2023.04.14 2023.04.18オフィス移転
オフィス移転コンサルとは?費用相場とメリット・業者の種類や選ぶ基準
本記事でオフィス移転コンサルについて、費用相場とメリット・業者の種類や選ぶ基準をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどを検討している方は、ぜひご覧ください。
オフィス移転コンサルとは?メリット・デメリット
オフィス移転コンサルとは、オフィスを移転するための手続きや作業を代行してくれるコンサルタントサービスです。オフィス移転業者に依頼するメリットは、次のとおりです。
- 時間と作業のコストを削減できる
- 計画的に作業を管理してもらえる
- 必要な準備と作業を説明してもらえる
上記のメリットについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
それでは本記事では、上記以外のオフィス移転コンサルのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①専門的なアドバイスを受けられる
オフィス移転コンサルを利用するメリットとして、専門的なアドバイスを受けられる点が挙げられます。オフィス移転の実績が豊富な専門家からアドバイスを受けることで、トラブルなく希望どおりにオフィス移転を実行しやすくなります。
なお幅広い業者(不動産会社やオフィス家具メーカーなど)が、オフィス移転コンサルとしてサービスを提供しています。オフィス移転コンサルの種類と特徴について、後ほどご紹介します。
メリット②さまざまな手続きを一本化できる
次にさまざまな手続きを一本化できる点も、オフィス移転コンサルのメリットです。オフィス移転コンサルに依頼すれば、インターネット回線や電気、水道、郵便物などの手続きを代行してもらえるので、手続きが漏れるリスクを抑えられます。
しかし全ての手続きをオフィス移転コンサルに任せられるわけではありません。依頼するオフィス移転コンサルの対応できる範囲を事前に調べて、自社で行う手続きをあらかじめ把握しておきましょう。
デメリット①コンサル選びにコストがかかる
一方でオフィス移転コンサルを利用するデメリットとして、コンサル選びにコストがかかる点が挙げられます。オフィス移転コンサルとしてサービスを提供する業者は幅広いため、各業者の比較・検討に時間がかかるからです。
また従業員にオフィス移転コンサル選びを指示すると、人件費が発生します。時間と費用のコストを抑えられるように、オフィス移転コンサルを選ぶ基準を後ほどご紹介します。
デメリット②通常業務に支障が出る
なお通常業務に支障が出る点も、オフィス移転コンサルに依頼するデメリットです。オフィス移転コンサルとの相談に時間がかかると、予定どおりに移転作業が進まなくなる恐れがあります。
計画性が低く意思の疎通が取りづらい業者を選ぶと、希望通りにオフィス移転を進めにくくなります。自社の希望を実現してくれるオフィス移転コンサルを選ぶ基準を後ほどご紹介します。
オフィス移転コンサルの種類
オフィス移転コンサルに依頼するメリット・デメリットを押さえたうえで、オフィス移転コンサルの種類をご紹介します。内装のデザイン工事やオフィス什器の購入などに対応できる業者もありますので、移転目的に合う業者へ依頼しましょう。
オフィス移転専門のコンサル
オフィス移転コンサルの種類として、まずオフィス移転専門のコンサルが挙げられます。オフィス移転の手続きや作業に関するコンサルティングを受けられる点が特徴です。オフィス移転のコンセプト設計からアフターフォローまで対応してもらえます。
しかし他の種類に比べると、内装デザインや什器選びなどの専門性が高くない恐れがあります。特定分野についてアドバイスやサポートを求めるなら、他の業者にも相談が必要です。
オフィス什器メーカー
次にオフィス什器メーカーも、オフィス移転コンサルの種類に含まれます。オフィス移転のコンセプトに沿って什器を選定してもらえる点が特徴です。オフィス什器を併せて購入することで、割引やアフターサポートも期待できます。
しかし自社メーカーの什器しか取り扱わない場合には、選択肢が少なくなります。必要な什器を取り揃えているオフィス什器メーカーを選びましょう。
デザイン・設計事務所
またオフィス移転コンサルを提供するデザイン・設計事務所も存在します。オフィスデザインとセットで依頼することで、オフィスのレイアウトや内装にこだわることが可能です。オリジナル什器の造作や独自性のある内装デザインなどを期待できます。
ただしオフィス移転の専門家ではないため、協力する移転業者に委託されていると、手数料や時間がかかります。迅速な対応が難しい恐れもあるため、オフィス移転から内装工事までの期間をご相談ください。
内装・設備の工事会社
またオフィス移転コンサルの種類には、内装・設備の工事会社も含まれます。オフィスの内装や設備の工事を主に提供しているため、内装・設備工事のコスト削減や工期への柔軟な対応を期待できます。
ただしオフィス移転の手続きや作業を別業者へ委託される場合には、手数料や時間がかかります。オフィス移転と内装・設備工事に関する費用や期間をご確認ください。
不動産会社
そしてオフィス移転コンサルとしてサービスを提供している不動産会社も存在します。オフィス物件に関する情報量が豊富な点や賃料の交渉が得意な点などが特徴です。オフィス物件の売買や仲介を専門とするため、物件の選定や契約をスムーズに進めることを期待できます。
ただしオフィス物件を選んでから、オフィス移転や内装工事の業務を各業者へ委託される場合があります。物件選びからオフィス移転までの流れや費用などについて、不動産会社に相談しましょう。
引っ越し・運送業者
さらにオフィス移転コンサルを提供する引っ越し・運送業者もあります。引っ越しや運送の業務経験を活かし、精密機器や重量物なども運搬できる点や運搬コストを抑えられる点などが特徴です。
