2022.10.17 2023.03.02オフィスデザイン
オフィスデザインのトレンド2023年!コロナ禍による変化・エリア別デザイン・施工事例
本記事で、オフィスデザインのトレンド2023年を解説します。コロナ禍による変化やウィズコロナ時代のトレンド、オフィスエリア別のポイント、施工事例などをご紹介します。
「コロナ禍にオフィスデザインは変化したの?」「オフィスデザインのトレンドを知りたい!」とお悩みではありませんか?オフィスの開設や移転、リニューアルなど検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
コロナ禍によるオフィスデザインの変化(2020~2021年)
日本国内のオフィスデザインは、コロナ禍(コロナウィルスが感染拡大した2020~2021年)による変化を遂げてきました。
まずテレワークが推奨されることでオフィスへ出社する従業員が減少し、オフィス規模が縮小する傾向が見られます。また他社のオフィス空間を共有するシェアオフィスや本社オフィスから離れて勤務できるサテライトオフィスなどが利用されて、働く場所の分散化も進んでいます。
参考:ザイマックス総研の研究調査「大都市圏オフィス需要調査2021春 |」
必ずしもオフィスに出勤する必要がなくなると、従業員にとって「出勤したくなるオフィス」や「目的を果たせるオフィス」が求められるのです。なおコロナ禍によるオフィスデザインの変化についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ウィズコロナ時代のオフィスデザインのトレンド(2022年から)
コロナ禍によるオフィスデザイン課題は、次のとおりです。
- 人間同士の不必要な接触回数を減らすこと
- ソーシャルディスタンスを確保すること
- 常に室内を換気すること
- テレワークに対応すること
上記の課題に対する解決策についてまとめられていますので、次の記事も併せてご覧ください。
本記事では、ウィズコロナ時代(2022年以降)のオフィスデザインのトレンドをご紹介します。
自由で柔軟な働き方を可能にするオフィス
フリーアドレスやABWの導入が進み、自由で柔軟な働き方を可能にするオフィスが広がっています。フリーアドレスやABWを導入すると、他者との接触機会が減り感染症対策になるだけでなく、従業員の生産性を高めやすくなります。
フリーアドレスは、従業員に固定席を割り当てないで業務に合わせて自由に座席を選択できるデスクレイアウトです。固定席を無くすと個人の収納スペースがなくなりますので、ロッカーやワゴンなどを導入すると、運用がスムーズになります。
ABW(Active Based Working)は、仕事内容に合わせて従業員が時間や場所を自由に選択できる働き方です。オフィス内の壁や仕切りを取り除き多目的スペースをレイアウトすると、柔軟に働きやすくなります。
コミュニケーションを活性化させるオフィス
従業員が分散して働くようになると、コミュニケーションを活性化させるオフィスが必要になります。作業場所としてよりもコミュニケーションスペースとして重要になるからです。
オフィス外の働き方(テレワークやサテライトオフィスなど)が広まると、働く場所に自由が生まれる一方で、従来は当たり前に行われていた対面のコミュニケーションが減少しがちになります。
そこでオフィスにフリースペースやミーティングスペースをレイアウトすることで、打ち合わせを気軽にできるようになり、従業員同士のコミュニケーション機会が増えます。ソファや観葉植物や娯楽設備などを設置すれば、くつろぎながら会話しやすくなります。
なおコミュニケーションスペースに可動式パーテーションやスライディング式の壁を配置すると、少人数の打ち合わせから社内イベントまで多目的に活用できます。
カフェのようにおしゃれなオフィス
従業員が気分転換したり創造性を発揮したりできるので、カフェのようにおしゃれなオフィスも近年のトレンドです。おしゃれでリラックスしたオフィス空間で働けると、仕事によるストレスが軽減された、パフォーマンスを向上させたりできます。
例えば次のようなオフィスデザインを取り入れてみましょう。
- グリーンや木目調のインテリアを取り入れた温かみのあるオフィス
- 木目調のテーブルやソファ席が設置されたリビングのようなオフィス
- アート性があり創造力を刺激する多目的スペースのあるオフィス
カフェのようにおしゃれなオフィスは、ブランディングや人材採用にもつながります。「オシャレなオフィスで働きたい」という従業員や求職者のニーズに応えるために、カフェのようなデザインを取り入れて競合との差別化を図りましょう。
独自性を出したオフィス
オフィスへ出勤する意味や目的が問われるようになり、独自性を出したオフィスが求められています。オフィスの方針やコンセプトなどをデザインの随所に取り入れることで、従業員のモチベーションや帰属意識を高めましょう。
例えば大勢の従業員が関わって商品やサービスを展開する業種(広告業やメディア業)には、コミュニケーションを重視するオフィスデザインが適しています。あるいはエコやSDGsを推進しているオフィスには、環境負荷の低い素材や環境問題へのメッセージ性のあるデザインが適しています。
独自性のあるデザインを取り入れることで、従業員が愛着を感じる労働環境を提供することが重要です。気に入ったオフィスで毎日の仕事を進めると、モチベーションを維持しやすくなります。
エリア別のオフィスデザインポイント
ウィズコロナ時代のオフィスデザインのトレンドを踏まえて、エリア別のオフィスデザインポイントをご紹介します。デザインポイントを押さえることで、従業員のニーズに応えたり、オフィスの課題を解決したりしましょう。
エントランス
エントランスはオフィスの顔であり、来訪者を案内するエリアです。オフィスに対する第一印象を左右する場であり、PRの役割も果たします。オフィスの事業内容をアピールしたり、来訪者に好印象を与えたりできるデザインを心がけましょう。
