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2024.04.30  2024.03.22オフィスデザイン

バイオフィリアとは?オフィスデザインに取り入れる効果・方法・費用・注意点・事例

本記事で、「バイオフィリアとは?」という疑問にお答えするために、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる効果・方法・費用・注意点・事例をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

オフィスデザインに取り入れたいバイオフィリアとは?基本情報を紹介

オフィスデザインに取り入れたいバイオフィリアとは?基本情報を紹介

そもそもバイオフィリアとは、どういった考え方なのでしょうか?そこでオフィスデザインに取り入れたいバイオフィリアの基本情報(定義と背景、メリット、デメリット)を確認しましょう。

定義

まずバイオフィリアの定義は、「人間が生命および生命に似た過程に対して関心を抱く生得的傾向」です。1984年にE・O・ウィルソン(アメリカの社会生物学者)によって提唱されました。

参照元:日本科学教育研究学会「アメリカを中心としたバイオフィリアの概念を導入した初等教育の広まり」(P1) 

バイオフィリアは、「バイオ」(生命・生き物・自然の意味)と「フィリア」(愛好・趣味の意味)を合わせた造語です。「人間は自然環境とのつながりを深めることで、健康や幸福感に良い影響を受けられる」という仮説です。

求められる背景

次にオフィスデザインにバイオフィリアが求められる背景には、業務のデジタル化や自然との繋がりの希薄化などがあります。オフィスでの業務には眼精疲労やストレスを感じやすいため、バイオフィリアを取り入れたオフィスデザインが必要です。

またキャンプがブームになったり、SDGs達成が社会課題として取り上げられたりしているため、オフィスにも自然の活用や自然環境への配慮が求められています。オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法については、後ほどご紹介します

メリット

そしてオフィスデザインにバイオフィリアを取り入れるメリットは、生産性や創造性、採用率などの向上です。自然界の美しい景色や香り、音などに触れることで、生産性や創造性の向上が期待できます。

参照元:飯島健太郎(桐蔭横浜大学工学部)「人の健康に役立つ緑の知覚」(3-4ページ)

またバイオフィリアを取り入れたオフィスをデザインすることで、従業員の健康や勤務環境に配慮している職場のアピールが可能です。求職者に対して働きやすい企業イメージを印象付けられると、採用率の向上につながります。

デメリット

しかしコストやスペースなどは、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れるデメリットです。例えば観葉植物やディフューザーなどを取り入れると、初期費用やメンテナンス費用などのコストがかかります。

またバイオフィリアに関連する設備・機器・什器などを導入するためには、オフィスフロア内にスペースが必要です。動線上に配置してしまうと通行の妨げになるため、作業効率を下げる恐れがあります。適した場所について、後ほどご紹介します。

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法と費用

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法と費用

基本情報を押さえたうえで、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法と費用も確認しましょう。6点(天然素材や自然光、テラスやウッドデッキ、グリーン、ディフューザー、BGM)を取り上げます。

天然素材の内装材や什器

まずオフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法として、天然素材の内装材や什器が挙げられます。天井や壁、床、建具、テーブル、カウンターなどに、木材や石材などを取り入れましょう。

ただし素材によって、内装材や什器の費用は異なります。予算に応じて、素材を選びましょう。オフィスに施工される天井材や壁材、床材、什器の種類や費用などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

自然光

次に自然光も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法です。大きな窓をデザインしたり、壁の一部をガラス張りにしたりして、オフィス内に自然光を取り入れましょう。

オフィスの窓工事費用は、1箇所につき5千〜30万円程度です。窓の種類や大きさ、ガラスの性能などによって、工事費用は変動します。オフィスにデザインできる窓の種類と工事費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

テラスやウッドデッキ

それからテラスやウッドデッキも、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法です。テラスやウッドデッキをレイアウトすれば、日光や風を感じながら休憩や打ち合わせなどに利用できます。

