。オフィスの開設や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

ワークスタイルとは?基本情報を紹介

そもそもワークスタイルとは、どういった形なのでしょうか?ワークスタイルの変革を検討する前に、基本情報(定義や種類、トレンド、変革させるメリット・デメリット)を確認しましょう。

定義

まずワークスタイルの定義とは、「働き方」や「仕事の進め方」です。各企業の勤務場所や労働時間、雇用形態によって、ワークスタイルは変化します。例えば「オフィスで固定時間に働く正社員」というワークスタイルがあります。

なおワークスタイルは、各企業だけではなく、従業員ごとにも変化します。例えばオフィスから離れた距離に暮らす従業員なら、テレワークやシェアオフィスのワークスタイルが可能です。

種類

次にワークスタイルの種類は、雇用形態や労働時間、勤務場所などによって分類されます。

  • 勤務場所による分類(オフィスやシェアオフィス、ABWなど)
  • 労働時間による分類(固定時間やフレックスタイム、裁量労働など)
  • 雇用形態による分類(正社員や契約社員など)

同じ企業においても、様々なワークスタイルの従業員が在籍しています。例えば正社員として、オフィスで固定時間に働くだけではなく、シェアオフィスで裁量労働で働くことも可能です。各企業の事業内容や各職種の業務内容などに応じて、ワークスタイルを選びましょう。

トレンド

それからワークスタイルのトレンドは、ハイブリットワークです。ハイブリットワークとは、オフィスワークにリモートワークを組み合わせた働き方です。各企業の職務規定(例「毎週水曜日に全社会議」など)に基づいて、従業員が自由に出社日や勤務場所を選べます。

ハイブリットワークを取り入れることで、リモートワークのデメリット(「勤務時間とそれ以外の時間の区別がつけづらい」「上司、同僚とのコミュニケーションが不足する」など)の解消を期待できます。

参照元:日本労働組合総連合会「テレワークに関する調査2020」(14ページ)

変革させるメリット・デメリッ卜

そしてワークスタイルを変革するメリットは、生産性の向上や優秀な人材の確保などです。ワークスタイルをハイブリッドワークに変革すると、通勤によって消耗していた体力を仕事に充てられるため、生産性の向上につながります。また多様な働き方を保障して、育児や介護などと仕事を両立できれば、優秀な人材を確保しやすいです。

ただし時間と費用は、ワークスタイルを変革するデメリットです。ワークスタイルを変革するためには、制度(勤務場所や労働時間、雇用形態)を見直す会議を開催したり、デジタルツール・システムを導入したりしなければなりません。ワークスタイル変革には、予算が必要です。

ワークスタイルを変革させる方法

基本情報を踏まえたうえで、ワークスタイルを変革させる方法も押さえましょう。本記事では、4点に整理(目的と目標の設定から計画の全体周知、施策の実行、評価・改善まで)して、ご紹介します。

目的と目標を設定する

まずワークスタイルを変革させる方法として、目的と目標を設定しましょう。ワークスタイルを変革させる目的には、企業の生産性向上や従業員の定着率向上などが挙げられます。目的の達成率を評価するために、数値で評価できる目標を設定してください。

例えば従業員の定着率向上を目的とするなら、新入社員の在籍年数やアンケート結果などの目標を設定します。ワークスタイルを変革させる目的と目標を設定するためには、現状の課題や従業員のニーズを把握しましょう。

計画を全体へ周知する

次に目的と目標を設定したら、ワークスタイル変革の計画を全体へ周知してください。計画を全体へ周知するためには、社内での説明会を開催したり、対象者に個別面談を実施したりする方法があります。

ワークスタイル変革の計画を全体へ周知する際には、目的や目標を明確に伝えることが重要です。従業員の理解と協力を得られるほど、ワークスタイル変革の計画を進めやすくなります。

施策を展開する

それから全体に周知した計画に従って、ワークスタイル変革の施策を展開します。リモートワークを導入する場合には、社内規定(共通の出社日や勤務時間の監理方法など)を具体的に決めておきましょう。

またワークスタイル変革の施策を展開するためには、デジタルツール・システムの導入も必要です。事前に使い方を従業員に説明して、円滑に普及させましょう。ワークスタイルを変革させる際のポイントについて、後ほどご紹介します。

定期的に評価・改善する

そしてワークスタイル変革の施策を展開しながら、定期的に評価・改善しなければなりません。事前に設定した目標の達成率について、客観的な方法(売上データやアンケート調査など)によって評価しましょう。

そして評価した内容に基づいて、ワークスタイルを変革する目的を達成できるまで、従業員に改善を促します。改善策を押し付けるだけではなく、具体的な成果を示して従業員のモチベーションを高めてください。

ワークスタイルを変革させる際のポイント

方法だけでなく、ワークスタイルを変革させる際のポイントも押さえましょう。本記事では、8点(アンケート調査やセキュリティ、コミュニケーション、柔軟な働き方、雇用条件、残業時間、デジタルツール・システム、勤務環境)についてご紹介します。

従業員に対するアンケート調査

まずワークスタイルを変革させる際のポイントとして、従業員に対するアンケート調査が挙げられます。現状のワークスタイルに関して、企業の課題や従業員のニーズなどを把握できるからです。

アンケート結果に基づいて具体的な課題やニーズを特定することで、ワークスタイルを変革する目的や目標を設定できます。企業の売上や従業員のモチベーションをアップできるように、ワークスタイル変革の計画を立案しましょう。

セキュリティの強化

次にセキュリティの強化も、ワークスタイルを変革させる際のポイントです。オフィス外から社内ネットワークに接続する従業員が増えるほど、セキュリティのリスク(不正アクセスや情報漏洩など)が高まります。

そこで企業の保有する情報資産を確認したうえで、適切なセキュリティ対策を検討しましょう。なおオフィスのセキュリティ対策についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コミュニケーションの活性化

またコミュニケーションの活性化も、ワークスタイルを変革させる際のポイントです。ワークスタイルを変革して多様な働き方が広がるほど、従業員同士のコミュニケーションが希薄になる恐れがあります。

そこでコミュニケーションを活性化させるために、デジタルツール・システムを導入したり、内装デザインを工夫したりしましょう。オフィスのコミュニケーションを活性化させる内装デザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

柔軟な働き方の導入

それから柔軟な働き方の導入も、ワークスタイルを変革させる際のポイントです。企業の課題や従業員のニーズに基づいて、柔軟な働き方(フリーアドレスやABWなど)を検討しましょう。フリーアドレスは、フロアの有効活用やコミュニケーションの活性化、生産性の向上などを促します。

またABWには、コスト削減や業務効率向上、フロア整理、求職者へのアピールなどのメリットがあります。ABW導入による費用対効果をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

雇用条件の改善

そして雇用条件の改善も、ワークスタイルを変革させる際のポイントです。雇用条件(勤務場所や労働時間、雇用形態、休暇など)を改善して、従業員が働きやすくなれば、生産性の向上や優秀な人材の確保を期待できます。

例えばテレワークを導入することで、オフィスから離れた場所に暮らす従業員や短時間勤務を希望する従業員が働きやすくなります。オフィスにテレワークを導入するメリットとデメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

残業時間の削減

さらに残業時間の削減も、ワークスタイルを変革する際のポイントです。残業時間を削減して、各従業員がワークライフバランスを保ちやすくなれば、仕事に対するモチベーションを維持できます。

残業時間を削減させる方法には、業務内容の見直しやAIによる自動化、アウトソーシングなどがあります。各従業員の業務量削減や業務効率向上によって、残業時間の削減を図りましょう。

デジタルツール・システムの導入

続いてデジタルツール・システムの導入も、ワークスタイルを変革する際のポイントです。ワークスタイル変革に役立つデジタルツール・システムには、デジタルサイネージや書類電子化システム、業務管理システム、電子契約システムなどがあります。

なおデジタルツール・システムは、ワークスタイル変革だけではなく、DX推進のためにも重要です。オフィスDXを進めるメリットや流れなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

勤務環境の改善

なおワークスタイルを変革させる際のポイントには、勤務環境の改善も含まれます。オフィス内での勤務だけではなく、シェアオフィスやサテライトオフィスの導入も検討しましょう。

なお勤務環境の改善は、ワークスタイルの変革だけではなく、オフィス改革(課題を解決してより良いオフィスへと改善する取り組み)にとって重要です。オフィス改革の流れや施策例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ワークスタイル変革の参考事例

理想的なワークスタイルへと変革するために、参考事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(テレワークとライフワークバランス、デジタルツール、シェアオフィス、時短勤務制度)をご紹介します。

テレワークを導入した企業

まず「横河電機株式会社」は、2016年からテレワークを導入した企業です。社会環境の変化や従業員の要望に合わせて、段階的にテレワークの条件(就業場所や利用限度など)を緩和しながら、ワークスタイルを変革してきました。

テレワーク導入の効果を検証したところ、従業員の運動不足が課題に挙がりました。そこで運動不足解消のために、独自の健康応援WEBサイトを作成して、従業員に運動習慣が定着するように働きかけています。

参照元:横河電機株式会社「テレワーク推進賞 横河電機事例発表9-21

ライフワークバランスを重視する企業

次に「カルビー株式会社」は、ライフワークバランスを重視する企業です。「個人の生活が充実すれば、仕事にも反映され、能力が上がる」という理念を掲げて、ワークスタイルを変革。時間の長さではなく結果を重要視して、各従業員の仕事を評価しています。

ワークスタイル変革の施策として、テレワークを導入しています。仕事と家庭の両立がしやすくなったり、不要になった通勤時間を有効活用したりする効果を各従業員が実感しています。

参照元:厚生労働省「カルビー株式会社」

独自のデジタルツールを導入した企業

また「ベネッセコーポレーション」は、独自のデジタルツールを導入した企業です。ワークスタイル変革の施策として、ハイブリット勤務におけるコミュニケーション活性化や業務効率化が推進されています。

独自のデジタルツールが従業員の勤務状況をリアルタイムで可視化してくれるため、コミュニケーションが活性化されています。また体調の報告や勤務予定の共有もできるため、業務効率性も図られています。

参照元:株式会社ベネッセホールディングス「ベネッセコーポレーション、 出社・在宅の「ハイブリッド勤務」環境を推進」

シェアオフィスを利用する企業

それから「大同生命保険株式会社」は、シェアオフィスを利用する企業です。以前からテレワークやサテライトオフィスを導入していましたが、さらにワークスタイル変革の取り組みを進めて、2021年から外部企業の運営するシェアオフィスの利用を開始しました。

シェアオフィスは、オフィスへの出社や自宅でのテレワークが困難な従業員にとって、「第3のワークスペース」です。快適な勤務環境を提供することで、業務効率化や優秀な人材の確保が期待されています。

参照元:大同生命保険株式会社「“時間と場所”にとらわれない柔軟で多様な働き方の推進 ~シェアオフィスの利用開始~」 

時短勤務制度を整備した企業

そして「イオンスーパーセンター」は、時短勤務制度を整備した企業です。育児や介護に従事している従業員を対象に、1年以上の勤続が条件です。各従業員の状況に応じて、時短勤務か一定期間の休職を選べます

さらに育児・介護に従事する従業員は、月数回のテレワークを申請できます。計画や報告などの業務が対象です。ライフワークバランスを保てるように、ワークスタイルが変革されています。

参照元:イオンスーパーセンター公式ウェブサイト「ダイバーシティの取組み」

ワークスタイルの変革を検討しよう!

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オフィスのファサードとは?デザインする際の注意点・施工事例・工事費用を紹介 https://ideal-office.jp/11917 Mon, 26 Feb 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11917 本記事で、「オフィスのファサードとは?」という疑問にお答えするために、オフィスにファサードをデザインする際の注意点・施工事例・工事費用をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスのファサードとは?基本情報を紹介

そもそもオフィスのファサードとは、何でしょうか?そこでオフィスのファサードに関する基本情報(定義と語源、要素、役割、エントランスとの違い)をご紹介します。基本情報を押さえたうえで、オフィスのファサードをデザインしましょう。

定義と語源

まずオフィスのファサードの定義は、「オフィス正面の外観」です。まず従業員や来訪者、消費者が目にする部分であるため、第一印象を左右する「オフィス物件の顔」になります。エントランスよりも広い部分です。

そしてオフィスのファサードの語源は、フランス語の「façade」(「うわべ」「見せかけ」)です。英語の「face」(「顔」「うわべ」)に当たる単語で、「見た目」を意味します。

要素

次にオフィスのファサードを構成する要素を確認しましょう。

  • 屋根
  • 外壁
  • ドア
  • 看板
  • 外灯
  • 装飾

特に屋根と外壁、ドア、窓が、オフィスのファサードの大部分を占めます。つまりオフィスの屋根・外壁・ドア・窓の素材や配色、サイズなどによって、ファサードのデザイン性や機能性が変化します。

役割

それからオフィスのファサードには、コンセプトの表現やブランディングなどの役割があります。ファサードの素材や配色を工夫することで、オフィスデザインのコンセプトを表現できます。

またファサードによって、従業員や来訪者、消費者などに良い第一印象を抱いてもらうことで、オフィスのブランディングを展開しやすくなります。オフィスのファサードをデザインする際の注意点(コンセプトやブランディングなど)について、後ほどご紹介します。

エントランスとの違い

そしてオフィスのファサードとエントランスとの共通点は、範囲と役割です。ファサードは、オフィス正面の外観であり、コンセプトの表現やブランディングなどの役割があります。

一方で、エントランスは、オフィスの出入口(ドアからオフィス内の通路やホールまでを含む部分)であり、通路の役割があります。もちろんファサードの一部分であるため、コンセプトの表現やブランディングにとって重要です。エントランスのデザイン性について、後ほどご紹介します。

オフィスのファサードをデザインする際の注意点

基本情報と併せて、オフィスのファサードをデザインする際の注意点も押さえましょう。8点(コンセプトと配色、ブランディング、外装材、看板、エントランス、照明・装飾、内装デザインとの統一感)を取り上げます。

コンセプトの設計

まずオフィスのファサードをデザインする際の注意点として、コンセプトの設計があります。コンセプトは、オフィスデザインの方向性を表す言葉です。企業理念や事業方針に沿ってコンセプトを設計することで、オフィスに統一感のある外観や内装をデザインできます。

そこで従業員や取引先からの意見を取り入れたり、トレンドを調査したりしたうえで、コンセプトを設計しましょう。コンセプトに基づいてオフィスをデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

色彩効果

次に色彩効果も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。オフィスデザインにおける色彩効果をご覧ください。

  • 業務効率を高める
  • スペースを広く見せる
  • モチベーションを上げる
  • 心理的な体感温度を変化させる
  • フロアをゾーニングできる

以上の色彩効果を引き出せるように、ファサードに適した配色を検討しましょう。オフィスデザインに適した色の種類や配色する際のポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング効果

またブランディング効果も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。オフィスデザインによるブランディング効果を確認しましょう。

  • 企業イメージを向上させる
  • 企業理念を浸透させる
  • モチベーションを向上させる
  • 優れた人材を確保しやすくなる

以上のブランディング効果を引き出すために、ファサードのデザインが重要です。オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

外装材の種類

続いて外装材の種類も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。外装材の種類によって、デザイン性や機能性が異なります

オフィスのファサードに施工できる外装材を確認しておきましょう。

  • 屋根:トタンやスレート、コンクリート、アスファルトシングル、瓦など
  • 外壁:ALCやサイディング、木材、モルタル、ガラスなど
  • ドア:パネルやガラス、スライド、自動開閉など
  • 窓 :FIX窓や引き違い窓、外倒し窓・内倒し窓、両開き窓・片開き窓など

視認性の高い看板

そして視認性の高い看板も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。視認性の高い看板をデザインすることで、以下の役割を発揮できます。

