2020.09.01 2021.01.15オフィスデザイン
オフィスデザインが与える効果は?【最大限に発揮する方法まとめ】
オフィスデザインは会社のイメージに繋がるため、使い勝手が良く、清潔感のあるデザインにする傾向があります。 以前は来客者が使うスペースは綺麗でも、従業員が使うスペースはこだわっていませんでした。働き方が変わっていくなかで、働きやすい環境になるオフィスデザインが重要視されるようになったのです。 これから、オフィスデザインの特徴や効果をご紹介しますので、参考にしてみてください。
オフィスデザインの歴史や必要性とは?
「オフィス」という言葉は、産業革命の時に生まれました。企画や生産管理の業務をする場所として、工場に併設されていたものです。
また、さまざまなビジネスや業界が誕生し、工場が必要ない企業も増えていきました。そして、事業専用として使う施設のことを、オフィスと呼ぶようになったのです。
さらに、モノを作る製造業だけでなく、企画や営業などをする業界では、「創造性」や「コミュニケーション」が重要視されています。
つまり、知識労働者とも呼ばれるデスクワークをする人が創造性を豊かにするためにも、オフィス環境の良さが求められるようになったのです。
オフィスデザインがもたらす効果とは?
オフィスデザインを重要視することで、従業員や来客者にいい影響を与えるとされています。
従業員に与える効果は、「モチベーションの向上」「コミュニケーション力の強化」です。従業員は働く環境が良いと、仕事に対するモチベーションを上げることができます。
例えば、給料や手当・福利厚生だけでなく、仕事をする時の空調や同僚の雰囲気・正当な評価など、さまざまなことがモチベーションには関係しているでしょう。
オフィスの内装やデザイン・デスク周りの環境によっても、仕事のしやすさが変わっていきます。つまり、オフィスデザインでいい環境を整備すると、仕事がしやすくなり、モチベーションにも繋がるのです。
オフィス空間は、仕事をしている人にとって、1日の半分以上の時間を過ごす場所とも言えます。過ごす時間が多いため、機能的かつ快適な空間であることが望ましいです。
オフィスデザインにこだわり、お洒落だったり機能的だったりすると、「職場に早く行きたい」「意欲が出る」「人に紹介したくなる」などの気持ちが生まれます。
そして、それが従業員のモチベーションを高めているのです。また、従業員1人だけのモチベーションが高くても、オフィス空間の雰囲気は良くなりません。
それぞれの従業員がその空間を愛し、仕事に対する意欲が高まると、企業の雰囲気や業績も良くなるでしょう。
オフィスデザインの内容によっては、コミュニケーション力を強化できるという効果があります。
オフィスデザインの中で、人が集まる空間を設置すると、自然とコミュニケーションがとれるでしょう。例えば、休憩所や食堂・カフェテリアなどの設置です。
休憩時や飲食時にもコミュニケーションがとれると、仕事をしている時とは異なる雰囲気やリラックスした状態で話ができます。業務内容の共有や情報交換だけでなく、趣味や世間話などをして、人間関係の構築にもなるのです。
使い勝手がいいオフィスデザインやお洒落な空間は、企業ブランディングにも効果があります。企業の第一印象は、従業員の雰囲気だけでなく、オフィスデザインや空間の様子も関係する場合が多いです。
オフィスデザインから、「社風」や「アイデンティティ」なども表現でき、それに賛同する人が応募してくる可能性もあります。
例えば、企業がコンセプトにしている色を取り入れた空間を作り、「この色と言えばこの企業」という認知ができれば、ブランディングにも繋がるのです。
企業ブランディングに成功すると、その企業に就職したいという応募者も増えます。採用率の向上やいい人材の発掘ができるのも、オフィスデザインがもたらす良い効果です。
来客者へ与える効果として「安心感がある」「信頼感が増す」などがあります。オフィスに来客する人は取引先や消費者などさまざまですが、オフィスデザインがいいと、好印象を受けるでしょう。
オフィスデザインの中でも最初に見る「エントランス」「受付」の使い勝手や雰囲気がいいと、来客者は安心できます。また、セキュリティの状態を明確にすると、安心感や信頼感が増すのです。
ただし、企業のコンセプトによって、最適なオフィスデザインは異なります。親近感やナチュラル感を高めるデザインにするところもあれば、上品で重厚感のあるデザインにする企業もあります。
企業の理念や来客者に伝えたいコンセプトを明確にしてから、オフィスデザインを考えることが大切です。
もたらす効果を最大限に発揮するオフィスデザインとは?
従業員が求めていることを把握し、それを反映できるオフィスデザインは、モチベーションの向上に繋がります。まずは、「希望のデザイン」「求める機能」など、従業員の希望や意見を聞き、参考にするといいでしょう。
また、「働き方の整理」をすると、働きやすいオフィスデザインが明確になってきます。例えば、個人作業が多い企業では、個人デスクの環境を充実させることが大切です。
パーテーションなどで区切り、集中力や創造力を高められる空間を作ります。一方、チームで意見を交換しながら仕事をする時には、大きいデスクに複数人が座るなど、コミュニケーションがとりやすいオフィスデザインにするのも手段です。
オフィスデザインでは、仕事をする時の動線や空調管理も重要視するといいでしょう。例えば、業務内で頻繁に連絡を取り合うメンバーが離れて座っていると、仕事がスムーズに進みません。
また、オフィスデザインにこだわり、さまざまな装飾や置物があると、気が散ってしまったり、歩く時の妨げになったりするのです。
そこで、部署やチームなどでグループ分けをして、そのメンバー同士がコミュニケーションを取りやすい動線にします。
さらに、空調管理ができていないオフィスは働きづらく、意欲の低下や創造性の欠如に繋がりやすいです。オフィスデザインの中で空調管理も考慮すると、働きやすい環境になります。
コミュニケーションを強化できるオフィスデザインを実現したい時には、「フォーマルな場所」と「インフォーマルな場所」の区別をしっかりとすることが大切です。
フォーマルな場所は、会議や業務報告などを効率良く行える空間にします。
一方、インフォーマルな場所では日常会話やコミュニケーションが自然にとれるオフィスデザインにして、空間の活気付けや一体感をもたらすことを重要視するのです。
コピー機の周りや給湯室など、人が集まる場所を「マグネットスペース」と呼びます。マグネットスペースを広くしたり、使い勝手を良くしたりすると、さらに人が集まりやすくなり、コミュニケーションの強化に役立つでしょう。
オフィスデザインを考える中で、企業のコーポレートカラーを取り入れるデザインが増えています。コーポレートカラーを取り入れていると、企業のイメージ作りに役立つことが特徴です。
来客者や消費者・メディアに、コーポレートカラーを認知してもらえます。例えば、ブルーがコーポレートカラーの企業では、一部の壁や椅子の背もたれをブルーに統一しました。
また、その他の壁は白、会議室にはすりガラス状の壁を設置し、全体的に統一感や清潔感が出ています。
コーポレートカラーをアクセントにしたオフィスデザインは、従業員の帰属意識や士気を高めるという効果も期待できるのです。
オフィスデザインを重要視し、自社に合ったデザインにしてみよう!
オフィスデザインは従業員のモチベーション向上やコミュニケーション力の強化、来客者には安心感や信頼感が増すなどの効果があります。
企業としては、ブランディングや採用率の向上・業績の向上などの効果が期待できるでしょう。
自社のコンセプトや従業員が求める内容を把握することで、より良いオフィスデザインになります。これを参考に、自社に合ったオフィスデザインにしてみてください。
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