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2022.09.12  2022.09.08オフィスリニューアル

オフィスのリフォーム費用と事例!申請できる補助金・助成金も紹介

本記事で、オフィスリフォームについて解説していきます。リフォームの費用や活用できる補助金・助成金、施工事例などもご紹介します。

「オフィスをリフォームする費用を知りたい!」「リフォームとリノベーションに違いはある?」とお悩みではありませんか?オフィスの移転や改装などを検討している方は、ぜひご覧ください。

オフィスのリフォームとは?

オフィスのリフォームとは?

そもそもオフィスのリフォームとは、どういった活動でしょうか?リノベーションやリニューアルとの違いを把握することで、理解を深められます。3つの言葉には「改装や修繕」という意味合いが含まれますが、細かな違いもあるからです。

リフォームの意味合い

オフィスのリフォームとは、内装空間の部分的な改修や修繕を指します。リフォームには「元の状態に戻す」という意味合いが含まれますので、設備・機器などの機能や性能を取り戻す作業です。

したがってオフィスにおけるリフォームは、内装の設備・機器などが老朽化したり、破損したりした場合に行われます。例えば壁紙の張り替えや水道設備の修繕、老朽化したドアのデザイン変更などが挙げられます。

部分的な改修や修繕となりますので、費用と工期を少なく抑えやすいです。元の状態に戻すだけではなく、施工方法によって内装空間のイメージを変えることも可能です。費用を抑えてオフィスの機能や性能を維持させたい場合に向いています。

リニューアルとの違い

オフィスのリニューアルとは、内装空間の全面的な改修や修繕を指します。リフォームよりも大規模な施工範囲になります。物件全体を強化できるため、資産価値を維持することにつながります。

例えばフロア内の耐震性を高めたり、レイアウトを変更したりすることが、リニューアルといえます。老朽化した内装空間の機能や性能を高めることで、オフィスを長期的に使えるようにすることが可能です。

全面的な施工になりますので、オフィスフロアのイメージを大きく変えやすいです。リニューアルを機に、オフィスフロアのデザイン性を高めることが可能になります。リフォームと比べて費用がかかりますが、費用対効果を見込めます。

リノベーションとの違い

オフィスのリノベーションとは、フロアの用途・レイアウトの変更を指します。リニューアルと同様に機能や性能を考慮しつつ、従来と異なる目的の空間をデザインする意味合いが強いです。改修や修繕に留まらない大幅なデザイン変更を含みます。

つまりリフォームやリニューアルと同じ施工内容でも、従来とは異なる価値や機能を加える場合にリノベーションと呼ばれます。例えば「商談に使用していた会議室」を「顧客へ自社の魅力を紹介する展示室」へとリノベーションできます。

リノベーションのメリットは、従業員の業務効率やモチベーションの向上につながる点です。また顧客や社会に与えるイメージの向上を図るブランディング活動の一環となりえます。オフィスの労働環境や宣伝広告活動を改善する効果を期待できます。

オフィスリフォーム工事の内容と費用

オフィスリフォーム工事の内容と費用

リフォームによりオフィスの機能や性能を改善できますが、相場を知る前に依頼すると適切な工事費用を判断できません。オフィスリフォーム工事の内容ごとに費用の相場をご紹介しますので、ご確認ください。

坪単価

オフィスリフォーム工事費用の相場は、坪単価10万〜30万円程度です。オフィスの規模や施工する設備・機器や内装材などによって、工事費用は上下します。特にオフィスフロアをレイアウト変更する場合は、工事費用が高くなる傾向にあります。

またリフォーム業者ごとに工事費用は異なりますので、依頼する前に複数の業者から見積もりを取りましょう。相見積もりであることを伝えたうえで、各業者に同じ条件を提示してください。各業者から見積もりが出されたら、工事の内容や費用、工期などを比較・検討するすることがポイントです。

トイレの改修や増設

トイレの改修や増設にかかる工事費用は、20万〜100万円程度です。トイレ本体の価格は10万~50万円程度ですが、グレードによって変動します。また配管工事の程度によっても、工事費用が上下します。

例えばトイレを増設する際に配管が遠くにある場合は、配管を伸ばす工事が追加で必要になります。予算内に費用を抑えるためには、柔軟な対応(トイレ本体のグレード見直しなど)を検討してください。

