2020.11.17 2021.01.06コラム
オフィス新設・移転で人気の東京都内エリア5選!
企業にとって、どこにオフィスを設けるかは、その後のビジネスの拡大にかかわる重要な問題です。もっとも、ステータスを求めて銀座の一等地にオフィスを構えるという時代は既に過去のものになりつつあり、特にベンチャー企業にとっては、利便性に加えて、コストパフォーマンスもしっかりと見極めてオフィスを構えるエリアを決めなければなりません。そこで以下では、オフィスの新設や移転に適した東京都内のエリアを紹介していきます。
目次
アパレルや外資系に人気の高い港区エリア
まず、一つ目に取り上げるのは東京23区の中でも都心部に位置している港区です。
港区内で人気のエリア
港区内には特徴が異なる様々なエリアがありますが、それらの中でベンチャー企業に特に人気の高いのが六本木と青山です。
いずれも高級住宅地としても知られていますが、六本木の場合には新進気鋭のIT企業や金融機関をはじめとした外資系企業が数多く進出しているのに対し、青山の場合にはアパレル系の多くの企業がオフィスやショップを構えています。
そのため、IT系のベンチャー企業や外資系を主なクライアントにしているベンチャー企業であれば六本木、アパレル系のベンチャー企業であれば青山にオフィスを設けるのがおすすめであるといえるでしょう。
また、港区内には、この2つのエリアのほかにも魅力的なエリアが存在します。その一つが区内南部にある田町です。
ここにはJR山手線の田町駅があるほか、付近には日本有数の大学のキャンパスがありますので、優秀な学生を採用しやすいというメリットもあります。
品川駅や東京駅へのアクセスも良好ですので、遠方への出張の機会が多い企業にとっても利便性の高いエリアです。
港区内のオフィス賃料相場
次に、港区内の気になる賃料相場ですが、これは同じ区内でもエリアによって大きく異なります。
そのため、一概に平均値を示すのは難しいのですが、一般的には30坪以下のオフィスの場合の坪単価は15,000円前後、100坪以上になると2万円を超えてくるというのが相場です。
ただし、前述した六本木や青山は、人気が高いうえに、もともとの地価も国内有数の水準であるため、この相場の金額よりも高い物件が多いという点に注意する必要があります。
コスパの良い物件を狙うなら新宿区
二つ目に取り上げるのは、東京23区内のやや西側に位置している新宿区です。
新宿区内で人気のエリア
新宿駅内でベンチャー企業から高い人気を集めているのは、何といっても、日本最大のターミナル駅である新宿駅周辺です。
付近には、百貨店や大手家電量販店などが軒を並べる商業地域に加え、
数多くの飲食店がある歌舞伎町や東京都庁をはじめとした複数の役所があるオフィス街などバラエティ豊かなエリアが存在しますので、様々な業態のベンチャー企業にとって使い勝手のよい場所であると言えます。
また、それ以外に隠れた人気を集めているのが、飯田橋と市ヶ谷です。
いずれもJR総武線沿線のエリアですが、複数の地下鉄を利用できるうえに、大学のキャンパスも多く、かつ新宿や大手町へのアクセスも良好とあって、特にIT系を中心にベンチャー企業の進出が相次いでいます。
新宿区内のオフィス賃料相場
新宿区のオフィスの賃料は、港区をはじめとする都心部に比べると、比較的リーズナブルであるのが特徴です。その割に、エリア全般に高い利便性を有しているため、コストパフォーマンスは抜群に良いと言えるでしょう。
30坪以下の物件であれば平均的な坪単価は13,000円ほどですし、100坪を超えるような大型のオフィスでも15,000円程度で見つかりますので、
賃料を抑えつつ、利便性も確保したいと考えているベンチャー経営者の方にとっては非常に魅力的なエリアなのです。
意外と掘り出し物が見つかる中央区
三つ目に取り上げるのは、東京23区のど真ん中に位置する中央区です。
中央区内で人気のエリア
中央区というと真っ先に名前が出てくるのが銀座です。新宿と並ぶ商業エリアとして、今や日本国内のみならず世界的にも高い知名度を有するようになっているため、
グローバルなビジネス展開を考えているベンチャー企業がオフィスを構えるにも適しているといえるでしょう。
