2022.09.05オフィスリニューアル
オフィスのリノベーション事例!工事費用・メリット・業者選び、事例を紹介
本記事で、オフィスのリノベーションについて解説します。オフィスリノベーションの工事費用やメリット、業者選びや事例などをご紹介します。
「オフィスリノベーションの費用は?」「業者の選び方を知りたい!」とお悩みではありませんか?オフィスのリノベーションを検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィスにおける「リノベーション」とは?
そもそもオフィスにおけるリノベーションとは、何でしょうか?定義を正しく理解していなければ、自社に適したリノベーションを行えずに、集客や売り上げを期待できません。定義やリフォーム・リニューアルとの違いを確認しましょう。
オフィスの用途やレイアウトを変更するリノベーション
オフィスにおかえるリノベーションは、用途やレイアウトを変更する「部分的」な改修や修繕を指します。「新たな価値や機能を付け加える」ことが目的で、機能性や快適性を考慮することで最適なワークライフの構築を期待できます。
オフィスの生産性を上げるリノベーションの例として、休憩スペースの新設や執務室の拡大などが挙げられます。つまり単に古くなった部分を修繕したり、改築したりするだけではなく、従来の機能を見直したり、新たな価値を生み出したりする活動になります。
リフォームやリニューアルとの違い
リノベーションと混同されがちな「リフォーム」や「リニューアル」との違いは、改修や修繕の範囲と目的です。
「リフォーム」とは、年月が経過して老朽化した箇所の改修や役割を果たせなくなった箇所を「元の使える状態」に戻す改修や修繕を指します。例えば壁紙の貼り換えや水回りの修繕などが当てはまり、「部分的」な改修や修繕になります。
「リニューアル」とは、元々備わっている内装や設備の「価値や機能を向上」させる「全面的」な改修や修繕を指します。建築から時間が経っている物件でも、リニューアルを施すことで社会の変化に適した状態を保つことが可能となります。下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。
ただしリノベーション・リフォーム・リニューアルは、共通して「物件を改修や修繕する」という意味をもっています。言葉の意味を把握するだけではなく、店舗を改修や修繕したい目的や方法を明確にしましょう。
オフィスをリノベーションする効果・メリット
オフィスにおけるリノベーションの定義を把握したうえで、オフィスをリノベーションする効果・メリットも確認しましょう。集客と売上を伸ばすために、メリットを活かすことが必要だからです。
経費を削減できる
まずオフィスリノベーションにより設備や機器を有効活用できるようになるので、経費を削減できる点がメリットです。
例えば空調の効率性を目指して最新設備を導入することで、空調費の削減につながります。また採光の空間反射率を上げるために窓や照明を改修することで、電気代の節約につながります。
業務を効率化できる
次にリノベーションにより適したレイアウトへと変更すると、業務を効率化できるメリットを得られます。居抜きのオフィス物件を賃貸すると、自社従業員の働き方に適したオフィスフロアへとリノベーションが必要になる場合があります。
またレイアウト変更に加えて、新たにフリースペースやリラックスルームを設置すると、コミュニケーションが活性化されて、業務効率化につながります。
従業員のモチベーションが上がる
また働きやすいフロアやおしゃれなデザインへとオフィスをリノベーションすることで、従業員のモチベーションが上がります。仕事に集中したり、執務室に愛着を感じたりできると、オフィス全体の生産性向上や離職率低下につながるからです。
モチベーション向上のためにリノベーションするのであれば、事前に従業員に対してヒアリングを行いましょう。従業員が不満を感じている点を洗い出して、重点的にリノベーションすべき箇所を選ぶことが重要です。
ブランディングできる
さらにオフィスリノベーションによって、企業をブランディングできます。ブランド力が上がれば企業イメージの改善につながり、商品・サービスの販売はもちろん人材獲得も期待できます。
例えばオフィスのコンセプトカラーやロゴを取り入れたり、来訪者向けの動画配信設備を導入したりすることで、ブランディング活動を展開できます。
オフィスをリノベーションするための費用
オフィスのリノベーションを検討する際は、予算を確保するために正確な費用を計算することが大切です。オフィスリノベーション費用の相場と内訳をご紹介します。
オフィスリノベーション費用の相場
