2023.11.27 2023.11.08オフィスデザイン
オフィスデザインのテイストとは?種類・事例・選ぶ際の注意点を紹介
本記事で、オフィスデザインにおけるテイストの種類を解説します。テイストの事例や選ぶ際の注意点もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
オフィスデザインのテイストとは?基本情報を紹介
そもそもオフィスデザインのテイストとは、何でしょうか?そこでオフィスデザインのテイストに関する基本情報(定義・要素・テーマやコンセプトとの違い)をご紹介します。基本情報を押さえたうえで、オフィスデザインのテイストを選びましょう。
定義
まずオフィスデザインのテイストの定義は、オフィスデザインの味わいや方向性を指す言葉です。モダンやラグジュアリー、リゾートなどの種類がありますので、後ほどご紹介します。テイストを選ぶ際には、オフィスデザインのコンセプトに合わせましょう。
オフィスデザインのテイストを決めることで、内装デザイン・工事業者と相談して、内装や設備・機器・什器の配色や素材などを選びやすくなります。またテイストを明確に表現することで、オフィスデザインのコンセプトが伝わりやすいです。
要素
次にオフィスデザインのテイストを決める要素は、外装・内装・設備・機器・什器の配色や素材、サイズ、照明の明るさや色合い、照射範囲などです。テイストに合う素材や色合いを組み合わせることで、オフィスデザインに統一感を出せます。
例えばナチュラルテイストのオフィスにはアースカラーの木製の什器が合いますが、スタイリッシュテイストのオフィスにはグレーやベージュの金属製の什器を選びます。ただしデザイン性だけではなく、機能性も考慮しなければなりません。
テーマやコンセプトとの違い
そしてオフィスデザインにおけるテイストとテーマやコンセプトとの違いは、目的と手段です。テーマは、「主題」を意味します。オフィスデザインのテーマ(目的)には、「快適性の追及」や「業務効率性の向上」などがあります。
コンセプトは、「概念や基本方針」を意味します。オフィスデザインのコンセプト(手段)には、「執務室の業務効率性を高めつつ、快適性の高い休憩室もレイアウトされたオフィス」などと表現されます。
テイストは、「味わいや方向性」を意味します。オフィスデザインのテイスト(手段の詳細)として、業務効率性を高める執務室を「スタイリッシュテイスト」に、快適性の高い休憩室を「ナチュラルテイスト」にデザインできます。
オフィスデザインにおけるテイストの種類
基本情報を押さえたら、オフィスデザインにおけるテイストの種類を調査しましょう。13点(モダン・クラシック・カジュアル・フォーマル・ヨーロピアン・アメリカン・ラグジュアリー・シンプル・ナチュラル・スタイリッシュ・リゾート・カラフル・カフェ)をご紹介します。
モダン
まずモダンが、オフィスデザインにおけるテイストの種類として挙げられます。現代的な雰囲気を感じさせるように、モノトーンの配色(白・ベージュと黒・グレーなど)と硬質な素材(ガラスや金属など)が使用されるテイストです。
クラシック
次にクラシックも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。特定の年代のデザインを取り入れて、伝統や格式を感じさせます。またトレンドに左右されない普遍的なテイストです。
カジュアル
またカジュアルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。温かみのある素材や柔らかな色合いが取り入れられて、リラックスしたムードを感じさせます。休憩室やコミュニケーションスペースに合うテイストです。
フォーマル
それからフォーマルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。高級素材(革や木材など)や落ち着きのある配色などが取り入れられて、重厚感や格式の高さを感じさせます。会議室や役員室などに適したテイストです。
ヨーロピアン
続いてヨーロピアンも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。レンガやモールディング、シャンデリアなどが取り入れられて、西洋の雰囲気を感じさせます。ヨーロッパの関連事業に適したテイストです。
アメリカン
さらにアメリカンも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。年代や地域により、カントリーやヴィンテージ、西海岸、ブルックリンなどのテイストに分かれます。アメリカの関連事業に適したテイストです。
ラグジュアリー
そしてラグジュアリーも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。大理石や絨毯、鏡、シャンデリアなどを取り入れることで、高級感を感じさせます。単価の高い商品・サービスを扱うオフィスに合うテイストです。
