2023.08.11 2023.12.27オフィスデザイン
オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツ!重要性・要素・施工事例・費用
本記事で、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツを解説します。外観デザインの重要性や要素、施工事例、費用もご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィス外観デザインの基本情報
オフィスの外観をデザインする前に、基本情報を確認しましょう。オフィスのデザイン性と機能性を高められるように、オフィス外観デザインの役割と要素、効果に関する基本情報をご紹介します。
役割
まずオフィス外観デザインの役割をご覧ください。
- 来訪者にオフィスの魅力を紹介する
- 従業員の出入り口となる
- 防犯性を高める
オフィスの外観デザインには、来訪者にオフィスの魅力を紹介する役割が期待されます。外観デザインの配色や看板などを工夫することが必要ですので、後ほどデザインするコツをご紹介します。
また従業員の出入り口となる役割も、オフィスの外観デザインに期待されます。従業員のモチベーションアップや採用率定着のためには、オフィスの事業理念を表現した展示室やコミュニケーションを深めるカフェスペースなどが必要です。
そしてオフィスの外観デザインが防犯性を高める役割を果たせるように、防犯カメラや入退間管理システムなどが必要です。オフィスセキュリティ対策に役立つツールやシステムをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
要素
次にオフィス外観デザインの要素をご紹介します。
- 外壁と屋根
- 看板
- エントランス
- 照明
- 装飾
外観と屋根には、オフィス内を風雨から守ったり、オフィスデザインのコンセプトを表現したりする機能があります。看板は、オフィスビルの目印となります。遠方や車内からでも、来訪者にオフィスの場所を確認してもらえるように、アイキャッチの要素が必要です。
またエントランスには、来訪者や従業員を迎え入れるドアや通路が施工されます。そのため視認性が高くて、通行しやすいデザインが必要です。オフィスビルの顔となる要素ですので、清潔さや温かさが求められます。
照明がオフィスの外観を効果的に照らすことで、安全性を確保するだけではなく、自然と来訪者の目を引き付けられます。装飾は、オフィスのデザイン性や事業内容の宣伝効果などを引き出せます。植物やフェイクグリーン、季節の飾りなどが含まれます。
効果
そしてオフィス外観デザインの効果も確認しましょう
- 商品・サービスのブランディング
- 求人応募者の増加
- 従業員のモチベーション向上
デザイン性と機能性の高い外観をデザインして、消費者や取引先からオフィスに好印象を抱いてもらえると、商品・サービスに対する興味や関心も集めやすくなります。そしておしゃれで働きやすいオフィスデザインは、求職者や採用された従業員が職場に求める条件です。
参照元:オフィスのミカタ「若手社員が望む働きやすいオフィス空間とは? 離職率低下による人手不足解消へ」
上記の効果を引き出せるように、オフィス外観デザインの役割を理解したうえで、各要素(外壁と屋根、看板、エントランス、照明、装飾)のデザインを検討しましょう。引き続きオフィスにおしゃれな外観をデザインするコツをご紹介します。
オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツ
基本情報を押さえたうえで、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツを確認しましょう。それではコンセプトやコーポレートカラー、トレンド、内装デザインとの調和、オフィス内の様子、ドア、照明・装飾に関するコツをご紹介します。
明確なコンセプトを設計する
まずオフィスにおしゃれな外観をデザインするコツとして、明確なコンセプトを設計しましょう。外観デザインを通してコンセプトを表現することで、消費者や取引先、求職者、従業員らにオフィスの魅力をアピールできるからです。
例えば環境問題解決に貢献する事業を展開するオフィスには、省エネや環境負荷に考慮した外観デザインが適しています。オフィスデザインのコンセプトを設計するコツを詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コーポレートカラーを取り入れる