オフィスリノベーション費用の相場は坪単価10万〜30万円程度で、リノベーションする内容や規模に応じて変動します。一般的なオフィスフロアの広さは業種や業態によって変動しますが、1人当たり3坪程度必要です。
例えば従業員20人のオフィスには60坪程度が必要となり、リノベーションの費用は600万~1800万円程度かかります。あくまで目安の金額ですので、リノベーションを依頼する業者に見積もりを出してもらいましょう。
なお物件の立地や種類、部屋数などの要因によって、工事費用は大きく変動します。例えば什器や設備などの部分的な改装工事と電気や空調の大規模な設備工事では、工事にかかる費用も時間も異なります。
オフィスリノベーション費用の内訳
オフィスリノベーション費用は条件に応じて変動しますので、費用の内訳を把握しておきましょう。60坪のオフィスをリノベーションする主な費用を試算して、下の一覧にまとめました。
リノベーション費用の内訳 | 相場 | 60坪の物件 |
軽天工事費 | 全体の10%程度 | 50万~200万円程度 |
内装工事費 | 全体の50%程度 | 100万~1,000万円程度 |
建具工事費 | 全体の10%程度 | 50万~200万円程度 |
設備工事費 | 全体の20%程度 | 50万~300万円程度 |
外装工事費 | 全体の10%程度 | 50万~200万円程度 |
合計 | 100% | 600万~1,800万円程度 |
上記のとおりに、内装と建具、設備の工事費用が全体の80%程度を占めます。ただしあくまで参考情報になりますので、リノベーションする箇所を増減させれば工事にかかる合計費用も増減します。
なお各工事を異なる業者に依頼すると余分に費用がかかるだけでなく、相談する時間も費やさなくてはなりません。オフィスリニューアルのデザインから施工までをワンストップで依頼できる業者に依頼すると、費用と時間を抑えることができます。
なおオフィス工事の専門業者に依頼するとば、デザインから工事まで細かい点までこだわりを表現しやすくなります。複数の業者から見積もりを取ったうえで、提案されたリノベーションの内容と費用を比較・検討しましょう。
オフィスをリノベーションするための工事
オフィスリノベーション費用の相場と内訳を把握したら、オフィスをリノベーションするための工事について確認しましょう。リノベーションの内容によって必要な工事が異なるので、ご注意ください。
軽天工事
軽天工事は、軽量鉄骨を格子状に組んで固定して壁や天井の下地となる骨組みを作る作業です。「軽鉄工事」や「LGS(Light Gauge Steel)工事」とも呼ばれます。
軽天工事は天井や壁の土台を施工するので、内装空間の耐久性や安全性に関わる重要な作業になります。かつては木材が使われていましたが、LGSが使われるようになりました。LGSは耐火性に強く、施工期間が短いためです。
内装工事
内装工事は、壁や天井、床などの仕上げ作業です。軽天工事で仕上げた壁面にパネルを設置したり、床にタイルカーペットを敷いたりして、オフィス空間を作り上げます。塗装は見た目を良くするだけでなく、素材のほこりや錆を防ぐ効果などもあります。
内装の基本は壁と天井、床で決まるため、リノベーションの規模によって手間と費用がかかります。リノベーションする目的を明確に業者に伝えたうえで、予算内に工事内容を抑えましょう。
建具工事
建具工事は、内装空間に木製または金属製の建具を取り付ける作業を指します。建具は建物内の開口部に取り付けられる設備で、フラッシュドアやサッシ、ふすま、シャッター、自動ドアなどが該当します。
参考:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)」(4ページ)
例えばエントランスへの自動ドア新設や執務室への窓追加などが、建具工事に当てはまります。建具工事はドアや窓といった可動部分だけでなく、ドア枠やサッシなどの固定部分も含対象とします。
設備工事
設備工事は、通信・電気や、水道・ガス、消防などの設備を取り付ける作業です。
通信・電気設備工事では、通信回線や電話回線、電源などが施工されます。従業員や部屋の数を基にして、設置する数や場所を決めてください。またオフィスフロア上の無駄な動作を減らせるように、従業員の動線も検討しましょう
。
水道・ガス設備工事は、給湯室への給水・ガス供給やトイレ・シンクからの排水などのために必要です。消防設備工事は、消防法に基づき火災報知機やスプリンクラーなどの設備を、部屋の間取りや数に応じて施工します。
外装工事
オフィスの第一印象を左右する外装工事。防水加工や塗装、看板設置などの作業が含まれます。防水加工や塗装には、見た目を綺麗に保つだけでなく、寿命を伸ばす効果も期待できます。紫外線や風雨による劣化を防ぐ塗料もありますので、用途に合わせて検討してください。
