2020.10.06オフィスデザイン
TRUST Officeが手掛けた事例を紹介【株式会社タキオン 様】
科学技術の発展に伴って競争が激しくなり、ますます「知識」や「アイディア」、「創造性」がより重要視されるようになりました。 そこで重要なのが、アイディアを生み出す場である「オフィス」の環境を整え、従業員のモチベーションやコミュニケーションを活発化させることが重要と考えられます。 このことを「オフィスデザイン」といいます。オフィスの環境を改善することで、作業効率化のみならず、企業のブランディングにも好影響を見込むことができます。 ここでは、株式会社タキオンの事例をご紹介します。
目次
”株式会社タキオン”とは
株式会社タキオンの主な業務は「エンターテイメントコンテンツ」の開発です。
コンシューマゲームソフトを中心に、スマートフォンのアプリから、パチンコスロットの映像やWebサイトに及ぶまで制作・開発を幅広くおこなっています。
特に、ゲーム関係での成果は目を見張るものがあり、2001年以降様々な作品を世に発表しています。
このように、株式会社タキオンは、ゲームや映像、Web開発にかかわっています。
これらの事業は、基本的にオフィスでの作業が中心となるため、オフィス環境を整備することは非常に大切であるといえます。
以下では、そんな株式会社タキオンのオフィスを参考用の事例として紹介する前に、まずはオフィスデザインを設定するにおいて何が重要であるのかということについて見ていきます。
オフィスの「コンセプト」を設定しよう
オフィスデザインを設定する際に最も重要なのは、オフィスの「コンセプト」です。
何事をするにあたっても、中心となるバックボーンは必要不可欠ですが、オフィスデザインにおけるバックボーンが「コンセプト」に相当します。
具体的にオフィスデザインのコンセプトをどう設定すればよいのか、以下で見ていきましょう。
現在のオフィスの課題を整理する
オフィスのデザインを変更しようとしている、あるいは移転しようとしている場合、現在のオフィスに何らかの不満を抱えているということです。
まずは、なぜオフィスに変化を加えようとしているのかを整理することが必要です。つまり、現在のオフィスの問題点を見つけ出し、整理しなくてはいけないということです。
問題点は普遍的である場合もありますが、社風や展開している事業によって視点が変わってくるので、会社としての視点から問題を整理することが重要です。
また、社員のニーズや時代に求められているものを把握し、変化させることも大切です。
オフィスデザインとブランディング戦略を一致させる
オフィスの環境は、会社のブランディングともかかわってきます。
例えば、広々とした空間に様々な幾何学的モチーフを導入し、鮮やかな色を導入するようなオフィスは近代的でアーティスティックな印象を与えることになる一方、落ち着きがないような印象を与える可能性もあります。
つまり、企業のブランディング戦略の一環として、オフィスデザインは「企業や社風のイメージ定着をおこなう」という役割を担っています。
実際、就活生が企業を選ぶ際に、オフィスの雰囲気は重要視されているポイントの一つであると言われています。
そのため、企業が何を伝えたいかということをイメージしてオフィスデザインのコンセプトを設定しなければなりません。
基本とするオフィスカラーを設定する
コンセプトの中でも最も重要な要素の一つが「色」です。
確かに他にも重要な要素はありますが、全体的に基調とされている色というのは、視覚的にまず入ってくる情報でインパクトがあります。
そのため、すでにコーポレートカラーが決まってある場合はそれを採用すればよいですが、決まっていない場合には社風を鑑みて設定するとよいでしょう。
トレンドを抑えよう
基本的には、コンセプトは社風や企業のブランディング戦略に沿って決めるとよいものですが、時代に伴ってニーズも変化しているということは忘れてはいけません。
たとえば、近年ではくつろげるようなカフェペースや、ソファを設置する企業が増えてきつつあります。
労働の効率化を促進するようなオフィスは、決して事業のことばかり考えられているのではなく、その時のトレンドやニーズに沿って設定・調整されているということを忘れてはいけません。
業種の雰囲気に合いつつも「新規性」を感じさせるようなデザインやコンセプトを取り入れることが重要です。
オフィスのレイアウトを決めよう
オフィスデザインの中心となるコンセプトを設定するにあたって重要なことをご紹介してきましたが、そのコンセプトをどうオフィスに落とし込んでいけばよいのでしょうか。
真っ先に検討すべきは「レイアウト」の調整です。しかし、漠然と「レイアウト」を設定するといってもわかりづらいですから、具体的にどうすればよいのかをご紹介していきます。
レイアウトを設定する前に具体的な目標を設定する
コンセプトは、漠然と社風に沿って設定すればよかったですが、レイアウトに関しては事業と関連した、より具体的な目標を設定することが大切です。
