2022.05.01オフィスリニューアル
コロナ禍のオフィスリニューアル！目的・コンセプト・費用・業者の選び方
「コロナ禍にオフィスリニューアルを検討している」「オフィスリニューアルを依頼できる業者がわからない」などとお困りではありませんか？働き方改革のためにオフィスリニューアルが必要になる場合もあります。
本記事ではオフィスリニューアルの目的やコンセプト設計を中心に、施工事例もご紹介します。業者に依頼する費用や選び方もご紹介しますので、オフィスリニューアルを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
オフィスをリニューアルする目的
オフィスをリニューアルする目的は、多岐にわたります。目的を明確にしたうえで準備を始めなくては、オフィスリニューアル前の課題を解決できない危険性があります。オフィスリニューアルの一般的な目的をご紹介しますので、確認してみましょう。
社員の生産性とモチベーションを高めること
快適なオフィスやおしゃれなオフィスにリニューアルすると、社員の生産性とモチベーションが高まります。改装したオフィスの使いやすさが増して、清潔感や居心地の良さを感じられるからです。
従業員が高い生産性とモチベーションで働くことができれば、オフィス全体の風土や売上を成長させることを期待できます。
ビジネスの変化に対応した環境を整備すること
ビジネスの変化に対応できるオフィス環境を整備するためにもリニューアルが有効です。具体的には「社員を増やすのでワークスペースのレイアウトを変更したい」「来客が増えてきたので商談スペースを確保したい」などのオフィスリニューアルが挙げられます。
すぐにオフィスを移転させる予算がない場合には、レイアウト変更やワークスペース増設などのリニューアルにより柔軟に対応することを検討しましょう。
オフィスのセキュリティを高めること
セキュリティ対策は、どのオフィスにも不可欠です。万が一にも社内情報が外部に漏洩すれば、信用問題に発展してしまいます。セキュリティを高めるためには、オフィス空間全体のデザインや機能性を根本から見直すことが必要です。
オフィスのセキュリティ対策として、監視カメラ設置や入退館管理システム導入、動線の再設計などのリニューアルが有効です。
オフィスのブランド力を強化すること
オフィスは従業員の働く場所だけではなく、オフィス外の顧客や取引先にアピールするツールになります。オフィスのブランド力を強化するためにオフィスリニューアルをすることで、企業理念や主力の製品・サービスの魅力を存分に発信することが可能です。
他社と差別化を図るオフィスリニューアルを成功させることができれば、社員のみならず来訪者や就活生などにも好印象を与えるでしょう。
リニューアルするオフィスのコンセプト設計
オフィスリニューアルの目的を達成させるためには、コンセプト設計が重要です。コンセプト設計のポイントを押さえたうえで、統一感のある機能的でおしゃれなオフィスへとリニューアルさせましょう。
オフィスリニューアルにおけるコンセプト設計の重要性
オフィスリニューアルにおいてコンセプトを設計することは、一貫した理念や方向性に基づいてオフィス空間をデザインして、主力事業（商品・サービス）の魅力と調和させるために重要です。
オフィスのデザインや機能性は、生産性やブランド力、セキュリティなどに影響します。まずは経営陣や担当者が中心となり、オフィスリニューアルの目的を達成するためにコンセプトを設計してください。
リニューアルの目的に合うコンセプトを考える
まずはオフィスリニューアルの目的に合うコンセプトを考えてください。オフィスリニューアルの目的によって、オフィスに必要なデザイン性や機能性などは変わります。例えば「ブランド力を向上させたかった」のに主力事業と関連性のない配色でオフィス空間をデザインしてしまうと効果を出せません。
オフィスリニューアルの目的達成を念頭に置いたうえで、「特に環境事業をアピールしたいから緑や自然を取り入れたい」「アットホームな企業風土を発信するために木目調や暖色系を取り入れたい」などとコンセプトを設計しましょう。
企業理念をコンセプトに反映させる
オフィスリニューアルのコンセプトに企業理念を反映させましょう。どんな目的のためにオフィスをリニューアルするとしても、企業理念を踏まえてオフィスをデザインすれば対外的に企業の魅力や目標などを発信できるからです。
例えば伝統と革新を融合させた商品・サービス事業を展開しているオフィスであれば、昔ながらの伝統を引き継いだオフィス空間に現代的なデザインを取り入れましょう。デザインだけではなくフリーアドレスやフリースペースなどの働き方をワークスペースに導入すれば、社会変化に対応できる柔軟性も加わります。
