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2022.12.08  2022.12.07オフィスデザイン

オフィスの執務室をデザインするポイント!役割や座席レイアウト、施工事例

本記事で、オフィスの執務室をデザインするコツを解説します。執務室の役割や座席レイアウト、施工事例などもご紹介します。

オフィスの執務室とは

オフィスの執務室とは

オフィスの執務室とは、従業員が協同して事務処理を行う部屋です。レイアウトやデザインを検討する前に、まずはオフィスにおける執務室の基本的な特徴をご確認ください。               

主な役割

オフィスにおける執務室の主な役割は、単なる事務処理だけではありません。まず執務室を働きやすい労働環境にデザインすることで、従業員のモチベーションや生産性を上げる役割もあります。 

また執務室内に休憩や気軽な相談などに利用できるスペースをレイアウトすることで、希薄になりがちな従業員間のコミュニケーションを活性化させる役割も期待されます。

さらに内装デザインでオフィスのコンセプトを表現して、ブランディングや採用活動の成果を上げる役割もあります。

事務室との違い

オフィスにおける執務室と事務室の違いは、基本的にありません。執務は「事務の処理」を意味して、事務は「机上で処理される業務」を指すからです。つまり執務室や事務室は、業務を処理する机の配置された部屋を指します。

会議室や休憩室、食堂との違い

オフィスの執務室と会議室や休憩室、食堂との違いは、利用目的です。会議室や従業員のミーティングや取引先との商談などに利用されて、休憩室や食堂は従業員の休憩に利用されます。利用目的に応じて、各部屋に必要な設備や什器が異なります。

必要な設備・機器・什器

執務室に必要な什器として、まず机と椅子が挙げられます。さまざまなサイズや形、素材がありますので、執務室で処理される事務作業や内装デザインとのバランスを考慮して選んでください。

また執務に集中できる空間を演出するためには、観葉植物や可動型パーテーションなども必要です。オフィスのパーテーションについて解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

さらに通信設備・機器も、オフィスの執務室に必要です。インターネット回線や無線LAN、フリーアクセスフロア(床下配線を可能にする床)などが含まれます。オフィスの通信環境について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

オフィス執務室の座席レイアウト

オフィス執務室の座席レイアウト

オフィス執務室の特徴を把握したうえで、座席をレイアウトしましょう。執務室の広さや業務内容などに適したレイアウトが異なります。             

対向型

対向型は、デスク数台が集められて向かい合うように並べられた座席レイアウトです。デスク数台を集めた島ができるので、「島型レイアウト」とも呼ばれます。従業員が向かい合いながら仕事に取り組めるので、グループ間でのコミュニケーションが取りやすい点がメリットです。

しかしオープンな雰囲気になるので、常に視線が気になり、プライバシー確保が難しいデメリットがあります。そのため対向型の座席レイアウトは、集中力を要する仕事には不向きです。

同向型

同向型は、学校の一般的な教室のように全てのデスクが同一方向に並べられた座席レイアウトです。そのため「スクール式」とも呼ばれます。ある程度広い空間を要しますので、狭いオフィスフロアには不向きです。 

ただし従業員同士が対面しないで執務に集中できるため、銀行やコールセンターなどに導入されています。また管理者の座席を最後尾に配置すれば、従業員の状況を把握しながら指示を出しやすくなります。

背面型

背面型は、従業員が背を向け合うようにデスクが配置された座席レイアウトです。後ろから業務内容が見えてしまうので、秘密情報を扱う業務には適していません。

しかし前からの視線が気にならないので、執務に集中しやすいです。また振り返るだけで、後ろの座席にいる従業員と会話できます。また壁にデスクを近づければ、座席間のスペースを広げられるメリットもあります。

ブース型

ブース型は、周囲の音や視線を遮ぎるために各デスクが仕切られた座席レイアウトです。個室タイプと簡易パーテーションタイプがあります。複数名での会話や執務には適しません。

ただし防音性の高い個室ブースをレイアウトすれば、コロナ禍により需要のあるWeb会議に利用することができ、Web会議専用の部屋をレイアウトせずに済みます。オフィス空間デザインによるコロナ対策を紹介していますので、下の記事も併せてご覧ください。

クロス型

クロス型は、デスクが十字になるように並べられた座席レイアウトです。十字になった座席周辺を従業員が往来するようになり、コミュニケーション活発化を促します。

ただしコミュニケーションが活発になる分だけ集中力低下を招く点や広いスペースを必要とする点にご注意ください。

オフィス執務室をデザインするポイント

オフィス執務室をデザインするポイント

座席をレイアウトしたら、オフィス執務室をデザインしましょう。おしゃれで機能的な執務室をデザインできるように、デザインポイントをご紹介します。

業務効率を高める

まず業務効率を高めるデザインを検討してください。業務効率を高めるには、移動効率の良い動線設計が重要です。執務室の業務内容やフロアサイズに適した設備や什器を選ぶと、内装空間にゆとりができて、移動や作業効率が良くなります。

例えばパソコンを使用する広い執務室には、L字型デスクが適しています。反対に紙媒体の書類を扱う狭いオフィスには、柔軟に配置を変更できる平机が適しています。また使用頻度の高い設備・什器(コピー機やスキャナなど)を執務室中央に配置してください。どの座席からでも移動しやすく、業務効率を高めることに繋がります。