  • 営業に関する情報を伝達する
  • 事業内容を紹介する
  • 来訪者を案内する
  • ブランディングの手段となる

そして看板に種類には、壁面看板やファサード看板、窓看板などがあります。オフィスに設置できる看板の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

エントランスのデザイン性

さらにエントランスのデザイン性も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。エントランスのデザイン性を高めることで、以下のメリットを得られます

  • 来訪者に安心感や信頼感を与える
  • オフィスをブランディングする
  • 従業員のモチベーションや帰属意識へ働きかける

そこでコンセプトに基づいて、ファサードに合うエントランスをデザインしましょう。エントランスをデザインするときのポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

照明や装飾の工夫

それから照明や装飾の工夫も、オフィスのファサードをデザインする際の注意点です。ファサードのデザイン性を高めるためには、照明の当て方(色味や角度、照射範囲など)や装飾(植物やフェイクグリーン、季節の飾りなど)の仕方を工夫しましょう。

なおオフィスの外観だけではなく、内装にも照明が必要です。オフィスに適した照明器具の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装デザインとの統一感

なおオフィスのファサードをデザインする際の注意点には、内装デザインとの調和もあります。ファサードと内装のデザインに統一感を出すことで、ブランディングがしやすくなるからです。

そこでオフィスデザインのコンセプトに基づいて、内装材と外装材の素材や配色などに統一感を出しましょう。オフィスのおしゃれな内装の特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスのファサード施工事例

オフィスのファサードをデザインする際の注意点だけではなく、施工事例も調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(清潔感や看板、外壁、ブランティング、開放感)をご紹介します。

清潔感のあるファサード

まず「株式会社 カ・フォルム・ジャパン」のオフィスには、清潔感のあるファサードが施工されています。ファサードを含む外観と内装の全体が、白を基調に配色されているからです。

またファサードのエントランスには、印象的な黒色の庇がデザインされており、ベースカラーの白色と対比しています。トラック搬入用のシャッターには、アクセントとしてオレンジ色が配置されているファサードのデザインです。

視認性の高い看板の施工されたファサード

次に「株式会社影山鉄工所」のオフィスのファサードには、視認性の高い看板が施工されています。バックライトで社名の表示された看板を照らすデザインです。事務所兼倉庫である外観は、工場をイメージさせます。

そしてファサードの大部分に窓が施工されており、自然光が取り入れられています。オフィスの外から中の様子を伺い知ることができるデザインです。なお内装空間は、ABWに対応しています。

風合いのある外壁のファサード

また「AWL株式会社」のオフィスのファサードには、風合いのある外壁がデザインされています。茶色のレンガにエイジング加工が施されており、外灯が社名の看板を照らしています。

エントランスは、ショールームとして活用できるようにリフォームされ、自社のサービスを体感できる空間です。AIを活用した防犯カメラを体感してもらいながら、取引先と商談を行えます。

ブランディングが意識されたファサード

続いて「ピタットハウス東大島店」のオフィスのファサードは、ブランディングが意識されています。入居しているビルの外壁を簡単には改装できませんが、ファサード看板や立て看板、装飾の旗などにブランドカラーのグリーンが配置されています。

また外観の窓もブランドロゴで装飾されており、ブランディング効果を期待できます。ビルから離れた場所からも、視認性が高いファサードのデザインです。同様に、内装空間にもブランドのカラーやロゴが活用されています。

開放感のあるファサード

そして「NPC日本印刷株式会社」のオフィスのファサード全面に、窓が施工されており、開放感のあるデザインです。派手な装飾は施されていませんが、社名のロゴが出入口にプリントされています。

出入口を抜けると、オフィス前面にはカフェスペースが、奥には執務スペースがレイアウトされています。ファサードの窓から自然光が注いでおり、明るく開放的なカフェスペースのデザインです。

オフィスのファサード工事費用

調査した施工事例のようなファサードをオフィスに施工するためには、工事費用が必要です。そこでオフィスのファサード工事費用について、相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、節約法も確認しましょう。

相場

まずオフィスのファサード工事費用の相場は、㎡単価2万~5万円程度です。例えば50㎡のファサードを工事するなら、100万~250万円程度かかります。ただしオフィス物件の立地や階数、種類(居抜きかスケルトン)、施工する箇所(屋根・外壁・ドア・窓・看板・外灯・装飾)などによって、工事費用は変動します。

内訳

次にオフィスのファサード工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、50㎡のファサードを工事する費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
屋根㎥単価5千~2万円程度50㎡50万円程度
外壁㎡単価1万〜6万円程度50㎡50万円程度
ドア1箇所1万~100万円程度1箇所10万円程度
1枚5千~30万円程度5枚5万円程度
看板1枚5千~50万円程度3枚5万円程度
外灯1箇所3万~10万円程度3箇所10万円程度
装飾(フェンス)㎡単価5千円程度10㎡5万円程度
合計㎡単価2万~5万円程度135万円程度

上表のとおり、施工する箇所が増えるほど、オフィスのファサード工事費用は増額します。予算内に収めるためには、施工箇所を厳選しましょう。

節約法

そしてオフィスのファサード工事費用の節約法には、相見積もりや居抜きオフィス物件、ワンストップサービスなどがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の費用や期間、内容など)を比較することで、無駄な経費を削減しやすいです。

また居抜きオフィス物件を契約して、施工された外装材を引き継げると、新規の工事費用を節約できます。ただし居抜きオフィス物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。

なおワンストップサービスを提供している業者に、外観や内装のデザインを一括して依頼することで、中間手数料や相談するコスト(自社の人件費)を節約できます。

オフィスのファサードのデザイン・工事を計画しよう!

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下のキーワードをクリックして、オフィスデザインや開業準備などの関連記事もぜひご覧ください。またオフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討の際は、ぜひご相談ください。

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健康経営オフィスとは?基本情報や流れ・ポイント・事例を紹介 https://ideal-office.jp/11901 Mon, 19 Feb 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11901 本記事で、「健康経営オフィスとは?」という疑問にお答えするために、健康経営オフィスの基本情報や流れ・ポイント・事例をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

健康経営オフィスとは?基本情報を紹介

そもそも健康経営オフィスとは、どういった職場なのでしょうか?そこで健康経営オフィスの基本情報(定義やプレゼンティーズム・アブセンティーズム、メリット・デメリット)をご紹介します。

定義

まず健康経営オフィスの定義は、従業員の健康管理に戦略的に取り組むオフィスです。従業員の健康状態が改善させることで、企業の活性化や業績向上などが期待されます。そして生活の質の向上や医療費の削減につながれば、社会的な課題解決の貢献も可能です。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(2ページ)

また健康経営オフィスの取り組みには、屋内緑化(快適性の向上)や仮眠室(休憩の質の改善)、健康器具(運動機会の提供)などが挙げられます。後ほど健康経営オフィスの参考事例をご紹介します。

プレゼンティーズムとアブセンティーズム

次に健康経営オフィスの基本情報として、プレゼンティーズムとアブセンティーズムも理解しましょう。

  • プレゼンティーズム:健康問題により従業員の仕事中の生産性が低下している状態
  • アブセンティーズム:健康問題により従業員が欠勤している状態

経済産業省の調査によると、健康経営オフィスの推進により、プレゼンティーズムとアブセンティーズムの解消につながることが報告されています。客観的なデータからも、健康経営オフィスは重要です。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(7ページ)

メリット

また健康経営オフィスのメリットは、プレゼンティーズムとアブセンティーズムの解消です。経済産業省の調査によると、健康経営オフィスで解消できる健康問題が具体的に示されています。

  • 運動器・感覚器障害の予防・改善
  • メンタルヘルス不調の予防・改善
  • 心身症の予防・改善
  • 生活習慣病の予防・改善
  • 感染症・アレルギーの予防・改善

オフィス内の快適性や従業員の生活習慣などを改善させて、以上のような健康問題を解消できれば、企業の活性化や業績向上につながるわけです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(11ページ)

デメリット

ただしコストや評価の難しさ、プライバシー侵害の恐れなどは、健康経営オフィスのデメリットです。オフィス内の快適性を向上させるためには、改装工事や設備購入などのコストが求められます。

また健康経営オフィスを推進する際には、定期的に評価・改善しなければなりませんが、客観的なデータの収集と分析は簡単ではありません。そして従業員の健康問題に関する情報を取り扱う際には、プライバシーを侵害しないように注意が必要です。

健康経営オフィスを実現する流れ

基本情報を把握したうえで、健康経営オフィスを実現する流れも確認しましょう。5点(実施の宣言からチーム編制、課題・目標、取り組みの実行、評価・改善)に整理してご紹介します。

実施を宣言する

まず健康経営オフィスを実現するために、実施を宣言しましょう。社内の従業員に向けて、健康経営オフィスの実施を宣言することで、取り組みの目的や方法、期間などを周知できます。

また社内だけではなく、社外へ向けて健康経営オフィスの取り組みを宣言することで、社会的な評価の向上やブランディングの展開が可能です。経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」や全国健康保険協会の「健康宣言」などの制度を活用できます。

参照元:

経済産業省「健康経営優良法人認定制度」

全国健康保険協会「健康宣言」

チームを編制する

次に健康経営オフィスを実現させるために、チームを編制します。特定の部署(人事部や総務部など)だけではなく、社内横断的に人材を集めることで、幅広い意見を取り上げやすいです。

なお社内の従業員だけではなく、外部の専門家(産業医や安全衛生委員会、商工会議所や健康保険組合連合会、保健センター)に参画してもらうことで、より充実した取り組みを計画できます。

課題を特定して目標を立てる

それから健康経営オフィスを実現するための課題を特定したうえで、目標を立てましょう。健康経営オフィスの課題は、大まかに2点(プレゼンティーズムとアブセンティーズム)です。自社の課題を特定することで、具体的な目標を立てられます。

そこで経済産業省の示すチェックシートを活用すると、各従業員の健康課題を調査しやすいです。収集したデータを分析することで、オフィス全体の課題を特定できます。ただし従業員のプライバシーを侵害しないようにご注意ください。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(18ページ)

取り組みを実行する

そして健康経営オフィスの目標を達成するために、取り組みを実行してください。オフィス全体や部署ごとの目標を達成できるように、具体的な取り組み(オフィス環境や休憩・運動・食事習慣などの改善)を決定します。

取り組みを実行する際には、客観的なデータを収集できるように、方法を検討しましょう。また取り組みを継続できるように、スモールステップで簡単な取り組みから開始することも重要です。

定期的に評価・改善する

なお健康経営オフィスを実現させるまでには、定期的に評価・改善しなくてはなりません。客観的なデータを収集・分析することで、社内外へ向けて健康経営オフィスの目標達成率を提示できます。

ただし従業員から感想や反省などのフィードバックも集めて、前向きに取り組む様子も発信しましょう。目標達成まで取り組みを継続させるためには、従業員のモチベーション維持が重要です。

健康経営オフィスを実現させるためのポイント

健康経営オフィスを実現する流れと併せて、実現させるためのポイントもご確認ください。7点(快適性とコミュニケーション、休憩・気分転換、運動、食事、清潔、健康意識)を取り上げます。

快適性

まず健康経営オフィスを実現させるためのポイントとして、快適性を押さえましょう。オフィスの快適性を向上させることで、運動器・感覚器障害やメンタルヘルスの不調、心身症の予防・改善につながります。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

オフィスの快適性を高める取り組みとして、座り心地の良いデスク・チェアや換気効率の高い設備、自然光を取り入れる窓などの設置があります。オフィスに換気設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コミュニケーション

次にコミュニケーションも、健康経営オフィスを実現させるためのポイントです。オフィス内のコミュニケーションを活性化させることで、メンタルヘルスの不調や心身症の予防・改善を期待できます。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

オフィス内のコミュニケーションを活性化させる方法には、社内報の発行や共同作業の実施、ミーティングスペースの設置などがあります。オフィスのコミュニケーションを活性化させる内装デザインをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

休憩・気分転換

また休憩・気分転換も、健康経営オフィスを実現させるためのポイントです。休憩・気分転換をしやすいオフィスなら、運動器・感覚器障害やメンタルヘルスの不調、心身症を予防・改善しやすくなります。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

休憩・気分転換のしやすいオフィスには、リラクゼーションルームやフリースペース、カフェスペース食堂などが必要です。オフィスに休憩室をデザインするポイント をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

運動

それから運動も、健康経営オフィスを実現させるためのポイントです。オフィス内において仕事の合間に適度に運動することで、運動器・感覚器障害や生活習慣病の予防・改善につながります。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

オフィス内で従業員に運動を促すためには、健康器具やスタンディングデスクの設置や、朝礼時のストレッチの実施などを検討しましょう。オフィスで利用される什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

食事

続いて食事も、健康経営オフィスを実現させるためのポイントです。オフィス内で従業員が適切な食事を取ることができれば、生活習慣病の予防・改善につながります。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

オフィス内で従業員が適切な食事を取れるように、食堂の設置や健康的なメニューの提供、休憩時間の確保などを検討しましょう。オフィスの食堂を運営する課題と対策をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

清潔

さらに清潔も、健康経営オフィスを実現させるためのポイントです。感染症・アレルギーを予防・改善するためには、オフィス環境や従業員の清潔さを保たなくてはなりません。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(4-6ページ)

オフィス環境と従業員の清潔さを保つためには、トイレ・洗面所の数や面積、清掃の回数、トイレタリーの提供などが必要です。オフィスのトイレをデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

健康意識

なお健康経営オフィスを実現させるためのポイントには、健康意識も含まれます。健康意識の向上は、幅広い課題(運動器・感覚器障害やメンタルヘルスの不調、心身症、生活習慣病、感染症・アレルギー)の予防・改善に不可欠です。

従業員の健康意識を高めるためには、健康測定器具の設置や定期的なチェックシートの活用、健康相談窓口の設置などを検討しましょう。ただし各従業員のプライバシーを侵害しないように、ご注意ください。

健康経営オフィスの参考事例

健康経営オフィスを実現させるためのポイントを押さえるだけではなく、参考事例も調査しましょう。ポイントに対応させて、事例7点(快適性とコミュニケーション、休憩・気分転換、運動、食事、清潔、健康意識)を取り上げます。

快適性を高めるオフィス

まず「SCSK株式会社」のオフィスには、快適性を高めるために、広いデスクスペースがレイアウトされています。無理のない姿勢で仕事をして、従業員の作業効率と満足度の向上を狙った取り組みです。

また「株式会社パソナグループ」のオフィスには、田や畑があり、従業員が野菜や果物、花に触れることができます。自然に触れてリラックスを促すことで、快適性を高める取り組みです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(14,16ページ)

コミュニケーションを活性化させるオフィス

次に「伊那食品工業株式会社」のオフィスでは、コミュニケーションを活性化させるために、清掃活動が実施されています。従業員同士だけではなく、地域の住民と関わる機会です。

また「日本ビジネスシステムズ株式会社」のオフィスには、カフェテリアがレイアウトされています。イベントやメニューを工夫することで、コミュニケーション活性化を図る取り組みです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(13,16ページ)

休憩・気分転換のしやすいオフィス

それから「株式会社ダスキン」のオフィスには、休憩・気分転換のしやすいカフェスペースがデザインされています。オフィスの最上階に位置しており、飲食物が無料で提供されています。

ただし休憩や気分転換だけではなく、従業員同士の情報交流や取引先との打ち合わせにも活用されています。無料の飲食物には自社商品のドーナツが含まれており、ブランディングにも活用できるカフェスペースです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(15ページ)

運動できる環境を提供するオフィス

続いて「アマゾンジャパン株式会社」のオフィスには、運動できる環境を提供するために、ボルダリングウォールが設置されています。専用の靴の貸し出しもされており、安全に配慮されたデザインです。

また「株式会社フジクラ」のオフィスには、スタンディングデスクが採用されています。打つ合わせの際にも、立った状態が推奨されています。長時間着席した状態の従業員に、運動できる環境を提供する取り組みです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(13,15,17ページ)

食事をサポートするオフィス

さらに「アマゾンジャパン株式会社」のオフィスでは、化学調味料や農薬の少ない食材が使用された健康的なメニューが提供されています。月に一回の野菜販売会も開催されており、食事をサポートする取り組みです。

また「株式会社パソナグループ」のオフィスでは、社員食堂を昼も夜も営業して、食事をサポートしています。社内で栽培された野菜は食べ放題で、特に若手で独身の社員に好まれている取り組みです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(13,16ページ)

清潔さが保たれているオフィス

そして「株式会社ダスキン」のオフィスは、トイレを中心として、清潔さが保たれています。手洗い・歯磨きを啓発するポスターを掲示したり、洗面台を拭くためのタオルを常備したりしているからです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(15ページ)

健康意識を高めるオフィス

なお「伊那食品工業株式会社」のオフィスには、健康パビリオンが設置されており、健康意識を高めています。従業員だけではなく、地域住民にも開放して、専任看護士が健康状態(血圧や骨密度など)を測定するスペースです。

また「SCSK株式会社」のオフィスには、健康意識を高めるために、社内クリニックが設置されています。各分野の専門医の診察を受けて、簡単な処置も提供されるため、病気の早期発見につながる取り組みです。

参照元:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(13,14ページ)

健康経営オフィスを推進しよう!

