2020.10.06オフィスデザイン
空間を最大限に活かしたオフィスを株式会社Widsley様の事例でご紹介
オフィスデザインとは、装飾のレイアウトおよびコンセプト設定などをおこなうことで、社員が快適に働けるような環境を作ることです。 近年ではオフィスデザインは、作業の効率化や労働環境の向上といったことばかりでなく、企業のブランディング戦略にも関係するようになってきています。 今回は、どのようにオフィスデザインを進めていくかを説明するとともに、事例として株式会社Widsleyのオフィスデザインを紹介します。
目次
- ”株式会社Widsley”とは
- オフィスデザインのコンセプトを設定しよう
- オフィスを移転する場合には、現在のオフィスの問題点を整理する
- 働きやすさはもちろん、企業外に向けたメッセ―ジを考える
- コーポレートカラーを設定する
- トレンドを意識したコンセプト設定をしよう
- オフィスレイアウトを設定しよう
- レイアウトの目的を明確にする
- レイアウトのパターンを決める
- 対向型レイアウト
- 同向型レイアウト
- フリーアドレス型レイアウト
- 具体的な株式会社Widsleyのオフィスデザイン
- コンセプトは「空間を最大限に生かしたオフィス」
- 特筆すべき特徴
- レイアウトは「省スペース」、「コミュニケーション」重視
- 「スペースを最大限に活かしたオフィス」ながらも機能的なレイアウト
”株式会社Widsley”とは
株式会社 Widsley様は、営業・カスタマーサポート・コールセンター等の顧客との通信・コミュニケーションに特化した開発を事業としている企業です。
「テクノロジーによって人類を前進させる」ということをモットーにしており、世界初となる携帯回線連動できるインサイドセールスシステムである「ComDesk」を開発・提供しています。
新型コロナウイルスの流行によって、リモート環境で業務をこなさないといけなくなった企業に対して、テレワークの技術を提供することにも力を入れています。
オフィスデザインのコンセプトを設定しよう
オフィスデザインを決める際には、コンセプトを設定することが重要です。
コンセプトとは、いわゆる枠組みや設計図のようなもので、これから作っていくオフィスの基軸となるものです。そのため、コンセプトに統一感を持たせることがオフィスづくりにおいて不可欠であるといえます。
具体的に株式会社Widsleyのオフィスデザインのコンセプトを紹介する前に、どのようにしてコンセプトを設定すればよいのかを見ていきます。
オフィスを移転する場合には、現在のオフィスの問題点を整理する
オフィスを新設する場合は別として、オフィス移転を検討している場合、現在のオフィスに何らかの不満や問題点を抱えているということです。
そもそも、なぜオフィスを移転しようとするに至ったのかをたどっていくことで、今のオフィスが抱えている課題を整理することができます。
そのうえで、現在のオフィスが抱えている問題をどうすれば解消できるのかということについて具体的なプランを持つことが重要です。
ただし、オフィスデザインは実務上の問題が生じなかったとしても、時代や企業のニーズの変化によって変化させていかなければならないということも忘れてはいけないポイントです。
働きやすさはもちろん、企業外に向けたメッセ―ジを考える
オフィスにまず求められる要素は、働きやすさです。労働環境が改善することで、労働効率が向上するだけでなく、従業員のワークライフバランスを保つことにもつながり、心身共に健康的な企業づくりを行うことができます。
しかし、オフィスのコンセプトを設定する際に忘れてはいけないのは、オフィスデザインはメッセージ性があり、企業のブランディングにもかかわっているということです。
例えば、フラットデザインを採用し、全員が業務に参画できるようなオフィスデザインを採用していれば、企業イメージがよいですよね。
特に新卒を採用する際などにそういった企業イメージは大きく影響するので、企業として発信したいメッセージをベースにオフィスデザインを設定することが重要になってきています。
コーポレートカラーを設定する
オフィスデザインというのは、もちろんレイアウトなども影響しますが、企業イメージに最も大きい影響を与えるのは「色」であるといわれています。
逆にいうと、企業としてコーポレートカラーを持っていない場合イメージが薄くなってしまいがちだということであるため、出来るだけ基軸となるコーポレートカラーを設定したいところです。
もとからある場合はそれを採用すればいいですが、新しくコーポレートカラーを設定する場合には、業務内容や企業の雰囲気とあった色を選ばなければなりません。
トレンドを意識したコンセプト設定をしよう
コンセプトの設定において最も重要なことは、やはり業務内容やブランディング戦略と一致し、統一できているかということですが、やはりトレンドにあっているのかは見過ごせない要素です。
オフィスデザインの流行はその時その時によって異なりますが、極端に古臭いデザインを採用していては、業務に不都合が出たり、印象が上がらなかったりすることになります。
そのためカフェスペースや個室を設置したり、ユニバーサルデザインを採用したりするなど、適度に流行に沿ったコンセプトを考える必要性があります。
オフィスレイアウトを設定しよう
オフィスデザインのコンセプトの設定が終わったら、次にオフィスレイアウトの設定に移りましょう。レイアウトを設定する際は、コンセプトを設定する際よりも、より具体的に業務内容との関連を考えていかなければなりません。