次にコーポレートカラーを取り入れることも、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツです。色彩には、人に心理的な影響を与える効果があります。外観デザインにコーポレートカラーを取り入れることで、企業のイメージや商品・サービスの魅力を伝えましょう。
例えば明るく活発な企業イメージを与えたい場合は、ビタミンカラー(黄色やオレンジなど)を取り入れましょう。他にもオフィスデザインに適した色の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
トレンドを取り入れる
またトレンドを取り入れることも、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツです。オフィス外観デザインにトレンドを取り入れることで、消費者や従業員のニーズに応えやすくなります。
ただしトレンドを追いかけてばかりだと、競合オフィスとの差別化を図りにくく、独自性を表現できなくなる恐れがあるので、ご注意ください。オフィスデザインのトレンドについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装デザインと調和させる
さらに内装デザインと調和させることも、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツです。外観が内装と調和することで、オフィスデザインに統一感を出せます。例えばアットホームな内装空間をデザインするなら、外観にも温かさや癒しを感じさせる要素を取り入れます。
一方で外観と内装のデザインにギャップがあると、従業員や来訪者らに違和感や居心地の悪さを与えてしまう恐れがあります。オフィス内装デザインのコツについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス内の様子を見せる
それからオフィス内の様子を見せることも、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツです。窓やドアをとおしてオフィス内の様子を見せることで、従業員の仕事ぶりや内装のデザイン性を紹介できます。
またオフィス内で働く従業員にとっては、気分転換に窓やドアから景色を眺められます。ただし各部屋の用途に応じて、窓やドアのサイズや透過性にご注意ください。おしゃれなオフィスのエントランス・受付をデザインするときのポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
適したドアの種類を選ぶ
そして適したドアの種類を選ぶことも、オフィスにおしゃれな外観をデザインするコツです。オフィスにドアを施工する際には、開閉部分の広さを考慮する必要があります。空間に対して大きすぎるドアを選ぶと、開閉時の安全性が保てません。
そこでオフィスのエントランスをデザインする際には、スライドドアや自動開閉ドアなどの種類を検討しましょう。オフィスドアの種類や選び方について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明や装飾を工夫する
なおオフィスにおしゃれな外観をデザインするコツとして、照明や装飾を工夫しましょう。外観に施工される照明や装飾にこだわることで、安全性や話題性、視認性などを高められます。
例えば自然素材からできたオーガニック製品を企画開発するオフィスの外観には、自然をイメージさせる装飾や柔らかな色味の照明が合います。オフィスのおしゃれな照明デザインについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスのおしゃれな外観施工事例
オフィスに理想的な外観をデザインできるように、施工事例を調査しましょう。そこで本記事ではIDEALの施工事例を取り上げて、デザインのコツが活かされている部分をご紹介します。
内装デザインと調和した外壁
「株式会社影山鉄工所/アイアンプラネットベースオブ沼津」様は、鉄骨工事業を展開している企業です。内装デザインと調和するように、ベースカラーの黒が外壁に配色されています。作業所兼倉庫の外観デザイン事例です。
オフィスデザインのコンセプトは、「SPARK」(溶接でうまれる火花のように情熱や想いが交錯する空間)です。外観にオフィス内の様子を見せる出入り口や窓がレイアウトされており、内装空間の開放感が演出されています。
注目を集めるエントランス
「株式会社 カ・フォルム・ジャパン」様は、食品・飲料の製造・輸入・販売やレストラン経営などの事業を展開されている企業です。来訪者や消費者からの注目を集められるように、エントランスに三角形の庇がデザインされています。
