2022.06.15オフィスデザイン
オフィスのおしゃれなパーテーションデザイン!施工事例とコロナ対策も
「パーテーションをおしゃれにデザインできる?」「オフィスのコロナ対策を検討している」などとお考えではないでしょうか?パーテーションを効果的に設置することで、快適で衛生的なオフィスをデザインできます。
そこで本記事で、オフィスのおしゃれなパーテーションデザインについて解説します。パーテーションの種類やデザインするポイント、コロナ対策、施工方法、施工事例、費用相場について解説しますので、ぜひオフィスの開設や移転、リニューアルなどの参考にしてください。
目次
オフィスのパーテーションとは?
パーテーションとは、建物の内部空間を仕切る壁を意味します。「パーティション」や「間仕切り」とも呼ばれ、広義では空間を区切る目的で設置された家具やカーテンもパーテーションに含まれます。
ただし備え付けの壁ではないため、設置場所を自由に選べることが特徴的です。高さに応じて、天井から床までを区切る「ハイパーテーション」や天井よりも低い高さを区切る「ローパーティション」や中間の高さにある「ミドルパーテーション」などに分けられます。
パーテーションの種類
パーテーションの種類には、施工型と置き型があります。施工型は床や壁、天井に取り付ける工事を伴います。しかし複雑な工程はないため、解体や再施工が容易です。パーテーションを天井まで届かせて個室にする場合は、施工型を設置してください。
一方で置き型は取り付け工事が不要であり、仕切りたい空間に配置されるだけです。施工型とは異なり、自由に移動・収納できる点が特徴的です。ただし天井まで届くように設置する場合には、安全性の問題から置き型で対応できません。
パーテーションの役割
パーテーションの役割は、次のとおりです。
- 個室の確保
- 遮音
- 防犯
- コロナ対策
パーテーションを設置して個室を確保することで、従業員が作業に集中しやすくなります。周りの視線が気にならない空間作りができますので、従業員同士の打ち合わせや簡易的な応接スペースとしてもパーテーションが役立ちます。
またオフィスでは外から会話を聞かれたくない場合がありますが、遮音効果のあるパーテーションを使えば、周りを気にせずに会話できる空間を作れます。会議室や商談スペースには、遮音性の高いパーテーションを使用しましょう。
さらにパーテーションによって鍵付きの個室を作ることもできますので、防犯面でもパーテーションは有効です。防犯性の高い個室を施工できれば、社内の機密情報保管場所として活用できます。
最後に新型コロナウイルス感染症対策として、パーテーションを導入するケースもあります。卓上パーテーションやアクリル板の設置は、各自治体で感染症対策として推奨されています。
造作壁との違い
パーテーションと似たような内装設備として、造作壁があります。オフィスのエントランスなどによく施工されます。支柱を建てて石膏ボードを貼り付けた壁ですので、パーテーションよりも遮音性に優れている点が特徴です。
造作壁のメリットは、デザインや仕上げ方法が豊富で自由に設計できる点です。仕上げ方法はグラフィック施工や塗装施工、クロス施工、タイル施工など豊富で、パーテーションには出せない曲線表現も可能です。
しかしデメリットとして、パーテーションよりも工期と費用がかかる点や簡単にはレイアウトを変更できない点が挙げられます。施工工程が多く、撤去する場合には取り壊す必要があります。造作壁を施工する際は、目的や用途を明確にしておきましょう。
オフィスにおしゃれな施工型パーテーションをデザインするポイント
一般的なパーテーションの種類と役割を把握したら、施工型パーテーションをデザインするポイントを確認しましょう。せっかくパーテーションを設置するのであれば、おしゃれなデザインにしたいですよね。
まずは目的を明確にする
施工型パーテーションを設置するときは、まずは目的を明確にすることが重要です。目的にあったパーテーションを選ぶことで、使い勝手の良さを実現できるからです。「会議室を遮音したい」「感染症対策したい」「個別ブースを作りたい」などの目的を検討してください。
設置目的によって、パーテーションの色合いや素材、サイズなどが決まります。「プライバシーに配慮するためにすりガラス調」「上品さを出すためにブラウン系シートを貼り付け」のように、設置目的によって馴染むパーテーションのデザインが変わっていくわけです。
必要な場所とサイズ・枚数を確認する
次にパーテーションが必要な場所とサイズを確認しておきましょう。使用するパネルのサイズや枚数が、空間の広さによって変わってくるからです。施工型パーテーションは天井や床に直接取り付け可能ですが、施工後に観点には変更できない点にご注意ください。
また来客対応する場合には、受付カウンターに飛沫防止のアクリルパーテーションを設置することがあります。パーテーションは上から吊り下げる形で施工可能ですが、会話するためのスペースを開ける必要があります。
したがってパーテーションが必要になる範囲を明確にして、施工業者に依頼することがポイントです。
適した素材を選ぶ
パーテーションの素材はさまざまで、スチールやアルミ、石膏ボードなどがあります。スチールパネル2枚の間に石膏ボードを入れることで、強度や耐火性、防音性、遮音性を求めるときはスチールタイプが適します。
またアルミはスチールよりも軽量であり、コストも比較的安いです。レイアウト変更に対応しやすい素材です。パーテーション設置目的を踏まえて、素材を選ぶこともポイントとなります。
内装に合う色を選ぶ
パーテーションの色合いでオフィス空間を演出できますので、内装に合う色を選んでください。内装に合わない色を選ぶと、オフィスの統一感がなくなるデメリットが生じます。内装のベースカラーに合わせて、パーテーションの色を選んでくださ
