2023.07.05 2023.07.18オフィスデザイン
オフィスのショールーム・展示スペース!デザインする効果や施工事例・工事費用
本記事で、オフィスのショールームと展示スペースをデザインする効果や施工事例・工事費用をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィスにショールーム・展示スペースをデザインする効果
初めにオフィスにショールーム・展示スペースをデザインする効果を確認しましょう。本記事では、4点(商品・サービスや取引先・顧客、イベント・キャンペーン、ブランディング)を取り上げます。
イベントやキャンペーンを企画できる
まずオフィスにショールーム・展示スペースをデザインすると、イベントやキャンペーンを企画できる効果を得られます。ショールーム・展示スペースには、会議室や応接室などよりも大人数を収容できるからです。
例えばファッションデザイン会社に展示スペースをデザインすると、新作発表イベントを開催できます。また他企業と企画したコラボ商品を展示して、期間限定キャンペーンの告知も可能です。オフィスと取引先や消費者との接点を生み出しやすくなります。
他にもオフィスが集客するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
商品・サービスの魅力を伝えられる
次にオフィスにショールーム・展示スペースをデザインすると、商品・サービスの魅力を伝えられる効果を期待できます。ショールーム・展示スペースを設けることで、来訪者に商品・サービスを体感してもらえるからです。
例えば自動車製造業のオフィスに展示スペースをデザインすると、自動車製造の歴史や最新モデルの自動車などを紹介できます。子どもに向けても自動車の魅力を発信することで、将来的な集客効果を期待できます。
取引先や顧客の声を引き出せる
また取引先や顧客の声を引き出せる効果も、オフィスにショールーム・展示スペースをデザインして得られます。取引先や消費者に商品・サービスを体感してもらい、従業員が説明することで、気づかなかったヒントや改善点などを得られる可能性があります。
例えば住設機器販売業のオフィスに、キッチンやリビングなどのショールームをデザインすれば、取引先や顧客に目で見て手で触れながら、住設機器を確認してもらえます。多数の感想や意見を集めれて、商品開発や宣伝広告活動に活用させることが重要です。
ブランディングにつながる
そしてオフィスにショールーム・展示スペースをデザインする効果は、ブランディングにつながります。イベントやキャンペーンを企画し、商品・サービスの魅力を伝え、取引先や消費者の声を引き出せれば、ブランディングを展開しやすいです。
またオフィス外の取引先や消費者(アウターブランディング)だけではなく、従業員に向けてもショールーム・展示スペースを活用できます。新人研修や全体会合において、ショールーム・展示スペースの資料を活用すれば、オフィスの歴史や事業方針などを共有(インナーブランディング)しやすいです。
なおオフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイント
オフィスにショールーム・展示スペースをデザインする効果を押さえたところで、次にデザインするポイントを確認しましょう。本記事では6点(コンセプトや情報伝達、消費・サービスの魅力、定期的な変更、照明効果、業者選び)を取り上げます。
企業理念(オフィスのコンセプト)を伝える
まずオフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントとして、企業理念(オフィスのコンセプト)を伝える点が挙げられます。取引先や消費者に理解を深めてもらうために、オフィスのコンセプトをショールーム・展示スペースで表現しましょう。
例えば居心地の良い生活空間の提供をコンセプトとする住設機器販売業のオフィスなら、リビングやキッチンのショールームに木材や柔らかい照明、爽やかな配色を取り入れます。またオフィスにグリーンをデザインする効果をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
情報伝達の内容と順番を検討する
次に情報伝達の内容と順番を検討する点も、オフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントです。消費者・取引先のニーズや動線に基づいて室内をレイアウトすれば、商品・サービスの魅力を伝えやすくなります。
例えば人工知能やDXなどの専門性の高い分野の展示スペースでは、初心者向けの情報から専門的な情報へと展示内容を構成することで、来訪者に理解を深めてもらいやすいです。オフィスをレイアウトするポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
商品・サービスの魅力を表現する
また商品・サービスの魅力を表現する点も、オフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントとして挙げられます。来訪者に商品・サービスの魅力を感じてもらえれば、集客や売上の向上を期待できるからです。
例えばインテリアデザインの展示スペースでは、家具や照明器具を置いても窮屈にならないスペースを確保することが重要です。体験を促す看板や動画配信設備などを設置することで、来訪者が体験しやすい環境を整備できます。
なおオフィスデザインのコンセプト設計についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
定期的に更新する
さらにオフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントとして、定期的に更新する点も挙げられます。事業の成長や経営方針の転換などに合わせて、展示内容の更新を検討しましょう。
例えば自動車製造業の展示スペースでは、新型自動車の開発や発売を見据えて、展示内容を変更し、キャンペーンやイベントを企画します。自動車開発の歴史的な発展を紹介することで、来訪者の興味や関心を引きやすいです。
照明効果を利用する
そして照明効果を利用する点も、オフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントとして挙げられます。照明の種類や明るさ、色味などによって、ショールーム・展示スペースの雰囲気が変化するからです。
例えば今一番売り出したい商品を展示する場合は、スポットライトを照らして、来訪者の注目を集めてください。おしゃれで落ち着いた雰囲気を演出したい場合は、ダウンライトを活用できます。他にもオフィスのおしゃれな照明デザインについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