事業において何を重視するかによって目的は異なってきますが、
例としては社員のコミュニケーションを円滑にすることであったり、部署間の隔たりを減らしたり、省スペースを推進し広々とした空間を作るなどが挙げられます。
具体的なレイアウトの型を知り、どれを採用するのか検討する
レイアウトの目的を設定したあとは、具体的なレイアウトの特徴やメリット・デメリットを知ることが大切です。
具体的なレイアウトをご紹介すると、
対向型レイアウト、同向型レイアウト、背面型レイアウト、フリーアドレス型レイアウト、ブース型レイアウト、クラスター型レイアウトなどがあります。いくつかの特徴をご紹介します。
対向型レイアウトの特徴
対向型レイアウトは、部門ごとにデスクを向かい合わせに配置するレイアウトで、島形レイアウトとも呼ばれます。
社員が常に互いに向かい合っているため、円滑なコミュニケーションを取ることができることが特徴です。
しかし、常に視線を感じることになるため、集中力を保つことが難しくなるという面もあります。
同向型レイアウトの特徴
同向型レイアウトは、対向型レイアウトの逆で、向かい合うことがないため、個人のプライバシーを比較的保つことができます。
そのため、顧客が来店することが考えられる場合では、向いているレイアウトであるといえます。
しかし、お分かりのとおりコミュニケーションは少しぎくしゃくしてしまうことになります。
フリーアドレス型レイアウトの特徴
フリーアドレス型レイアウトは、共同デスクを用いて席などを固定せずにしておくレイアウトです。
省スペースを推し量り、円滑なコミュニケーションを実現するレイアウトです。
近代的なオフィスに採用されていることが多いですが、その反面うまく運用するには、工夫が必要になることが特徴です。
ブース型レイアウトの特徴
ブース型レイアウトは、仕切りを用いて、周囲からの視線を遮り、個人あるいは少人数での作業を推し進めることに特化したレイアウトです。
しかし、他人とのコミュニケーションは難しいです。
株式会社タキオンのオフィスデザイン
オフィスデザインにおいて重要な要素をご紹介してきましたが、以下ではここまで紹介してきた要素を踏まえつつ、具体的に株式会社タキオンのオフィスデザインの事例を見ていきます。
株式会社タキオンのオフィスのコンセプト
株式会社タキオンのオフィスデザインをリニューアルするにあたって「”リラックス&リフレッシュ” できる空間づくり」を目指しています。
より細かく見ていくと、オフィスは、清潔感のある白色の壁にデスクや棚、そして床はすべて落ち着いた茶色や黒色を中心に構成されていることがわかります。
そして、デスクの数を少なくし、広々とした空きスペースを設けることでコンセプトを実現しています。
そして、最大の特徴は随所に遊び心がみられる空間になっていることです。最も特筆すべきなのはオフィスに異例のバーカウンターです。
カフェスペースを導入している企業は増えてきていますが、バーカウンターを設置するのはなかなか異例ではありますが、
ゲーム開発なども行っている会社だけあって良い意味で力が抜けていて遊び心のある要素となっています。
また、壁に自転車かかっていたり、ダーツスペースが設置したりしていることからも同様に遊び心が感じられます。
ある意味「オフィス」っぽくはありませんが、楽し気な社風や一貫したコンセプトに沿っていることがわかります。
別室にはプロジェクタールームがあるなど、ゲームや映像を取り扱う企業として作業しやすい環境が整えられています。
株式会社タキオンのオフィスレイアウト
基本的に「デスク」はあまり見当たらず、もっぱらソファや座椅子などを設置するという独特なレイアウトを導入しています。
まるで家のようにも見えるレイアウトをしていますが、「スタッフやお客様がリラックスできるスペース」というコンセプトに沿ってレイアウトを決めたことがうかがえます。
基本的にはすごく開放的な空間ですが、ブース型とフリーアドレス型の特徴を両方取り入れたソファ・机があるなど、周囲を気にせず作業できる環境も同時に設置されています。
株式会社タキオンのオフィスデザインは「遊び心」が満載!
株式会社タキオンは、ゲームや映像、Web開発などを担う企業で、オフィスは主に白と茶色を基調としており、落ち着いた印象です。
さらに、オフィス内ながらもバーカウンターが設置されているのは他社ではなかなか見られない光景ですが、「スタッフやお客様がリラックスできるオフィス」というオフィスのコンセプトにしっかりとマッチしています。
このようにゲームを開発している会社だけあって、遊び心がある工夫が様々なされており、楽し気な社風をしっかりと社外にアピールできるようなオフィスとなっています。
そのように広々とした落ち着ける空間があるのはもちろんですが、同時にブースで区切られているスペースも設置しており、1人あるいは少人数で集中して作業を行うこともできるレイアウトを採用しています。
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