2022.10.23 2024.02.19オフィスデザイン
オフィスデザインのコンセプト設計!メリットや事例をご紹介
本記事で、オフィスデザインのコンセプト設計について解説します。コンセプトを設計するメリットやコンセプトに基づいてデザインした事例などもご紹介します。
「オフィスデザインのコンセプトを設計するメリットはある?」「コンセプトを設計するコツが知りたい!」とお悩みではありませんか?オフィスの開設や移転、リニューアルなどを検討している方はぜひご覧ください。
目次
オフィスデザインにおけるコンセプトとは?
オフィスデザインにおけるコンセプトとは、オフィスデザインのテイストや方向性などを表現した言葉です。事業の方向性と重ねたり、労働環境として重視したい点を明確にしたりしたうえで、コンセプトを設計します。
コンセプトが固まっているとテイストや方向性を常に確認でき、効率よくオフィスをデザインできます。またデザインにブレが生じにくく、オフィスのブランディングにつながります。おしゃれさはもちろん、機能性の高いオフィスをデザインするためにコンセプト設計が重要です。
さらにコンセプトを設計することで、具体的にデザインできます。例えば「従業員の創造力を高める」というコンセプトならフリーアドレスやABWを取り入れ、「顧客から信頼と安心を得る」というコンセプトなら配色や感染症対策に注意します。
単に「おしゃれなオフィス」という抽象的なイメージではなく、オフィスの独自性を出した具体的なコンセプトを設計しましょう。なおオフィスデザインにおけるコンセプト設計の重要性と手順について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスデザインのコンセプトを設計するメリット
オフィスデザインにおけるコンセプトの定義と役割を把握したうえで、コンセプトを設計するメリットもご確認ください。オフィスの売上や生産性向上のために、明確なコンセプトを設計して、オフィスをデザインしましょう。
オフィスの課題が浮き彫りになる
まずオフィスデザインのコンセプトを設計するために現状を分析する必要があるため、自然とオフィスの課題が浮き彫りになります。例えば「会議室の増設が必要である」「異部署同士でコミュニケーションするスペースがない」「企業の理念や精神を伝える工夫をしたい」などの課題を出せます。
さまざまな課題が浮き彫りになることで、課題を解決する具体的なデザインを図面に落とし込むことが可能です。そしてオフィスデザインによって課題を解決できれば、従業員の作業効率や意欲を高めたり、集客や売上に好影響をもたらしたりする効果が期待できます。
課題を解決して成果を上げるために、従業員のニーズや取引先からの要望なども調査して、現状のオフィスデザインに足りない部分を見極めてください。
オフィスの魅力や強みを発信しやすくなる
またオフィスの魅力や強みを発信しやすくなる点も、コンセプトを設計するメリットです。オフィスの歴史文化や理念をコンセプトに反映させると、デザインを通して社内外に魅力や強みを伝えやすくなります。
企業の魅力や強みを発信できると、顧客の印象に残りやすいだけでなく、他社との差別化が可能です。また求職者にオフィスの魅力や強みが伝われば、採用のマッチ度を高めやすくなります。おしゃれで働きやすいオフィス環境は、求職者の志望動機になるからです。
さらに従業員にコンセプトが浸透すると、従業員全体でブランディングに取り組みやすいです。加えてオフィスの公式Webサイトやパンフレットなどのテイストも統一すると、ブランディングを強化できます。
スムーズにオフィスをデザインできる
なおコンセプトを明確にすると、スムーズにオフィスをデザインできます。具体的なコンセプトを提示できるため、施工業者と希望条件を共有しやすいからです。
実際に業者がオフィスデザイン案を作成する際も、コンセプトに基づいてスムーズに設計しやすくなります。希望条件と違う仕上がりになるリスクを軽減でき、工事費用をかける箇所を判断しやすくなります。
他にもオフィスを部分的に改装するときに新しい業者に依頼するなら、施工されている内装のコンセプトが明確になっていると、従来のオフィスイメージを引き継ぎながら改装工事を進めてもらいやすくなります。
オフィスデザインのコンセプトを設計するコツ
オフィスデザインのコンセプトを設計するメリットを活かすためには、いくつかのコツを押さえる必要があります。オフィスデザインコンセプトを設計するコツをご紹介します。
コーポレートアイデンティティーに基づく