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オフィスデザインの図面を作成する方法とポイント!図面の種類と費用も紹介 https://ideal-office.jp/11884 Fri, 09 Feb 2024 20:28:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11884 本記事で、オフィスデザインの図面を作成する方法とポイントを解説します。図面の種類と費用もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスデザインの図面とは?基本情報を紹介

オフィスデザインの図面を作成する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、スムーズに進めやすいからです。それではオフィスデザインにおける図面の役割や資格・免許、必要な資料、業者の選び方をご紹介します。

役割

まずオフィスデザインにおける図面の役割を確認しましょう。

  • イメージの共有
  • 法令の遵守
  • 設備・機器・什器の採寸

図面を作成することで、オフィス内の従業員同士とオフィス外のデザイン・工事業者がイメージを共有できます。また内装制限などの法令を遵守するためや設備・機器・什器を採寸するためにも、オフィスデザインの図面作成が必要です。

役立つ資格・免許

次にオフィスデザインの図面作成に役立つ資格・免許もご確認ください。

  • 建築士
  • インテリアコーディネーター
  • 色彩検定

建築士法の定める条件を満たす建築物の設計図を作成するためには、建築士の資格が必要です。またインテリアコーディネーターや色彩検定などの資格は、オフィスの内装空間の図面作成に役立ちます。オフィス内の従業員ではなく、オフィスの図面作成を依頼する際に業者が保有している資格・免許を確認しましょう。

参照元:

e-Gov法令検索「建築士法」(第3条)

建築技術教育普及センター「建築士(制度全般)」

インテリア産業協会「インテリアコーディネーター資格試験」

色彩検定協会「色彩検定とは」

必要な資料

またオフィスデザインの図面作成に必要な資料を集めましょう。建築物の設計ではなく、オフィス物件内の図面を作成する際に必要です。

  • 建築物の躯体図
  • オフィス物件の電気系統図や天井伏図

躯体図には、建築物の基礎や柱、外壁、天井などの位置や寸法などが記載されています。電気系統図や天井伏図は、オフィス物件内の電気配線や分電盤、照明器具、消防用設備などに関する情報が記載された資料です。

依頼できる業者の種類と選び方

なおオフィスデザインの図面作成を依頼できる業者の種類は、設計事務所や内装専門業者、工務店、家具販売店などです。業者の種類ごとに、デザイン性やコストなどのメリット・デメリットが異なります。

そしてオフィスデザインの図面作成を依頼する業者の選び方として、各業者の施工実績やアフターフォロー、口コミ、見積もりなどを比較しましょう。オフィスデザイン会社へ依頼するときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスデザインにおける図面の種類と費用

基本情報だけではなく、オフィスデザインにおける図面の種類もご紹介します。3種類(基本設計図面と実施設計図面、施工図)の図面について、作成する目的や費用などを確認しましょう。

基本設計図面

まずオフィスデザインにおける図面の種類には、基本設計図面があります。オフィスの主要部分(構造や間取り、材料、設備・機器・什器など)が示された図面です。業者が依頼主と相談したうえで作成します。

なお依頼主と業者が相談する際には、希望条件と関連法令を照らし合わせて、調整が行われます。オフィスの基本設計図面が作成されると、実施設計図や施工図の作成が開始されます。

実施設計図

次に実施設計図面も、オフィスデザインにおける図面の種類です。実施設計図面には意匠図と構造図、設備図が含まれ、基本設計図に基づいて作成されます。

  • 意匠図(平面図・断面図・立面図・矩計図・天井伏図・展開図・平面詳細図・配置図など)
  • 構造図(床梁伏図・軸組図など)
  • 設備図(電気・ガス・給排水衛生・空調・換気設備など)

オフィスのデザインや構造、設備について、意匠図・構造図・設計図に具体的に示されることで、見積もりと施工が可能となります。

施工図

そしてオフィスデザインにおける図面の種類には、施工図も含まれます。施工図には平面詳細図と躯体図、総合図が含まれ、実施設計図に基づいて作成されます。

  • 平面詳細図(建具や壁厚、躯体などの寸法)
  • 躯体図(建築物の基礎や柱、外壁、天井などの位置や寸法など)
  • 総合図(設備・機器の種類や寸法など)

施工図(平面詳細図と躯体図、総合図)に基づいて、オフィスビルの建築や内装工事などが行われます。

図面作成の費用

なお図面作成の費用は、1枚数万~数十万円程度と示されたり、デザイン料と施工監理費を合わせて建築・内装工事費用の10%程度や坪単価10万円程度などと請求されたりします。

  • デザイン料(条件整理から設計、確認申請まで)
  • 施工監理費(見積もりから工事の発注、立会検査、引き渡しまで)

ただし業者の種類や建築物の規模などによって、計算方法が異なります。業者に相談する段階で、料金体系を確認しましょう。

オフィスデザインの図面を作成する方法

オフィスデザインにおける図面の基本情報や種類を押さえたうえで、作成する方法も確認しましょう。5点(目的からコンセプト、動線、レイアウト、設備・機器・什器まで)に整理して、オフィスデザインの図面を作成する方法をご紹介します。

目的を明確にする

まずオフィスデザインの図面を作成する際には、目的を明確にしましょう。オフィスの新設や改装、移転、拡大などの目的に応じて、適したデザインが異なるからです。またオフィスビルの建築かオフィス物件の内装工事かによっても、必要な図面が違います。

ただしオフィスのデザイン性と機能性を高めるためには、空間デザインが重要です。オフィスにおける空間デザインの方法やポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コンセプトを明確にする

次にオフィスデザインの目的を達成できるように、オフィスデザインの図面を作成する前にコンセプトを明確にします。コンセプトは、オフィスデザインのテイストや基本方針などを表す言葉です。

明確なコンセプトに基づくことで、統一感のあるオフィスをデザインしやすくなります。オフィスデザインのコンセプトを設計するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

動線を設計する

それからコンセプトに基づいて、オフィスデザインの動線を設計してから図面を作成してください。オフィスの利用者(従業員や役員、来訪者)ごとの動線を設計することで、利用しやすいオフィスをデザインできます。

そこで各利用者の動線を踏まえて、エントランスや各部屋の位置や通路の幅、避難経路などを検討しましょう。通路に対する法規制をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フロアをレイアウトする

そして設計した動線に従って、フロアをレイアウトしながら、オフィスデザインの図面を作成しましょう。一般的なオフィスには、執務室や会議室、休憩室、役員室などがレイアウトされます。

例えば執務室をレイアウトする際には、利用する従業員の数や業務内容に応じて、デスクの台数や一人当たりの床面積を計算します。オフィスをレイアウトするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

必要な設備・機器・什器を配置する

さらにレイアウトした各部屋に、設備・機器・什器を配置します。設備・機器・什器の寸法や台数等を計算しましょう。部屋の種類(執務室や会議室、休憩室、役員室など)ごとに、必要な設備・機器・什器は異なります。

例えば一般的なオフィスで利用される什器には、デスク・カウンターやチェア・ソファ、ワゴン・ロッカー・収納棚、置き型パーテーション、応接セット、金庫などがあります。オフィスで利用される什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスデザインの図面を作成する際のポイント

以上の方法でオフィスデザインの図面を作成する際には、下記のポイント(法令・日当たり・収納・執務室・役員室や応接室・会議室やフリースペース・休憩室や食堂)を押さえましょう。

法令の遵守

まずオフィスデザインの図面を作成する際のポイントとして、法令の遵守が挙げられます。オフィスの内装は、建築基準法や消防法によって制限されています。違法建築のオフィスを使用すると罰則を受けるため、ご注意ください。

そこで内装制限を受けるオフィスの条件を確認したうえで、オフィスデザインの図面を作成しましょう。内装制限を受けるオフィスの条件や緩和策などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

各部屋の日当たり

次に各部屋の日当たりも、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。オフィスの窓には、次の役割が期待されます。

  • 災害時の進入口となる
  • 自然換気を促す
  • 自然光を取り入れる
  • 外の景色を見せる
  • 内装空間の開放感を演出する

各部屋の目的やセキュリティの高さなどに応じて、窓の種類やサイズ、数などを検討しましょう。オフィスにデザインできる窓の種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

収納スペースの確保

また収納スペースの確保も、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。オフィスに配置される収納家具の種類には、オープン型や引き違い型、両開き型、パーソナルロッカー型、ラテラル型などがあります。

収納家具の種類を把握したうえで、各部屋の収納スペースを確保しましょう。オフィスエリア別の収納アイデアやレイアウト事例などもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

執務室の座席配置

それから執務室の座席配置も、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。執務室は、単なる事務処理スペースではなく、従業員のモチベーションや生産性を左右します。オフィスの事業内容や従業員の働き方に合う執務室をデザインしましょう。

特に座席のレイアウト(対向型や同向型、背面型、ブース型、クロス型など)が、執務室のデザインにおいて重要です。オフィスに執務室をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

役員室や応接室のレイアウト

そして役員室や応接室のレイアウトも、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。オフィスにレイアウトできる役員室の種類(個室型や半個室型、オープン型)をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

応接室は、来客をもてなす部屋として、ブランディングに貢献します。ただし会議室として兼用される場合もあります。オフィスに応接室をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

会議室やフリースペースの位置

さらに会議室やフリースペースの位置も、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。会議室の座席配置(対面型や島型、コの字型、ロの字型、同一方向型、シアター型)をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フリースペースをレイアウトすると、多目的の利用やコミュニケーションの活性化、生産性や創造力の向上、ブランドイメージのアップなどの効果を期待できます。オフィスにフリースペースをデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

トイレのデザイン

続いてトイレのデザインも、オフィスデザインの図面を作成する際のポイントです。オフィスのトイレは、法令で定められているからだけではなく、従業員のモチベーションに影響して、オフィスに対する印象を左右します

そこでオフィスデザインのコンセプトや従業員数に合うトイレをデザインしましょう。オフィスにデザインできるトイレの種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

休憩室や食堂の広さ

なおオフィスデザインの図面を作成する際のポイントとして、休憩室や食堂の広さも押さえましょう。オフィスに休憩室が必要な理由(リフレッシュや生産力・創造力の向上、コミュニケーションの活性化、従業員の満足度、ブランディング)をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスに食堂を設置する場合には、運営の課題(コストの高さや使用頻度の減少、中食業界の需要、デリバリーやテイクアウトサービスの参入)を把握したうえで、対策を立てましょう。

理想的なオフィスの図面を作成しよう!

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オフィスにカウンターをレイアウトする際のポイント!種類(高さ・形・用途)や事例・費用 https://ideal-office.jp/11831 Tue, 30 Jan 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11831 本記事で、オフィスにカウンターをレイアウトする際のポイントを解説します。カウンターの種類(高さ・形・用途)や事例・費用もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスにレイアウトされるカウンターの種類(高さ・形・用途)

オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトできるように、種類を把握しておきましょう。高さ(ハイ・ミドル・ロー)や形(I字・L字・コの字)・用途(受付・カフェ・執務)によって、カウンターの種類は異なります。

ハイカウンター

まずハイカウンターは、一番高さ(100㎝前後の高さ)があります。カウンター席に座る人の目線の高さが、起立している人と同じになるため、コミュニケーションを取りやすいです。ただし床に足を着けてゆったりと座ることができませんので、足置きの設置を検討しましょう。

ミドルカウンター

次にミドルカウンターは、ハイカウンターとローカウンターの間(85㎝前後の高さ)に位置します。カウンターに座っている人同士で会話がしやすいです。一方で、高さの合うイスの種類が多くありません。

ローカウンター

そしてローカウンターは、ミドルカウンターよりも高くありません(70㎝前後の高さ)。高さがソファに合うため、ゆったりと座れます。しかし起立している人の目線のほうが高いため、座っている人に圧迫感を与えやすいです。

I字カウンター

それからI字カウンターは、アルファベットの「I」の形をしています。限られたスペースにレイアウトでき、カウンターを挟んで対面して座れます。しかしカウンターの幅が広いと、全体の様子を把握しづらいです。

L字カウンター

続いてL字カウンターは、アルファベットの「L」の形をしています。フロアの角や中央にレイアウトでき、カウンターに座る人の様子を把握しやすいです。ただし2列のカウンターを組み合わせるコストがかかります。

コの字カウンター

さらにコの字カウンターは、カタカナの「コ」の形をしています。カウンターの中央から全体の様子を把握でき、座っている人同士もコミュニケーションしやすいです。しかし3列のカウンターを組み合わせるコストやスペースを要します。

受付カウンター

加えて受付カウンターは、オフィスビルのエントランスなどに設置されて、来訪者の受付に使用されます。有人の受付カウンターには椅子や収納スペースなどが、無人の受付カウンターには電話機やタブレット端末などが必要です。

カフェカウンター

またカフェカウンターは、リフレッシュスペースや食堂などに設置されて、従業員の休憩やコミュニケーションに使用されます。窓際や静かな場所が適しており、コーヒーや軽食を置けるだけの幅が必要です。

執務用カウンター

なお執務用カウンターは、オフィス内のワークスペースに設置されて、簡単な打ち合わせや休憩などに使用されます。パーテーションで区切ることで、個人の集中作業やビデオチャットなども可能です。

オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイント

カウンターの種類だけではなく、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイント(用途や役割、サイズ、配色、素材、チェア、足掛けや足置き、収納、ブランディング)も押さえましょう。

用途や役割

まずオフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントとして、用途や役割が挙げられます。用途(受付やカフェスペース、執務など)や役割(コミュニケーションや集中作業、ビデオチャットなど)によって、適したカウンターの種類が異なるからです。

例えば同じエントランスにカウンターをレイアウトする場合でも、有人の受付スペースには広いカウンターが必要ですが、無人の受付スペースには狭いカウンターで済みます。カウンターの利用方法を明確にしましょう。

テーブル・デスクのサイズ(高さ・幅・奥行き)

次にテーブル・デスクのサイズも、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。カウンターの用途や役割に応じて、テーブル・デスクの高さ・幅・奥行きを計算しましょう。

例えばリフレッシュスペースのカフェカウンターであれば、短時間の打ち合わせや休憩に使用されるため、ハイカウンターが適しています。一方で来訪者との面談に使用するなら、ソファの高さに合うローカウンターや資料を置ける幅・奥行きのある天板が必要です。