また企業理念に相応しいコーポレートカラーを設定してオフィスデザインや主力事業に活用すると、一貫した企業理念を発信できます。オフィスリニューアルは、企業理念を再構築する良い機会にもなるでしょう。
コロナ禍のオフィスリニューアル
新型コロナウイルス感染拡大によってオフィスの在り方が変化しており、オフィスリニューアルが必要になりました。オフィス内感染対策やテレワーク増加、働き改革に対応するために必要となる具体的な対策をご紹介します。
感染対策されたオフィスデザイン
コロナ禍のオフィスでは、ソーシャルディスタンスを保った座席配置や設備機器導入などによって感染対策できるデザインへとリニューアルが必要です。例えば座席配置を従業員同士が対面しない向きに変更した上で、IT機器を導入してビデオ通話できます。
また設備機器として非接触型のドアやパーテーション、二酸化炭素センサー、空調機器などの新設・増設が有効です。
テレワークやサードプレイスオフィスとの共存
人との接触をできるだけ減らすためにテレワークを開始すると、働く場所として自宅やオフィスだけではなくサードプレイスオフィス（シェアオフィスやサテライトオフィスなど）も活用されます。
しかし都市部から地方へ拠点を移したり、従業員がさまざまな場所に分散しながら働いたりしても、オフィスの機能を維持することは必要です。規模を縮小したり移転したりしても、従業員が帰属意識を感じられたり、ブランディングできたりするオフィスをデザインしましょう。
働き方改革としてのABWやフリーアドレス
テレワークに加えて働き方改革の要請から、ABWやフリーアドレスの導入が進んでいます。いずれにおいてもオフィスの省スペース化が可能であり、コスト削減につながります。生産性向上のメリットのために、またコロナ対策や働き方改革のために導入を検討しましょう。
ABWは「Activity Based Working」の略称であり、業務内容に合わせて「働く場所や時間を自由に選ぶ」働き方です。フリーアドレスは、オフィス内で各従業員に固定のデスクを割り振らずに、業務内容に応じてデスクを移動して仕事をします。
オフィスリニューアルの事例
オフィスリニューアルの検討を開始しても、具体的なイメージが湧かないことがあります。そこでIDEALの施工したオフィスリニューアルの事例を3件ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リラックスとリフレッシュのできるオフィス
株式会社タキオン様は、従業員も顧客もリラックスとリフレッシュのできるオフィスを目指して、バーカウンターを入り口横にデザインされました。落ち着ける配色が特徴的で、酒ボトルやカクテルグラスなどが堅苦しいオフィスにおしゃれさを出しています。
またダーツやバイク、漫画の置かれた趣味スペースも設置されており、バーとは異なる形でリラックスとリフレッシュができます。従業員や顧客のニーズに応えるオフィス内装がデザインされています。
レイアウトや席数を変更できるオフィス
株式会社H2様はITソリューションやWEBマーケティングなどの新たな事業に取り組むために、事業変化へ対応できるオフィスが必要でした。そこで業績が順調に拡大していたため、本社の拡張移転としてオフィスを大幅にリニューアルされました。
事業変革に対応できるように可変式の什器をセレクトして、天井を若手に人気なスケルトンに仕上げました。古材加工された壁に緑の配色が映える開放的なオフィスの内装は、癒しを感じさせます。エントランス付近にリフレッシュスペースとミーティングスペースを設けることで、インパクトと透明性を表現している点も特徴的です。
ABWを導入したオフィス
株式会社影山鉄工所様は事業内容を反映させた「SPARK」（溶接で生まれる火花）をコンセプトに、情熱や想いが交差するオフィスを目指してリニューアルされました。作業所兼倉庫の2階にABWを導入したオフィス空間がデザインされて、1階に鉄鋼溶接の魅力を伝えるテーマパーク「アイアンプラネットベースオブ沼津」が新設されました。
また社員の執務環境の向上もオフィスリニューアルの目的でしたので、食堂カフェやシャワールーム、ユニバーサルトイレなども設置されました。オフィスリニューアルの目的が複数あるときには、予算内に工事するために優先順位を付けることが必要です。
オフィスリニューアルの工事と費用
オフィスリニューアルの目的を達成するためにコンセプトを設計できたら、工事の流れや注意点、費用を把握してください。オフィスリニューアルを専門業者へ依頼することが一般的ですので、スムーズにやり取りできるように確認しておきましょう。