テラスやウッドデッキの工事費用は、坪単価数万万〜10万円前後です。広さや素材などによって、工事費用は変動します。オプション(屋根や囲いなど)を施工すると、工事費用はさらに高額です。

グリーン(観葉植物やフェイクグリーン)

そしてグリーン(観葉植物やフェイクグリーン)も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる方法です。購入やレンタルで、オフィスフロアにグリーンを配置できます。執務室や休憩室などに配置することで、ナチュラルなテイストを演出できます。

グリーンを購入するなら1鉢につき数千~数万円程度ですが、レンタル費用は1鉢につき月に数百~数千円程度です。オフィスにデザインするグリーンの購入・レンタルの方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ディフューザー

さらにディフューザーも、オフィスにバイオフィリアを取り入れる方法です。ディフューザーを配置すれば、オフィス内に自然の香りを届けられます。例えばヒノキの葉の香りには、副交感神経を優位にして身体をリラックスさせる効果があります。

参照元:森林総合研究所「ヒノキの葉の香りがもつリラックス効果 ―生理指標を用いた科学的検証」

ディフューザーとアロマオイルの購入には、オフィスフロアの広さに応じて、数千〜数万円程度かかります。サブスクリプションサービスなら、月額数千円程度で利用できます。

参照元:

Laaveen「法人向けアロマディフューザー」

BGM

なおBGMも、オフィスにバイオフィリアを取り入れる方法です。波の音や鳥のさえずりには、ストレスの軽減や健康の増進などの効果があります。休憩室や執務室などに自然音を流せば、仕事の合間にリラックスしやすいです。

参照元:Beyond Health「波の音や鳥のさえずりに健康増進効果」

オフィスにBGMを流すためにはスピーカーと音源が必要で、フロアの広さに応じて数千~数万円で購入できます。またサブスクリプションサービスだと、月額数千円程度(スピーカーと音源)で利用できます。

参照元:Sound Design「導入の流れ」 

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点

方法と費用だけでなく、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点も押さえましょう。本記事では、6点(事前確認と適切な量、適した場所、メンテナンス、内装デザインとの調和、外部委託)を取り上げます。

管理会社への事前確認

まずオフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点として、管理会社への事前確認が挙げられます。オフィス物件の契約条件によっては、観葉植物の配置やウッドデッキの増設などが、防災対策のために許可されない場合があります。

管理会社に相談したうえで、バイオフィリアを取り入れる方法を検討しましょう。天然素材の内装材や什器であれば、特別な許可は必要ありません。従業員が外出できる休憩時間を設ける方法もあります。

適切な量

次に適切な量も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点です。バイオフィリアを取り入れる量(BGMの音量や観葉植物の鉢数)が多すぎると、業務の進行を妨げる恐れがあります。

例えばグリーンを設置する際には、緑視率(視界に占めるグリーンの割合)を5〜15%程度に設定しましょう。適切な緑視率に収めることで、疲労回復やストレス緩和などの効果が期待できます。

参照元:職業能力開発研究誌「室内緑化によるオフィスの労働環境向上に関する研究 人工植物の緑化量による影響の検討」(P3-4)

適した場所

また適した場所も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点です。不適切な場所に設備・機器・什器などを配置すると、業務効率を下げたり、災害時の避難を妨げたりしてしまう恐れがあります。

そこでバイオフィリアを取り入れられるフロアの面積を計算したうえで、配置する設備・機器・什器などのサイズや数を検討しましょう。またディフューザーやスピーカーなどなら、床ではなく、天井や壁の上部にも設置できます。

メンテナンスの方法

それからメンテナンスの方法も、オフィスにバイオフィリアを取り入れる際の注意点です。定期的なメンテナンスを怠ると、観葉植物が枯れてしまったり、音響設備が故障してしまったりする恐れがあります。

