2020.10.21 2020.10.19オフィスデザイン
自然のやさしさを十分に感じることができるオフィス空間
オフィス空間は仕事をするための空間であり、仕事に必要となる広さと機能性が備わっていれば問題ないと考えられがちですがそのようなことはないでしょう。 オフィス空間も内装を工夫することで雰囲気や人々に与える印象が変わりこれらは業務効率や売上にも大きく影響を与えることがあります。 自然のやさしさを活かしたオフィス空間である株式会社キャシュモのオフィスを紹介します。
目次
みどりのやさしさをはじめに
◯株式会社キャシュモの業務内容
株式会社キャシュモは、クラウド経理代行を行っているベンチャー企業です。
クラウド技術をフルに活用することによって、経理や記帳の代行作業を行うといった新しいタイプのサービスを提供している会社といえるでしょう。
中小企業をはじめとした多くの会社の経理代行を請け負っており、クライアントの徹底した業務改善を行うことで知られています。
コンサルタントがクライアントに向けて効率的なバックオフィスを構築しています。
そのような株式会社キャシュモのイメージは、どうしてもクラウド技術を活用することから、デジタルや機能的、無機質的な印象を与えることが多いようです。
また、業務効率のアップや無駄なやりとりの排出、ワンストップ体制などを掲げていることから、効率性を考えた冷めた印象を与えることもあります。
これらの印象を軽減し、親しみやすい、新規クライアントもコンタクトを取りやすい、そしてスタッフがリラックスできるオフィス空間を作り出すことを目指してデザイン、設計を行っています。
エントランスの美しさ
エントランス部分には、入ってすぐの壁一面にグリーンウォールが大きく設置されています。
シダなどのボリュームのある植物が豊富に植えられたグリーンウォールは、入ってすぐに目に入るため、多くの人の印象に残るものとなるでしょう。
グリーンウォール以外には、エントランス機器以外に無駄なものを設置されていません。
このグリーンウォールが印象的なすっきりとした空間を作り出すことによって、無機質で機能性だけを追求するようなイメージを軽減させる効果を期待しています。
木材を基調としやさしさに溢れた空間へ
株式会社キャシュモのオフィス空間は、基本的に木材を使用してつくられています。
エントランスを抜けた先のオフィス空間からは、打ち合わせスペースがあり、壁や天井まで淡い色合いの木目素材が採用されています。
また、椅子の基礎部分やテーブルに至るまで木材が基本です。
会議室に入る扉や床材も木材で作られており、オフィス空間のどこにいても視界の中に美しくやさしい木目を目にすることができる空間の作りになっている点が特徴といえるでしょう。
リラックスできるつくり
木目をはっきりと目にすることができる素材を空間に多用することによって、リラックスできる空間づくりを目指しています。
クライアントとの打ち合わせ空間では、クライアントが緊張しすぎることを防ぐとともに、スタッフも過度な緊張をすることなく、自社商品を十分魅力的に伝えることができる空間となっているでしょう。
また、木の素材のテーブルや壁とすることで、実際に手に触れて、素材の質感も感じることができる空間となっています。
視覚からだけではなく、触感からのリラックス効果を期待しています。
会議室にも木材のテーブルを使用していますが、中央部にコンセント収納があり、心理的なやわらぎをかなえつつ、機能性をおろそかにしないことを意識している点が特徴です。
あたたかさを感じる
木材は、その質感や色味などから、あたたかみを感じることができます。それは心理的な効果ばかりではなく、体感的な効果もあります。
木材を多く使用することによって、素朴ながらもあたたかく、親しみやすい空間が生み出されることを期待してこの空間は作られました。
ガラスで区切られた空間がオフィス内の広がりを感じさせる
株式会社キャシュモのオフィスの中には、基本的に壁が存在していません。
打ち合わせ空間やエントランス、会議室と複数の空間が存在していますが、そのいずれも壁に区切られることはなく、ガラスで区切られています。
天井付近と床に近い部分は透明、中間部分はくもりガラスのパーティーションで仕切られており、ひとつひとつの空間は区切られているにもかかわらず、
完全に独立した印象をあたえることのない、空間の広がりを感じることができる空間づくりを目指しました。
