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2022.10.03  2022.10.02オフィス新設・開設

オフィス通信環境の構築!法人用回線・設備機器・サービス・条件・手順

本記事で、オフィス通信環境の構築について解説します。オフィス通信環境の法人用回線や設備機器、サービス、条件、構築する手順などをご紹介します。

「どうやってオフィス通信環境を構築したらいい?」「通信環境構築の手順を知りたい!」とお悩みではありませんか?オフィスの開業や移転、リニューアルなどを検討している方はぜひご覧ください。

オフィス通信環境に適する法人用回線

オフィス通信環境に適する法人用回線

通信回線には個人用回線と法人用回線がありますが、オフィス通信環境には基本的に法人用回線が適しています。法人用回線は、企業のオフィス向けに提供されるサービスだからです。まずはオフィス通信環境に適する法人用回線の特徴をご紹介します。

専有型サービスが提供される

まず法人用回線では、一般的に専有型サービスが提供されます。つまりオフィス専用の通信回線を利用できます。不特定多数が利用する共有型サービスよりも通信の安全性が高く、安定して大容量のデータ通信を行いやすいです。

固定IPアドレスを取得できる

次に法人用回線では、基本的に固定IPアドレスを取得できます。固定IPアドレスは、自社サーバーにWebサイトを公開する場合やリモートワークを推進する場合などに必要です。

IPアドレスとは、インターネットに接続する通信機器に与えられる識別番号です。IPアドレスには主に家庭用回線で取得できる動的アドレスと、法人回線で付与される固定アドレスがあります。

セキュリティサービスが充実している

セキュリティサービスが充実している

法人用回線では、家庭用回線よりもセキュリティサービスが充実しています。例えばVPN(安全にデータのやりとりができるネットワーク)やUTM(複数のセキュリティ機能がセットになったサービス)などがセットで提供されています。

オプションサービスを選べる

法人用回線では、オフィスに活用できるオプションサービスを選べます。固定IPアドレスやセキュリティサービスの他にも、ひかり電話やクラウドサービスなども提供されています。法人回線ごとのオプションサービスをご確認ください。

オフィス通信環境構築前に確認すべき条件

オフィス通信環境構築前に確認すべき条件

オフィスに法人用回線を引くと決めたら、通信環境を構築する前に確認すべき条件があります。事前に確認しておくことで、通信環境構築後のトラブルやリスクを防ぐことが可能です。

必要な通信速度

まずオフィスに必要な通信速度をご確認ください。通信速度とはデータの送受信にかかる速さで、インターネット上では主に「Mbps(メガビーピーエス)」という単位が使われます。数値が大きいほど、速い通信が可能です。一般的なオフィスには、50〜100Mbps程度の通信速度が適しています

例えばWeb会議において、上り(データを送る速度)に1Mbps以上、下り(データを読み込む通信速度)に10〜30Mbps以上が必要です。しかしオフィス内で同時にインターネット接続する通信機器が多いほど、通信速度が遅くなります。ゆとりのある通信速度を検討してください。

利用可能な回線やサービス

次にオフィスに利用可能な回線やサービスをご確認ください。

オフィス物件を賃借すると、既にインターネット回線や電話回線が引かれている場合があります。また新たに回線を引く場合も、利用可能な回線を確認します。回線の種類によって、利用可能な通信会社や構築できる通信環境が異なるからです。

なお通信会社によって、さまざまなオプションサービスがあります。例えば携帯電話と外線の通話料を抑えられるサービスや海外で内線を受けられるサービスなどです。オフィスの業務内容に適したサービスの利用を検討してください。

必要な工事の内容

またオフィスの通信環境を構築前にインターネット回線や電話回線、LAN回線などを引き込むためには、必要な工事の内容(回線の引き込み工事や配管工事など)を確認してください。

特にLANの配線工事は、オフィスの業務内容に合わせて変わります。申し込みから開通まで数ヶ月かかる場合がありますので、早めに必要な工事内容を確認して申し込みましょう。