まずはコーポレートアイデンティティーに基づいて、オフィスデザインコンセプトを設計してください。コーポレートアイデンティティーとは、企業の存在意義やブランドカラー、従業員が取るべき行動などを含めた「自社らしさ」です。
対外的にコーポレートアイデンティティーを確立できると、コーポレートサイトやSNS、クチコミサイトなどから同じ信頼・信用を得やすくなります。コーポレートアイデンティティーに基づいたオフィスデザインコンセプトを設計できれば、自社「らしさ」を表現しやすくなります。
したがってコーポレートアイデンティティーが明確でない場合は、オフィスデザインコンセプトを設計する前にご検討ください。
従業員や顧客からの意見を取り入れる
次にオフィスの経営層だけではなく、従業員や顧客からの意見を取り入れてください。経営者の考える課題と現場の感じている課題が異なる場合があります。従業員や顧客はオフィスの不便さを敏感に感じやすいため、意見を取り入れることが有効です。
また従業員や顧客の意見は部署やポジション、関係性などによって異なりますので、幅広く不満や課題を調査してください。集めた意見をカテゴリ分けして、予算は限られていますので重要度に応じて優先順位を付けます。
特に従業員の意見を取り入れることで、従業員の自社に対する帰属意識が高まりやすいです。結果としてモチベーションが上がれば、業績アップやコミュニケーションの活性化につながります。現場の声を積極的に取り入れてください。
トレンドを取り入れる
そしてトレンドを取り入れる点も、オフィスデザインコンセプトを設計するコツです。トレンドを押さえたおしゃれで機能的なオフィスは、従業員のモチベーションと生産性を上げやすいく、取引先や求職者に好印象を与える効果を見込めます。
トレンドの一つに、オープンな(開放感がある)オフィスが挙げられます。各部屋が仕切られていると閉鎖的な空間になりやすいですが、仕切りや壁を少なくすれば開放感を出せます。オフィスフロア全体のコミュニケーションを深めたい場合にご検討ください。
もう一つのトレンドは、フリースペースです。さまざまな目的で利用できるフリースペースをレイアウトすればリフレッシュしたり、軽いミーティングを開催したりすることが可能です。アイデアが浮かびやすいため、クリエイティブな職種のオフィスフロアに向いています。
メインカラーを決める
さらにメインカラーを決めることで、オフィスデザインに統一感を出しやすいです。一般的にはコーポレートカラーを基調としますが、コーポレートカラーが派手な場合は差し色にして相性の良いメインカラーをお選びください。
またオフィスのベースカラーには、なるべく落ち着いた色を選んでください。メインカラーの他に取り入れる色を2色程度に抑えると、内装全体をまとめやすくなります。アクセントカラーを内装全体の5%程度にとどめて、バランスを図りましょう。
なお使用する色の特徴を考慮すると、オフィスの印象を演出しやすくなります。例えば黒はクール、グレーは安定さ、白は清潔さ、青は爽やかさなどのイメージを与えやすいです。
参考:アルファジャーナル「インテリアの配色は色彩計画から考える!基本から広く見せる色の使い方まで」
業者へ設計を依頼する
自社でオフィスデザインコンセプトを設計する不安や悩みがあれば、業者へ設計を依頼するようにしてください。業者に依頼するとヒアリングに基づいて、オフィスの課題解決につながるデザインコンセプトを提案してくれるからです。
例えばさまざまな課題を抱えている場合でも、バランスよくデザインに反映させてくれます。また業種・業態のトレンドに詳しい施工実績の豊富な業者なら、自社の希望に応じて提案してくれます。
さらにコンセプト設計から施工管理までをワンストップで対応できる業者に依頼することで、一貫したコンセプトに基づきながら時間も費用も短縮できます。効率的にオフィスをデザインしたい場合は、ワンストップサービスをご検討ください。
コンセプトに基づいてオフィスをデザインするポイント
コツを押さえてコンセプトを設計できたら、オフィスをデザインしていきます。コンセプトに基づいてオフィスをデザインするポイントを2観点から解説します。
オフィスにおける空間デザインのポイント
まずオフィスにおける空間デザインのポイントは、次のとおりです。
- オフィスに求める役割や機能を整理する
- 動線を踏まえてレイアウトする
- デッドスペースを有効活用する