なお店舗やオフィスのトイレをデザインするポイントについてまとめてありますので、下の記事もご覧ください。

参考:IDEALショップ「店舗のトイレ内装をデザインするポイント!施工事例や工事費用も紹介」

間仕切り

間仕切りは、主に2種類(造作壁とパーテーション)に分類されます。

間仕切りの種類や素材、規模などによって、工事費用が上下します。造作壁工事費用の相場は、10~30万円程度(1部屋を2部屋に仕切る場合)です。パーテーション設置工事の相場は、5~20万円程度(ドア1枚とパネル4枚)が相場となります。

造作壁の方がデザイン性は高いですが、費用がかかります。種類ごとの違いを踏まえて、間仕切りを選んでください。なおパーテーションのデザインに関して下の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

電気・通信設備

オフィスの電気・通信設備工事費用の相場は、坪単価3万円前後です。20坪のオフィスフロアであれば、60万円程前後かかります。施工される電気・通信設備には、コンセントや電話回線、インターネット回線、LAN回線などが含まれます。

コンセントや回線の工事が不要な場合には、工事費用を抑えられます。ただし電気を引き込む幹線の引き換え工事が必要な場合は工事費用が高くなりますので、フロアのレイアウトや使用する設備・機器などの検討が必要です。

空調設備

空調設備工事費用はオフィスの規模や施工数などによって異なり、坪単価2万円前後かかります。40坪のオフィスフロアなら、80万円程度になります。室内機・室外機の設置以外に、配管工事が必要になる場合があります。

空調設備を選ぶときには、オフィスの規模に見合う性能を計算してください。基本的にオフィスフロア20坪なら4〜5馬力程度が、40坪なら6〜8馬力程度が必要です。しかし空調設備と室外機が離れた場所に施工される場合は、馬力がさらに必要です。

消防設備

消防設備工事費用の相場は、オフィスフロア40坪なら20万円程度です。消防設備は建物の用途や構造などに応じて設置が義務付けられており、一度設置してから10〜20年で交換が必要です。

主な消防設備としてスプリンクラーや煙感知機、非常ベル、避難はしごなどが挙げられます。階数や延べ面積によって設置基準が異なるため、消防法に基づいて設置が必要です。

参考:e-Gov法令検索「消防法施行令」第10‐29条

オフィスリフォームに活用できる補助金・助成金

オフィスリフォームに活用できる補助金・助成金

少しでもリフォーム費用を抑えるためには、補助金・助成金の活用を検討してください。オフィスリフォームに活用できる補助金・助成金がいくつかありますので、ご紹介します。各制度の特徴や申請上の注意点などを確認しましょう。

活用できる補助金・助成金の例

まずオフィスリフォームに活用できる補助金・助成金はさまざまですが、代表的な制度は次のとおりです。

上記の補助金・助成金の主な目的は、中小企業の生産性向上や雇用促進にあります。そのため業務効率を上げたり、事業拡大に伴い従業員を増やしたりするためのオフィスリフォームなら、工事費用が補助金・助成金の対象となるのです。

なお制度ごとに創業支援や雇用安定、人材育成、労働環境改善等の目的がありますので、各制度の申請条件について最新情報をご確認ください。

参考:

全国中小企業団体中央会「ものづくり補助金総合サイト」

中小企業庁「事業再構築補助金」

一般社団法人 サービスデザイン推進協議会「IT導入補助金」

事業承継・引継ぎ補助金事務局「事業承継・引継ぎ補助金」

厚生労働省「受動喫煙防止対策助成金」

申請するメリット・デメリット

次に補助金・助成金を申請しても、計画を実施してから受給するまでに時間がかかります。申請から受給までの流れを踏まえて、補助金・助成金を申請するメリット・デメリットを事前に把握しておくことが大切です。

補助金・助成金を申請するメリットとして、オフィスリフォームの幅が広がる点が挙げられます。リフォーム工事の予算が増えると内装材のグレードを上げたり、工事範囲を広げたりできるので、デザイン自由度が高まるからです。

デメリットは、初期費用として充当できない点や申請に手間がかかる点などが挙げられます。補助金・助成金は基本的に計画実施後に支給されて、受給するために必要書類を作成する手間がかかります。申請準備や受給申請などにコストがかかる点に注意が必要です。