配色

また配色も、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。オフィスデザインにおける配色の効果を確認しましょう。

  • 業務効率を高める
  • スペースを広く見せる
  • モチベーションを上げる
  • 心理的な体感温度を変化させる
  • フロアをゾーニングできる

そして内装デザインのテイストに合わせて、カウンターの配色を決めなくてはなりません。

オフィスデザインに適した色の種類や各エリアを配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

素材

そして素材も、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。カウンターの材料として、木材や左官、メラミン樹脂などが使用されます。

  • 木材:価格が安く、ナチュラステイストに合う
  • 左官素材:耐久性があり、無機質な雰囲気を出せる
  • メラミン樹脂:耐水性があり、模様をデザインできる

以上の素材について、特徴を把握しておきましょう。例えば自然に関する商品・サービスを扱うオフィスのカウンターには、木材や左官の自然素材を選びます。

チェアの高さ

それからチェアの高さも、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。カウンターの用途(受付・カフェスペース・執務)や高さ(ハイ・ミドル・ロー)に合わせて、チェアの高さを計算しましょう。

基本的には利用時間が長いほど、ゆったりと座れる快適性の高いチェアを選びましょう。ただし従業員が頻繁にカウンターから離れるなら、移動のしやすいチェアが必要です。

足掛けや足置き

続いて足掛けや足置きも、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。特にハイカウンターのチェアに座る際には、足が床に着かないと疲れを感じやすいです。

そこでチェアの足掛けやカウンターの足置きを設置することで、カウンター席の快適性が向上します。カウンターのデザイン性やメンテナンス性を考慮して、素材(ステンレス製や木製など)を選びましょう。

収納スペース

さらに収納スペースも、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。オフィスフロアには限りがありますが、各部屋に収納スペースを確保しなければなりません。特に受付・執務用のカウンターには、書類や備品の収納スペースが必要です。

例えば執務室にカウンターテーブルの付いた収納棚を配置すれば、収納とカウンターの機能を両立できます。オフィスエリア別の収納アイデアをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング

なおブランディングも、オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトする際のポイントです。オフィスのブランディングには、企業イメージの向上や事業理念の浸透、モチベーションの向上、優れた人材の確保などの効果を期待できます。

そこでカウンターのデザインに、企業のロゴやキャッチコピー、コーポレートカラーなどを取り入れましょう。オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスにデザインされたカウンターの施工事例

ポイントを押さえたカウンターをデザインできるように、施工事例を調査しましょう。執務室やリフレッシュスペース、会議室にデザインされたカウンターを取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。

執務室のカフェカウンター

まず「A社」様の執務室には、カフェカウンターがデザイン。ハイカウンターの高さがあるため、足掛けの付いたチェアが配置。外の景色を見ながら気分転換できるように、窓際にレイアウトされています。

また温かみのある内装空間のテイストに合わせて、木製のカウンターとチェアが選択。オレンジ色のペンダントライトに照らされています。パソコンで作業ができるように、電源コンセントも確保されています。

執務室のコミュニケーションカウンター

次に「弁護士法人アドバンス東京事務所」様の執務室には、コミュニケーションカウンターがデザイン。外の景色を眺めてリラックスしながら会話が弾むように、窓際にレイアウトされています。

また白を基調とした内装空間に合わせて、カウンターにも白が配色。天井材やソファの青と調和して、爽やかなテイストの内装デザインです。落ち着いた印象の会議室のデザインと対比されています。

リフレッシュスペースのカフェカウンター

また「株式会社JTOWER」様のリフレッシュスペースには、カフェカウンターがデザイン。窓際にレイアウトされており、景色を眺めながら少人数の打ち合わせや短時間の休憩などが可能です。

白を基調にデザインされたオフィス空間に合わせて、カフェカウンターにも白が配色。ミドルカウンターの高さがあるため、足掛けの付いたチェアが選択されています。執務室の青色のチェアとは異なり、赤色のチェアです。

リフレッシュスペースのバーカウンター

そして「株式会社タキオン」のリフレッシュスペースには、バーカウンターがデザイン。L字のカウンターで、仕事終わりのリフレッシュやイベントでの交流などの用途が想定されています。バックバーには酒のボトルが飾られており、本格的なバーの雰囲気です。

またハイカウンターの高さがあるため、足掛けの付いたチェアが選択。天井材と同じく、ダークブラウンのチェアで、ライトブラウンのカウンター天板と調和しています。ダーツやバイク、漫画などのスペースもレイアウトされた内装デザインです。

会議室のハイカウンター

なお「ナレッジスイート株式会社」様の会議室には、ハイカウンターがデザイン。面接や会社説明会などに利用されるため、座り心地の良いチェアと組み合わせられています。パソコンを使用できるように、電源コンセントが付いたカウンターです。

また執務室にはI字のミドルカウンターやコの字のカフェカウンターもレイアウト。業務内容や時間帯などに応じて、執務や休憩に利用できます。カフェに立ち寄って仕事をするように、リラックスしやすい内装デザインです。

オフィスにカウンターを工事する費用

オフィスにカウンターをデザインするためには、工事費用が必要です。そこでオフィスのカウンター工事費用の相場と内訳を確認しましょう。無駄な経費を削減できるように、節約法もご紹介します。

相場

まずオフィスのカウンター工事費用の相場について、新規造作費用は㎡単価10万~20万円程度、再塗装費用は㎡単価2万~3万円程度です。例えば5㎡のカウンター1台を新規造作するなら50万~100万円程度、再塗装するなら10万~15万円程度かかります。ただしカウンターの素材やサイズ、台数などによって、工事費用は異なります。

内訳

次にオフィスのカウンター工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、5㎡のカウンター1台を新規造作して、もう1台を再塗装する費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
諸経費
(デザイン・施工監理など)
全体の10%程度数万円程度
カウンターの新規造作㎡単価10万~20万円程度1台5㎡で
50万~100万円程度
カウンターの再塗装㎡単価2万~3万円程度1台5㎡で
10万~15万円程度
合計5㎡で2万~20万円程度2台で
60万~120万円程度

上表のとおり、カウンターのサイズが大きいほど、新規造作・再塗装の費用が増加します。ただし既存のカウンターを再塗装するだけなら、10万円程度で済みます。

節約法

そしてオフィスのカウンター工事費用の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりで各業者の提案内容(工事の費用や期間など)を比較すれば、無駄な経費を節約できます。

カウンターの施工されている居抜き物件を選べば、新規造作の工事費用を節約できます。ただし状態によっては、再塗装や修繕が必要です。居抜きオフィス物件を探す際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

補助金・助成金の申請が通れば、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。オフィスのリフォームに活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスにおしゃれなカウンターをレイアウトしよう!

IDEALは、オフィス全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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サテライトオフィスとは?メリット・デメリット・注意点・事例・費用を紹介 https://ideal-office.jp/11803 Sat, 20 Jan 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11803 本記事で、「サテライトオフィスとは?」という疑問にお答えするために、サテライトオフィスのメリット・デメリット・注意点・事例・費用をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

サテライトオフィスとは?基本情報を紹介

そもそもサテライトオフィスとは、どういった物件でしょうか。そこでサテライトオフィスの基本情報(定義と種類、メリット、デメリット)をご紹介します。基本情報を押さえたうえで、サテライトオフィスの導入を検討しましょう。

定義

まずサテライトオフィスの定義は、「企業や団体の本拠地から離れた場所に設置されるワーキングスペース」です。従業員や情報の一極集中を防ぎながら、地域の雇用創出や働き方改革の推進などを図れます。

サテライトオフィスでは、ICTを活用することで、場所や時間の制約を受けずに仕事ができるため、政府が推奨する「働き方改革」とも親和性が高いです。そのため総務省や財務省などにより、サテライトオフィスの導入が推進されています。

参照元:

総務省「おためしサテライトオフィス」

財務省「民間企業のシェアオフィスを活用したサテライトオフィスの導入」

種類

次にサテライトオフィスの種類には、都市型や郊外型、地域型などがあります。

  • 都市型サテライトオフィス:地方に本社のある企業や団体などによって都市に開設
  • 郊外型サテライトオフィス:都市に本社のある企業や団体などによって郊外に開設
  • 地域型サテライトオフィス:都市に本社のある企業や団体などによって地方に開設

したがってサテライトオフィスを開設する際には、本社との関係性を踏まえた立地選びが重要です。オフィスの事業内容や従業員の働き方などに応じて、適した場所にサテライトオフィスを構えましょう。

メリット

またサテライトオフィスを導入するメリットをご確認ください。

  • コストの削減
  • 優秀な人材の確保
  • 多様な働き方の推進
  • BCP(事業継続計画)の実現

本社とは別にサテライトオフィスを構えることで、従業員の通勤にかかる時間や費用を削減できるため、本社から離れた場所に暮らす人材や育児・介護などで忙しい人材でも雇用しやすいです。また多様な働き方を推進させたり、災害などの緊急事態時でも事業を継続させたりできます。

デメリット

ただしサテライトオフィスには、次のようなデメリットもあります

  • コミュニケーションの難しさ
  • セキュリティのリスク
  • 社員管理のコスト

本社とサテライトオフィスの間では、メールや電話、チャットなどでやり取りするため、対面でコミュニケーション機会が減ります。また本社以外でも従業員で働くため、情報漏洩のリスクがあり、人事評価などにコストがかかります。具体的な対策方法について、後ほどご紹介します。

サテライトオフィスを導入する際の注意点

基本情報だけではなく、サテライトオフィスを導入する際の注意点(目的や予算、物件、内装デザイン・工事、設備・機器・什器、通信環境、セキュリティ対策、コミュニケーション活性化)もご紹介します。

目的の明確化

まずサテライトオフィスを導入する際の注意点として、目的の明確化が挙げられます。サテライトオフィスの種類(都市型・郊外型・地方型)によって、特徴が異なるからです。例えば交通費などのコスト削減を目的とするなら、郊外型サテライトオフィスが適しています。

一方で全国に支社を展開したり、優秀な人材を採用したりすることが目的なら、地方型サテライトオフィスが合います。目的を明確化したうえで、適した種類のサテライトオフィスを導入しましょう。

予算の確保

次に予算の確保も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。サテライトオフィスの導入には、コスト(物件の賃料や設備・機器・什器の購入費用など)がかかります。したがって予算に合わせて、物件の立地や規模などを検討しなければなりません。

また自社で物件を購入・賃借してサテライトオフィスを新設する場合には、コストが高いです。シェアオフィスやコワーキングスペースを活用することで、初期費用と運転費用を抑えられます。シェアオフィスやコワーキングスペースについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

物件の選定

また物件の選定も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。スケルトン物件なら内装を自由にデザインできますが、入居と退去に費用がかかります。スケルトンオフィス物件の入居費用と退去費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

一方で居抜き物件なら、入居にかかる費用や時間を節約できますが、内装デザインの自由度の低さや設備・機器・什器における劣化や故障のリスクがあります。居抜きオフィス物件の入居費用と退去費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装のデザイン・工事

それから内装のデザイン・工事も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。オフィスの内装デザインには、以下の効果を期待できます

  • オフィス全体の一体感を高める
  • 従業員の離職率を抑える
  • 業績向上につながる
  • 採用応募増加につながる
  • 消費者・取引先からオフィスに対する印象を左右する

サテライトオフィスにおいても、事業理念や本社のコンセプトなどを踏まえて、内装のデザイン・工事を計画しましょう。オフィスの内装をデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

設備・機器・什器の手配

続いて設備・機器・什器の手配も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。サテライトオフィスの事業内容に応じて、必要な設備・機器(電気、照明、空調・換気など)は異なります。オフィスに設備を導入する手順をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

またサテライトオフィスの業務内容に応じて、必要な什器(デスクやカウンター、チェアやソファ、ワゴン・ロッカー・収納棚、置き型パーテーションなど)も選びましょう。オフィスで利用される什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

通信環境の整備

そして通信環境の整備も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。ICTが利用されるサテライトオフィスにおいては、通信環境(インターネットや電話など)を充実させましょう

特に本社とコミュニケーションしやすいように、通信の設備・機器・システムなどを選定しなければなりません。オフィス通信環境を構築する手順をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

セキュリティ対策

さらにセキュリティ対策も、サテライトオフィスを導入する際の注意点です。サテライトオフィスはもちろん、本社の従業員や資産(情報や設備、お金など)の安全も守るために、セキュリティ対策を講じましょう。

特にサテライトオフィスにおいては、通信システムに対する不正アクセスや情報漏洩などのリスクがあります。オフィスのセキュリティ対策に役立つツールやシステムをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コミュニケーションの活性化

なおサテライトオフィスを導入する際の注意点として、コミュニケーションの活性化も挙げられます。従業員同士の意思疎通・相互理解を図り、ストレスや離職率を低下させるためには、サテライトオフィス内はもちろん、本社とのコミュニケーション活性化が必要です。

例えばフリースペースやオンラインミーティングスペースなどをレイアウトすることで、サテライトオフィス内や本社とのコミュニケーションを図りやすいです。オフィスのコミュニケーションを活性化させるときの注意点についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

サテライトオフィスの導入事例

注意点を押さえたサテライトオフィスをデザインできるように、参考となる導入事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(働き方改革・地方創生・ワークライフバランス・地方の雇用・在宅勤務)をご紹介します。

働き方改革を推進するサテライトオフィス

まず「株式会社日立製作所」には、東京に本社がある総合電気メーカーです。働き方改革を推進するために、首都圏近郊にサテライトオフィスが導入されています。従業員の多様な働き方と業務効率化の実現が目的です。

日立製作所では、サテライトオフィスだけではなく、在宅勤務制度の拡充やIT環境基盤の整備なども推進されています。時間や場所にとらわれずに仕事ができる「タイム&ロケーションフリーワーク」の推進が目的です。

参照元:株式会社日立製作所「働き方改革を推進する日立の新しいサテライトオフィス「@Terrace」を開設」

ワークライフバランスを確保するサテライトオフィス

次に「住友商事株式会社」は、東京に本社がある卸売業を営む企業です。ワークライフバランスを確保するために、サテライトオフィスが導入。社員が勤務時間を柔軟に設定できるように、コアタイムなしのスーパーフレックス制度も採用されています。

テレワーク制度により、時間や場所にとらわれずに社員のパフォーマンスを最大化させて、働きがいや働きやすさの向上が図られています。サテライトオフィスだけではなく、在宅やモバイルワークの選択が可能です。

参照元:株式会社テレワーク総合ポータルサイト「住友商事株式会社」(5−6ページ)

地方創生を実現させるサテライトオフィス

また「富士通コミュニケーションサービス」は、本社が東京にあるITサービスの企業です。地方創生を実現させるために、福岡県の糸島市や豊前市に、サテライトオフィスが導入されています。

以前より、育児や介護を理由に家庭を離れられない女性の雇用を目的に、北九州市の在宅オペレーター就業支援事業を受託しており、サテライトオフィス導入の構想につながりました。

参照元:

富士通コミュニケーションサービス「糸島サテライトオフィス」を福岡県糸島市に新設 : 富士通コミュニケーションサービス

富士通「『地方創生』の実現に向けた─サテライトオフィス構想を提唱」

地方の雇用を創出するサテライトオフィス

それから「株式会社あしたのチーム」は、東京に本社がある人事評価制度構築支援サービスの企業です。地方の雇用を創出するために、徳島県内にサテライトオフィスが導入されています。

商材がクラウドサービスであるため、オペレーション業務をサテライトオフィスに集中させて、業務の効率化やコストの削減を実現。ICTシステムにより、全拠点の全社員によるミーティングが開催されています。