シンプル
加えてシンプルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。複雑なデザインを避けて、3色程度の配色と少しの装飾、直線的なレイアウトなどが取り入れられ、メインカラーには優しい色合い(白やベージュ、ライトブラウンなど)が合います。
ナチュラル
またナチュラルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。自然素材(木材・石材・珪藻土など)が施工されて、開放感や快適性を感じさせ、アクセントとして観葉植物や金属素材を配置できます。
スタイリッシュ
それからスタイリッシュも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。打ちっぱなしコンクリートやモノトーンの配色、間接照明などにより、デザイン性が高くなります。若年層の集まるオフィスや国際的な事業内容などに合うテイストです。
リゾート
さらにリゾートも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。自然素材や山や海の色合いなどが取り入れられて、開放感を感じさせます。アジアやハワイ、ヨーロッパなどのリゾート地を連想させるテイストです。
カラフル
続いてカラフルも、オフィスデザインにおけるテイストの種類です。内装や設備・機器・什器などに、3色以上の色味が取り入れられて、明るさや鮮やかさが演出されます。楽しさや創造性、元気さなどがコンセプトのオフィスに合うテイストです。
カフェ
なおオフィスデザインにおけるテイストの種類として、カフェもあります。カウンター席やソファ席、テーブル席、ボックス席などがレイアウトされて、カフェを想起させます。休憩室やコミュニケーションなどに合うテイストです。
オフィスデザインのテイスト事例
オフィスデザインに適したテイストの種類を選べるように、参考となる事例を調査しましょう。8点(モダン・ラグジュアリー・シンプル・ナチュラル・スタイリッシュ・リゾート・カラフル・カフェ)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
モダンスタイルのオフィスデザイン
「株式会社オリゾ」様は、デジタルマーケティングやWEBメディア事業を展開する企業です。「Nature(自然・本質)」「Future(未来)」「Urban(都会的)」「Stylish(洗練さ)」をキーワードに、モダンスタイルのオフィスがデザインされています。
例えば都会的な印象を出せるように、オフィス空間が直線的なラインでレイアウト。居心地の良さを感じさせるように、モノトーンの配色に自然素材が組み合わせられています。遊び心を感じさせるピンク色のドアも施工されています。
ラグジュアリーテイストのオフィスデザイン
「ナレッジスイート株式会社」様は、営業支援システムなどを提供している企業です。求職者や従業員に向けて、「魅せるオフィス」をコンセプトに、ラグジュアリーテイストのオフィスがデザインされています。
オフィスに誠実さや信頼感を感じてもらえるように、ホテルライクなエントランスがデザイン。会社説明会などが開催される会議室には、疲れを感じにくいようにハイカウンターが施工されています。
シンプルテイストのオフィスデザイン
「株式会社ノハナ」様は、子育て中のパパママが喜ぶサービスを展開する企業です。従業員が業務に集中できるように、無駄なデザインが省かれて、シンプルテイストのオフィスがデザインされています。
ただし温かな社風を醸成できるように、柔らかな色(ライトブラウンの什器や白色のタイルなど)が配置。エントランスには、フォトスポットとして活用できる壁が施工されています。
ナチュラルテイストのオフィスデザイン
「株式会社オー・アール・ビー」様は、イベントの企画から開催までを総合プロデュースする企業です。「公園よりリフレッシュできる空間」をコンセプトに、ナチュラルテイストのオフィスデザインに改装されました。
コンセプトに基づいて、エントランスはフェイクグリーンと造花で装飾され、休憩スペースには芝をイメージさせるカーペットが配置されています。一方で執務室や会議室には、業務に集中しやすいように控えめな色(白やグレー)が配色されています。
スタイリッシュテイストのオフィスデザイン
「株式会社ライト通信」様は、情報通信のサービスと機器を販売する企業です。スタイリッシュテイストのオフィスがデザイン。オフィス全体のベースカラーとして、グレーが配色されています。
ただし暗い印象を与えないように、ホワイトの天井材やライトブラウンの木製什器、シルバーの看板などが配置されています。おしゃれさと併せて、シンプルテイストも目指したオフィスデザインです。
