2023.05.10 2023.07.09オフィスデザイン
オフィスにグリーンをデザインする効果とポイント!購入・レンタルの方法や事例
本記事で、オフィスにグリーンをデザインする効果とポイントを解説します。グリーンの購入・レンタルの方法やデザイン事例もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィスにグリーンをデザインする効果
オフィスにグリーン(観葉植物やフェイクグリーンなど)をデザインすることで、さまざまな効果が得られます。主な効果として5点(空気の清浄化とストレスの軽減、眼精疲労の軽減、作業効率の向上、企業イメージの向上)をご紹介します。グリーンの効果を活かして、オフィスをデザインしましょう。
空気の清浄化
オフィスにグリーンをデザインする効果として、まず空気の清浄化が挙げられます。観葉植物には、呼吸を通して二酸化炭素を酸素に変える働きがあります。オフィス内の二酸化炭素濃度が高いと、眠気や頭痛などを引き起こす原因になり、仕事に支障をきたす恐れがあります。植物の呼吸を活かして二酸化炭素濃度を下げ、オフィス環境を整えましょう。
また植物は、二酸化炭素以外の有害物質も除去できます。例えばアロエベラはホルムアルデヒドとベンゼンを除去でき、アレカヤシはホルムアルデヒドとキシレンを除去できます。植物ごとに除去できる物質が異なるので、理想の効果が期待できる植物を選びましょう。
参照元:Grass root「明らかになった空気清浄する観葉植物」
なおオフィスに換気設備をデザインするポイントもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ストレスの軽減
次にストレスの軽減も、オフィスにグリーンをデザインする効果です。人は自然界の色(植物の緑色など)を眺めると、気分をリフレッシュできます。種類によって異なりますが、植物の香りを嗅ぐことでもリラックス効果を期待できます。
参照元:飯島健太郎(桐蔭横浜大学工学部)「人の健康に役立つ緑の知覚」(3-4ページ)
したがってオフィス内の視界に入るところへ観葉植物やフェイクグリーンなどを配置すると、従業員のストレス軽減を期待できます。ストレスを感じにくいオフィス環境を整備できると、従業員の職場に対する満足度の向上も期待できます。
なおオフィスの休憩室をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
眼精疲労の軽減
そして眼精疲労の軽減も、オフィスにグリーンをデザインする効果です。大学の研究結果では、「植物を眺めることで、目の疲労が軽減される」と報告されています。華やかな色合いよりも、緑の割合が多いほうが眼精疲労を緩和できます。
参照元:愛媛大学農学部「植物には目の疲れを癒す効果があるの?」
また「植物の蒸発作用によって、空間が加湿される」とも報告されています。空気の乾燥を防ぐことで、ドライアイ対策にも効果が期待されます。ただし種類によって加湿効果が異なるので、加湿効果の高い種類や本数を選びましょう。
参照元:愛媛大学農学部「もっとも過ごしやすい湿度になる植物の量は?」
作業効率の向上
また作業効率の向上も、オフィスにグリーンをデザインする効果です。オフィスに観葉植物を設置することで、上記の効果(空気の清浄化やストレス・眼精疲労の軽減など)を得られれば、従業員たちが作業しやすくなるからです。
またオフィス内に観葉植物を配置することで、睡眠不足や体調不良に起因するモチベーション低下を緩和する効果も期待できます。仕事に対する意欲を保てれば、作業効率の維持につながります。
参照元:屋内緑化推進協議会「オフィスにおける観葉植物によるメンタルヘルスケアと知的生産性の向上」(6ページ)
なお他にもオフィスの作業効率を向上させる方法を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
企業イメージの向上
なおオフィスにグリーンをデザインする効果として、企業イメージの向上も期待されます。オフィスの屋内緑化を図ることで、エコへの配慮や働きやすい職場をアピールできるからです。
2020年の調査によると、就職したくない会社として「暗い雰囲気の会社」がランクインしています。特にエントランスや執務室などに観葉植物などを配置することで、明るい企業イメージを印象づけられると、採用力強化も期待できます。
オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスにグリーンをデザインする際のポイント