参照元:株式会社あしたのチーム 三好サテライトオフィス 様 | オンラインイベント・ウェビナー・Web会議ブイキューブ

全国各地に導入されているサテライトオフィス

なお「株式会社ダンクソフト」は、東京に本社がある情報サービス業を営む中小企業です。サテライトオフィスが全国各地に導入。作業に必要なPCなどは会社から貸与されるため、オフィスと同じ環境で業務を遂行できます。

また労務管理については、オフィス勤務と同様に、クラウド上でテレワーク実施時の成果を把握できます。そして社員同士がコミュニケーションを取る機会として、全社研修が年に2回開催されています。

参照元:テレワーク総合ポータルサイト「株式会社ダンクソフト」(14-16ページ)

サテライトオフィスの導入にかかる費用

理想的なサテライトオフィスを導入できるように、費用の相場と内訳を確認しましょう。予算が足りなければ、理想的なオフィスを実現できません。無駄な経費を削減できるように、節約法もご紹介します。

相場

まずサテライトオフィス導入費用の相場は、坪単価30万~60万円程度(オフィス物件を賃借する場合)です。例えば10坪で賃料月10万円のスケルトン物件を賃借するなら、300万~600万円程度かかります。

ただし物件の立地や規模、取得方法(購入か賃借)、種類(スケルトンか居抜き)、設備・機器・什器の台数などによって、工事費用は変動します。レンタルオフィスやシェアオフィスを借りる場合には、規模に応じて月数万~数十万円程度が必要です。

内訳

次にサテライトオフィスの導入費用(オフィス物件を賃借する場合)の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、10坪のスケルトン物件にかかる費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
物件取得費
(保証金や礼金、
前払い賃料)
全体の5%程度
(賃料の3~6か月分程度)
25万~50万円程度
(10坪で
賃料月10万円の
スケルトン物件)
オフィスデザイン・工事費
(外観や内装、設備・
機器・什器など)
全体の80%程度
(坪単価40万~80万円程度)
400万~800万円程度
諸経費
(開設前の届出・許可や
採用・研修、備品購入など)
全体の10%程度50万~100万円程度
運転費用
(開設後の光熱水費や
賃料など)
全体の5%程度
(賃料の3~6か月分程度)
25万~50万円程度
合計100%
(坪単価50万〜100万円程度)
500万~1,000万円程度

上表のとおり、施工する設備(コンセント・スイッチ・インターフォン・電話・インターネット)の数量に応じて、工事費用は変動します。居抜き物件において設備の交換や修繕を行う場合には、撤退や解体の費用も必要です。

節約法

そしてサテライトオフィスの導入費用の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ることで、各業者の提案する工事の内容や費用、期間などを比較できます。

また居抜き物件を活用することで、物件の所有者や前借主の施工した外観や内装、設備・機器・什器などを引き継げるため、新規の工事費用を削減できます。ただしオフィスデザインの自由度が低い点には、ご注意ください。

そして補助金・助成金を受給できれば、基本的に返済義務のない資金を得られます。例えば東京都では、「サテライトオフィス設置等補助金」が募集されています(2023年1月時点)。

参照元:

東京都「テレワーク活用に向けた支援」

東京しごと財団「サテライトオフィス設置等補助金」

サテライトオフィスの導入を検討しよう!

IDEALは、オフィス全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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オフィスの移転に活用できる補助金・助成金とは?種類・申請する流れ・注意点 https://ideal-office.jp/11777 Wed, 10 Jan 2024 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11777 本記事で、オフィスの移転に活用できる補助金・助成金の種類・申請する流れ・注意点をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスの移転に活用できる補助金・助成金とは?基本情報を紹介

オフィスの移転に補助金・助成金を活用する前に、まずは基本情報(共通点・相違点・メリット・デメリット)を確認しましょう。基本情報を押さえたうえで、オフィスの移転に補助金・助成金を活用しやすくなります。

共通点

まずオフィスの移転に活用できる補助金・助成金の共通点をご確認ください。

  • 基本的に返済義務がない
  • 申請から受給までに時間がかかる
  • 事業計画書が必要になる

企業や個人事業主を支援する目的で、国や地方自治体から補助金・助成金が支給されるため、基本的に返済義務がありません。経費の負担が軽減されて、新たな事業展開が可能です。

ただし一般的には事業報告後に補助金・助成金が支給されるため、初期費用やランニングコストに充てることができません。また申請の条件を満たすためには、事業計画書などの書類作成も必要です。

相違点

次にオフィスの移転に活用できる補助金・助成金の相違点も確認しましょう。

  • 財源元
  • 運営者
  • 制度目的
  • 申請期間
  • 申請条件

補助金の財源元は主に税金であり、経済産業省や地方公共団体などによって運営されています。技術力向上や経済発展などが目的です。補助金ごとに、申請の期間と条件が定められています。

助成金の財源元は主に雇用保険料であり、厚生労働省や地方公共団体などによって運営されています。雇用促進や労働環境改善などが目的です。助成金ごとに、申請の期間と条件が定められています。

メリット

またオフィスの移転に活用できる補助金・助成金のメリットは、経費の節約や労働環境の改善などです。自己資金が足りない場合でも、補助金・助成金を受給できれば、オフィスの移転費用を確保できます。

そして補助金・助成金を受給してオフィスを移転させる際には、フロアのレイアウト変更や設備・機器・什器の買い替えなどが可能です。従業員の業務効率やモチベーションなどを上げる機会となります。

デメリット

そしてオフィスの移転に活用できる補助金・助成金のデメリットとして、申請のコストや条件の変更などが挙げられます。補助金や助成金ごとに、必要書類を準備して、期間内に申請しなければなりません。

また補助金・助成金の受給条件が変更された場合には、新たな条件を満たさないと、申請ができなくなります。補助金・助成金ごとの公式サイトを閲覧して、最新情報をチェックしましょう。

オフィスの移転に活用できる補助金・助成金の種類

基本情報を押さえたうえで、オフィス移転に活用できる補助金・助成金の種類も確認しましょう。本記事では16種類を取り上げて、補助金・助成金ごとの目的や申請条件などをご紹介します。

ものづくり補助金

まず「ものづくり補助金」の目的は、中小企業や小規模事業者などの設備投資(革新的サービスの開発や試作品の開発、生産プロセスの改善など)に対する支援です。申請条件として、業種ごとに資本金や従業員数の上限が定められています。

参照元:

ものづくり補助事業公式ホームページ「ものづくり補助金総合サイト」

ものづくり補助事業公式ホームページ「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金公募要領」(8ページ)

事業再構築補助金

次に「事業再構築補助金」の目的は、中小企業の思い切った事業再構築(新分野展開や事業転換、業種転換、業態転換、事業再編など)の支援です。事業計画書を提出したうえで、事業終了後に付加価値額を上げる必要があります。

参照元:事業再構築補助金「事業再構築補助金とは?」

事業承継・引き継ぎ補助金

また「事業承継・引き継ぎ補助金」の目的は、事業の承継や引継ぎによる経営革新を狙う中小企業や小規模事業者の支援です。経済活性化を促すために、経営革新や専門家活用などに要する経費が補助されます。

参照元:事業継承・引継ぎ補助金「事業目的」

小規模事業者持続化補助金

それから「小規模事業者持続化補助金」の目的は、持続的な経営計画に基づく販路開拓や業務効率化などの取り組みに対する支援です。商工会議所や商工会の管轄内で事業を営んでいる小規模事業者が、申請できます。

参照元:商工会議所地区「小規模事業者持続化補助金」

IT導入補助金

そして「IT導入補助金」の目的は、中小企業・小規模事業者が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する費用の補助です。ITツールの導入による経営力の向上・強化(業務効率化や売上アップなど)を支援します。

参照元:IT導入補助金2023「事業の目的」

なおオフィスの通信環境の構築についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

働き方改革推進支援助成金

続いて「働き方改革推進支援助成金」の目的は、生産性を高めながら労働時間削減などに取り組む中小企業・小規模事業者などに対する支援です。中小企業における労働時間設定の改善を促進しています。

参照元:厚生労働省「労働時間等の設定の改善」

なおオフィス改革の流れについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

中途採用等支援助成金

加えて「中途採用等支援助成金」の目的は、東京圏からの移住者を雇い入れた事業主に対する採用活動経費の一部助成です。申請条件として、採用活動計画書の作成や決められた採用活動などが求められます。

参照元:厚生労働省「中途採用等支援助成金(UIJターンコース)」

販路拡大支援事業助成金

次に「販路拡大支援事業助成金」の目的は、江戸川区内の中小企業に対する支援です。受発注の拡大を図る事業(企業のWebサイトや紹介動画の作成、展示会への出展など)の経費が一部助成されます。

参照元:江戸川区役所「販路拡大支援事業助成金」

なおオフィスが集客するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

JAPANブランド育成支援等事業費補助金

また「JAPANブランド育成支援等事業費補助金」の目的は、海外展開を狙う中小企業の事業(新商品開発や販路開拓など)に要する費用の一部補助です。地域経済の活性化や中小企業の振興につながります。

参照元:中小企業庁『令和4年度当初予算「JAPANブランド育成支援等事業費補助金」』

なおオフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

受動喫煙対策支援補助金

そして「受動喫煙対策支援補助金」の目的は、都内の中小飲食店・宿泊施設の受動喫煙対策に対する支援です。喫煙専用室や指定たばこ専用喫煙室の設置に対して、1施設につき上限400万円が支給されます。

参照元:東京都保険医療局「受動喫煙対策支援補助金について」

受動喫煙防止対策助成金

それから「受動喫煙防止対策助成金」の目的は、中小企業の受動喫煙防止対策(喫煙専用室の設置や改修など)の推進に対する支援です。労働者災害補償保険の適用事業者が申請できます。

参照元:厚生労働省「 受動喫煙防止対策助成金」

キャリアアップ助成金

続いて「キャリアアップ助成金」の目的は、非正規雇用者の正社員化や処遇改善を図る事業主に対する支援です。7つのコースに分かれており、キャリアアップ計画の作成が求められます。

参照元:厚生労働省「キャリアアップ助成金」

人材開発支援助成金

加えて「人材開発支援助成金」の目的は、従業員の職業訓練(専門的な知識や技術などの習得)を実施する事業者に対する支援です。職業訓練の経費や訓練期間中の賃金の一部が補助されます。

参照元:厚生労働省「人材開発支援助成金」

業務改善助成金

また「業務改善助成金」の目的は、生産性向上に資する設備投資と事業場内最低賃金の引き上げに要する経費の一部助成です。事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内である場合に、中小企業や小規模事業者が申請できます。

参照元:厚生労働省「業務改善助成金」

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業

さらに「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」の目的は、都内商店街に新規開業する女性や若手男性に対する支援です。都内商店街の活性化につながるように、設備導入などに要する経費の一部が助成されます。

参照元:公益財団法人東京都中小企業振興公社「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」

テレワーク促進助成金

なお「テレワーク促進助成金」の目的は、都内に本社または事業所を置いてテレワークを実施する企業などに対する支援です。在宅勤務やモバイル勤務などを可能にする環境整備(テレワーク機器・ソフトウェアなど)に係る経費が助成されます。

参照元:公益財団法人東京しごと財団雇用環境整備事業「テレワーク促進助成金(令和5年度)」

なおオフィスDXの方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィス移転に活用できる補助金・助成金を申請する流れ

オフィスの移転に活用できる補助金・助成金の種類を把握したうえで、申請する流れをご紹介します。基本的な流れを4点(補助金・助成金の調査と書類書類、事業の実施・報告、補助金・助成金の受給)に整理しました。

目的に合う補助金・助成金の調査

まずオフィス移転に活用できる補助金・助成金を申請する前に、目的に合う補助金・助成金の調査から開始しましょう。補助金・助成金のまとめサイトでも参考情報を収集できますが、公式サイトにて最新情報を確認しましょう。

特にオフィス移転に補助金・助成金を活用する際には、移転の目的や場所にご注意ください。なぜなら移転先の自治体によって、補助金・助成金の申請条件が異なる場合があるからです。計画を立てる段階で、最寄りの行政機関や商工会議所に相談しましょう。

申請書類の提出

次に調査結果を踏まえて、オフィス移転に活用できる補助金・助成金の申請書類を提出してください。補助金・助成金の公式サイトに掲載されているガイドブックや書類の様式などに沿って、申請書類を作成しなくてはなりません。

なお申請書類を作成する際には、事業の目的や費用、期間、体制などを明確にしましょう。費用や期間を算出するにあたり、業者から見積もりを取らなければならない場合もあるため、計画にゆとりをもたせましょう。

事業の実施と報告

それからオフィス移転に活用できる補助金・助成金の申請が通ったら、事業を実施して報告しなければなりません。基本的に補助金・助成金は事業報告後に支給されるため、事業展開中には経費を支払う必要があります。

したがって事業にかかった経費の金額と支払いを証明できるように、領収書などの証憑書類を確実に保管しましょう。必要書類を添付したうえで、事業報告を提出すると、補助金・助成金の支給手続きが開始されます。

補助金・助成金を受給する

なお事業報告に問題がなければ、オフィス移転に活用できる補助金・助成金を受給できます。審査基準を満たして期待されている効果を認定されれば、補助金・助成金が支給されます。

なお補助金・助成金ごとに、課税・非課税の区分が異なります。また継続的に事業報告しなければならない補助金・助成金もあります。補助金・助成金の公式サイトで、正しい情報を把握しましょう。

オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点

申請する流れだけではなく、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点も確認しましょう。5点(申請の条件と制度の変更、受注できる時期、課税の対象、条件を満たせないときの返還)をご紹介します。

申請の条件

まず申請の条件が、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点です。補助金・助成金ごとに、申請の条件(対象者や必要書類、提出期限など)は異なります。複数の補助金・助成金を申請する場合には、さらに複雑です。

なかには申請や審査の基準が厳しい補助金・助成金もあります。受給できる金額や申請にかかるコスト、得られる効果などを総合的に検討したうえで、申請する補助金・助成金を選びましょう。

制度の変更

次に制度の変更も、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点です。補助金・助成金ごとに、制度の運用が毎年見直されるため、申請の条件や支給額が変更される恐れがあります。

したがって制度が終了してしまうと、継続的な支援が途絶えてしまいます。申請の条件と同様に、制度の変更についても、常に最新情報をキャッチしましょう。代わりに、別の補助金・助成金を申請できる場合もあるからです。

受給できる時期

そして受給できる時期も、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点です。基本的に補助金・助成金は、事業報告後に支給されます。したがって経費を支出しながら、事業を展開しなければなりません。

特に経費を支出する期間が指定されている補助金・助成金には、ご注意ください。支払いの日時が明記された証憑書類が必要です。そして補助金・助成金を受給できる時期を踏まえて、オフィスの移転を計画しましょう。

課税の対象

さらに課税の対象も、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点です。補助金・助成金ごとに、課税と非課税の区分が異なります。所得とみなされる補助金・助成金を受給したら、所得税が発生します。

そして会計処理上では、仕訳の種類(単式と複式)やタイミング(発生主義と現金主義)にも注意が必要です。採用している仕訳の方式に沿って、補助金・助成金の受給を計上しましょう。

条件を満たせないときの返還

なお条件を満たせないときの返還も、オフィスの移転に補助金・助成金を活用する際の注意点です。補助金・助成金を受給してから、事業の内容や報告の方法などに不備が発覚すると、返還を求められる恐れがあります。

また事業を展開中に中止や延期の必要性が生じた場合には、補助金・助成金の窓口に早急に相談しましょう。補助金・助成金の支給停止ではなく、減額や延期などの措置を取ってももらえる可能性があります。

オフィスの移転の補助金・助成金を活用しよう!

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オフィスのレイアウトに対する消防法の規定とは?通路幅・火災報知器・個室ブース・パーテーション https://ideal-office.jp/11706 Sun, 31 Dec 2023 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11706 本記事で、オフィスのレイアウトに対する消防法の規定を解説します。通路幅・火災報知器・個室ブース・パーテーションについてもご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスのレイアウトに対する消防法の規定とは?