従業員のニーズに応える

次に従業員のニーズに応えるデザインを取り入れましょう。ニーズに応えることで従業員のモチベーションや満足度が上がれば、業務効率向上を期待できます

執務室内における従業員同士のコミュケーションと集中作業のバランスを踏まえて、座席をレイアウトしてください。またオフィス全体の働き方に応じて、フリーアドレスやABWを導入しましょう。

開放感と快適性を考慮する

加えて開放感と快適性を考慮してください。1日の大半を過ごす執務室が開放的で快適な空間だと、仕事による従業員のストレスを軽減できます

執務室の開放感を出すためには、天井を高くしてください。一般的に天井高が3m以上だと、圧迫感を感じにくいです。しかし3m以上を取れない場合は、明るい色(白やベージュなど)を配色して、開放感のある空間を演出できます。

また部屋を仕切る壁にガラスを施工すると、オフィス空間を広く見せることが可能です。透明度のないガラスのパーテーションなら、自然光を取り入れながらプライバシーを確保できます。

オフィスのコンセプトに基づく

さらにオフィスのコンセプトに基づく点も、オフィス執務室をデザインするポイントです。執務室の配色やロゴマークなどを工夫しましょう。オフィスデザインのコンセプト設計について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。  

執務室のデザインでコンセプトを表現できると、オフィスの魅力を対外的に発信できます。商品・サービスに対して新規注文を獲得したり、オフィスの求める人材を採用したりするために、執務室を含めたオフィス全体のコンセプトを明確にしましょう。

従業員ごとに必要なスペースを計算する

なお従業員ごとに必要なスペースを計算する点もポイントになります。なぜなら従業員が健康・安全な状態で執務に従事できるように、適切なスペースが必要だからです。

例えば労働安全衛生法では従業員1人当たりに必要な気積が10㎥以上と定められています。天井高3mの執務室なら、3㎡程度(1.8m×1.8m)となる計算です。従業員の執務に必要なスペースを確保できるように、デスクの適切なサイズを計算してください。

参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生法 事務所衛生基準規則」第二章 第二条

また人が往来しやすいように、座席間の通路幅を計算する必要もあります。一般的に80cm程度の通路幅があれば、従業員1人が通行可能です。さらに120cm以上の通路幅があれば、従業員2人がすれ違えます。

オフィス執務室の施工事例

オフィスに執務室をデザインする際には、施工事例を参考にしましょう。IDEALの施工した事例を取り上げながら、ご紹介したデザインポイントが活かされている点を解説します。

風通しのよい執務室

風通しのよい執務室

「株式会社パルディア」様は、全国のレジャー・飲食施設をまとめたクーポンブックやメンズコスメなどを企画・販売されています。従業員同士のコミュニケーションを活性化できるように、風通しのよい執務室がデザインされました。

オフィス全体には、3エリア(カフェエリアと会議室エリア、フリーエリア)がレイアウトされました。カフェエリアには本棚で区切られた個別ブースがあり、フリーエリアには少人数から大人数まで利用できるように可動式パーテーションが設置されています。

開放的な執務室

開放的な執務室

コワーキングスペースやシェアオフィスを全国展開されている「いいオフィス豊見城 (とみぐすく) by iiO 」様。沖縄でのワーケーションスタイルを提案できるように、開放的な執務室がデザインされました。

幅広い業務の内容や人数に対応できるように、各フロアに対向型や同向型、ブース型の座席がレイアウトされています。また業務の合間にリフレッシュできるように、ゴルフバックを収容するストレージやパターの練習場がデザインされています。

爽やかで気品漂う執務室

爽やかで気品漂う執務室

広告映像からアーティスト案件まで対応できる「株式会社真面目」様。爽やかで気品漂う執務室を演出できるように、ティファニーブルーをイメージさせる明るい色がアクセントとして取り入れられています。

また企画からコンセプト立案、演出などのチーム力が必要な業務のために、コミュニケーションが取りやすい対向型の座席がレイアウトされています。空間を広く感じさせるように、ガラスパーテーションで執務室と会議室が仕切られています。

木の温かみを感じさせる執務室

木の温かみを感じさせる執務室

デジタルマーケティング事業などを総合プロデュースされている「株式会社テス・デザイン」様。LIVE配信や動画撮影を行うスタジオ兼オフィスが、グレーを基調にしてスタイリッシュなテイストでデザインされました。

一方で白色の内装に木目の床材や什器が取り入れられて、木の温かみを感じさせる執務室がデザインされています。集中できる環境を提供できるように、背面型の座席レイアウトです。緑豊かな景色を眺められるように、大きなガラスの窓も施工されています。

コミュニケーションしやすい執務室

コミュニケーションしやすい執務室

食品・飲料の製造・輸入・販売やレストラン経営などの事業を展開されている「株式会社 カ・フォルム・ジャパン」様。顧客とのイベント・テイスティングスペースとしてキッチンがレイアウトされています。

執務室にはコミュニケーションしやすいように対向型に座席がレイアウトされて、ナチュラルで温かみのある色と素材で内装が仕上げられています。

オフィスにおしゃれで機能的な執務室をデザインしよう!

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