もっとも、銀座は人気に比例して賃貸費用の水準もかなりハイレベルにあります。そのため、ベンチャー企業にとっては、なかなか手を出しづらいというのが実情であり、そういった場合に他の選択肢となり得るのが日本橋です。
日本橋というと老舗がいくつも残っているエリアであるというイメージがあるかもしれませんが、近年では大規模な再開発が進められており、江戸の趣を残す一方で、近代的なオフィスビルも数多く建てられています。
また、昔ながらの雑居ビルも健在ですので、そういった物件を狙えば思いのほかリーズナブルな賃料でオフィスを構えるのも不可能ではありません。
中央区内のオフィス賃料相場
中央区内のオフィスの賃料は、銀座とそれ以外で大きく異なります。
銀座を除けば、30坪以下の物件の場合の坪単価の相場は15,000円前後、100坪超でも20,000円弱ですので、六本木や青山などと比べてもリーズナブルであると言えるのではないでしょうか。
流行の発信地である渋谷区
四つ目に取り上げるのは、新宿区の南側に広がる渋谷区です。
渋谷区内の人気エリア
渋谷区内で高い人気を集めているのは、渋谷駅周辺です。若者が多く往来するエリアだけに、新進気鋭のベンチャー企業にとって居心地のよい環境が整っているのです。
また、渋谷は昔から流行の発信地としても知られています。そのため、オフィスを起点として自社の商品やサービスの魅力を発信していきたいと考えている企業にとって、渋谷にオフィスを設けるというのは有力な選択肢となるのです。
また、それ以外には恵比寿や表参道もオフィス需要の高いエリアですが、こちらは渋谷駅周辺と違って、洗練されたレストランやハイブランドの路面店が軒を並べる、やや大人向きの街です。
そのため、どちらかというと地に足をつけて着実にビジネスを成長させたいと考えているベンチャー経営者好みのエリアであると言えるかもしれません。
なお、さらに落ち着いた静かな環境が好みということであれば、千駄ヶ谷なども狙い目です。
渋谷区内のオフィス賃料相場
渋谷区内のオフィスの賃料相場は、隣の新宿区と比べるとやや高めになっています。これは、渋谷区の場合には区内において再開発が進められており、比較的新しいオフィスビルが数多く存在していることが背景として考えられます。
具体的な金額を見てみると、30坪以下の物件の平均的な坪単価は18,000円弱、100坪超になると25,000円弱となっていますので、ある程度ビジネスが軌道に乗ってきたベンチャー企業向きのエリアであると言えるかもしれません。
新たな東京の玄関口である品川区
五つ目に取り上げるのは、東京23区の南側の城南エリアに位置する品川区です。
品川区で人気のエリア
品川区で昔からベンチャー企業に人気の高いのは品川駅周辺です。東海道新幹線の停車駅である上に、都内各所へのアクセスに優れているのがその大きなメリットです。
一方、近年ベンチャー企業の間で注目されているのが泉岳寺の周辺です。
泉岳寺と言うと赤穂浪士のお墓があることで知られていますが、実は一帯では再開発が行われており、2024年に本格開業を迎える高輪ゲートウェイ駅までも徒歩圏となっています。
また、京急線を使えば羽田空港まで乗り換えなしに行けるというのもこのエリアの魅力です。
品川区のオフィス賃料相場
品川区は都心部からやや離れている分、オフィスの賃料水準はやや低めになっています。
30坪以下のオフィスの平均的な坪単価は12,000円ほど、100坪超でも20,000円を切る水準ですので、これからビジネスを拡大志向というベンチャー企業にとってはオフィス新設やオフィス移転の候補地にしやすいエリアであると言えます。
自社に合うエリアにオフィスを設けよう
以上で見てきたように、東京都内にはベンチャー企業がオフィスを設けるのに適した人気のエリアがたくさんあります。
もっとも、それらはいずれも違った特徴を有しており、賃料水準もそれぞれ異なりますので、
オフィスの新設や移転を検討する際には、自社の事業内容やビジネスの状況をしっかりと見極めたうえで、それに合ったエリアを選ぶことが重要です。
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