2021.07.20 2021.08.02コラム
ワーク・ライフ・バランスとは?仕事もプライベートも重要という考え方

「どうしてワーク・ライフ・バランスが重要なのでしょう」
「ワーク・ライフ・バランスを整えるのに企業としてできることって何でしょう」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・ワーク・ライフ・バランスの重要性
・ワーク・ライフ・バランスと企業の成長の関係性
これまで数多くのオフィス作りに携わった、TRUSTオフィス(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
先に冒頭の質問にお答えしましょう。
ワーク・ライフ・バランスについて企業が重要視することは、今後より求められると考えられています。
理由は、生活スタイルや働き方の多様化に加え、個を尊重するべきという考えが広がってきているためです。
企業として従業員のワーク・ライフ・バランスを整えることの重要性を今、ここで理解していきましょう。
ここから先は『ワーク・ライフ・バランスの重要性と企業のあるべき姿勢』について解説していきますね。
目次
ワーク・ライフ・バランスとは

ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活の調和を保つことです。
”調和を保つ”とは「仕事のために生活を犠牲にしない」とも言い換えられます。
ワーク・ライフ・バランスは、政府が策定した「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和推進のための行動指針」に、より細かく定められています。
内閣府によると
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」
と定義されています。
「仕事と生活の調和とは(定義)」仕事と調和の生活推進サイトより
従業員の健康を保てる環境を、企業として整えられるか。
そして、従業員自身の心身の負担を減らす努力が、企業としてできるか。
多彩な人材が働きやすい環境を目指すのがワーク・ライフ・バランスなのです。
ワーク・ライフ・バランスが企業にとっても重要とされる理由

ワーク・ライフ・バランスが企業にとって重要な理由は、おもに3つ挙げられます。
それが次のとおりです↓
・子育て、介護世代に配慮するため
・「仕事のための生活」にさせないため
・多様化した働き方や生活スタイルに対応するため
それぞれ分かりやすくお伝えしますね。
ワーク・ライフ・バランスが重要視される理由①:子育て、介護世代に配慮するため
結論、子育て、介護世代に配慮しない企業のままだと、離職率を抑えることは難しいです。
なぜなら、ワーク・ライフ・バランスの取り組みが無いと、退職せざるを得ないからです。
”ワーク・ライフ・バランスの取り組みが無い”、というのはたとえば、
「両立できるような制度が整っていない」
「仕事と家庭を両立できるような雰囲気ではない」
「残業が多く、子育てあるいは介護に充てる時間が無い」
といったイメージです。
仕事と家庭の両立を望んでいるのは、女性だけではありません。
男性も「できるだけ、育児や介護、家庭に関わりたい」と感じているのです。
企業としてワーク・ライフ・バランスの取り組みが十分になされていなければ、それだけで「離職」の2文字が従業員の頭に思い浮かびます。
優秀な人材に残ってほしい。
離職率を減らしたい。
そう考えるのであれば、オフィス環境を改善するのと同じように、ワーク・ライフ・バランスの制度を整えましょう。
ワーク・ライフ・バランスが重要視される理由②:「仕事のための生活」にさせないため

ワーク・ライフ・バランスが重要視される理由の1つに、従業員に「仕事のための生活にさせない」という考え方が挙げられます。
「生活者視点を失わないため」とも言えますね。
理由は、生活様式やライフスタイルが多様化してきたからです。
ライフスタイルの多様化で、さまざまな価値観が生まれ、浸透してきました。
価値感が生まれるということは、人々のニーズが生まれる、とも言えます。
ニーズに合ったサービスや商品を作り出し、新しい需要を作り出すことは、企業の持続成長に必要不可欠です。
たとえば、朝から晩でオフィスのデスクで働くだけの生活と、仕事とプライベートのメリハリがきちんとされている生活とでは、どちらが人間らしい生活を送っているでしょうか。
言うまでもなく、後者ですよね。
要するに仕事ばかりの生活では、生活者としての感覚が無くなり、生活に必要なニーズが分からなくなるのです。
ニーズは日々、早く変化します。
変化されていくニーズを捉えることができず、市場に提供できる商品やサービスが開発できなくなります。
だからこそ、ワーク・ライフ・バランスを整えることが、企業の成長に必要なのです。
ワーク・ライフ・バランスが重要視される理由③:多様化した働き方や生活スタイルに対応するため
ワーク・ライフ・バランスを整えることで、従業員の多様化した働き方やライフスタイルに対応できるようになります。
少し前までは「仕事そのものが生きがいだ」という考え方が浸透していました。
ですが、現代では違います。
「仕事よりもプライベートを優先したい」もしくは「仕事とプライベートを両立したい」と考える人が増えてきました。
これも、ある意味ニーズです。
極論、従業員が抱く、”仕事とプライベートを両立したい”というニーズに答えられる企業でなければ、この先も生き残ることは難しくなるでしょう。
なぜなら「プライベートも大事にできる企業で働きたい」と、多くの人々が感じるようになったからです。
ワーク・ライフ・バランスを整えなければ、人材が離れていく一方なのだと理解しましょう。
ワーク・ライフ・バランスを整えることが、企業への業績アップにつながる

ワーク・ライフ・バランスの制度を整えることが、結局は企業の生産性UPと業績UPにつながります。
なぜなら、企業に対する従業員の不満が極端に減る、と期待できるからです。
仕事もプライベートも無理なく両立できることで、従業員の心身に余裕が生まれます。
仕事へのモチベーションも上がることでしょう。
帰属意識も高まり、企業への忠誠心や貢献度が上がることも期待できます。
従業員が気持ちよく働ける環境であればあるほど、結果を残せる企業に成長できるのです。
ですから、ワーク・ライフ・バランスを整えましょう。
企業のその後の成長のためにも。
まとめ:ワーク・ライフ・バランスで大切なこと

「ワーク・ライフ・バランスってそんなに大切ですか」というお客様へ、重要性と、企業の成長が期待できる旨をお伝えしてきました。
たとえ企業がワーク・ライフ・バランスの制度を整えたとしても、現場の管理職の理解と適切なマネジメントが無ければ、制度が無いのと同じことです。
目指すべき姿は、企業としてだけでなく、全従業員がワーク・ライフ・バランスを意識することだと言えます。
従業員の心身の健康のためにも、ワーク・ライフ・バランスを前向きに考えることは当然として、きちんと現場に浸透するような仕組みを作り上げることが大切です。
- CATEGORY
- コラム
- TAG