2021.04.23 2022.06.09オフィスデザイン
おしゃれなオフィスエントランス・受付デザインのポイントと施工事例
「新オフィスにおしゃれなエントランスをデザインしたい!」「どのように受付で顧客へ好印象を与えたらよい?」などとお悩みではないでしょうか?オフィスのエントランスや受付はさまざまな役割や機能を果たすので、企業の第一印象を決めます。
そこで本記事で、オフィスのエントランスや受付をデザインするポイントを解説します。おしゃれにするメリットや施工事例もご紹介しますので、ぜひオフィスの開設や移転、リニューアルの参考にしてください。
目次
オフィスにおけるエントランス・受付の役割や機能
そもそもオフィスのエントランスや受付には、どのような役割や機能があるのでしょうか?「人が通過する空間」とだけ認識するのではなく、さまざまな役割や機能を果たして売上げに貢献できるエントランスや受付をデザインしましょう。
出入り口や通路になる
大前提として、エントランスや受付は顧客や従業員の出入り口や通路となります。つまりオフィスに来訪するほとんどの人がエントランスや受付を通過していきます。道路からの視認性が低いと、顧客がオフィスへたどり着くまでに余分な時間を消費してしまいます。
したがってエントランスや受付は、顧客や従業員を効率的に気分よく通行させなくてはなりません。当たり前のように聞こえますが、少しでも狭すぎたり汚れていたりすると、通行する人の気分を害してしまいます。
オフィスの第一印象を与える
またオフィスビルを発見した顧客が真っ先に向かう場所ですので、エントランスや受付はオフィスの第一印象を与えます。つまり接客する従業員よりも先に姿を見せるオフィスの顔です。
どのオフィスにも施工されている無難なエントランスよりも、工夫が凝らされているエントランスが印象に残ります。例えば造作壁にオフィスの経営理念を連想させるアート作品をデザインすれば、顧客の印象に残りやすくなります。
顧客をもてなす
さらにオフィスのエントランスや受付には顧客をもてなす役割も期待されます。ただの出入り口や通路とだけ捉えると、非常にもったいないです。例えばオフィスの案内図を設置すれば、来訪者に親切であり接客対応を開始できます。
またオフィス内の従業員と会話できる通信機器を配置すれば、丁寧な応対が可能です。顧客が待機する場面を想定して、座り心地の良いソファーやオフィス紹介パネルなども設置すると、従業員が応対する前から温かくもてなそうとする姿勢を伝えられます。
オフィスの魅力をアピールする
接客から一歩進んでオフィスの魅力をアピールするために、エントランスや受付を活用できます。オフィスのロゴやコーポレートカラーを取り入れたデザインはもちろん、主力商品・サービスを紹介するスペースをデザインすれば、競合オフィスとの差別化を狙えます。
特に生産業や販売業と営むオフィスなら、自社商品のディスプレイが効果的です。商談前から自社商品の特徴を紹介できるため、商談を活性化させます。エントランスや受付の待機時間を有効活用することで、オフィスの魅力をアピールしましょう。
オフィスのセキュリティを守る
顧客目線だけではなく、情報漏洩対策の観点からエントランスや受付のデザインを工夫することで、オフィスのセキュリティを守れます。例えばエントランスをオートロック式にすることで、不審者の侵入を防ぐことが可能です。インターホンでやり取りしてから解錠する対応方法は、以前からオフィスに導入されてきました。
オフィスから機密情報を漏洩させないためには、従業員向けにもセキュリティ対策機器をエントランスや受付に導入することが必要です。セキュリティ対策機器の設置方法に関して、後ほど解説します。
オフィスのエントランス・受付をおしゃれにするメリット
エントランス・受付が役割や機能を果たすようにデザインするだけではなく、おしゃれにすることでさまざまなメリットを得られます。生産性や評判、ひいては売上を高めることになりますので、具体的に確認していきましょう。
来訪者に安心感や信頼感を与える
上記で解説したとおりにオフィスのエントランスや受付は、顧客に第一印象を与える場所です。オフィスの経営理念や商品・サービスのコンセプトを伝えられると、来訪者に安心感や信頼感を与えます。特に初めて訪れるときにエントランスや受付を通じて「〇〇を提供するオフィスだ」と分かると、安心できるわけです。