例えばエントランスの配色やデザインには、会社のロゴやコーポレートカラーを取り入れることで、オリジナリティを出せます。また来訪者が快適に利用できるように、ソファやテーブル、アロマディフューザーなどを配置して、ウェイティングスペースを工夫しましょう。
オフィスエントランスのデザインポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
執務室
出勤する従業員の人数が減少したことで、執務室に座席数を減らす代わりに、個別ブースやフリースペースを設置することができます。例えば1人で集中できる個室ブースとフリーアドレス席を設けることで、フレキシブルな働き方を可能とします。
また執務室の中央にカウンターテーブルを設けると、従業員が集まりコミュニケーションを活性化しやすいです。オンラインのコミュニケーションだけでは不便が生じますので、従業員同士の交流や集中業務などに執務室を役立たせましょう。
役員室
役員室では稟議書や機密文書などを扱うため、情報漏洩を防ぐ個室のレイアウトが一般的です。しかし執務室のつながりを意識して、従業員とのコミュニケーションを促す役員室をレイアウトしてください。
例えば三菱地所社では役員室が廃止されて、代わりにオープンな役員席がレイアウトされました。役員席の近くには、モニターをとおして従業員と会話できるスペースも施工されています。
ただし開放的なデザインにするほどセキュリティ性が弱くなるので、擦りガラスや間仕切り壁などを用いて遮断性を高めると効果的です。
会議室
会議室をデザインするときには、感染防止対策とコミュニケーション活性化の両立を検討してください。
感染防止のために会議室内のイスを減らしたり、テープなどでゾーニングしたりして、座席と着席禁止のエリアを明確に分けましょう。またフィジカルディスタンスを確保できない場合には、アクリルパネルやパーテーションの設置や空気清浄機に使用を導入してください。
一方で簡単な打ち合わせをできるオープンスペースを設置したり、執務室内にチャットスペースをレイアウトしたりすると、従業員同士の気軽なコミュニケーションが可能となります。
休憩室
感染症対策と同時にコミュニケーション活性化も実現できるように、カフェスペースを意識した休憩室をデザインしましょう。「昼食を摂るための部屋」という従来の休憩室からの脱却が必要です。
例えば壁側にカウンター席をレイアウトしてカフェらしさを演出すれば、カウンターに飲み物を置きながら立ち話ができます。ゆったりくつろげるソファ席もおすすめです。
ただし多くの人が触れる電気のスイッチやドアノブなどを介して、感染が広がってしまう恐れがあります。休憩室内の共有設備に抗菌コートを依頼したり、抗菌のテーブルやイスを購入したりしましょう。
オフィスデザインの施工事例
施工事例を集めると、オフィスデザインの具体的な参考資料となります。IDEALが施工したオフィスデザイン事例を取り上げながら、上記のデザインポイントが取り入れられている点をご紹介します。
リラックスしやすいコワーキングスペース
リラックスしやすいコワーキングスペースを運営する「いいオフィス南越谷」様。地域との親和性のあるオフィスがデザインされました。例えば利用者同士のコミュニケーション活性化を目的として、キッチンスペースがレイアウトされています。
また利用者がリフレッシュできるように、パーテーションに彩色豊かなアートが描かれています。オープンスペースだけではなく、1人用~多人数用の個室が施工されており、用途に合わせて利用できるオフィスです。
畳の施工された執務室
「株式会社イクリエ」様は、プロモーション映像制作やイラスト制作、デジタル造形制作、コンテンツ制作などを提供されています。エントランスには、「ウッド&グリーンのカフェ風」というコンセプトに基づいて、温かみのある木材で「幾何学模様」がデザインされています。
また従業員の多くがPCで作業しているため、疲れを癒してもらえるように「畳のスペース」がレイアウトされました。開放的な空間になるように、暖簾で空間が緩やかに仕切られています。
コミュニケーションを生むフリースペース
「株式会社ベストワンドットコム」様は、「全てのお客様に初めての感動体験を」という理念の下にクルーズ船専門旅行を運営されています。ほとんどの従業員が一日中WEB業務に従事しているため、居心地のよいオフィスをデザインしたいとリクエストされました。
そこで執務室や会議室だけではなく、コミュニケーションを生むフリースペースがデザインされています。リフレッシュを促せるようにカウンター席やテーブル席がレイアウトされており、観葉植物に囲まれています。
カフェラウンジのような休憩スペース
「株式会社テス・デザイン」様は、個性に価値を生み出して消費者と企業を繋げる企業として、3事業(デジタルマーケティングとコンテンツクリエイティブとインフルエンサープロダクション)を総合的にプロデュースされています。
オフィス内には、カフェラウンジのような休憩スペースがレイアウトされています。カフェとしてだけではなく、LIVE配信や動画撮影のスタジオやコワーキングスペースとして多目的に使用できるデザインです。
集中できるワークスペース
「アラームボックス株式会社」様は、企業のリスク管理にフォーカスしたサービスを開発されています。アフターコロナのニーズに応えて事業拡大できるように、オフィス増設をご希望されました。
眺めのよい窓側に会議室がレイアウトされたうえで、オンライン商談や作業に活用できる集中できるワークスペースも施工されました。利用中であることを知らせるように、明るい時間帯でも視認性のあるブラケットライトが各部に施工されています。
トレンドを取り入れたオフィスをデザインしよう!
コロナ禍によりオフィスの目的や役割が見直されながら、感染症対策や働き方改革が推進されています。ウィズコロナに業績を伸ばせるように、トレンドを取り入れたオフィスをデザインしましょう。
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