また白の外壁に対して、黒の庇やグレーの社名がレイアウトされており、コントラストが効いています。そしてアクセントカラーとして、トラック搬入用のシートシャッターには、オレンジが選択されています。
透明性と開放感を感じさせるエントランス
「株式会社 ラッシャーマン」様は、通信販売事業・自社メディア運用事業を展開されている企業です。ビルの2階にデザインされたオフィスです。透明性と開放感を感じさせるように、エントランスにガラスのパーテーションが施工されています。
またブランディング効果を引き出せるように、エントランスにはオフィスのロゴやコーポレートカラーのイエローが配置されています。外観と同じく、白を基調とした内装デザインです。
サービス内容を紹介する看板
「ピタットハウス東大島店」様は、不動産業を展開されている企業です。サービス内容を紹介するために、不動産情報が掲載された看板が設置されています。エントランスの窓にも、チラシが掲示されています。
また顧客が気軽に立ち寄れるように、エントランスには内装空間が見えるガラスの窓がデザインされ、自動開閉ドアが施工されています。顧客に気分よく過ごしてもらえるように、内装空間には緑色や木材がデザインされています。
外観の視認性を高める照明
「リノベ不動産|CROS」様は、中古マンションの内装をリノベーションする住宅リノベーション事業を展開している企業です。夜間でも外観の視認性を高められるように、照明が看板とエントランスを照らしています。
住宅の温かさや居心地の良さをイメージさせるように、オレンジ系の照明が選択されています。エントランスには、内装空間が見えるガラス窓やサービス内容を知らせる看板も施工されています。
オフィス外観工事の費用
予算内に工事費用を収めなくては、デザインしたオフィスの外観を工事できません。そこでオフィス外観工事費用の相場と内訳をご紹介します。経費の無駄を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずオフィス外観工事費用の相場は、坪単価2万~5万円程度です。30坪のスケルトン物件であれば、60万~150万円程度かかります。
ただしオフィスの外観工事費用は、物件の階数や施工する外装材などによって変動しますので、ご注意ください。特にファザード(外観の正面)のデザインは、オフィスの顔になるため、入念に検討しましょう。
内訳
次にオフィス外観工事費用の内訳を計算して、以下の表にまとめました。参考情報として30坪のスケルトン物件を工事する費用を試算してあります。
費用の内訳 | 各費用の単価 | 30坪のスケルトン物件 |
デザイン | 全体の10%程度 | 6万~15万円程度 |
外壁塗装 | 1㎥当たり1000~5000円程度 (素材や施工方法により変動) | 20万~100万円程度(200㎥分) |
看板工事 | 1枚当たり5-50万程度 (種類や大きさにより変動) | 20万円程度(2枚) |
照明工事 | 1個当たり1万-5万円程度 (種類や大きさにより変動) | 10万円程度(10個) |
装飾工事 | フェンス1㎥当たり1000~2000円程度 植栽1本当たり1万~2万円程度 | 4万円程度(40㎥) 10万~20万円程度(10本) |
合計 | 坪単価2万~5万円程度 | 60万~150万円程度 |
デザイン費用は、オフィスビルの外観全体をデザインしてもらうために必要です。設計事務所に依頼するとデザイン性の高い外観を施工できますが、工務店や外観工事業者に依頼するよりも高額になります。
外壁塗装費用の割合が、外観工事全体に対して高いです。飛散防止ネットや高圧洗浄、養生が必要になると、追加費用が請求されます。
看板・照明・装飾工事費用は、数量やグレードによって変動します。オフィス外観の安全性やデザイン性、防犯性などを高めるために、ご検討ください。
節約法
そしてオフィス外観工事費用の節約法として、相見積もりと外装材のグレード、ワンストップ対応できる業者への依頼が挙げられます。複数の業者に同じ条件を示して相見積もりを取ることで、外観工事の内容と費用を比較できます。適正な費用で希望を叶えてもらえる業者を選びましょう。
また外装材のグレードを抑えることでも、工事費用を節約できます。同じデザイン性や機能性なら、なるべく安い素材を選びましょう。ただしグレードを下げすぎると、メンテナンス費用が高くなる恐れがあるため、ご注意ください。
なおワンストップ対応できる業者に、オフィスの内装や外観のデザインから工事までを依頼することで、相談する手間(従業員の人件費)や中間手数料などを削減できます。特にオフィスの新設や移転時には準備が重なりますので、ご検討ください。
オフィスの外観をデザインしよう!
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