リゾートテイストのオフィスデザイン
「いいオフィス」様は、コワーキングスペース・シェアオフィスを全国に展開する企業です。沖縄の旗艦店には、ワーケーションに適した立地に合わせて、リゾートテイストのオフィスがデザインされています。
オフィスの敷地内には、大型荷物を保管できるストレージや人工芝のパター練習エリアがレイアウト。沖縄特有のデザイン(花ブロック)やフェイクグリーン、ライトブルーの壁紙などが取り入れられています。
カラフルテイストのオフィスデザイン
「株式会社hitocolor」様は、主に求人広告代理店業を営む企業です。多様な生き方や個性を尊重する企業として、各従業員がcolor(個性)を活かして働けるように、カラフルテイストのオフィスがデザインされています。
企業ロゴに使用されている色(オレンジ・黄・青・紫・緑)が、壁紙や什器などに取り入れられており、オフィスの各エリアが鮮やかに彩られています。オフィスの四方に窓がレイアウトされており、自然光を取り入れた明るいオフィスデザインです。
カフェテイストのオフィスデザイン
「NPC日本印刷株式会社」様は、東京都豊島区にある総合印刷会社です。女性社員が働きやすい職場を目指して、カフェテイストのオフィスがデザイン。リフレッシュエリアには、カウンター席やソファ席、テーブル席などがレイアウトされています。
またリフレッシュエリアに柔らかさや温かみを感じてもらえるように、丸みのある什器や木目の床材などが施工。業務と休憩の切り替えをしやすいように、リフレッシュエリアと執務エリアはガラスパーテーションで区切られています。
オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点
オフィスデザインのテイスト選びに失敗しないように、注意点(コンセプト・ブランディング・コーポレートカラー・希望調査)をご紹介します。売上アップにつながるように、オフィスデザインのテイストを選びましょう。
コンセプトに基づく
まずコンセプトに基づく点が、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点として挙げられます。コンセプトは、オフィスデザインの方向性を示しますので、方向性に合ったテイストを選ばなくては、コンセプトを実現できません。
そしてコンセプト設計は、オフィスデザインに企業理念や経営方針、主力の商品・サービスの魅力などを反映させるために重要です。オフィスデザインにおけるコンセプト設計の手順をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コーポレートカラーに合わせる
次にコーポレートカラーに合わせる点も、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点です。オフィスデザインのテイストが、コーポレートカラーとかけ離れていると、違和感を与えます。
そこでオフィスデザインのメインカラーには、コーポレートカラーを取り入れましょう。オフィスデザインにおける色の要素と割合をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ブランディングを意識する
またブランディングを意識する点も、オフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点です。企業イメージの向上や企業理念の浸透、従業員のモチベーション向上、優れた人材の確保などのために、ブランディングが重要です。
そこでブランディング効果につながるように、オフィスデザインのテイストを選びましょう。オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
従業員の希望を調査する
なおオフィスデザインのテイストを選ぶ際の注意点として、従業員の希望を調査しましょう。一般的なオフィスにおいては、従業員が主にフロアを利用します。業務効率やモチベーションを高めるために、従業員の希望を反映させることが必要です。
そこで事業理念や経営者の理想に基づきながらも、従業員の希望に沿ってオフィスデザインのテイストを絞り込みましょう。従業員のスペース(執務室や休憩室など)と来訪者のスペース(エントランスや応接室など)において、デザインのテイストを変えることもできます。
オフィスデザインのテイストを選ぼう!
IDEALは、オフィスのコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。
下のキーワードをクリックして、オフィスデザインや内装工事などの関連記事もぜひご覧ください。また店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討の際は、ぜひご相談ください。