2020.12.10オフィスデザイン
オフィスの顔であるエントランスはどうデザインしたらいい?

訪れた人が最初に目にするエントランスは、オフィスの顔でもあります。こういったスペースをデザインするときは、見た人にどのような影響を与えるかを意識しておくことが大切です。 この記事では、エントランスの影響力に触れながら、タイプ別の効果やデザインをするときのポイント、アイデアを得る方法などを解説していきます。
目次
エントランスはさまざまな人に影響を与える場所

オフィスには、毎日いろいろな人が訪れます。会社に入る際にエントランスを利用する次のような人は、知らず知らずのうちにデザインの影響を受けている可能性があります。
取引先の社員
商談などで会社を訪れる取引先の社員は、エントランスから出入りするのが一般的です。このような社外の人は、エントランスのデザインを見てその会社の雰囲気やコンセプトなどを観察していることが多いです。
そのため、自社をアピールできるエントランスならビジネスにも良い影響が期待できるでしょう。
自社の社員
エレベーターなどが設置されている場合、その会社で働いている社員も出社や退社、外出の際などにエントランスを通ることになるはずです。魅力的なエントランスのデザインは、仕事へのモチベーションアップや帰属意識の強化などに繋がります。
就職活動中の学生
インターン説明会や採用面接などで会社を訪れる就職活動中の学生も通常は正面入口であるエントランスから出入りをします。
このような学生は、説明会や面接の時点ではまだその会社に入社するかどうかを迷っているケースが少なくありません。エントランスのデザインで良い印象が与えられれば、応募者がグンと増えることもあるでしょう。
出入り業者
エントランスは、郵便や宅配便の配達、オフィス用品の納入などをする出入り業者もしばしば通る場所です。オシャレなデザインのエントランスは、このような業者にもインパクトを与えることが考えられます。
他の会社のエントランスと明らかに異なる特徴があれば、業者の間でもひそかに話題になるかもしれません。
エントランスの特徴と効果をデザインのタイプ別に紹介

エントランスがどのような効果を持つかは、デザインのタイプで変わってきます。自社のエントランスをデザインするときは、次のようなタイプ別の特徴や効果を参考にしてみましょう。
モダンなエントランスの特徴と効果
モダンなデザインのエントランスは、ブラウンやベージュ、ブラックなどのベーシックなカラーを多く取り入れているケースが多いです。
使用するカラーを3色程度に抑え、ビジネスに集中できるような落ち着いた雰囲気を演出しているのがこのようなエントランスの特徴です。モダンなデザインのエントランスは、見た人に上品な印象や信頼感を与える効果が期待できます。
リラックス感のあるエントランスの特徴と効果
リラックス感のあるエントランスには、フェイクグリーンや観葉植物、玉砂利などがよく使われます。ソファやベンチに座って歓談できるコーナーを設けるなど、ホテルのロビーやカフェのような感覚でスペースが使えるエントランスの事例もあります。
リラックス感のあるエントランスに期待できる効果は、訪れた人に安心感を持ってもらえるという点です。
ポップなエントランスの特徴と効果
ポップなエントランスの特徴は、インパクトのあるカラーを効果的に使用して遊び心のあるデザインに仕上げていることです。
コーポレートカラーをメインに使用し、壁や天井、床などをカラフルなデザインにしているエントランスの事例は、業種を問わず多く見られるようになっています。
このようなエントランスに期待できるのは、訪れた人にワクワク感や驚きを与える効果です。
エントランスをデザインするときのポイントは?
エントランスをデザインする際に意識しておきたいのが、次のようなポイントです。
自社のイメージやメッセージが伝わるか
自社のイメージやメッセージが訪れた人に伝わるかどうかは、エントランスのデザインを考えるときに特に重要なポイントです。
エントランスという影響力が大きい場所の効果を最大限に活用したい場合は、コーポレートカラーやロゴマーク、コンセプトなどを取り入れてデザインを考えてみましょう。
居心地の良さ
オフィスの入り口であるエントランスは、居心地の良さも大切です。デザインがオシャレでも、入ったときに不快感を覚えるような雰囲気では良い効果はあまり期待できません。
快適さを備えたエントランスを作りたいときは、使用するカラーや素材、明かりなどに工夫をしてみましょう。
機能性
機能性を考えることも、オフィスのエントランスをデザインするときのポイントです。コンセントの電源やパソコン用のスペース、携帯電話の通話ができるブースなどをさり気なく設けておくと、急ぎの仕事もスムーズに進められる可能性があります。
防犯性
オフィスのエントランスをデザインするときは、防犯性も意識しておくと役立ちます。不審者対策などに活用できるのが、見通しの良い透明なガラスのドアやパーテーションなどです。
このようなアイテムを取り入れてデザインをすれば、エントランスに誰かが訪れたときにすぐに社員が気付くことができます。奥行きのあるオフィスは、エントランスに目が行き届かなくなる可能性があります。
このようなオフィスのエントランスをデザインする場合は、視認性がアップするような工夫をしましょう。
エントランスのアイデアを得る方法は?
エントランスのアイデアを得たいときは、次のようなアプローチがあります。
施工事例の画像を見る
他の会社の施工事例を見ると、デザインのヒントが得られることが多いです。同業他社はもちろん、異業種の会社の施工事例もひと通り見ておくと後に役立つ可能性があります。
その会社がデザインに取り入れているメッセージやこだわりがどういったものかという点は、業種に関係なく参考にできるでしょう。魅力的だと感じる施工事例を見つけて、画像のリストを作ってみるのも良い方法です。
実際にオフィスに足を運んでみる
新たにリニューアルをしたオフィスや口コミで話題のオフィスに足を運んでみるのも、アイデアを得る方法のひとつです。実際にオフィスに行ってみると、さまざまな情報が入手できます。
エントランスに立ったときに感じる雰囲気などは、施工事例の画像を見てもなかなか把握しにくい部分です。好みのエントランスを見つけたときは、魅力的だと感じる理由をリストアップしてみましょう。
カラーの配色やライティング、空間の使い方などは、自分でデザインを考えるときにも参考にできる可能性があります。
映画やドラマのセットを参考にする
映画やドラマには、ユニークでオシャレなオフィスのエントランスが登場することがあります。オフィスが舞台になった話題の作品などは、エントランスのアイデアを得たいときに見ておく価値があるでしょう。
映画やドラマでは、人工的に作り上げたセットを用いて撮影をするケースが多いため、建物の構造上の問題からアイデアを実現するのが難しい場合もあります。
ただ、工夫をすることで理想に近い状態にアレンジすることは可能です。気になるデザインがある場合は、施工方法などを自分で研究してみましょう。
エントランスの効果を活用して素敵なオフィスを完成させてみよう
オフィスのエントランスにこだわると、さまざまな効果が期待できます。効果的なデザインは会社によって異なるため、施工をする際にはアイデアを練って自社にとってベストな選択をしましょう。
どのようなデザインが自社のイメージアップに繋がるかを知りたいときは、来訪者や社員へのアンケートを実施する方法などがあります。
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