ただし内装デザインや什器の選定などを別業者に依頼する場合には、コストが掛かかりやすいです。引っ越し・運送業者に見積もりを取りましょう。
IT系の企業
なおオフィス移転コンサルの種類には、IT系の企業も含まれます。オフィス移転に伴う通信環境の設備やITシステムの構築などに対するコンサルを受けられる点が特徴です。通信のコストや速度、システムなどを見直したい場合に適しています。
ただしオフィス移転の対応業務(荷物運搬や内装デザイン、什器の選定など)をご確認ください。別業者に依頼することになると、時間や費用が掛かる恐れがあります。
オフィス移転コンサルを選ぶ基準
オフィス移転コンサルの種類を踏まえたうえで、依頼するオフィス移転コンサルを選ぶ基準をご紹介します。サービスや法令遵守、実績、見積もり、アフターフォロー、対応範囲などの観点から、適したオフィス移転コンサルを選ぶ必要があります。
自社のニーズを満たすサービスか
オフィス移転コンサルを選ぶ基準として、まず「自社のニーズを満たすサービスか」をご確認ください。オフィス移転コンサルによって、サービスの内容が異なります。自社のニーズを明確にするために、オフィス移転の目的や予算などを整理しておきましょう。
例えば従業員の増員に伴う拡大移転の場合は、オフィスフロアのデザインや工事に対応できるオフィス移転コンサルに相談しましょう。オフィス什器に買い替えも行うなら、オフィス什器メーカーに相談することで、費用を抑えられる可能性があります。
オフィス移転に関する法令を遵守しているか
次に「オフィスの移転に関する法令を遵守しているか」も、オフィス移転コンサルを選ぶ基準です。オフィス移転では、建築基準法や消防法、労働安全衛生法などの法令に沿って、オフィスフロアをデザイン・レイアウトする必要があります。
例えばオフィスの廊下の幅は、建築基準法や労働安全衛生法の規制を受けています。またオフィスビルには、消防法に基づいて消火器やスプリンクラーなどの消防設備の設置が必要です。オフィスの廊下に対する法規制について紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
コンサル費用が適正か
また「コンサル費用が適正か」も、オフィス移転コンサルを選ぶ基準です。適正な価格を見極めるために、複数の業者に同じ条件を示して見積もりを出してもらいましょう。相見積もりを取ることで、オフィス移転のコンサル費用相場を把握できます。
加えてオフィス移転コンサルの費用相場を把握することで、値段交渉や余分な作業のキャンセルなどがしやすくなります。相場よりも安い費用を提示された場合には、求めているサービスを受けられない恐れがあります。見積もり内容に疑問点がある場合には、依頼する前に問い合わせましょう。
アフターフォローがあるか
そして「アフターフォローがあるか」も、オフィス移転コンサルを選ぶ基準です。オフィス移転後には、通信環境や配線・配管のトラブルなどが発生する恐れがあります。オフィス移転後もアドバイスやサポートを提供するコンサルを選ぶ点がポイントです。
またアフターフォローの内容や範囲は、オフィス移転コンサルによって異なります。相談段階から丁寧に対応してくれるコンサルには、手厚いアフターフォローを期待できます。見積書を確認して、アフターフォローに関する項目を確認しましょう。
ワンストップで対応しているか
なおオフィス移転コンサルを選ぶ基準として、「ワンストップで対応しているか」もご確認ください。オフィス退去の準備からオフィスの移転、移転後の作業までをワンストップで対応してもらえると、費用や時間、依頼の手間などを削減しやすいです。
オフィス移転の準備や作業には、時間も費用もかかります。費用や時間、依頼の手間などを削減できると、通常業務への悪影響を減らすことにつながります。各コンサルに見積もりを取る段階で、対応してもらえる業務の範囲を確認しましょう。
オフィス移転のポイント
オフィス移転コンサルを選ぶ基準だけではなく、オフィス移転のポイントも押さえておきましょう。オフィス移転の流れや費用、準備について把握しておくと、オフィス移転コンサルに相談しやすくなるからです。
オフィス移転の流れ
オフィス移転の流れは、一般的に下記のとおりです。
- 旧オフィスからの退去(移転計画立案や原状回復工事など)
- 新オフィスへの入居(物件デザインや内装工事など)
- オフィス移転の届出・申請(登記簿や納税に関する変更手続きなど)
オフィス移転の流れをチェックリストにまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス移転の準備
次にオフィス移転の準備として、まずスケジュール管理を徹底しましょう。チェックリストを活用しながら役割分担を明確にすることで、オフィス移転準備に遅れが生じないように注意しなくてはなりません。
また計画的に荷造りを進めてください。不要品を早めに処分し、使用頻度の少ない書類や備品から荷造りしていく点がポイントです。移転計画に荷造りの具体的な時期を入れて、従業員が動き出せるように周知しましょう。
なお通信設備の移転も必要です。移転先のオフィスに通信設備が整っていないと、通常業務に支障が出ます。通信回線業者に相談して、移転計画に工期を入れてください。オフィス通信環境の構築について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス移転の費用
オフィス移転費用の相場は、1坪30万~50万円程度です。ただしオフィスの広さや立地、従業員数などによって、移転費用は変動します。
オフィス移転費用の内訳は、以下の3点です。
- 旧オフィスからの退去費用
- 新オフィスへの入居費用
- オフィス移転の届出・申請費用
オフィス移転費用の相場や内訳、抑え方などを詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
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