オフィスに求める役割や機能を整理することで、「コミュニケーションの活性化」などの課題に対して解決策を明確化できます。また動線を踏まえてレイアウトすれば、生産性向上が期待できます。さらにデッドスペースを有効活用することで、各部屋のスペースを無駄なく使用することが可能です。空間デザインのポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれなオフィスをデザインするポイント
またおしゃれなオフィスをデザインするポイントは、次のとおりです。
- エントランスを工夫する
- 内装のレイアウトや色、素材にこだわる
- アートや自然を取り入れる
アートや自然を取り入れたり、内装の色や素材にこだわったりして、第一印象の見た目を意識すると、おしゃれなオフィスをデザインしやすいです。特に顧客や従業員の目に止まりやすいエントランスのデザインを工夫しましょう。おしゃれなオフィスをデザインするコツについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コンセプトを反映したオフィスデザイン事例
コンセプトに基づいてオフィスをデザインする参考となるように、事例を調査しましょう。理想的なオフィスを具体的にイメージできると、業者に依頼しやすくなります。IDEALの事例を取り上げながら、コンセプトを反映したオフィスデザインをいくつかご紹介します。
多様性を尊重するオフィスデザイン
「株式会社hitocolor」様は、求人広告代理店業を中心にHR領域で事業を展開されています。「多種多様な人材が集まるコアスペース」というコンセプトに基づいて、多様性を尊重するオフィスをデザインされました。
さまざまな人材が集まるオフィスを表現できるように、ロゴに使用されている5色が内装空間に散りばめられています。また空間をフレキシブルに活用できるように、流動的にインテリアが配置されています。
今までにないインパクトのオフィスデザイン
「株式会社グリフィン」様は、コンサルティングやインターネットメディア、広告代理事業等を展開されています。オフィス移転時に「今までにないインパクトのオフィス」をコンセプトに、オフィスをデザインされました。
例えばエントランスに、LEDを使用した大型ビジョンとステージが施工されています。来訪者に一目で事業内容をイメージしてもらえるように、ビジョンでサービス紹介動画を再生可能です。インパクトを出せるように、内装空間がポップな色使いでデザインされています。
無限の可能性を伝えるオフィスデザイン
「株式会社ローカル」様は、地方創生マーケティング事業を展開している企業です。社名変更とともに、「事業拡大を見据えた採用強化」を目的として本社オフィスを移転されました。
無限の可能性を伝えられるように、コーポレートカラーである「真空色」をアクセントにしながら、青空をイメージした内装空間がデザインされています。ミッションやメッセージが伝わるように、エントランスにはストーリーボードが設置されています。
Creative Mindを表現するオフィスデザイン
「株式会社C-mind」様は、定額制プリンターサービスや就活用リクルートスーツ貸出サービスなどを展開している企業です。オフィス増床のために、Creative Mindを表現するオフィスをデザインされました。
「世の中をフラットに。」という企業ミッションにマッチするように、壁面アートには「自分なりの色やアイディア”を大切に持ちよる楽しさ」が表現されています。カフェのようにリラックスして過ごせるスペースがレイアウトされています。
人や土地のストーリーをつなぐオフィスデザイン
「小田急不動産 町田店」様は、小田急不動産の新たな店舗コンセプトを反映させた第1号店です。人や土地のストーリーをつなぐという新コンセプトに基づいて、オフィスデザインを目指されました。
例えば町田市のおすすめスポットや暮らしを紹介するフォトコーナーがレイアウトされています。町田市の豊かな自然を表現できるように、木目調の壁や水の流れを感じさせるガラスフィルムが施工されています。
理想的なオフィスのデザインコンセプトを設計しよう!
オフィスを開設や移転、リニューアルの目的を達成できるように、まずコンセプトを明確にしてください。動線や配色などのポイントを押さえながら、理想的なオフィスのデザインコンセプトを設計しましょう。
IDEALはオフィスのコンセプト設計から物件探し、内外装のデザイン・工事、集客、資金調達までのワンストップソリューションをご提供しております。
オフィスの開設や移転、リニューアルをご検討の際には、ぜひご相談ください。また下のタグをクリックして、オフィスデザインの関連情報もぜひご覧ください。