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2023.10.02  2023.10.03オフィス内装工事

オフィスの防音対策とは?防音工事の方法・事例・工事費用を紹介!

本記事で、オフィスの防音対策について解説します。防音工事の流れや方法・事例・工事費用をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスの防音対策とは?基本情報

オフィスの防音対策とは?基本情報

オフィスの防音対策とは、どういった作業でしょうか?そこでオフィスの防音対策を検討する前に、基本情報(目的とメリット、デメリット、必要な場所)を解説します。基本情報を踏まえたうえで、オフィスの防音対策を進めましょう。

目的

まずオフィスを防音対策する目的は、「オフィス外からオフィス内への騒音」や「オフィス内からオフィス外への音漏れ」「オフィス内での音の反響」などの防止です。騒音の原因によって、必要な防音対策は異なります。

例えばオフィスの内装空間に、音の振動を伝えやすい壁材や床材が施工されていたり、壁や建具に隙間が空いていると、騒音や音漏れの原因となります。防音対策の流れと方法について、後ほどご紹介します。

メリット

次にオフィスを防音対策するメリットは、情報漏洩の防止や集中力の向上などです。特に会議室や応接室が防音対策されてないと、機密情報や商談内容などが漏れてしまう恐れがあります。

またオフィス外からオフィス内へ騒音が入ってしまうと、従業員が業務に集中しづらくなり、オフィス全体の生産性の低下を招く恐れがあります。周辺環境を調査したうえで、オフィスフロアの必要なスペースに対して防音対策を講じましょう。

デメリット

一方でオフィスを防音対策するデメリットとして、防音工事のコストやデザイン性の低下などがあります。後ほど防音工事の費用をご紹介しますが、1箇所や1室につき数万円~数百万円の費用が必要です。予算に応じて工事の内容を検討しましょう。

また防音工事の内容によっては、オフィスデザインに悪影響を与えます。特に居抜きオフィス物件を防音対策する際には、施工済の内装に合わせて、防音材の色味や素材を検討しなければなりません。

必要な箇所や部屋

またオフィス内で防音対策が必要な箇所には、窓と壁、床などが挙げられます。内装空間の遮音性・吸音性・防振性・制振性を高める素材として、二重窓や壁の防音材、床の遮音材などの種類がありますので、後ほど詳しくご紹介します。

特に機密情報を扱う部屋(会議室や役員室、応接室)や静かさが求められる部屋(執務室や休憩室)には、防音対策が必要です。オフィスの業務内容と周辺環境を踏まえて、防音対策が必要な場所を特定しましょう。

オフィスを防音対策する流れと方法

オフィスを防音対策する流れと方法

基本情報を押さえたうえで、オフィスを防音対策する流れと方法も確認しましょう。本記事では、6点(防音対策工事の目的から業者、現地調査、工法、見積もり、契約まで)に整理してご紹介します。

目的を明確にする

まずオフィスを防音対策する流れは、目的を明確にする作業から開始されます。防音対策が必要な場所や求められる防音性能の高さによって、適した工法が異なるからです。オフィスの遮音性や吸音性、防振性、制振性を高める方法を後ほどご紹介します。

例えば主に従業員が利用するスペース(執務室や休憩室)と来訪者も利用するスペース(エントランスや応接室)においては、求められる防音性能が異なります。目的を明確にしたうえで、防音工事を計画しましょう。

工事業者に相談する

次に目的を明確にしたうえで、工事業者に相談しましょう。各業者のWebサイトや工事業者の口コミサイトなどを調査すると、各業者の実績や評判を確認できます。数社を絞り込んだら、フォームや電話から問い合わせてください。

工事業者に相談する際には、オフィスの業種・業態や防音対策の目的・予算などを伝えましょう。防音対策も含むオフィスの内装工事費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

現地調査を依頼する

そして工事業者に相談したうえで、現地調査を依頼しましょう。JISやISOなどの騒音測定を依頼することで、オフィス内の騒音レベルを確認できます。測定結果を踏まえて、必要な防音対策の工法を検討してください。

参照元:騒音計・振動計のリオン「JIS・IEC・ISO 騒音・振動・音響 規格集」

また周辺環境の騒音レベルに応じて、必要な防音対策は異なります。地域の類型や時間帯ごとに、騒音に係る環境基準が定められていますので、防音対策を計画する際には確認が必要です。

参照元:環境省「騒音に係る環境基準について」

工法を決定する

さらに現地調査を踏まえて、防音対策の工法を決定しましょう。主な工法をリストにまとめました。

防音対策する場所の規模や周辺環境との位置関係、騒音の種類などを踏まえて、適切な工法を選ばなくてはなりません。なお予算内に防音工事を計画できるように各工法の費用について後ほどご紹介します。

費用と工期の見積もりを取る

続いて決定された工法に沿って、防音対策の費用と工期の見積もりを取りましょう。オフィスの防音対策する範囲や工法などによって、費用と工期は変動します。防音工事費用の相場と内訳、節約法を後ほどご紹介します。

なお見積もりを受け取ったら、「予算内に工事費用が収まるか」「オフィスの通常営業に影響しないか」をチェックしてください。疑問点や変更点がある際には、契約前に業者と相談したうえで、工事内容を調整しましょう。

工事を契約する

いよいよ納得できる見積もりを受け取ったら、オフィスの防音工事を契約します。工事後の立会検査と引き渡し、アフターフォロー、補償内容などを理解したうえで、契約書にサインしてください。

またオフィスの防音工事中には、業者と小まめに進捗状況を確認しましょう。施工された防音材は、内装の仕上げ材や設備で隠れてしまうからです。引渡し前の立会検査において、工事前と同じ騒音測定を実施することで、工事の効果を測定できます。