オフィスリニューアル工事の流れ
オフィスリニューアルの目的によって工事内容は異なりますが、次のような順番で工事を行います。
- 養生やハウスクリーニングの仮設工事
- 壁や天井などの軽天工事
- クロスや建具、空調、電気、照明などの内装設備工事
- 看板やネームプレートなどの外装工事
- 工事の廃材処分や撤収作業
業者に依頼する段階で工期や予算を検討してから、最終的に工事内容を決定しましょう。
オフィスリニューアル工事の注意点
オフィスリニューアル工事の注意点として、まず原状回復を考慮してデザインや工事をしましょう。原状回復とは、オフィス物件を賃貸する際に入居前の状態に戻してから退去することです。間仕切りや造作物などの内装を施工すると、原状回復工事の手間や費用がかかります。
次に建築基準法に規定された範囲内で工事するように、注意して業者とすり合わせる必要があります。同様に消防法による決まりも覚えておいてください。間仕切りや火災報知器、スプリンクラーなどの設置について細かく規定されています。
工事費用の相場と内訳
オフィスリニューアル工事費用の相場は1坪10〜30万円程度で、オフィスの立地や規模、工事内容などによって変動します。30坪（従業員10名程度）のオフィスをリニューアルするなら、300〜900万円の費用がかかります。
工事費用の内訳は、下表を参考にしてください。あくまでも工事費用の目安となりますので、オフィスリニューアルを依頼する業者に工事の見積もりをしてもらいましょう。
| オフィスリニューアル工事の内訳 | 30坪のオフィスにかかる費用 |
| 仮設工事 | 5万円〜 |
| 軽天工事 | 60万円〜 |
| 内装工事 | 70万円〜 |
| 電気設備工事 | 25万円〜 |
| 消防設備工事 | 25万円〜 |
| 水道設備工事 | 20万円〜 |
| 外装工事 | 30万円〜 |
| 廃棄物処理 | 10万円〜 |
| 合計 | 300万円〜 |
リニューアルを依頼する業者の選び方
オフィスリニューアル工事を依頼できる業者は複数存在しますが、目的を達成するために信頼できる業者に依頼しましょう。業者の選び方の参考となるように、ポイントを3点に整理してご説明します。
オフィスリニューアルの実績が豊富か？
業者選びで最も重要といえるのが、オフィスリニューアルの実績が豊富である点です。複数の業者を比較するために、公開されているオフィスリニューアルの施工事例を調査してください。各オフィスリニューアル事例の規模や工事内容などを詳しく分析しましょう。
特に希望する工事内容と類似する実績が豊富にあるならば、スキルやノウハウが蓄積されている可能性が高いです。また同じ工事内容でも業者によって請求する費用が異なりますので、相場を踏まえて適正な費用を見積してくれる業者を選びましょう。
デザインから工事までを一貫して提供できるか？
オフィスリニューアルの工事内容は幅広いため、複数の業者が協力する場合があります。そこでおすすめしたいのは、オフィスのデザインから施工管理までを一貫して依頼できる業者です。
なぜなら「内装デザインをデザイン会社へ、設備工事を設備工事会社へ、建具工事を建具店へ」と業者を選んでいると、業者選びに時間も手間も費用もかかってしまうからです。オフィスリニューアルのワンストップサービスを提供できる業者なら、窓口が一つになることで手間と時間を省くことができ、予算管理をしやすくなります。
接客やアフターサービスが良いか
業者の接客やアフターサービスの良さも重視してください。「契約前から親身になって相談に乗ってくれる業者」や「予算やコンセプトを踏まえて提案や見積をしてくれる業者」なら、安心して依頼できます。
またリニューアル工事後に不具合が生じる可能性もあるため、アフターサービスの内容を確認してください。例えば無料・有料の長期保証を提供したり、電話やメールで早急に対応したりするアフターサービスがあります。必要なアフターサービスをあらかじめ洗い出して、業者選びの材料にしましょう。
コンセプトを反映させたオフィスリニューアルを！
リニューアルの目的はオフィスによって異なりますが、明確なコンセプトを設計して内装デザインに反映させることがポイントです。また企業理念の実現や社会変化への対応を実現させるために、予算内に信頼できる業者へ依頼しましょう。
IDEALはオフィスリニューアルを始めとしてオフィスのデザインから施工、資金調達、Web集客までをワンストップサービスとしてご提供しております。
オフィスの開設や移転、リニューアルなどを検討している際は、ぜひIDEALにお問合せください。