レイアウトの目的を明確にする
オフィスのレイアウトは、基本的に業務効率・労働環境の向上を目的として設定されます。しかし、具体的な業務内容が異なれば、業務において何が最も重要視されるのかも変わってきます。
例えば、IT関連の機器の開発を伴う事業であれば、社員同士のコミュニケーションが求められます。
そのため、社員同士が会話しやすいように「省スペース」という目的をもって、レイアウトを組んでいく(共同デスクの設置など)ということが一つの選択肢として考えられます。
このように、何を目的とするのかということを明確にすることでレイアウトに必要な要素を整理することができます。
レイアウトのパターンを決める
オフィスレイアウトには、様々なパターンがあります。レイアウトの目的を決めたら、その目的に添うようなレイアウトのパターンを選択していくことができます。具体的なレイアウトのパターン例には以下のようなものがあります。
対向型レイアウト
部門ごとにデスクを向かい合わせに配置するというレイアウトで、島形レイアウトとも呼ばれます。
省スペース的であり、スムーズなコミュニケーションが取れるという点で、汎用性が高いレイアウトです。
しかし、集中力を保つのは難しく、他部門とは島が区切られるといったデメリットも存在します。
同向型レイアウト
同向型レイアウトは、全てのデスクが同じ方向を向いているという配置をしています。プライバシー性が高く、顧客の来店が予想される場合や、集中力が求められる場面で用いられます。
その反面、コミュニケーションは取りにくく、業種によってはほとんど見られません。
フリーアドレス型レイアウト
フリーアドレス型レイアウトは、共同デスクを用いるレイアウトで、メンバーの席を固定せず、自由に席を選択できることができます。
コミュニケーションを取るのには抜群に向いていますが、従業員の管理などが難しく、ある程度の工夫が求められます。
近年では、このタイプのレイアウトを取る企業が増えつつあります。
具体的な株式会社Widsleyのオフィスデザイン
ここまで、オフィスデザインの決め方について見てきましたが、ここまで紹介した内容を踏まえつつ、株式会社Widsleyのレイアウトを見ていきましょう。
コンセプトは「空間を最大限に生かしたオフィス」
株式会社Widsleyのオフィスコンセプトは「空間を最大限に活かしたレイアウト」です。
このコンセプトに基づき、天井はスケルトンで、高くなっており、オフィスがクリアで広々と感じられます。
また、棚やデスクが木製になっていることからもわかるように、オフィスカラーは自然の落ち着いた茶色になっていて、とてもリラックスできるような印象を抱かせます。
しかし、その中でも椅子などに明るい色を取り入れることで、近代的な雰囲気を取り入れることにも成功しています。
特筆すべき特徴
仕切りをできるだけ少なくして、開放的な空間を実現している一方、床材や照明の色が場所によって異なっており、エリア分けを行うことに成功しています。
この方法であれば、区切りを用いることなくエリアを分けることができるため、コンセプトである「空間を最大限に生かしたデザイン」にそぐう形の工夫であるといえます。
また、近年の流行である少数の会議室や、ソファー付きのカフェブースを設置しています。家具はコンセプトカラーに沿っていて、オフィスの雰囲気に調和しています。
また、オフィスの角に設置された会議室はドアや壁が透明になっており、外からも中からも、圧迫感を感じさせない作りになっています。
レイアウトは「省スペース」、「コミュニケーション」重視
株式会社Widsleyは通信開発事業を行っていることもあり、社員同士のコミュニケーションが求められます。そのため、レイアウトパターンはできるだけコミュニケーションがとりやすいものを採用しています。
具体的には、株式会社Widsleyのオフィスでは、フリーアドレス型レイアウトや、対向型レイアウトも採用されています。この際に、
場所によって対向型レイアウトを採用することで、省スペースを実現し、「空間を最大限に活かすレイアウト」というコンセプトにも貢献しています。
また、前述の会議室では、ホワイトボードについて、シート型のものを採用することで同様に省スペースを実現し、より多くのデスクを配置できるような工夫がされています。
このように、株式会社Widsleyのオフィスデザインは、「省スペース」を徹底することで、オフィスを広々ながらも機能的なものへと昇華し、社員同士で密にコミュニケーションを取れるように設計されています。
「スペースを最大限に活かしたオフィス」ながらも機能的なレイアウト
株式会社Widsleyのオフィスデザインは、「スペースを最大限に活かしたオフィス」というコンセプトを中心に設計されています。
オフィスカラーも統一されており、落ち着いた雰囲気ながらも、ところどころにある工夫によって近代的なオフィスを作ることに成功しています。
このコンセプトを踏まえつつ、「省スペース」や「コミュニケーション」を重視したレイアウトを設定しており、通信初業務に最適なオフィスデザインを作り上げています。
このように、オフィスデザインを設定する際には、業務内容・企業ブランディング戦略に合った一貫したコンセプトを設定することが重要です。
一貫したコンセプトに沿って具体的なレイアウトを考えていくことによって、企業にマッチしたオフィスデザインを採用することができます。
- CATEGORY
- オフィスデザイン
- TAG