つながりを感じられる
会議室のひとつひとつと打ち合わせの空間は、しっかりとガラスのパーティーションで区切られており、独立した空間となっています。
しかし、ガラスのパーティーションであるからこそ、人の動きや雰囲気を完全に遮ることはありません。
空間自体は区切られ、作業の邪魔をすることはありませんが、それぞれの空間にいる人同士のつながりを感じることができる効果を期待してつくられています。
圧迫感がない
空間自体は67坪と決して広大な敷地とは言い切れません。この空間に壁を設けて、会議室や打ち合わせの空間を完全に仕切ってしまうと、壁の存在感が強く、圧迫感を感じることになるでしょう。
そのため、ガラスのパーティーションを使用することによって、圧迫感を感じることのない、開放的な空間となることを目指しています。
プライバシーは守られている
ガラスのパーティションは、開放感がある一方で、内部の景色を透過させてしまうというプライバシーの観点の欠点があります。
しかし、中間部分をくもりガラスとすることで、内部の人々の作業や表情が外部に伝わることを遮っています。話し声が外部に漏れることもなく、プライバシーはしっかりと守られる設計を心掛けています。
大きな窓から差し込む自然の光のあたたかさ
株式会社キャシュモのオフィス空間は、自然光を大切にしおり、十分に取り入れることを意識した空間です。
会議室の壁面上部には、明り取りの窓が横一列に並び、通りに面した壁面は大きな窓ガラスとなっています。
大きな窓ガラスからは、日中ならば自然光が十分に入り、室内を明るく照らします。
また、室内も壁で区切られておらず、ガラスのパーティーションで区切られていることから、自然の光がオフィス全体に明るく広がる空間となっている点も特徴です。
人工の光だけではなく、自然の光を大いに活用する、自然のあたたかさを感じることができる空間を目指しています。
自然光に似せたあたたかな照明
室内の照明は、人工の白々とした光よりも、自然の光に似せた色味の照明を活用しています。
オフィス空間全体があたたかみのある光に照らされており、明るくも無機質な感じをあたえないつくりとなることを意識しています。
空間に合わせたおしゃれな照明
照明器具も、天井はめ込み型の備え付けのモノを活用するのではなく、おしゃれで空間全体を照らすように考えられて設置されています。
自然光を活かすあたたかな壁紙
差し込んでくる自然光を十分に活かすため、壁紙もあたたかみのある色合いを採用している点も特徴です。
淡いクリーム色やベージュ色、木材の色ともマッチした色合いの壁紙を選ぶことによって、自然の光が室内全体に広がり、
空間を照らすとともに、人にあたたかさを感じさせる効果を期待しています。
メリハリのある空間
黒のメタルフレーム
木材や自然光を多用し、自然のあたたかさを感じさせる空間づくりを意識していますが、すべてがリラックスできるつくりというわけではありません。
意識にメリハリを与えるため、随所に工夫がなされています。そのひとつが、ガラスのパーティーションの黒のメタルフレームです。
自然の光を取り入れ、開放感を与えるガラスのパーティーションにブルックリンスタイルのフレームを入れることで、視界に区切りが入る、メリハリのある空間を目指しました。
レンガ素材でメリハリを
木目の素材が基調ですが、柱部分などの壁の一部をレンガ模様にしています。
煤の色がついた赤茶けたレンガは、木目の素材とマッチしながらも、完全になじんでしまうことはありません。
視界の一部に異なる要素を盛り込むことで、意識の切り替えが出来る効果を期待しています。
やさしさとメリハリのある空間
株式会社キャシュモのオフィス空間は、木材を多用し、かつ自然の光が多く入ることを意識して作られています。
これによって業務内容が与える無機質で機能性を意識したイメージを軽減させて、あたたかな印象を与えることを期待しています。
またリラックスできるだけではなく、随所に異素材を使用してメリハリのある空間づくりを意識している点も特徴です。
このように自然のあたたかみとメリハリを両立させた空間づくりを目指したい場合には、オフィスデザインと設計、リニューアルを行うTRUST Officeへ問い合わせてみてください。
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