2020.12.22 2021.01.22コラム
オフィス内は衛生的で社員が安心して働ける環境を
「オフィスの衛生管理って具体的にどうやればいいの?」という疑問にお答えする記事です。
当記事では、オフィスの衛生管理の観点から社員が過ごしやすい環境づくりについてお伝えしていきます。
一般的にオフィスには、衛生管理における基準が定められています。
社員が、安全かつ健康に仕事できるようにするためです。
”衛生管理”と聞くと『工場や医療施設の決まり事』というイメージがありますね。
ですが一般的なオフィスにも、最低限守らないと行けない基準があります。
社員の安全かつ健康な仕事場維持のために、オフィス環境の衛生管理のポイントについて理解を深めていきましょう。
目次
オフィスの内装作りは衛生管理の観点も取り入れよう
お客様がもし、今まさにオフィス作りについて考えているタイミングなのであれば、衛生管理の観点も含めて考えておくべきです。
社員の健康と安全を守るために『労働安全衛生法』という法律があります。
「社員が安全に安心して働けるように、事業主は環境作りをきちんとしないといけませんよ」と決められたルールです。
オフィスの内装作りで決めていくのは、デザインだけではありません。
「社員が安心して働ける環境を提供するには、どうしたらいいのか」
当記事で、より具体的にお伝えしていきます。
社員が安心して安全に働ける環境を提供する
具体的には以下のポイントを意識しましょう。
①換気できる空間にする
②ゆとりのある空間にする
③騒音を抑えられる環境にする
④温度、湿度を調節できるようにする
⑤作業レベルに合った照明を取り入れる
⑥抗菌、除菌効果のある素材、アイテム
⑦リフレッシュできる施設、設備を取り入れる
それぞれ詳しくお伝えします。
衛生管理で環境の改善①換気できる空間にする
1つ目は換気できる空間にすることです。
衛生管理上、オフィスは換気が悪い環境であってはいけません。
・窓を設置する
・窓を大きめに作る
・換気設備を適切な場所に置く
など、通気性の良い空間づくりを心がけましょう。
また、空調や機械換気設備などで
・粉じん
・一酸化炭素
・二酸化炭素
・ホルムアルデヒド
などが、どのくらい空間にあるかを管理する必要があります。
「そこまで確認しないといけない?」と思いますよね。
ですが『事務所衛生基準規則』というルールで決められています。
規則では、
・換気のための設備点検を定期的に行う
・室内空気の汚染防止のための空気調和設備の管理が必要である
と、定められています。
お客様自身で対応が厳しい場合には、オフィスビルの管理会社に依頼することも可能です。
衛生管理で環境の改善②ゆとりのある空間にする
2つ目は、ゆとりある空間にすることです。
作業スペースや通路の狭さから、
・密集
・密集による空気の汚れ
・衝突事故
などを防ぐためです。
また『労働安全衛生規則』というルールによると、以下のように決められています。
『社員一人当たりの作業空間は、設備の占める容積と床面から4メートルを超える高さにある空間を除き、10立方メートル以上を確保しなければならない。労働安全衛生規則 第六百条)』
密閉空間、密集空間を避けるには、執務スペースや会議室、通路などをできるだけ広くすることが大前提です。
衛生管理で環境の改善③騒音を抑えられる環境にする
3つ目は、騒音を抑えられる環境にすることです。
具体的には、
・外の騒音をオフィス内に響かない素材の壁にする
・オフィス内のOA機器を低騒音タイプにする
などの工夫ができます。
衛生管理で環境の改善④温度、湿度を調節できるようにする
4つ目は、温度、湿度を調節できる環境にすることです。
温度、湿度ともに、社員の作業パフォーマンスに大きく影響します。
室内が寒すぎては作業に集中できません。
暑すぎても熱中症や低体温症などを引き起こす可能性があります。
湿度については、カビ、ダニの発生、風邪などの体調不良になるなどの恐れがあります。
よって「オフィスが寒すぎて体調が崩れた」などとならないよう、社員にとってベストな環境を維持する工夫が求められます。
衛生管理で環境の改善⑤作業レベルに合った照明を取り入れる
5つ目は、照明です。
照明がまぶしすぎる、または暗すぎても社員の作業パフォーマンスに影響します。
照明が適切でないと、目の疲れの原因になったり、視力低下の恐れがあります。
作業レベルに合った照明を取り付けつつも、まぶしさを感じさせない工夫が必要です。
衛生管理で環境の改善⑥抗菌、除菌効果のある素材、アイテム
6つ目は、抗菌、除菌効果のあるアイテム、素材を取り入れることです。
例えば、
・床や壁に抗菌作用のある建材を使う
・オフィス内に抗菌作用のあるコーティングをする
・抗菌機能のある塗装やファブリックが施されたインテリアを導入する
などの案が挙げられます。
具体的には、
◇銅繊維シート
◇抗ウイルスコーティング
◇ポリウレタン塗装のトップコートに、高機能抗菌剤を配合する抗菌対応の塗装材
◇メラミン樹脂、フェノール樹脂を使用した化粧板に抗ウイルス・抗菌性能を施した壁面材
などが挙げられます。
衛生管理で環境の改善⑦リフレッシュできる施設、設備を取り入れる
7つ目は、リフレッシュスペースを設けることです。
社員の疲労の回復、気分転換を図るために、前向きに検討しましょう。
リフレッシュルームを新たに取り入れようとすると「レイアウトを大幅に変えなくてはいけない」と考えがちです。
ですが、執務スペースの一角にリフレッシュスペースを設けることでも可能です。
・小さいスペースでも置けるようなソファ
・身体にフィットするような背もたれのあるフレーム
などを置くだけでも、リフレッシュスペースになります。
オフィスの衛生管理で注意したいこと
オフィスの衛生管理で注意するべきは、以下の通りです。
・毎日管理する
・管理を記録する
・改善点があれば積極的に取り入れる
といったことが挙げられます。
新型コロナウィルスの影響で、オフィスの衛生管理をより強化すること求められているからです。
衛生管理は、毎日きちんと記録し、必要であれば改善する、という流れを意識しましょう。
衛生管理や感染予防の観点から、社員の安全や健康を守るためにもオフィス作りそのものは今後も重要になってきます。
衛生管理は、オフィス作りの基礎
オフィスレイアウトを検討しているお客様へ、オフィス内の衛生管理についてお伝えしてきました。
衛生管理を徹底することは、社員の働き方を尊重する姿勢を、企業として見せるためのベースになります。
・空調
・温度
・音
・広さ
・抗菌、除菌
など、本来の作業とは違う要素ではあります。
が、衛生管理を徹底することは、社員を大切にしている、という姿勢をアピールしていることにも繋がります。
社員が「どう働くべきなのか」「どう働きたいのか」という”価値観を尊重すること”が、これからの企業やオフィスに求められるようになるでしょう。
また、テレワークやオンラインを活用した今のワークスタイルが作業効率を上げていることにも繋がっています。
社員一人ひとりの作業効率を上げるためにも、企業としての環境作りがより一層求められるようになるでしょう。
そのような中でも、特に集中ワークブースは、コロナウィルスの感染防止対策の一貫として誕生したものの、コロナが収束した後も需要が高まっていくと考えらます。
理由は、今成り立っているこの”新しい働き方”を、以前のような”元の働き方”に戻すとは考えにくいからです。
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