そこで水やりの回数が少ない観葉植物を取り入れると、管理の手間が省けて従業員の負担を減らせます。また設備・機器・什器によっては、業者によるメンテナンスが必要です。オフィスメンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装デザインとの調和

そして内装デザインとの調和も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点です。天然素材の什器や観葉植物などを内装デザインと調和させることで、おしゃれなオフィスをデザインできます。

例えば木材の種類によって色味(明るいケヤキと濃いウォルナットなど)が異なるため、内装デザインの雰囲気が変わります。オフィスのおしゃれな内装の特徴を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

外部委託の検討

なお外部委託の検討も、オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れる際の注意点です。オフィスデザイン業者や観葉植物の販売・レンタル業者などに、バイオフィリアを取り入れる方法やメンテナンスについて相談できます。

特にオフィスを新設・移転・改装する場合には、オフィス全体のレイアウトやデザインも検討しなければなりません。オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れるために、外部委託を検討しましょう。

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れた事例

オフィスデザインに効果的にバイオフィリアを取り入れるために、参考となる事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(天然素材と自然光、フェイクグリーン、ディフューザー、BGM)をご紹介します。

天然素材が取り入れられたオフィス

天然素材が取り入れられたオフィス

まず「株式会社バリューワン」様は、オンラインツールによる販促システムを提供する企業です。オフィスに天然素材が取り入れられています。オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れた事例です。

温かな雰囲気を感じてもらえるように、エントランスに明るい色味の木材や石材の内装材や什器が取り入れられています。執務室にも同じ天然素材が取り入れられることで、内装全体の調和が保たれているオフィスデザインです。

自然光が取り入れられたオフィス

自然光が取り入れられたオフィス

次に「株式会社 明治クッカー」様は、乳製品の配達事業を展開している企業です。自然光が取り入れられたオフィスで、壁に大きな窓がデザインされています。オフィスデザインにバイオフィリアが取り入れられた事例です。

窓際にカウンター席がレイアウトされており、木製の什器が採用されています。オフィスデザインのコンセプトは、「配達帰りにリラックスして過ごせるように、木のあたたかさのあるオフィス」です。

フェイクグリーンが取り入れられたオフィス

フェイクグリーンが取り入れられたオフィス

また「株式会社hitocolor」様は、求人広告代理店業を展開している企業です。エントランスの壁面に、フェイクグリーンが取り入れられています。オフィスデザインにバイオフィリアが取り入れられた事例です。

エントランスからの動線上には会議室がレイアウトされており、木目のルーバーで囲まれています。窓から取り入れられた自然光がエントランスまで降り注ぐデザインです。観葉植物や木製の什器も配置されています。

ディフューザーが取り入れられたオフィス

ディフューザーが取り入れられたオフィス

それから「SOLPIR」は、総合不動産事業を展開している企業です。従業員のリラックススペースに、ディフューザーが取り入れられています。オフィスデザインにバイオフィリアが取り入れられた事例です。

ディフューザーの香りには、リラックス効果を期待できるシトラスが採用されています。リラックススペースは取引先との商談スペースとしても利用されており、木目調のインテリアや植栽なども配置された空間です。

参照元:Suvalite Air「オフィスの商談スペースに疲れを癒し軽減する香りを導入した事例」

BGMが取り入れられたオフィス

BGMが取り入れられたオフィス

そして「株式会社 レイメイ藤井」は、紙・文具・事務機を取り扱う企業です。ワークエンゲージメント向上とマスキング効果を期待して、オフィスにBGMが取り入れられています。オフィスデザインにバイオフィリアが取り入れられた事例です。

時間帯や季節に応じて、BGMの設定が変更されています。例えば出勤時間の小鳥のさえずりや朝礼時の環境音、休憩時のランキングチャンネルなどです。オフィス内の雑音を気にせずに、打ち合わせや電話応対ができるようになりました。

参照元:Sound Design「株式会社 レイメイ藤井| 導入事例」 

オフィスデザインにバイオフィリアを取り入れよう!

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