申請する際の注意点

さらにオフィスリフォームに活用できるように、補助金・助成金を申請する際の注意点も確認ください。

補助金には助成金と違って審査があり、申請しても受給できない可能性があります。主な審査形式は他社とのコンペで、申請数が多くなると倍率も大きくなります。そのため審査を通過するために、綿密な準備が必要です。

助成金には「雇用保険に加入する従業員が1名以上いる」などの条件が定められていますので、申請条件をクリアする必要があります。補助金と異なり条件を満たしていれば、受給できます。ただし申請数が多く予算がなくなると早めに受付終了となりますので、早めに申請することがポイントです。

なおどちらも公募期間が決まっており、常に申請できるわけではありません。最新情報を確認してオフィスリフォームの時期をご検討ください。

オフィスリフォームの施工事例

オフィスリフォーム費用を抑えると同時に、理想のデザインを叶えたいですよね。理想を実現させるには、なるべく具体的にイメージすることが大切です。IDEALが施工したオフィスリフォームの施工事例を取り上げながら、デザインポイントをご紹介します。

スタイリッシュな内装空間

スタイリッシュな内装空間

「株式会社ライト通信」様は、通信サービス・情報通信機器販売を中心に、通信環境の改善サービスを提供する企業です。「ミニマルスタイリッシュ」をコンセプトに、オフィスの会議室などがリフォームされました。

会議室の内装はシンプルで無駄のないようにデザインされて、テーブルやイス、モニター用の台など必要な什器だけが配置されています。スタイリッシュな印象に仕上げるために、黒を基調としたモノトーンのデザインが採用されました。

なおフロア全体のデザインに統一感が出るように、床には同系色のカーペットが施工されています。

壁面アート

壁面アート

「株式会社レバレッジ」様は、通販事業とメディア事業を手がけている企業です。「誰もやってこなかったことを誰もやれないスピードでやる。 」ことを事業ミッションに掲げていらっしゃいます。

今回エントランスのリフォームが企画されて、造作壁が新たに造作されて、情熱を表現する壁面アートがデザインされました。壁面アートには、エントランス側とオフィス側に異なるメッセージが込められています。

オフィス側の壁は従業員へ向けてデザインされており、コーポレートカラーの赤と躍動感のある字体が採用されています。オフィス全体の統一感につながるように、イスや棚などの什器にも赤色が取り入れられています。

オフィス内ショールーム

オフィス内ショールーム

「リスクキャリア株式会社」様は、住宅リノベーションをワンストップで提供されている企業です。ショールームを新設するために、既存のオフィスがリフォームされました。顧客が実際のイメージをしやすいように、建材の展示スペースがレイアウトされています。

またワンフロアでさまざまなシチュエーションに対応できるように、床材を変えることでフロアがゾーニングされています。ゾーニングによって、キッチンダイニング・リビング・ガーデンの異なる空間が表現されています。

グローバルな内装空間

グローバルな内装空間

「Earth Technology 株式会社」様は、海外企業とのやり取りで問題を抱えているお客様のビジネスをサポートをするために、バイリンガルエンジニアを育成している企業です。オフィスの一部がリフォームされました。

グローバル人材が利用する内装空間をデザインするために、黒と木のブラウンを基調としたインダストリアルテイストが採用されました。ただし日本らしさも表現できるように、海外のオフィスのような内装空間に、靴をぬいで過ごせる和室が施工されています。

他にも多様なニーズに対応できるように、テレフォンブースや集中デスク、スタンディングデスクなどがレイアウトされています。

よりよいオフィスにリフォームしよう!

よりよいオフィスにリフォームしよう!

オフィスリフォームは、費用を抑えた部分的な改修や修繕により、オフィスの機能や性能を取り戻したり、デザインを変更したりできます。補助金・助成金の活用を検討しながら、よりよいオフィスにリフォームしましょう。

IDEALは、オフィスのコンセプト設計から物件探し、内装工事、集客支援、資金調達支援などをワンストップソリューションとしてご提供しております。

オフィスの開設や移転、リフォーム、リノベーション、リニューアルなどをご検討の際には、ぜひご相談ください。また下のタグをクリックして、オフィスデザインなどの関連情報もぜひご覧ください。