接続するフロア数

接続するフロア数

複数階からネットワークに接続するオフィスでは、接続するフロア数も確認が必要です。理由は複数のプリンターやルーター、ハブなどが必要になるからです。

必要な設備や機器の数と位置をフロア図に書き込んでください。フロア図はフロアの設計図であり、物件の貸主が所有しています。業者に工事を依頼する前に貸主からフロア図を入手してください。

なおオフィス内の動線を設計する際には、床下に配線を収めるOAフロア工事をご検討ください。

接続する通信機器数

さらにネットワークに接続する通信機器数は、従業員数やフロア数などによって異なります。現在だけではなく、将来的な従業員数やフロア数の増減を予測して検討してください。

また従業員数やフロア数の拡大を予定している場合は、ネットワークの拡張性を確認してください。拡張性が低いネットワークを構築してしまうと、接続する通信機器数が増えるにつれて通信速度が低下するためです。

固定IPアドレスの設定方法

加えて固定IPアドレスの設定方法も確認しましょう。パソコンのOSがWindowsの場合は、ネットワーク設定画面からIPアドレスを直接入力します。

参考:FUJITSU「Windows10 IPアドレスの設定方法を教えてください」

インターネットサービスプロバイダから固定IPアドレスが付与される場合は、プロバイダから届く書類に記載されています。ルーターを利用する場合には、取扱説明書の記載を確認してください。

ビジネスフォンの有無

なお企業規模や事業規模によって、ビジネスフォンの有無もご確認ください。ビジネスフォンは複数名による受電や転送、内線の機能を備えています。

ただしビジネスフォンの利用には、配線や設備などの工事が必要です。ビジネスフォンの有無によって通信設備工事の内容が変わりますので、オフィス通信環境を構築する前に決めなくてはなりません。

オフィス通信環境を構築する設備機器やサービス

オフィス通信環境を構築する設備機器やサービス

オフィス通信環境構築に確認すべき条件を確認したうえで、必要な設備機器やサービスも把握しておきましょう。オフィス通信環境を構築する設備機器やサービスの役割や種類などをご紹介します。

インターネット回線

インターネット回線とは、インターネットに接続するために必要な回線です。インターネットに接続することで、テキストや画像などのデータをやり取りできます。

オフィスで利用されるインターネット回線の種類には、光回線やADSLなどがあります。光回線は光ファイバーによる高速通信を可能にして、ADSLは電話回線を使用した通信を行います。通信速度は、ADSLより光回線が速いです。

電話回線

電話回線とは、電話に必要な回線です。電話機と電話交換機(外線と内線、内線同士の接続をコントロールするシステム)をつないでいます。

電話回線には、3つの種類(アナログ回線とISDN回線、光回線)があります。アナログ回線とISDN回線(デジタル回線)は同じ電話回線を利用しますが、アナログ信号かデジタル信号かの違いがあります。光回線は、光ファイバーを利用した電話を可能にします。

LAN回線とルーター

LAN(Local Area Network)とは、限定的なエリアで利用できるネットワークです。LAN回線を敷くことで、パソコンとプリンターなどの機器を接続します。

LANには、有線LAN(ケーブル接続)と無線LAN(電波接続)の2種類があります。Wi-Fiは、異なるメーカーの機器同士の無線LAN接続を可能にする規格です。無線LAN接続にはルーターが必要ですので、LAN回線とルーターをセットでご準備ください。

インターネットサービスプロバイダ

インターネットに接続するには、通信回線を引いたうえでインターネットサービスプロバイダと契約する必要があります。回線事業者は回線を提供する役割を果たし、実際にインターネットに接続する役割をインターネットサービスプロバイダが担うからです。

ただし通信回線とインターネット接続をセットにして提供している回線事業者もあります。サービスごとに異なる業者と契約するよりも、時間や費用を削減できる可能性があります。

VPN接続サービス

VPN接続サービス

VPN(Virtual Private Network)接続は、仮想の専用線を設定して安全な通信ができるサービスです。3段階のプロセスを経て通信が行われることで、安全性を高めています。