オフィスのレイアウトに対する消防法の規定とは、どういった内容でしょうか?そこで本記事では、6点(内装制限・防火管理者・通路幅・個室ブース・防炎物品・罰則)に整理してご紹介します。

内装制限

まずオフィスに対する内装制限について、消防法に規定されています。消防法により、防火対象物(火災予防行政の対象となる建築物など)の用途が区分されており、火災予防や初期消火、安全な避難などのために建築物の構造や設備などが制限されています。

参照元:

消防庁「平成30年版 消防白書」(2.防火対象物)

福岡市消防局「第9 内装制限」

ただし建築基準法によっても、火災初期における避難経路の確保を意図して、建築物に対する内装制限が定められています。オフィスに対する内装制限についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防火管理者の選任

次にオフィスに対する防火管理者の選任も、消防法に規定されています。オフィスの防火管理者とは、オフィスビル火災の予防と火災時の避難に必要な業務を統括する役職です。消防計画の作成や消防計画に基づく消火・通報・避難訓練の実施などを管理します。

防火対象物の収容人数と用途によって、防火管理者の選任が求められますが、資格が必要です。防火管理者の選任基準や資格の取得方法などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

避難経路の確保

またオフィスの避難経路の確保も、消防法に規定されています。防火対象物においては、廊下や階段、避難口、防火戸などに、避難の妨げとなる物を放置してはなりません。防火管理者による適切な対応が必要です。

参照元:e-Gov法令検索「消防法」第8条2の4

また建築基準法や労働安全衛生法によっても、安全な廊下の幅が定められています。関係法令を遵守して廊下や階段、避難口などをレイアウトしましょう。オフィスの廊下に対する法規制をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

個室ブース

そしてオフィスにレイアウトされる個室ブースも、消防法に規定されています。消防法には、防火対象物に設置すべき消防用設備(消火設備・警報設備・避難設備)が定められています。

参照元:e-Gov法令検索「消防法施行令」第10‐29条

ただし個室ブース(可動式ブース)に対しては、一定の条件を満たすことで消防設備の設置が免除されます。

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行令」第32条

総務省消防庁「可動式ブースに係る消防用設備等の取扱いについて(通知)」

オフィスに個室をレイアウトする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防炎物品

続いてオフィスに配置される防炎物品も、消防法に規定されています。消防法と政令により、防火対象物(高層建築物や地下街、不特定多数の人が出入りする建築物など)に対して、防炎物品の使用が義務づけられています。

参照元:JFRA日本防炎協会「防炎物品の種類と防炎規制の対象となる防火対象物」

また防炎物品の販売には、消防法に基づいて、防炎表示(防炎性能基準を満たす防炎ラベル)が必要です。防炎物品の種類には、カーテンやどん帳、ブラインド、合板、じゅうたんなどがあります。

参照元:JFRA日本防炎協会「防炎表示と防炎ラベル」

罰則

なお消防法の規定を遵守しないオフィスに対しては、罰則(罰金刑や懲役刑など)が科されます。命令違反を問われて、防火対象物の使用停止を命令されると、オフィスの事業を継続できません。

例えば防火管理者や消防点検に関する違反に対しては、罰金刑や拘留刑が科されます。防火対象物に対する措置命令の違反には、罰金刑や懲役刑が科されます。各種手続きについて不明点がある際には、オフィスの所在地を管轄する消防署に相談しましょう。

参照元:違反是正支援センター「消防法の命令違反概要・罰則規定一覧」

オフィスの開設・改装・移転に必要な消防法に基づく届出

消防法の規定を踏まえたうえで、オフィスの開設・改装・移転に必要な消防法に基づく届出を確認しましょう。5点(防火対象物等計画届出書・防火対象物使用開始届出書・防火管理者選任届出書・消防用設備等設置届出書・火を使用する設備等の設置届出書)を取り上げます。

防火対象物工事等計画届出書

まず「防火対象物工事等計画届出書」は、防火対象物に対して、建築基準法に基づく建築確認が必要ではない工事(改修や用途変更など)を計画する際の消防法に基づく届出です。例えばオフィス物件に対するパーテーションの施工が当てはまります。

防火対象物工事等計画届出書の提出方法は、防火対象物を管轄する消防署の窓口で、添付書類(防火対象物の概要表や図面など)が必要です。事前に消防署に相談したうえで、工事開始7日前までに必要書類を提出しましょう。

参照元:東京消防庁「防火対象物の工事等計画の届出をしよう」

なおオフィス内装工事の費用相場をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防火対象物使用開始届出書

次に「防火対象物使用開始届出書」は、防火対象物の使用開始を管轄する消防署へ知らせるための消防法に基づく届出です。消防署に届け出ると、オフィス物件内の安全性が実地検査されて、検査結果通知書が発行されます。

防火対象物使用開始届出書の提出方法は電子申請と窓口、郵送で、添付書類(防火対象物の概要表や図面など)が必要です。防火対象物の使用開始7日前までに必要書類を提出して、管轄の消防署と実地検査の日程を調整しましょう。

参照元:東京消防庁「<申請様式><防火対象物使用開始届出書>」

なおオフィス物件の探し方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防火管理者選任届出書

次に「防火管理者選任届出書」は、防火管理者の選任が求められるオフィスが提出しなくてはならない消防法に基づく届出です。消防法により防火管理義務対象物が定められており、防火管理者資格を有する者を選任しなければなりません。

防火管理者選任届出書の提出方法は電子申請と窓口、郵送で、添付書類(防火管理講習修了省や消防計画書など)が必要です。提出期限は定められていませんが、防火管理者資格を取得したら、速やかに提出しましょう。

参照元:東京消防庁「<申請様式><防火・防災管理者選任(解任)届出書 / 消防計画作成(変更)届出書 >」

消防用設備等設置届出書

次に「消防用設備等設置届出書」は、オフィス物件内に消防用設備を設置する際に提出しなくてはならない消防法に基づく届出です。管轄する消防署に届け出ると、オフィス物件内に設置された消防用設備の安全性が実地検査されます。

消防用設備等設置届出書の提出方法は電子申請と窓口、郵送で、添付書類(防火対象物の概要表や図面など)が必要です。消防用設備設置から4日以内に必要書類を提出して、管轄の消防署と実地検査の日程を調整しましょう。

参照元:「東京消防庁<申請様式><消防用設備等(特殊消防用設備等)設置届出書(法第17条の3の2)>」

なおオフィスに設備を導入する手順をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

火を使用する設備等の設置届出書

次に「火を使用する設備等の設置届出書」は、火を使用する設備が設置されるオフィス物件が提出しなくてはならない消防法に基づく届出です。例えば一定規模以上のコンロや給湯設備などが当てはまります。

火を使用する設備などの設置届出書の提出方法は電子申請と窓口、郵送で、添付書類(防火対象物の概要表や図面など)が必要です。火を使用する設備を設置する7日前までに必要書類を提出して、管轄の消防署と実地検査の日程を調整しましょう。

参照元:東京消防庁「<申請様式><火を使用する設備等の設置(変更)届出書>」

オフィスに必要な消防用設備

オフィスに必要な消防用設備は、消防法に基づいて3種類(消火設備・警報設備・避難設備)に分類されます。種類ごとに設置の目的や基準などが異なりますので、確認しましょう。

消火設備

まず消火設備は、オフィスの火災発生時に火を消すために必要な消防用設備です。消火設備は、オフィスの火災時に、消防隊が到着するまで火災の広がりを抑えます。設置基準を満たすオフィス物件には、消火設備の設置が求められます。

具体的な消火設備をリストにまとめましたので、オフィス物件に必要な設備を確認しましょう。

  • 消火器具屋内
  • 消火栓
  • スプリンクラー
  • 水噴霧消火設備
  • 泡消火設備
  • 不活性ガス消火設備
  • ハロゲン化物消火設備
  • 粉末消火設備
  • 屋外消火栓
  • 動力消防ポンプ

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行令 」(第10〜12条)

 一般社団法人 日本消火装置工業会「はじめに | 消火設備とは」

警報設備

次に警報設備は、オフィス内の火災発生を知らせるために必要な消防用設備です。警報設備は、オフィス物件内の火災発生を感知して、オフィス内の従業員だけではなく、消防署や近隣住民らにも報知します。

設置基準を満たすオフィス物件には、警報設備の設置が求められます。具体的な警報設備をリストにまとめましたので、オフィス物件に必要な設備を確認しましょう。

  • 自動火災報知設備
  • ガス漏れ火災警報設備
  • 漏電火災警報器
  • 消防機関へ通報する火災報知設備
  • 非常警報器具・非常警報設備

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行令 」(第21~22条)

東京防災設備保守協会「警報設備(自動火災報知設備など)」

避難設備

また避難設備とは、火災時にオフィス内から安全に避難するために必要な消防用設備です。設置基準を満たすオフィス物件内には、避難設備の設置が求められます。

具体的な避難設備をリストにまとめましたので、オフィス物件に必要な設備を確認しましょう。

  • 避難器具(避難はしごや滑り台、救助袋、緩降機など)
  • 誘導灯・誘導標識

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行令」(第25~26条)

堺市「第17 避難器具」

消防庁「消防法令上の誘導灯及び誘導標識の概要」

オフィス開設・改装・移転後の消防点検

オフィスの開設・改装・移転後には、消防法(消防用設備等点検報告制度)に基づいて、消防点検(防火対象物と消防用設備の点検)が必要です。そこで消防点検の対象と種類、頻度、資格、報告、不備の改修について解説します。

参照元:e-Gov法令検索「消防法 」(第17条3)

対象

まず消防点検の対象は、全ての防火対象物と消防用設備です。防火対象物には、不特定多数の人が集まる建築物や火を扱う建築物、火災時の消火活動が困難な建築物などが、消防用設備には消火設備と警報設備、避難設備が含まれます。

参照元:消防庁「[防火対象物] 参考1-1」(2~3ページ)

防火対象物に該当するオフィス物件においては、消防点検に違反して罰則を受けないように、設置されている消防用設備の種類と数を把握しなければなりません。

参照元:消防庁「消防用設備等には定期点検が必要です。」

種類

次に消防点検は、2種類(機器点検と総合点検)に分類されます。

  • 機器点検:目視と簡易な操作によって消防用設備を確認
  • 総合点検:消防用設備を実際に作動させて、総合的な機能性を確認

ただしオフィス物件に設置される消防用設備の種類によって、点検の基準や方法が異なります。損傷や誤作動が発見された設備には、対応が必要です。

参照元:

消防庁「消防用設備等には定期点検が必要です。」

東京消防庁「<安全・安心情報><事業所向けアドバイス><消防用設備等点検報告制度>」

頻度

また消防点検の頻度は、機器点検(6ヶ月に1回)と総合点検(1年に1回)とで異なります。オフィス内に設置された全ての消防用設備が対象です。違反すると罰則が科されますので、ご注意ください。

参照元:

 e-Gov法令検索「消防法施行規則(第31条6)

日本火災報知器工業会「消防用設備等点検報告制度」

なお維持台帳に、消防用設備等設置届出書や消防用設備等検査済証、消防用設備等点検結果報告書などを編冊して、消防点検の結果を記録しなければなりません。記録の不備がないように気をつけましょう。

参照元:甲府地区広域行政事務組合消防本部「維持台帳 の整備が必要です」

資格

それから消防点検の資格には、消防設備士や消防設備点検有資格者があります。用途や規模などの条件に当てはまる防火対象物に対しては、資格保有者による消防点検が必要です。

上記以外の防火対象物に対しては、オフィス物件の防火管理者などによる消防点検が可能です。ただし資格保有者による点検が推奨されています。

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行令」(第36条2)

日本火災報知器工業会「消防用設備等点検報告制度」

報告

そして消防点検後には、消防長または消防署長に対する報告(特定防火対象物は1年に1回、他の防火対象物は3年に1回)をしなければなりません。オフィス物件に対する消防点検結果を報告する前に、実施状況や報告書の記載内容を確認しましょう。

なお消防点検の報告義務に違反すると罰則を科されます。法令違反を問われないように、消防点検の実施を確実に記録したうえで、報告を怠らないようにご注意ください。

参照元:

e-Gov法令検索「消防法施行規則 」(第31条6)

消防庁「消防用設備等には定期点検が必要です。」

日本火災報知器工業会「消防用設備等点検報告制度」

不備の改修

なお消防点検時に消防用設備の不備を指摘されたら、速やかに改修しなければなりません。消防用設備が正常に作動しないと、オフィス物件内の火災時に被害が拡大してしまうからです。

そこで消防点検時に消防用設備の不備を指摘された場合には、報告する消防署に対して、「消防用設備等点検報告改修計画書」を窓口や郵送で提出しなければなりません。設備の不備を改修できたら、報告書を提出します。

参照元:

東京消防庁「<安全・安心情報><事業所向けアドバイス><消防用設備等点検報告制度>」

東京消防庁「防火対象物(防災管理)点検報告改修計画書」

なおオフィスのリフォーム費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

消防法を遵守してオフィスを開設しよう!

IDEALは、オフィスのコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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小規模オフィスのレイアウトを解説!流れ・ポイント・事例を紹介 https://ideal-office.jp/11680 Sat, 16 Dec 2023 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11680 本記事で、小規模オフィスをレイアウトする流れを解説します。レイアウトのポイントや事例もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

小規模オフィスの基本情報

小規模オフィスのレイアウトを検討する前に、基本情報を確認しましょう。小規模オフィスの定義やメリット・デメリット、ニーズ、物件の探し方をご紹介します。基本情報を押さえることで、小規模オフィスに適したレイアウトを検討しやすいです。

定義

まず小規模オフィスに、法的な定義はありません。そこで本記事では、「30坪以下で従業員10名前後の利用するオフィス物件」を小規模オフィスと定義します。ただしオフィスの事業内容やテレワークの有無などによって、各従業員に必要な床面積は変動します。

また一般的なオフィスには、さまざまな部屋(執務室や会議室、応接室、休憩室、食堂、在庫保管庫など)がレイアウトされます。オフィスの機能や用途によって、必要な部屋は異なります。

メリット・デメリット

次に小規模オフィスには、以下のメリット・デメリットがあります。

  • メリット①賃料が安い
  • メリット②従業員同士がコミュニケーションしやすい
  • メリット③一貫性のある内装をデザインしやすい
  • デメリット①パーソナルスペースが狭くなる
  • デメリット②間仕切りすると狭苦しく感じる
  • デメリット③収納スペースを確保しづらい

以上のメリット・デメリットについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ニーズ

また小規模オフィスに対するニーズとして、オフィス分散化やテレワーク導入によるサードプレイスオフィスやセットアップオフィスとしての活用があります。多様な働き方や地方移転などを推進するために、大規模オフィスから小規模オフィスへの分散化が進んでいます。

特に2020~2022年のコロナ禍においては、テレワークが導入されたことで、小規模なサードプレイスオフィス(レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースなど)やセットアップオフィス(内装や設備・機器・什器の施工された状態)の利用が増えました。

参照元:

ニッセイ基礎研究所「コロナ禍を経て拡大が続くサードプレイスオフィス市場~利用ニーズの高まる郊外エリアは新規開設の余地が残る~」

不動産投資の健美家「テレワークでニーズ急増、郊外でオフィス不足!築古、小規模ビルに勝機あり」

 J-Net21「なぜ今地方移転を検討する企業が増えているのでしょうか?」

物件の探し方

そして小規模オフィス物件の探し方もご確認ください。

  • 不動産ポータルサイトで検索する
  • エリア内の不動産会社から紹介してもらう
  • 自治体や商工会議所から紹介してもらう
  • 開業支援サービスに相談する
  • 知人・取引先に紹介してもらう