また就職希望者がエントランスに訪れるだけでオフィスの魅力を理解できれば、「働きたい」と感じてもらえる可能性が高まります。ワークスペースだけではなくエントランスや受付のデザインについて採用Webサイトから発信すると、メリットを得られます。
オフィスをブランディングする
上記で解説したとおりにエントランスや受付はオフィスの魅力をアピールできますので、工夫次第でオフィスをブランディング可能です。Webサイトや雑誌広告などと同じように、エントランスやオフィスのデザインを通じて宣伝広告活動を展開できます。
例えば環境に関する事業を営むオフィスならば、グリーンやアースカラーを基調とする受付に自然エネルギーの発電設備を設置することで、環境に配慮しているオフィスの経営方針を示すことができます。体感型のブランディングは、来訪者の感情に訴えかけることが可能です。
従業員のモチベーションや帰属意識へ働きかける
オフィスのエントランスや受付は、オフィス外部の人だけを出迎える場所ではありません。毎日通勤する従業員にとって利便性の高いエントランスや親しみのもてる空間をデザインできれば、モチベーションや帰属意識へ働きかけます。
モチベーションと帰属意識が高まれば、経営理念に共感する従業員たちが生産性を高めたり、コミュニケーションを深めたりしていきます。特にコロナ禍で出社回数が減っている状況では、オフィスのエントランスだけではなくオンラインのエントランス(共有作業スペースとなるアプリやサイト)も重要です。
エントランス・受付をデザインするときのポイント
エントランスや受付のおしゃれなデザインがオフィスへメリットをもたらしますが、どのようにデザインすればいいのでしょうか?具体的なデザインを検討できるように、いくつかポイントをご紹介します。
顧客と従業員の動線を設計する
まず顧客と従業員を区別したうえで、エントランスや受付の動線を設計してください。特に従業員が頻繁にエントランスを行き来するオフィスでは、顧客が落ち着いて訪問できなくなります。もちろん従業員が働く様子をあえて紹介する設計も考えられます。
動線設計の基本として、規模や用途を考慮しながら複数名がすれ違っても十分なスペースを確保してください。デザインに凝るばかりではなく、エントランスや受付の利便性が低下しないようにご注意ください。
待合室や応接室へアクセスしやすくする
次に顧客対応を想定しながら、エントランス・受付から待合室や応接室へアクセスしやすくしましょう。なぜなら待合室や応接室へ顧客をスムーズに案内できるからです。
一方でセキュリティ対策から、機密性の高い部署や従業員のワークスペースをエントランスや受付から遠ざけましょう。デスク上の機密資料や、会議の様子が来訪者へ漏れないようにレイアウトを検討しなくてはなりません。
ブランドのロゴやカラーを取り入れる
またエントランスや受付の内装や什器に、商品・サービスのブランドロゴやブランドカラーを取り入れましょう。生産業や販売業はもちろん、多くの業種や業態のオフィスエントランスに応用できます。エントランス・受付を通じて独創的な印象を与えられるように検討すると良いです。
ただしロゴやカラーをむやみに入れると良くありません。エントランスや受付の一部分において照明や自然光でブランドロゴを目立たせたり、ブランドカラーの色彩効果を活かしたりすると効果的です。
受付カウンターや展示スペース、ディスプレイを検討する
またエントランスに配置する受付カウンターや展示スペース、ディスプレイの場所やサイズ、数量を検討しましょう。先ほど解説したとおりにオフィスのロゴやコーポレートカラーを取り入れると、ブランディング活動を展開できます。
また展示スペースに自社商品の実物を陳列したり、ディスプレイからPR動画を配信したりすることでも、ブランディング活動が促進されます。ただしエントランス・受付の規模やオフィスの業態、ブランディング計画などに応じて、施工する什器を判断してください。
採光や換気に配慮してレイアウトする
さらに採光や換気に配慮して、オフィスのエントランスや受付をレイアウトしたいです。効果的に採光できると明るさを演出できますし、節電効果も得られます。訪れる顧客は「雰囲気の良さ」を体感できます。