オフィスを防音対策した事例

オフィスに適した防音対策を講じるために、参考となる事例を調査しましょう。本記事では事例5点(集中ブースとパーテーション、二重窓、カーペット、サウンドマスキング)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。

パーテーションが施工された会議スペース

パーテーションが施工された会議スペース

「株式会社穴吹ハウジンググループ 広島支店」様のオフィスでは、会議スペースにパーテーションが施工されています。ワンフロアに会議室と執務室がレイアウトされているため、パーテーションの目的は会議室の音漏れ防止です。

パーテーションの高さは天井に接していませんが、一定の防音効果が期待されます。またパーテーションにガラス製が選択されたことで、採光性と開放感もある防音対策事例です。

参照元:ホームズ「株式会社穴吹ハウジングサービス 広島支店の店舗情報」

なおオフィスに施工できるパーテーションの種類や施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

二重窓が施工された事務所

二重窓が施工された事務所

愛知県にある某工場では、事務所に二重窓が施工されました。引違い窓の内側に、2連窓のように窓が施工。窓枠の気密性が高まることで、防音効果を期待できます。

防音効果に加えて、二重窓には断熱性能もあります。一重の窓よりも外気温の影響を受けにくいため、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせしやすいです。必要以上にエアコンの温度を上下しなくて済むため、省エネにもつながります。

参照元:マド本舗「工場の事務所の防音対策のために二重窓を取り付けたい|施工事例」

集中ブースが施工されたワークスペース

集中ブースが施工されたワークスペース

「マツキヨココカラ&カンパニー 御茶ノ水本社」様のオフィスでは、ワークスペースに集中ブースが施工されています。個人作業やリモート会議などの際に、集中ブースの利用が可能です。

ワークスペースは、固定席やパーテーションがレイアウトされていないオープンな空間であるため、従業員がコミュニケーションを取りやすいです。オフィスの業務内容や従業員の働き方に合わせた防音対策事例です。

参照元:日用品化粧品新聞「マツキヨココカラ&カンパニー 御茶ノ水本社稼働」

床にカーペットが施工された会議室

床にカーペットが施工された会議室

「株式会社WillSmart」様のオフィスでは、会議室の床にカーペットが施工されています。毛足の長いカーペットを採用したことで、椅子を動かす音や従業員の足音などの軽減が可能です。

また天井高のスチールパーテーションで囲まれているため、会議室の防音性が高まり、室内から室外へ音が漏れにくいです。パーテーションの白色を基調にしたオフィスデザインに、カーペットの紺色がアクセントとなっており、清潔感と爽やかさを感じさせます。

参照元:Wantedly「株式会社Will Smartの事業とカルチャー 」

オフィスの床をデザイン・貼替えするときのポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

サウンドマスキングが導入された執務室

サウンドマスキングが導入された執務室

「南海システムソリューションズ株式会社」様のオフィスでは、執務室にサウンドマスキングが導入されました。コロナ禍より出社人数が減って静かになったことで、雑音(キーボードのタイプ音や話し声など)が気になるようになったためです。

サウンドマスキングの導入後には、雑音が気にならなくなりました。時間帯によってBGMを変えることで、オフィス内の雰囲気が明るくなり、執務中と休息中のメリハリも生まれています。

参照元:SOUND DESIGN「南海システムソリューションズ株式会社 | 導入事例」

オフィスの防音工事費用

オフィスの防音工事費用

オフィスの防音工事を依頼するためには、必要な予算を確保しなくてはなりません。そこで防音工事費用の相場と内訳をご紹介します。経費の無駄も省けるように、節約法も取り上げます。

相場

まずオフィス防音工事費用の相場は、数万〜数百万円程度です。オフィスを防音対策する範囲や工法によって、工事費用は大きく変動します。1室であれば数十万円程度で済みますが、オフィス物件全体を防音対策するなら数百万円程度です。

内訳

次にオフィス防音工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、50坪の居抜きオフィス物件(会議室と執務室、休憩室)を工事する費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
50坪の居抜きオフィス物件

換気口の防音施工
防音材
(吸音ボードや
遮音カーテンなど)

1箇所2万~5万円程度
1面20万~25万円程度
会議室
2箇所10万円程度
4面80万円程度

二重窓
防音ガラス

1箇所5万~10万円程度
1箇所5万~15万円程度
執務室
2箇所10万円程度
2箇所20万円程度

防振性のあるマットや
カーペットなど

1面5万~80万円程度
休憩室50万円程度
防音室
防音室のリフォーム
組み立て式の防音室

1室200万~400万円程度
1室50万~250万円程度
フリースペース
3室300万円程度
合計数万~数百万円程度470万円程度

上表のとおり、工事する箇所や部屋数が増えるほど、防音工事にかかる費用と期間も必要です。また居抜き物件とスケルトン物件とでは、防音と内装の工事にかかる工数と費用が異なります。施工された内装材を取り外す場合には、解体と修復の費用もかかります

節約法

そしてオフィスの防音工事費用の節約法として、相見積もりや居抜きオフィス物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ることで、各業者の提案する防音工事の費用と期間を比較できます。

また防音工事済の居抜きオフィス物件を活用すれば、新規工事費用を節約できます。ただし居抜きオフィス物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。

なおオフィスの防音対策に活用できる補助金・助成金を申請すれば、返済義務のない資金を受給できます。例えば東京都では、パーテーションやテレワークブースなどの購入に対する助成金制度があります。

参照元:東京都「小規模テレワークコーナー設置促進助成金」

オフィスの防音対策を検討しよう!

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