なお希望条件に合うオフィス物件を探すためには、数か月から半年程度かかります。オフィス物件を選ぶときのポイントもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

小規模オフィスをレイアウトする流れ

基本情報を押さえたうえで、小規模オフィスをレイアウトする流れも確認しましょう。5点(コンセプトの設計から希望条件の整理、フロアのゾーニング、動線の設計、設計図の作成まで)に整理してご紹介します。

コンセプトの設計

まずコンセプトの設計から、小規模オフィスをレイアウトする流れを開始しましょう。オフィスデザインの明確なコンセプトを設計することで、課題や目的が浮き彫りになり、スムーズにデザインしたり、オフィスの魅力や強みを発信したりしやすいです。

例えば大規模オフィスから分散化された小規模オフィスとテレワーク導入に伴い移転された小規模オフィスとでは、必要な部屋や設備・機器・什器などが異なります。オフィスデザインのコンセプトを設計するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

希望条件の整理

次にコンセプトを実現させるために、希望条件の整理をしましょう。必要な部屋の種類(執務室や会議室、休憩室など)や従業員の座席数、設備・機器・什器の台数などをリストにまとめてください。

ただしリスト化した全ての希望条件を叶えられない恐れがあります。オフィスの課題(多様な働き方や地方移転の推進など)を解決できるように、希望条件に優先順位を付けておきましょう。

フロアのゾーニング

それから希望条件に沿って、オフィスのフロアをゾーニングします。座席数や設備・機器・什器の台数などに基づいて、各スペース(執務・会議・休憩・食堂など)の面積を計算しましょう。

なおオフィスフロアには、固定化されたスペース(エントランスやトイレ、給湯室、食堂など)と用途変更できるスペース(執務・会議・休憩・収納・OA機器など)があります。オフィスの事業内容や従業員の働き方を踏まえて、各スペースをゾーニングしてください。

動線の設計

続いてゾーニングした各スペースに対して、動線を設計しましょう。従業員の動線を設計する際には、業務効率が上がるように、各スペースや設備・機器・什器などの位置関係を考慮します。

社外の来訪者の動線を設計する際には、エントランスから会議室・応接室までに、移動しやすい通路を配置します。また大規模オフィスと同様に、小規模オフィスにおいても、プライバシー保護や情報漏洩防止などの観点も重要です。

設計図の作成

そしてコンセプト・希望条件・ゾーニング・動線設計を踏まえて、設計図を作成します。オフィスデザインの設計図には、平面図や断面図、立面図、展開図、天井伏図、家具図・建具図などがあります。

各設計図を作成する際には、フロアのゾーニングや各スペースの動線設計、内装・設備・機器・什器のサイズや位置関係などを確認しましょう。小規模オフィスの快適性や業務効率性を高めるためには、設計図上でのシミュレーションが重要です。

小規模オフィスをレイアウトする際のポイント

レイアウトする流れだけではなく、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントも確認しましょう。6点(内装制限と座席配置、収納、パーテーション、防音、開放感)をご紹介します。

内装制限

まず内装制限が、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントとして挙げられます。建築基準法と消防法によって、オフィスビルの火災予防や初期消火、安全な避難などのために、オフィス物件の内装が制限されています。

ただし内装制限を受けるオフィスには条件(特殊建築物・大規模建築物・火気使用室・無窓居室を有する建築物)が示されており、内装制限の緩和策もありますので、次の記事も併せてご覧ください。

座席配置

次に座席配置も、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントです。執務室の座席配置には、対向型や同向型、背面型、ブース型、クロス型などがあります。小規模オフィスのフロア面積は限られていますので、適した型を選びましょう。

特にテレワークが導入されている小規模オフィスにおいては、固定席を配置しないで、フリーアドレス制を採用できます。フリーアドレスのメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

収納

続いて収納も、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントです。フロア面積の限られた小規模オフィスにおいても、収納家具(オープン型や引き違い型、両開き型、パーソナルロッカー型、ラテラル型など)が必要です。

そこで各スペースの用途や利用人数に応じて、適した収納スペースをレイアウトしましょう。オフィスエリア別の収納アイデアをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

パーテーション

さらにパーテーションも、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントです。パーテーションの種類には施工型と置き型があり、個室の確保や遮音、防犯、コロナ対策などの役割があります。

ただし小規模オフィスにいくつものパーテーションをレイアウトしてしまうと、閉塞感を与えてしまう恐れがあります。施工型パーテーションをデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防音

そして防音も、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントです。防音の目的は、「オフィス外からオフィス内への騒音」や「オフィス内からオフィス外への音漏れ」「オフィス内での音の反響」などの防止です。

特に小規模オフィスにおいては、集中作業や会議などに利用されるスペースの防音対策を検討しましょう。オフィスを防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

開放感

なお開放感も、小規模オフィスをレイアウトする際のポイントとして挙げられます。フロア面積だけではなく、配色によっても、オフィスの開放感を演出できます。内装空間に、膨張色(暖色系や白など)を配置しましょう。

またオフィスデザインのテイスト(シンプルやナチュラル、リゾートなど)によっても、オフィスデザインの開放感を引き出せます。オフィスデザインにおけるテイストの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

小規模オフィスのレイアウト事例

ポイントを押さえてレイアウトできるように、参考となる事例を調査しましょう。IDEALオフィスの事例5点を取り上げて、各レイアウトの特徴(モチベーション・フリーアドレス・開放感・接客・シンプル)をご紹介します。

モチベーションを高めるレイアウト

「株式会社 黒坂鍍金工業所」様は、特殊メッキ加工に対応する企業です。27坪の物件ですが、従業員のモチベーションを高められるように、休憩スペースが広くレイアウトされています。

また休憩スペースだけではなく、会議室やトイレなどもレイアウト。若者や女性に敬遠されがちな製造業のイメージを変えられるように、モノトーンを基調にしたスタイリッシュなオフィスデザインです。

フリーアドレスのレイアウト

「Earth Technology 株式会社」様は、バイリンガルエンジニアを育成している企業です。24坪の物件に、フリーアドレスに対応したオフィスフロアがレイアウト。固定席はありませんが、フリーデスクと集中デスクがあります。

他にも多様な働き方を可能とするために、テレフォンブースや会議室、スタンディングエリア、和室などもレイアウトされています。グローバル人材を育成するオフィスに合わせて、海外のテイストが取り入れられたオフィスデザインです。

開放感を与えるレイアウト

「株式会社明治クッカー」様は、明治の牛乳・ヨーグルトを配達している企業です。配達後に従業員がリラックスできるように、18坪のオフィスフロアがレイアウト。開放感を与えるように、間仕切りの数が少ないです。

また休憩スペースだけではなく、会議や懇親会にも活用できるように、可動式の設備・機器・什器を配置。オフィスの用途を踏まえ、限られたスペースを有効活用できるオフィスデザインです。

接客しやすいレイアウト

「ピタットハウス東大島店」様は、不動産業を営む企業です。26坪の物件に、接客しやすいようにフロアがレイアウト。カウンター内の執務スペースに比べて、接客スペースの割合が大きいです。

顧客が気軽に立ち寄れる店舗を目指して、緑色や木目を取り入れた温かい印象のオフィスがデザイン。明るさも出せるように、エントランス側の壁に大きな窓を施工して、自然光を取り入れています。

シンプルなレイアウト

「合同会社ファニプロ」様は、Webサイトや映像コンテンツなどを制作している企業です。24坪の物件で、シンプルなレイアウト。オフィスフロアが、執務スペースとリラックススペースにゾーニングされています。

ただし企業のブランディングを意識して、オフィスの壁やドアには、コーポレートカラーのオレンジやロゴ、経営理念のメッセージなどが取り入れられています。シンプルながら、経営者のメッセージ性があるオフィスデザインです。

小規模オフィスのレイアウトを検討しよう!

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オフィスデザインのテイストとは?種類・事例・選ぶ際の注意点を紹介 https://ideal-office.jp/11657 Sun, 26 Nov 2023 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11657 本記事で、オフィスデザインにおけるテイストの種類を解説します。テイストの事例や選ぶ際の注意点もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスデザインのテイストとは?基本情報を紹介

そもそもオフィスデザインのテイストとは、何でしょうか?そこでオフィスデザインのテイストに関する基本情報(定義・要素・テーマやコンセプトとの違い)をご紹介します。基本情報を押さえたうえで、オフィスデザインのテイストを選びましょう。

定義

まずオフィスデザインのテイストの定義は、オフィスデザインの味わいや方向性を指す言葉です。モダンやラグジュアリー、リゾートなどの種類がありますので、後ほどご紹介します。テイストを選ぶ際には、オフィスデザインのコンセプトに合わせましょう。

オフィスデザインのテイストを決めることで、内装デザイン・工事業者と相談して、内装や設備・機器・什器の配色や素材などを選びやすくなります。またテイストを明確に表現することで、オフィスデザインのコンセプトが伝わりやすいです。

要素

次にオフィスデザインのテイストを決める要素は、外装・内装・設備・機器・什器の配色や素材、サイズ、照明の明るさや色合い、照射範囲などです。テイストに合う素材や色合いを組み合わせることで、オフィスデザインに統一感を出せます。

例えばナチュラルテイストのオフィスにはアースカラーの木製の什器が合いますが、スタイリッシュテイストのオフィスにはグレーやベージュの金属製の什器を選びます。ただしデザイン性だけではなく、機能性も考慮しなければなりません。

テーマやコンセプトとの違い

そしてオフィスデザインにおけるテイストとテーマやコンセプトとの違いは、目的と手段です。テーマは、「主題」を意味します。オフィスデザインのテーマ(目的)には、「快適性の追及」や「業務効率性の向上」などがあります。

コンセプトは、「概念や基本方針」を意味します。オフィスデザインのコンセプト(手段)には、「執務室の業務効率性を高めつつ、快適性の高い休憩室もレイアウトされたオフィス」などと表現されます。

テイストは、「味わいや方向性」を意味します。オフィスデザインのテイスト(手段の詳細)として、業務効率性を高める執務室を「スタイリッシュテイスト」に、快適性の高い休憩室を「ナチュラルテイスト」にデザインできます。

オフィスデザインにおけるテイストの種類

基本情報を押さえたら、オフィスデザインにおけるテイストの種類を調査しましょう。13点(モダン・クラシック・カジュアル・フォーマル・ヨーロピアン・アメリカン・ラグジュアリー・シンプル・ナチュラル・スタイリッシュ・リゾート・カラフル・カフェ)をご紹介します。

モダン

まずモダンが、オフィスデザインにおけるテイストの種類として挙げられます。現代的な雰囲気を感じさせるように、モノトーンの配色(白・ベージュと黒・グレーなど)と硬質な素材(ガラスや金属など)が使用されるテイストです。

クラシック

次にクラシックも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。特定の年代のデザインを取り入れて、伝統や格式を感じさせます。またトレンドに左右されない普遍的なテイストです。

カジュアル

またカジュアルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。温かみのある素材や柔らかな色合いが取り入れられて、リラックスしたムードを感じさせます。休憩室やコミュニケーションスペースに合うテイストです。

フォーマル

それからフォーマルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。高級素材(革や木材など)や落ち着きのある配色などが取り入れられて、重厚感や格式の高さを感じさせます。会議室や役員室などに適したテイストです。

ヨーロピアン

続いてヨーロピアンも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。レンガやモールディング、シャンデリアなどが取り入れられて、西洋の雰囲気を感じさせます。ヨーロッパの関連事業に適したテイストです。

アメリカン

さらにアメリカンも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。年代や地域により、カントリーやヴィンテージ、西海岸、ブルックリンなどのテイストに分かれます。アメリカの関連事業に適したテイストです。

ラグジュアリー

そしてラグジュアリーも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。大理石や絨毯、鏡、シャンデリアなどを取り入れることで、高級感を感じさせます。単価の高い商品・サービスを扱うオフィスに合うテイストです。

シンプル

加えてシンプルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。複雑なデザインを避けて、3色程度の配色と少しの装飾、直線的なレイアウトなどが取り入れられ、メインカラーには優しい色合い(白やベージュ、ライトブラウンなど)が合います。

ナチュラル

またナチュラルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。自然素材(木材・石材・珪藻土など)が施工されて、開放感や快適性を感じさせ、アクセントとして観葉植物や金属素材を配置できます。

スタイリッシュ

それからスタイリッシュも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。打ちっぱなしコンクリートやモノトーンの配色、間接照明などにより、デザイン性が高くなります。若年層の集まるオフィスや国際的な事業内容などに合うテイストです。

リゾート

さらにリゾートも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。自然素材や山や海の色合いなどが取り入れられて、開放感を感じさせます。アジアやハワイ、ヨーロッパなどのリゾート地を連想させるテイストです。

カラフル

続いてカラフルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。内装や設備・機器・什器などに、3色以上の色味が取り入れられて、明るさや鮮やかさが演出されます。楽しさや創造性、元気さなどがコンセプトのオフィスに合うテイストです。

カフェ

なおオフィスデザインにおけるテイストの種類として、カフェもあります。カウンター席やソファ席、テーブル席、ボックス席などがレイアウトされて、カフェを想起させます。休憩室やコミュニケーションなどに合うテイストです。

オフィスデザインのテイスト事例

オフィスデザインに適したテイストの種類を選べるように、参考となる事例を調査しましょう。8点(モダン・ラグジュアリー・シンプル・ナチュラル・スタイリッシュ・リゾート・カラフル・カフェ)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。

モダンスタイルのオフィスデザイン

「株式会社オリゾ」様は、デジタルマーケティングやWEBメディア事業を展開する企業です。「Nature(自然・本質)」「Future(未来)」「Urban(都会的)」「Stylish(洗練さ)」をキーワードに、モダンスタイルのオフィスがデザインされています。

例えば都会的な印象を出せるように、オフィス空間が直線的なラインでレイアウト。居心地の良さを感じさせるように、モノトーンの配色に自然素材が組み合わせられています。遊び心を感じさせるピンク色のドアも施工されています。

ラグジュアリーテイストのオフィスデザイン

「ナレッジスイート株式会社」様は、営業支援システムなどを提供している企業です。求職者や従業員に向けて、「魅せるオフィス」をコンセプトに、ラグジュアリーテイストのオフィスがデザインされています。

オフィスに誠実さや信頼感を感じてもらえるように、ホテルライクなエントランスがデザイン。会社説明会などが開催される会議室には、疲れを感じにくいようにハイカウンターが施工されています。

シンプルテイストのオフィスデザイン

「株式会社ノハナ」様は、子育て中のパパママが喜ぶサービスを展開する企業です。従業員が業務に集中できるように、無駄なデザインが省かれて、シンプルテイストのオフィスがデザインされています。

ただし温かな社風を醸成できるように、柔らかな色(ライトブラウンの什器や白色のタイルなど)が配置。エントランスには、フォトスポットとして活用できる壁が施工されています。

ナチュラルテイストのオフィスデザイン

「株式会社オー・アール・ビー」様は、イベントの企画から開催までを総合プロデュースする企業です。「公園よりリフレッシュできる空間」をコンセプトに、ナチュラルテイストのオフィスデザインに改装されました。

コンセプトに基づいて、エントランスはフェイクグリーンと造花で装飾され、休憩スペースには芝をイメージさせるカーペットが配置されています。一方で執務室や会議室には、業務に集中しやすいように控えめな色(白やグレー)が配色されています。

スタイリッシュテイストのオフィスデザイン

「株式会社ライト通信」様は、情報通信のサービスと機器を販売する企業です。スタイリッシュテイストのオフィスがデザイン。オフィス全体のベースカラーとして、グレーが配色されています。