また換気は新型コロナウイルス感染症対策のために重要ですので、必要な数の窓やドア、空調設備を効果的な場所にデザインしましょう。窓が大きければ換気をしやすく、採光もできます。業務用エアコンは換気機能搭載モデルを選ぶと、エントランスの換気能力を高めることができます。
セキュリティ対策機器を設置する
最後に動線設計だけではなくセキュリティ対策機器を設置することで、オフィスのセキュリティ性能を高めましょう。具体的には従業員用にICカードによる入館システムを導入したり、顧客用に無人受付システムを導入したりしてください。
また監視カメラの設置も防犯対策に不可欠です。ただしセキュリティ対策機器を施工するだけで安心せずに、従業員に対する情報管理や防犯対策に対する研修機会を提供することも忘れないでください。
おしゃれなオフィスエントランス・受付の施工事例
IDEALによってポイントを押さえながらデザインされた「おしゃれなオフィスエントランス・受付の施工事例」をご紹介します。実際に施工されたオフィスの画像を確認することで、デザインしたい理想的なオフィスをより具体的にイメージしていきましょう。が
自然光とグリーンウォールで温かいエントランス
株式会社キャシュモ様のエントランスはグリーンウォールでお客様を迎え入れ、壁にガラスが施工されることで自然光を取り入れています。温かい印象を与えるエントランスに仕上がりました。
またエントランスから応接室にアクセスしやすいですが、ガラスにぼかしを入れることで、セキュリティ対策されています。木目調の床や壁を基調にしているものの、ポイントにレンガや黒フレームが使用されることで、内装空間にメリハリがつけられています。
沖縄の大自然を感じられるエントランス
株式会社Payke様は「沖縄の大自然」をコンセプトにしてオフィスをデザインされました。エントランスからミーティングルームにかけて放射状にレイアウトされており、沖縄の大自然のように明るく開放的です。
放射状にレイアウトされていることで、エントランスから各エリアへアクセスしやすいです。またベンチやタブレット端末が施工されており、訪問者をおもてなしできるエントランスです。
アートでコンセプトが表現されたエントランス
株式会社C-mind様は、来客スペースを刷新するためにオフィスを増床されました。オフィス全体は、カフェのようにリラックスして過ごせる空間です。
エントランスの壁面には「Creative Mind」というコンセプトが文字で装飾されており、オフィス内へ入ると壁面アートで同じコンセプトが表現されています。顧客と従業員へオフィスの魅力を発信しようという狙いです。
サービスを体感できるエントランス
AWL株式会社様は「エントランスをショールームのようにしたい」とご希望されて、実際にサービスを体感してもらいながら商談できる空間をデザインされました。エントランスにオフィスのロゴを取り入れてることで、ブランディングも意識されています。
エントランスの内装に木目調の床や扉、ガラスの壁が施工されており、洗練された印象を与えます。また観葉植物や暖色系の照明が配置されることで、顧客対応に適した温かさも演出されています。
働きぶりをアピールするエントランス
株式会社ベアーズ様のエントランスには「ガラス張りの研修フロア」を隣接させることで、主力サービスの魅力を訪問者へ向けて紹介。安心感や信頼感を与えられるように、従業員の働きぶりをアピールしています。
またエントランス全体に清潔感のある落ち着いた内装をデザインしたうえで、コーポレートカラーであるピンクをポイントで配色しています。
なお、エントランスや受付を始めとするオフィスデザインの施工事例については以下のページにまとめてあります。併せてご覧ください。
おしゃれなエントランス・受付をデザインして活用しよう!
顧客や従業員が出入りするオフィスのエントランス・受付は、営業時間中に利用され続ける空間です。おしゃれにデザインすることで、ブランディングや接客、社員の動機付けなどに活用しましょう。
IDEALはエントランスや受付を始めとするオフィスの内装デザイン・工事を提供しております。コンセプト設計から資金調達、Web集客も含めてワンストップソリューションとしてサービスをご提供しております。
なお興味・関心に合うタグをクリックして、関連記事も併せてご覧ください。
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