例えばシンプルなオフィス空間にしたいときは、グレーやベージュなどのパーテーションを設置すると調和させやすいですが、一方で空間が手狭に見えてしまいます。そこで赤や黄色のパーテーションをポイントで設置することで、華やかさを演出できます。
オフィスにパーテーションを施工する方法と費用
ポイントを押さえてパーテーションの素材や色を選んだら、施工方法と費用相場も確認しましょう。予算を抑えてパーテーションを施工できるように、激安品や中古品のメリット・デメリットも取り上げます。
パーテーションを施工する方法
パーテーションを施工する方法は、主にオフィス内装業者や工務店への依頼です。パーテーションの施工期間は素材や面積により変動しますが、会議室1部屋であれば1日程度です。ただしパーテーションの製造に2週間程度かかる場合がありますので、依頼から施工完了まで3週間程度みておくと安心です。
なおオフィス移転やレイアウト変更などと併せてパーテーションを施工する場合には、設計事務所に依頼することも可能です。しかし設計事務所が施工まで担当しない場合には施工業者を手配する手数料がかかることを頭に入れておきましょう。
パーテーション施工費用の相場
パーテション施工費用は、高さや種類、素材などによって大きく異なります。相場として、ドア1枚とパネル4枚をアルミパーテーションで施工した場合は、10万‐15万円程度となります。
同様にドア1枚とパネル4枚をスチールパーテーションで施工した場合は、15‐20万円程度かかります。ガラスパーテーションはスチールパーテーションと同様の費用相場ですが、施工時の取り扱いに注意が必要なため、工賃が多少割高になるケースがあります。
施工費用を比較するためには、同じ条件で複数の業者から相見積もりを取りましょう。極端に費用が高い業者と契約してしまうリスクを防げます。
パーテーションの激安品や中古品
パーテーションの施工費用を抑えるために、激安品や中古品を導入する方法があります。当然ながら激安品や中古品は、新品に比べて安く施工できるメリットがあります。
また機能面でも新品と変わらない場合が多いため、倉庫や従業員の休憩スペースなどに配置する際は申し分ないでしょう。見栄えは新品に比べれば劣るものの、産業廃棄物を減らす環境に優しい取り組みといえます。
ただし激安品や中古品は、希望するサイズや色合いなどが揃っていない可能性があります。激安品や中古品だけでデザインしようとする場合は、苦労するかもしれません。また新品よりも寿命が短いため、中長期的に使用することが難しくなります。
オフィスのパーテーション施工事例
オフィスにパーテーションを設置する際は、施工事例で具体的なイメージを持つことが大事です。施工業者に具体的なイメージを伝えることで理想の内装デザインができます。IDEALの施工事例をご紹介しますので参考にしてください。
先進性と自然を感じさせるパーテーション
株式会社オリゾ様は、「Nature(自然・本質)」「Future(未来)」「Urban(先進的・現代的)」「Stylish(洗練された)」をキーワードにオフィスを移転されました。内装にはモノトーンを基調としたカラーを配色しているため、居心地の良さが演出されています。
また部屋の壁をつくるガラスパーテーションは洗練されたデザインで、緑を取り入れたことで自然を感じさせます。部屋の内側は落ち着いた雰囲気ですが、外側は印象的です。
プライバシーを確保するパーテーション
株式会社インバウンドプラットフォーム様は、オフィスの顔であるエントランスホールをパーテーションで施工しました。企業のロゴタイプから着想した多角形型のスペースをレイアウトしています。
また各部屋を区切るガラスパーテーションは、目線の高さに「ぼかし」を入れることで室外からの視線を遮るようにデザインされています。個性的でありながら、プライバシーに配慮されています。
開放感とプライバシーを両立したパーテーション
株式会社For A-career様は20代特化の転職サポート事業を展開しており、求職者が多く訪れるオフィスです。だからこそクリーンで温かみのある空間を目指されました。面談スペースのプライバシーを確保できるように、ぼかしの入ったパーテーションを選んであり、求職者が安心して相談できます。
しかし従業員同士の活発なコミュニケーションを促進させるために、パーテーションの高さを天井より低くして開放感を出してあります。照明や柱、床には暖色カラーや木目を取り入れてることで、落ち着いた印象を与えます。
明るいブルーのパーテーション
株式会社真面目様はオフィスを移転された際に、ホワイトとブルーの爽やかな内装空間をデザインされました。執務室には明るいブルーのパーテーションを設置しており、爽やかさだけではなく気品も漂います。
ガラスパーテーションで区切られ会議室は、天井高を活かしました。パーテーションを天井まで届かせているものの、ガラス張りであることから圧迫感を感じません。
内装空間にアクセントを加えるパーテーション
株式会社ラッシャーマン様は、全てを見渡せる開放的なオフィスを実現できるように、執務室や会議室などをガラス張りにされました。全体的にシンプルな空間に仕上げられたことで、作業や会議に集中しやすいです。
エントランス付近には透明イエローのパーテーションが施工されていて、企業ロゴと共にアクセントになっています。
目的を決めてパーテーションを設置しよう
パーテーションを設置する目的を明確にしたうえで、素材や色、サイズ、高さなどを選択することが重要です。パーテーションの施工によって、おしゃれで快適なオフィスをデザインしましょう。オフィスデザインに関して、下のタグから関連記事も併せてご覧ください。
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オフィスの開設や移転、リニューアルなどをご検討の際には、ぜひご相談ください。
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