VPNはオフィス内だけでなく支社同士の通信やリモートワーク、モバイル端末にも対応しており、離れた場所からでも安全に社内サーバーやシステムにアクセスできます。

インターネットセキュリティサービス

インターネットセキュリティサービスを導入すると、ウイルスを検出したり除去したりできます。オフィスで顧客情報を取り扱う場合には、導入したいサービスです。

さまざまなセキュリティ機能を集約したUTM(統合型脅威管理)は、ウイルスのネットワーク侵入やハッキングを対策してくれます。

オンラインストレージサービス

オンラインストレージサービスを契約するとクラウド上にデータを保存して、オフィス内外でデータを共有できます。そのためテレワークや時差出勤などを導入しているオフィスでも、データの共有が可能です。

オンラインストレージは、インターネット環境があればスムーズに導入できます。必要な容量を選んで契約できるため、情報管理コストの削減につながります。サービスごとの容量や料金を比較してください。

通信機器

通信機器とは、パソコンや電話、プリンターなどのデータ通信を可能とする機器です。他にもスマートフォンやタブレット端末、FAX、モニター、オーディオ機器などがありますので、オフィスの業務に必要な通信機器を揃えてください。

通信機器の台数を計算するときは、従業員数やフロア数などを基準にします。通信機器の種類と台数を事前に検討しておくことで、通信環境構築がスムーズに進みます。

オフィス通信環境を構築する手順

オフィス通信環境を構築する手順

必要な設備機器やサービスを決めたら、オフィス通信環境の構築を開始しましょう。5点に整理して、オフィス通信環境を構築する手順をご紹介します。

通信環境の問題点を洗い出す

まずはオフィスの現状を調査して、通信環境の問題点を洗い出しましょう。一度構築したオフィス通信環境を変更するトラブルを回避するめに、問題点を明確にしてください。

例えば通信速度の速さや接続できる台数、セキュリティ対策などの問題点が挙げられます。今後予定しているプロジェクトや取引などを踏まえて、通信環境の問題点を洗い出してください。

構築方針を定めて通信環境を設計する

洗い出した問題点を解決できるように、通信環境の構築方針を定めて通信環境を設計します。特にセキュリティ対策と操作性を重視してください。

例えば情報漏洩のリスクを分散させることで、万が一の事態が起きたときの被害を抑えることができます。またシンプルな通信環境を構築しておけば、トラブルが起きたときに原因を突き止めやすく、復旧作業しやすくなります。

回線やサービスを契約する

回線やサービスを契約する

設計した通信環境を実現するために、回線やサービスを契約します。オフィスで利用できる回線やサービスを調査して、機能や利用料金などを比較してください。

例えば本社と支社をネットワークでつなぎたい場合には、専有型回線やVPNを契約します。セキュリティや料金の観点から、専有回線やVPNを選びましょう。

回線や設備機器を工事する

回線やサービスを契約したら、業者によって回線や設備機器を工事します。インターネット回線の開通工や通信設備(LANやWi-fiルーターなど)と通信機器(電話やパソコンなど)の設置などが含まれます。

特にオフィスを移転させる場合には、工事のタイミングに注意してください。電話やインターネットを利用できない期間が長くなると、オフィスの業務に支障をきたします。業者に相談したうえで、適切な時期に工事日程を組んでもらいましょう。

運用・管理マニュアルを整備する

構築した通信環境を運用するために、運用・管理マニュアルを整備しましょう。従業員が適切にネットワークを利用したり、トラブルを回避したりできるようにするためです。

従業員の通信業務をサポートするために、通信環境システム管理の部署や業務委託を検討してください。トラブルが起きてから損害を被るよりも、未然に防ぐためにコストをかけたほうがよいからです。

安全で快適なオフィスの通信環境を構築しよう!

安全で快適なオフィスの通信環境を構築しよう!

通信環境を構築するためには、インターネットの回線や接続サービスなどの条件や料金を確認する必要があります。必要な通信速度や機器の台数を把握したうえで、安全で快適なオフィスの通信環境を構築しましょう。

IDEALは通信環境構築を始めとして、オフィスのコンセプト設計から物件探し、内外装のデザインと工事、集客支援、資金調達支援までのワンストップソリューションをご提供しております。

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