オフィス物件の外壁塗装費用は、壁の面積によって大きく異なります。外壁1㎡当たりの費用相場は、3,500~5,000円程度です。所有・賃貸するオフィス物件の外壁塗装については、ビル所有者の許可が必要な場合がありますので、ご注意ください。
オフィスリノベーション業者の選び方
理想的なオフィスへとリノベーションするためには、業者の選び方も大切です。業種選びに失敗すると、予想以上の費用がかかったり、適切なアフターフォローを受けられなかったりするためです。失敗を防ぐために業者の選び方をご紹介します。
リノベーション実績を把握する
まず各業者の公式Webサイトを閲覧して、オフィスのリノベーション実績が豊富な業者をいくつか選びましょう。建築基準法を始めとする法律面に精通している点も求められますが、実績が豊富であるほどノウハウや知見が蓄積されている可能性が高いからです。
複数業者から相見積もりを取る
次にオフィスリノベーションを依頼する際には、選んだ複数の業者から相見積もりを取るようにしましょう。相見積もりを取ることで、各業者の提案する工事の内容や費用を比較・検討できるからです。適切な費用で工事をしてくれる業者を判断しやすくなります。
アフターフォロー体制を確認する
さらに工事終了後も快適にオフィスを利用できるように、アフターフォロー体制を確認することも大切です。工事終了から時間が経過するとともに、オフィスの内装や設備は劣化していきます。不都合が生じた際にスムーズに対応してくれる業者と契約しましょう。
オフィスをリノベーションした事例
参考となる施工事例を集めると、オフィスのリノベーションを具体的に企画しやすくなります。IDEALが施工したオフィスリノベーション事例をご紹介しながら、事例ごとの特徴を解説していきます。
5階建てビル1棟のリノベーション
「VENUS株式会社」様は、女性雑誌の編集やWebメディア運営プロモーションなどを行っています。オフィス内で全ての業務が完結できるように、5階建てビル一棟がリノベーションされました。
従業員の働きやすい環境を提供できるように、オフィスフロアの内装が明るいトーンに統一されている一方で、間接照明を施工したリラクゼーションスペースも設置されています。
ショールームを新設するリノベーション
リスクキャリア株式会社様は「顧客を案内するショールーム」を設置したいとご要望されて、オフィスをリノベーションされました。
用途ごとに異なる床材を使用することで、キッチンダイニング・リビング・ガーデンがゾーニングされています。顧客にイメージが伝わりやすいように、建材の展示スペースが広めに設けられています。
ワンフロアをエリア分けするリノベーション
バイリンガルエンジニアの育成プログラムを提供されている「Earth Technology 株式会社」様。フロア全体が海外オフィスのようなインダストリアルテイストにリノベーションされた一方で、和室も併設されています。
ワンフロアで様々な働き方を可能とするために、複数のエリア(会議室や集中デスク、スタンディングエリア、フリーデスク)に分けられています。
バーやシアターを増設するリノベーション
「株式会社タキオン」様のリノベーションは、「リラックス&リフレッシュ」を目指して行われました。本格的なバーカウンターは、リラックスできる配色によりデザインされています。
他にも従業員がリフレッシュできる空間を演出するために、ダーツやバイク、漫画、シアターなどの娯楽スペースが増設されました。
ミニマムスタイリッシュな空間へのリノベーション
情報通信環境を改善するサービス提供されている「株式会社ライト通信」様は、「ミニマルスタイリッシュ」をコンセプトにして、オフィスの一部をリノベーションされました。
落ち着いて働ける環境を従業員に提供できるように、内装空間全体がモノトーンで統一されています。エントランスをより印象的にデザインするために、サインに間接照明が施工されました。
リノベーションで理想的なオフィスを実現させよう!
リノベーションの目的に応じて必要になる工事や費用は異なるため、優先順位をつけて予算内に抑えることが重要です。リノベーション実績のある業者を慎重に選び、理想的なオフィスを実現させましょう。
IDEALはオフィスリノベーションはもちろん、オフィスの開設や移転、リニューアルなどのコンセプト設計から物件探し、内装デザインと工事、Web集客までをワンストップソリューションとしてご提供しています。
オフィスのデザインや工事などをご検討の際には、ぜひIDEALまでお問合せください。また下のTAGをクリックして、オフィスのデザインや工事などに関する関連記事もぜひご覧ください。