ただし暗い印象を与えないように、ホワイトの天井材やライトブラウンの木製什器、シルバーの看板などが配置されています。おしゃれさと併せて、シンプルテイストも目指したオフィスデザインです。

リゾートテイストのオフィスデザイン

「いいオフィス」様は、コワーキングスペース・シェアオフィスを全国に展開する企業です。沖縄の旗艦店には、ワーケーションに適した立地に合わせて、リゾートテイストのオフィスがデザインされています。

オフィスの敷地内には、大型荷物を保管できるストレージや人工芝のパター練習エリアがレイアウト。沖縄特有のデザイン(花ブロック)やフェイクグリーン、ライトブルーの壁紙などが取り入れられています。

カラフルテイストのオフィスデザイン

「株式会社hitocolor」様は、主に求人広告代理店業を営む企業です。多様な生き方や個性を尊重する企業として、各従業員がcolor(個性)を活かして働けるように、カラフルテイストのオフィスがデザインされています。

企業ロゴに使用されている色(オレンジ・黄・青・紫・緑)が、壁紙や什器などに取り入れられており、オフィスの各エリアが鮮やかに彩られています。オフィスの四方に窓がレイアウトされており、自然光を取り入れた明るいオフィスデザインです。

カフェテイストのオフィスデザイン

「NPC日本印刷株式会社」様は、東京都豊島区にある総合印刷会社です。女性社員が働きやすい職場を目指して、カフェテイストのオフィスがデザイン。リフレッシュエリアには、カウンター席やソファ席、テーブル席などがレイアウトされています。

またリフレッシュエリアに柔らかさや温かみを感じてもらえるように、丸みのある什器や木目の床材などが施工。業務と休憩の切り替えをしやすいように、リフレッシュエリアと執務エリアはガラスパーテーションで区切られています。

オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点

オフィスデザインのテイスト選びに失敗しないように、注意点(コンセプト・ブランディング・コーポレートカラー・希望調査)をご紹介します。売上アップにつながるように、オフィスデザインのテイストを選びましょう。

コンセプトに基づく

まずコンセプトに基づく点が、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点として挙げられます。コンセプトは、オフィスデザインの方向性を示しますので、方向性に合ったテイストを選ばなくては、コンセプトを実現できません。

そしてコンセプト設計は、オフィスデザインに企業理念や経営方針、主力の商品・サービスの魅力などを反映させるために重要です。オフィスデザインにおけるコンセプト設計の手順をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

コーポレートカラーに合わせる

次にコーポレートカラーに合わせる点も、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点です。オフィスデザインのテイストが、コーポレートカラーとかけ離れていると、違和感を与えます

そこでオフィスデザインのメインカラーには、コーポレートカラーを取り入れましょう。オフィスデザインにおける色の要素と割合をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディングを意識する

またブランディングを意識する点も、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点です。企業イメージの向上や企業理念の浸透、従業員のモチベーション向上、優れた人材の確保などのために、ブランディングが重要です。

そこでブランディング効果につながるように、オフィスデザインのテイストを選びましょう。オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

従業員の希望を調査する

なおオフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点として、従業員の希望を調査しましょう。一般的なオフィスにおいては、従業員が主にフロアを利用します。業務効率やモチベーションを高めるために、従業員の希望を反映させることが必要です。

そこで事業理念や経営者の理想に基づきながらも、従業員の希望に沿ってオフィスデザインのテイストを絞り込みましょう。従業員のスペース(執務室や休憩室など)と来訪者のスペース(エントランスや応接室など)において、デザインのテイストを変えることもできます。

オフィスデザインのテイストを選ぼう!

IDEALは、オフィスのコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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オフィスの断熱・遮熱対策とは?断熱材・遮熱材の種類や製品事例・工事費用 https://ideal-office.jp/11623 Sun, 19 Nov 2023 20:00:00 +0000 https://ideal-office.jp/?p=11623 本記事で、オフィスの断熱・遮熱対策について解説します。断熱材・遮熱材の種類や製品事例・工事費用もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスの断熱・遮熱対策とは?基本情報を紹介

オフィスの断熱・遮熱対策を計画する前に、まず基本情報(目的・メリット・デメリット・断熱材と遮熱材の違い)を確認しましょう。基本情報を押さえたうえで、オフィスに必要な断熱・遮熱対策を検討できるからです。

目的

まずオフィスの断熱・遮熱対策の目的は、室内の温度を一定に保つことです。夏に暑く、冬に寒い職場環境では、従業員のモチベーションや作業効率を下げてしまいます。季節の変化に関わらず、オフィス内の温度環境を保たなくてはなりません。

そこでオフィス内の温度を一定に保つために、夏には太陽光や外気の熱の侵入を防ぎ、冬には室内の熱を逃がさないように、断熱・遮熱対策をしましょう。オフィスの開設や移転の際には、物件の断熱・遮熱性能を踏まえて、内装や外観の工事を計画してください。

メリット

次にオフィスを断熱・遮熱対策するメリットは、空調・暖房費の削減や結露の防止などです。太陽光や外気の影響を避けて、オフィス内の温度を一定に保つことができれば、空調・暖房費を抑えられます。

またオフィス内と外気の温度差による結露を防止できると、カビやダニの発生を抑制できます。カビやダニが発生すると、従業員の健康被害を引き起こす恐れがあります。なお断熱・遮熱対策だけではなく、衛生的で快適なオフィスを保つためには、空調・換気設備も考慮しましょう。

デメリット

一方でオフィスを断熱・遮熱対策するデメリットは、コスト増加(工事費用とメンテナンス費用)です。オフィスに断熱材・遮熱材を施工するためには、工事費用がかかります。施工する範囲や量が増えるほど、工事費用は高いです。

また一度施工した断熱材・遮熱材は、時間の経過と共に劣化・破損していきますので、定期的に補修や交換などのメンテナンス費用も必要です。オフィスのメンテナンス費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

断熱材と遮熱材の違い

なおオフィスの断熱材と遮熱材の違いは、温度を一定に保つ仕組みと施工される場所です。断熱材は、屋根裏や外壁の内部に施工されることで、オフィス外からの熱の侵入とオフィス内からの熱の損失を防止します。

一方の遮熱材は、屋根や外壁等に施工されることで、太陽光を反射します。太陽光の熱を遮断できますが、外気の熱の侵入を防止できません。断熱・遮熱だけではなく、オフィスの耐震対策も重要ですので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスに施工できる断熱材・遮熱材の種類と価格

基本情報を押さえたら、オフィスに施工できる断熱材・遮熱材の種類と価格も調査しましょう。予算内に、オフィスに適した断熱材・遮熱材を選ぶためです。5点(無機繊維・天然・石油素材と塗料やシート・フィルム)をご紹介します。

無機繊維素材の断熱材

まず無機繊維素材の断熱材を、オフィスに施工できます。グラスウールやロックウールなどから製造される断熱材です。建築基準法の定める不燃材料であるため、断熱性だけではなく、防火性もあります。

参照元:国土交通省「不燃材料を定める件」

またグラスウールやロックウールの原料は鉱物であるため、害虫対策にもなります。そして吸音性もあるため、オフィスの防音対策にも利用される断熱材です。ただし吸湿性が低い点にご注意ください。

なお無機繊維素材の断熱材の価格は、1㎡当たり500~2,000円程度です。他の種類よりも価格が安く、オフィスや店舗、住宅などに利用されます。

天然素材の断熱材

次に天然素材の断熱材も、オフィスに施工できます。ウールやコルク、セルロースファイバー(古紙)、廃木材などから製造される断熱材です。断熱性と併せて、ウールやコルク、セルロースファイバーには調湿性も、廃木材には防音性や吸音性もあります。

ただし天然素材の断熱材は防虫性に乏しいため、ご注意ください。ホウ酸などの含まれた防虫加工された製品を選びましょう。

なお天然素材の断熱材の価格は、1㎡当たり5千~1万円程度です。

  • ウール:1㎡当たり3,000〜5,000円程度
  • コルク:1㎡当たり5,000〜8,000円程度
  • セルロースファイバー:1㎡当たり6,000~9,000円程度
  • 廃木材:1㎡当たり7,000〜10,000円程度

石油素材の断熱材

また石油素材の断熱材も、オフィスに施工できます。ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどから製造される断熱材です。ポリスチレンフォーム・硬質ウレタンフォームには耐水性も、フェノールフォームには、耐火性もあります。

ただし石油素材の断熱材は、害虫(シロアリなど)の被害を受けやすいため、オフィスに断熱材を施工する際には、害虫対策も必要です。

なお石油素材の断熱材の価格は、1㎡当たり1千~6千円程度です。

  • ポリスチレンフォーム:1㎡当たり1,000~3,000円
  • 硬質ウレタンフォーム:1㎡当たり3,000~5,000円程度
  • フェノールフォーム :1㎡当たり4,000~6,000円程度

塗料の遮熱材

それから塗料の遮熱材も、オフィスに施工できます。アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などから製造される遮熱材です。塗料の断熱材は、太陽光を反射することで、オフィスの屋根や外壁などを熱から保護します。

オフィスの屋根や外壁などに塗装するだけで施工できるため、塗料の遮熱材のメンテナンスは簡単です。塗装が剥がれたら、上から重ね塗りができます。

なお塗料の断熱材の価格は、1㎡当たり2千~6千円程度です。耐久性が高いほど、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素の順に価格も高くなります。

  • アクリル:1㎡あたり2,000~3,000円程度
  • ウレタン:1㎡あたり3,000~4,000円程度
  • シリコン:1㎡あたり4,000~5,000円程度
  • フッ素 :1㎡あたり5,000~6,000円程度

シート・フィルムの遮熱材

そしてシート・フィルムの遮熱材も、オフィスに施工できます。アルミや塩化ビニルなどから製造される遮熱材です。アルミの遮熱シートは、輻射熱を反射することで、オフィス内の温度変化を抑制します。オフィスの外観(屋根や外壁)だけではなく、内装(屋根裏など)に施工できます。

塩化ビニルの遮熱フィルムは、窓から差し込む太陽光を軽減します。遮熱だけではなく、ガラス飛散防止や紫外線カットなどのできる遮熱フィルムもあります。

なおシート・フィルムの断熱材の価格は、1㎡当たり1千~1万円程度です。

  • アルミの遮熱シート   :1㎡あたり1,000〜3,000円程度
  • 塩化ビニルの遮熱フィルム:1㎡あたり8,000〜10,000円程度

オフィスに施工できる断熱材・遮熱材の製品事例

断熱材・遮熱材の種類と価格だけではなく、製品事例もご紹介します。参考情報として5点(グラスウール・木質繊維・ポリスチレンフォーム・塗料・窓フィルム)を取り上げますので、各製品の特徴を確認しましょう。

グラスウール(無機繊維素材)の断熱材

まずハイラートンPFは、旭ファイバーグラスの製造するグラスウール(無機繊維素材)の断熱材です。熱伝導率が0.043W/(m・K)で、オフィスビルや店舗物件などの天井に施工できます。

グラスウールには断熱性だけではなく、吸音性もあるため、ハイラートンPFは防音材としても使用できる素材です。高密度のグラスウールボードに、塗装仕上げをしたガラスペーパーが貼り付けられています。

参照元:旭ファイバーグラス「ハイラートンPF」

木質繊維(天然素材)の断熱材

次にシュタイコは、株式会社イケダコーポレーションが輸入販売する木質繊維(天然素材)の断熱材です。熱伝導率が約0.04W/(m・K)で、オフィスや店舗、住宅の屋根や天井、壁、床などに施工できます。

シュタイコには断熱性だけではなく、防火性や防音性、調湿性もあり、施工から数十年の耐久性も期待できます。木質繊維から製造されており、化学物質を含んでいないエコな素材です。

参照元:STEICO「シュタイコ木繊維断熱材」

ポリスチレン・ウレタンフォーム(石油素材)の断熱材

また高島市役所庁舎には、ポリスチレンフォームとウレタンフォーム(石油素材)の断熱材が施工されています。ZEB Ready(ZEBを見据えて高断熱の外装と高効率な省エネ設備を備えた先進的な建築物)の要件を満たした建築物です。

ポリスチレンフォームとウレタンフォームの断熱材以外にも、LED照明や放射冷暖房、ビルエネルギーマネジメントシステム、換気制御システム、太陽光発電設備などが導入されています。

参照元:国土交通省「公共建築物(庁舎)における ZEB 事例集」

塗料の遮熱材

それからクールタイトシリーズは、エスケー化研の製造する塗料の遮熱材です。オフィスビルの屋根や外壁などに施工することで、近赤外線を高反射して、温度上昇を抑制します。オフィス内の温度上昇を抑制することで、空調費の節約が可能です。

なおクールタイトシリーズは、環境省が推進する環境技術実証事業のヒートアイランド対策技術分野(建築外皮による空調負荷低減技術)で、遮熱性能が証明されています。国や自治体による省エネ関連の補助金・助成金の対象製品です。

参照元:エスケー化研株式会社「遮熱塗料でCOOLリフォーム」

窓フィルムの遮熱材

そしてNANOシリーズは、3Mの製造する窓フィルムの遮熱材です。オフィスの窓に施工することで、近赤外線の90%以上をカットし、紫外線の99%以上を吸収します。太陽光の熱を遮断しながらも、高い透過性を保ちます。

近赤外線や紫外線に対する遮熱性以外にも、NANOシリーズを施工することで、窓ガラスの飛散を防止できます。200層以上のフィルムが重ねられた特殊な積層構造の遮熱フィルムです。

参照元:3M 日本「遮熱フィルム NANOシリーズ」

オフィスの断熱・遮熱工事費用

オフィスの断熱・遮熱工事を依頼する前に、工事費用の相場と内訳をご紹介します。予算が足りなければ工事を進められません。そこで無駄な経費を削減できるように、節約法も確認しましょう。

相場

まずオフィスの断熱・遮熱工事費用の相場は、1㎡当たり1万~3万円程度です。30坪のオフィス物件(外装の表面積50㎡程度)なら、50万~150万円程度かかります。ただしオフィス物件の規模や階数、断熱材・遮熱材の素材や施工面積などによって、工事費用は上下します。

なおオフィスの内装デザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内訳

次にオフィスの断熱・遮熱工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪(外装の表面積50㎡程度)のオフィス物件にかかる工事費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
(30坪のオフィス物件
外装の表面積50㎡程度)
諸経費
(出張費・足場代・
養生費・高圧洗浄費)
1㎡当たり5千~1万円程度25万~50万円程度
(50㎡)
断熱材
(無機繊維・天然・
石油素材)
1㎡あたり500~1万円程度25万~50万円程度
(50㎡)
遮熱材
(塗料・シート・
フィルム)
1㎡あたり1,000~6,000円程度5万~30万円程度
(50㎡)
合計1㎡当たり1万~3万円程度50万~150万円程度

上表のとおり、断熱材・遮熱材の施工面積が増えるほど、工事費用がかかります。オフィス物件に侵入する外気や太陽光の熱を考慮して、必要な断熱材・遮熱材の素材や施工面積を計算しましょう。

節約法

そしてオフィスの断熱・遮熱工事費用の節約法として、相見積もりや補助金・助成金などが挙げられます。相見積もりを取ることで、複数の業者の提案する工事の内容や費用、期間、アフターフォローなどを比較できます。

そして補助金・助成金を申請することで、基本的に返済義務のない資金を得られます。オフィスビルの省エネ改修や窓の断熱改修などに対する補助金・助成金が募集されています。

参照元:

国土交通省「令和5年度 既存建築物省エネ化推進事業」

先進的窓リノベ事業「対象要件の詳細」

ただし補助金・助成金ごとに申請条件や募集期間が異なるため、最新情報を確認しましょう。オフィスの省エネ対策に活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィスの断熱・遮熱対策を計画しよう!

IDEALは、オフィス全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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