オフィスにグリーンをデザインする効果を引き出せるように、デザインする際のポイントを押さえましょう。予算や内装のテイスト、動線や植物の種類、設置許可に関するポイントをご紹介しますので、ご確認ください。
予算を立てる
オフィスにグリーンをデザインする際のポイントとして、まず予算を立てる点が挙げられます。オフィスに植物を配置するためには、購入の費用だけではなく手入れのコストもかかるからです。経費が不足しないように、計画的にオフィスにグリーンをデザインしましょう。
なおオフィスグリーンの費用は、植物の入手方法(レンタルや購入など)によって異なります。レンタルや購入にかかる費用に関して、後ほど詳しくご紹介します。
内装のテイストに合わせる
次に内装のテイストに合わせる点も、オフィスにグリーンをデザインする際のポイントです。例えば静かで穏やかなオフィスの内装には、小さい鉢に入れた丸い葉の観葉植物(ガジュマルやモンステラなど)を設置することで、統一感を出せます。
また植物のサイズも、内装のテイストを演出する要素です。一般的にサイズの大きい観葉植物を設置すると、内装の豪華さや華やかさを演出できます。他にもおしゃれにデザインしたい内装の要素を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線を考慮する
そしてオフィスにグリーンをデザインする際のポイントとして、動線を考慮する点も挙げられます。動線を考慮して植物をレイアウトすることで、業務効率の低下を防ぐことができるからです。植物を入手する前に、配置する場所や数を計画しましょう。
例えば狭いオフィスに植物を設置する際には、卓上スタイルや天井から吊り下げるスタイル、壁掛けスタイルなどが合います。オフィスをレイアウトをするポイントを詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
管理しやすい植物の種類を選ぶ
加えて管理しやすい植物を選ぶ点も、オフィスにグリーンをデザインする際のポイントです。自社で観葉植物を手入れする場合は、従業員に負担がかかります。管理の手間を最小限に抑えるために、水やりの回数や落ち葉が少なく、湿気や乾燥に強い植物を選びましょう。
次の植物が、一般的なオフィスの環境に適しています。
- サンスベリア
- パキラ
- ポトス
- カポック
- ドラセナ・マッサンゲアナ
参照:HORTI 〜ホルティ〜 「プロおすすめの初心者も育てやすい観葉植物15選」
なお適した水やりの回数は季節によって異なるため、ご注意ください。また管理の手間を減らしたい場合は、業者に手入れを依頼することを検討しましょう。
設置許可を得る
そしてオフィスにグリーンをデザインする際のポイントとして、設置許可を得ましょう。オフィスビル内や賃貸オフィス内で、植物の栽培が禁止されている場合には、設置が許可されません。トラブルを防ぐために、事前にオフィスの賃貸借や売買の契約条件を確認してください。
本物の植物を設置できない場合は、フェイクグリーンの設置を検討しましょう。光触媒加工が施されている種類を選べば、本物の植物に近い効果を期待できます。ただし本物の植物とは異なり、生き生きと成長する様子を見ることはできません。
参照元:フラワーセラピーB-power「光触媒フェイクグリーンについて」
オフィスにグリーンをデザインした事例
オフィスにデザインしたグリーンの効果を引き出せるように、参考となる事例を調査しましょう。本記事ではIDEALの施工事例を取り上げて、オフィスにグリーンをデザインするポイントが活かされている部分をご紹介します。
爽やかなオフィス
「ビジョンズ株式会社」様は、テレビアンテナ事業や女性向け商材のオンライン販売などを展開する企業です。爽やかなオフィスをデザインするために、木目と白を基調とした内装の雰囲気に合わせて、天井や壁などに観葉植物や装飾用の植物などが設置されています。
またエントランスやフリースペースがオープンな空間となるように、視界を遮る壁を設けずに、植物が間仕切りとして配置されています。
ナチュラルなオフィス
「株式会社オリゾ」様は、デジタルマーケティングやWEBメディア事業を展開する企業です。ナチュラルなオフィスをデザインするために、会議室のガラスにフェイクグリーンが施工されています。
壁面のグリーンとバランスを取るために、床には木目が施工。グリーンカラーが際立つように、内装はモノトーンでまとめられています。
リラックスしやすいオフィス
「株式会社シトラス」様は、飲食店のコンサルティングを行っている企業です。リラックスしやすいオフィスをデザインするために、エントランスにさまざまな種類の観葉植物がいくつも設置。動線を遮らないように、壁に沿って背の高い鉢植えがレイアウトされています。