経験豊富な業者を選ぶ
なおオフィスにショールーム・展示スペースをデザインするポイントとして、経験豊富な業者を選ぶ点も挙げられます。オフィスデザイン業者の選び方をご確認ください。
- 公式サイトでデザイン実績を調べる
- ワンストップソリューションを依頼する
- 接客やアフターフォローを比較する
- 口コミサイトやSNSで評判を確認する
- 複数の会社から見積もりを取る
- サービスの内容と費用を比較検討する
以上の選び方について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス内ショールーム・展示スペースの施工事例
オフィス内に理想的なショールーム・展示スペースをデザインできるように、施工事例を調査しましょう。本記事ではIDEALの施工した事例を取り上げて、オフィス内ショールーム・展示スペースのデザインポイントをご紹介します。
エントランスにデザインされたショールーム
「AWL株式会社」様は、独自のAI機器により店舗経営の業務効率化やマーケティング高度化を図るAIデバイスを提供する企業です。ショールームがエントランスにデザインされ、サービス(AI体温検知ソリューションやカメラの顔認証システムなど)を体感してもらいながら商談を開催できるようになりました。
ただし来訪できない取引先とのオンライン商談にも対応できるように、ミーティングスペースもレイアウト。ターゲット層のニーズや実態を踏まえて、フレキシブルにデザインされたオフィスです。
体感型のショールーム
「リノベ不動産(CROS)」様は、住宅リノベーション(中古マンションをリノベーションして販売)の企業です。「見て。触って。感じる。」をコンセプトに、体感型のショールームがデザインされました。
住宅リノベーションの人気要素(壁面・床・天井・キッチン・黒板塗装・デザイン什器・タイル貼り・照明など)が同一空間内にレイアウトされながらも、統一感を感じさせるようにデザインされています。
先進技術をアピールするショールーム
「株式会社 妙徳」様は、業界のパイオニアとしてエジェクタ真空発生器を販売している企業です。先端技術をアピールできるように、白を基調としたショールームがレイアウト。来訪者のおもてなしや社内のコミュニケーションに活用されています。
またワークスペースは、ショールームとは異なるテイストでデザイン。従業員が業務に集中しやすいように、刺激の少ない照明や配色が取り入れられています。リフレッシュスペースを活用して、コミュニケーション活性化も可能です。
サービスの魅力を伝える展示スペース
「リスクキャリア株式会社」様は、住宅のリノベーションをワンストップで提供する企業です。サービスの魅力を伝えるために、展示スペースに居住空間がレイアウト。3エリア(キッチンダイニングとリビング、ガーデン)の違いが表現されるように、異なる種類の床材がデザインされています。
また顧客に窮屈感を与えず従業員が提案しやすいように、フロアが広くレイアウトされています。顧客に体感してもらいやすいようにデザインされたショールームです。
地域とつながりを生み出す展示スペース
「小田急不動産 町田店」様は、「不動産をつなぐ場」から「人や土地のストーリーをつなぐ場へ」というコンセプトで営業されている不動産会社の店舗です。地域とのつながりを生み出すことを目的として、展示スペースがレイアウトされました。
展示スペースには、町田市の豊かな自然をイメージさせる木目や岩を模した壁紙やガラスフィルムなどがデザイン。シンボルマークである樹木を中心として、円形型のソファーが配置されており、町田市に関する写真や書籍などを閲覧できます。
オフィス内ショールーム・展示スペースの工事費用
デザインしたショールーム・展示スペースをオフィスに工事するためには、予算内に工事費用を収めなければなりません。そこで工事費用の相場や内訳、節約方法をご紹介します。
相場
まずオフィス内ショールーム・展示スペース工事費用の相場は、坪単価10万~100万円程度です。ただし工事費用は、ショールーム・展示スペースの規模や設備・機器・什器のグレードなどによって、変動します。
また業種別の相場もご確認ください。
- 建設業 :坪単価50万~100万円程度
- 自動車製造業 :坪単価40万~80万円程度
- 住設機器製造業:坪単価30万~50万円程度
- 家具製造業 :坪単価10万~20万円程度
費用の内訳
次にオフィス内ショールーム・展示スペース工事費用の内訳を下表にまとめました。参考情報として、20坪のエントランスフロアに、家具製造業のショールームを工事する費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の割合 | 費用の試算(家具製造業、10坪のエントランス) |
デザイン・工事監理費 | 合計の10%程度 | 10万~20万円程度 |
仮設・解体工事費 | 合計の10%程度 | 10万~20万円程度 |
内装工事費(天井・壁・床・建具など) | 合計の40%程度 | 40万~80万円程度 |
造作什器費(カウンター・陳列棚など) | 合計の10%程度 | 10万~20万円程度 |
設備・機器購入費(空調・電気・通信・照明・消防など) | 合計の30%程度 | 30万~60万円程度 |
合計 | 100%坪単価10万~20万円程度 | 100万~200万円程度 |
上表のとおり、オフィス内ショールーム・展示スペース工事費用に対して、内装・設備工事費の占める割合が大きいです。内装や設備・機器にこだわるほど、工事費用が高くなる点にご注意ください。
節約法
そしてオフィス内ショールーム・展示スペース工事費用の節約法として、相見積もりが挙げられます。複数業者から見積もりを取ることで、工事の内容と費用を比較・検討できます。無駄な費用を省いて、適正な金額で受注できる業者を選びましょう。他にも工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また補助金や助成金の活用も、オフィス内ショールーム・展示スペース工事費用の節約法です。オフィスのリフォーム工事に活用できる補助金や助成金をご覧ください。
- ものづくり補助金
- 事業承継補助金
- IT導入補助金
- 受動喫煙防止対策助成金
補助金や助成金ごとに申請の条件や方法が異なるため、事前に確認をすることが重要です。補助金・助成金を活用するメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスにショールームや展示スペースをデザインしよう!
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