一方で作業の邪魔にならないように、会議室や執務室にはあまり観葉植物が設置されていません。エントランスの穏やかで温かなテイストとは異なり、作業に集中しやすい明るい内装がデザインされています。
開放的なオフィス
「株式会社H2」様は、通信やWEBマーケティングなどの事業を営む企業です。開放的なオフィスをデザインするために、黒いスケルトン天井が施工され、アースカラーであるグリーン(観葉植物)やブラウン(什器)が配置されています。
テーブルの中央に背の高い観葉植物がレイアウトされることで、目隠しとして機能。またオフィスグリーンの効果を引き出せるように、従業員の目に付きやすい位置に配置されています。
落ち着いた印象のオフィス
「QLデンタルメーカー株式会社」様は、歯科技工所です。落ち着いた印象のオフィスをデザインするために、シックな色合いのタイルや壁紙で仕上げられたエントランスフロアに、濃いグリーンの観葉植物やフェイクグリーンの装飾が配置されています。
一方で技工室には、白を基調とした明るい内装がデザイン。エントランスフロアとガラスパーテーションで仕切られており、来訪者に技工室の様子を紹介できます。
オフィスにデザインするグリーンの購入・レンタルの方法と費用
予算内にオフィスにグリーンをデザインできるように、購入・レンタルの方法と費用もご紹介します。花屋・園芸店やオンラインショップ、レンタル専門業者を取り上げますので、自社のオフィスに合った方法を選択しましょう。
個人経営の花屋・園芸店
まずオフィスにデザインするグリーンの購入・レンタル方法として、個人経営の花屋・園芸店があります。大手やオンラインショップと比べて距離が縮まりやすく、丁寧な接客(手入れに関するアドバイスなど)を受けやすいです。
例えば大阪市や堺市を中心に営業している「阪神花園」では、植物の全長ごとにレンタル・リースの月額料金が設定されています。サイズによって取り扱っている植物の種類が異なるため、飾りたい場所と希望の種類を検討しましょう。
レンタル・リースの月額料金は、下記のとおりです(2023年5月時点)。
- LL鉢(約200㎝):月額税込4,400円~
- M鉢 (約100㎝):月額税込1650円~
- S鉢 (約 50㎝):月額税込550円~
参照元:観葉植物レンタル・リースの阪神花園「観葉植物の紹介と料金 」
大手チェーンの花屋・園芸店
次に大手チェーンの花屋・園芸店も、オフィスにデザインするグリーンの購入・レンタル方法です。個人経営の花屋・園芸店よりも品揃えが豊富なため、オフィスに合った植物を選びやすくなります。
例えば全国展開している「青山フラワーマーケット」では、幅広いサイズ(卓上サイズから存在感のある大きなサイズ、吊り下げタイプなど)の観葉植物を購入できます。同じ種類でも、異なる鉢のデザインを選べます。
購入できる植物の例と費用は、下記のとおりです(2023年5月時点)。
- パキラ (約22㎝) :税込3,850円~
- パキラ (約94㎝) :税込19,800円~
- シェフレラ(約250㎝):税込220,000円~
オンラインショップ
そしてオンラインショップも、オフィスにデザインするグリーンの購入・レンタル方法です。パソコンやスマホで、各店の商品を比較検討できます。実店舗を置かずにコストを削減しているショップを選ぶと、花屋・園芸店よりも低価格で購入できます。
「Hito Hana(ひとはな)」のオンラインショップでは、サイズや設置場所、予算などの細かい条件を指定して、商品を選べます。購入者からのレビューが付いているため、参考にしながら選びましょう。
購入できる植物の例と費用は、以下のとおりです(2023年5月時点)。
- ポトス (約20cm ):税込2,750円
- モンステラ(約50cm) :税込5,500円
- パキラ (約140㎝):税込20,900円
レンタル専門業者
なおオフィスにデザインするグリーンのレンタル方法として、レンタル専門業者もあります。配置のアドバイスや定期メンテナンスを依頼できる業者を選ぶと、従業員の負担を減らせます。
例えば「グリーンテック」は、ヒアリングをしたうえで、目的に合ったレンタルプランを提案してくれます。レンタル期間は6ヶ月以上ですが、6ヶ月以内の短期レンタル費用は割高になる点に注意しましょう。
なおサイズ別のレンタル費用は以下のとおりです(2023年5月時点)。
- Lサイズ (高さ約140㎝~):月額税込2,750円
- Mサイズ(高さ約60㎝~) :月額税込1,430円
- Sサイズ (高さ約30㎝~) :月額税込550円
オフィスにグリーンをデザインしよう!
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