2024.11.21 2024.10.13オフィスデザイン
オフィスをガラス張りにするメリット・デメリット!種類や注意点・施工事例
本記事で、オフィスをガラス張りにするメリット・デメリットをご紹介します。またガラス張りの種類や注意点・施工事例もご紹介します。オフィスの開設や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
オフィスをガラス張りにするメリット・デメリット
オフィスのガラス張りを計画する前に、メリット・デメリットを確認しましょう。メリット2点(明るさ・開放感の演出とコミュニケーションの活性化)とデメリット2点(防音性の低下と視認性の増加)をご紹介します。
メリット①明るさ・開放感の演出
まず明るさ・開放感の演出が、オフィスをガラス張りにするメリットとして挙げられます。執務室や会議室の壁に透過性の高いガラスを施工することで、明るい空間の演出が可能です。
閉塞感を漂わせる壁紙で覆われたオフィスに対して、ガラス張りのオフィスには開放感も演出されます。オフィス全体をガラス張りにしなくても、部分的にガラスを施工することでも、明るさや開放感の演出が可能です。
メリット②コミュニケーションの活性化
次にコミュニケーションの活性化も、オフィスをガラス張りにするメリットです。ガラス張りにして室内にいる従業員の様子が分かるようにすれば、室外にいる従業員がコミュニケーションを取りやすくなります。
ただしガラス張りだけではなく、フリーアドレスやリフレッシュスペースなどによっても、コミュニケーションを活性化できます。オフィスのコミュニケーションを活性化させる内装デザインをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デメリット①防音性の低下
しかし防音性の低下は、オフィスをガラス張りにするメリットです。防音材(グラスウールや石膏ボードなど)の施工された部屋と比べると、ガラス張りの部屋の防音性は低いため、室内の会話が室外へ漏れたり、室外の騒音が室内へ入ったりしてしまいます。
したがって機密情報を取り扱う会議室やリラックスして過ごしたい休憩室には、ガラス張りが合いません。ただしガラス張りの部屋に防音対策を講じることで防音性を向上させられますので、後ほどご紹介します。
デメリット②視認性の増加
また視認性の増加も、オフィスをガラス張りにするメリットです。透過性のない壁材(壁紙やタイルなど)が施工された部屋に対して、ガラス張りの部屋の視認性は増加してしまうため、室外から室内の様子が見えたり、室外からの視線が気になったりしてしまいます。
そこで活発な議論を展開したい会議室や人目を気にせず過ごしたり休憩室には、ガラス張りが合いません。ただしプライバシーを保護する対策を講じることで視認性を低下させられますので、後ほどご紹介します。
オフィスのガラス張りの種類
メリット・デメリットだけではなく、オフィスのガラス張りの種類(フロートガラスと型板ガラス、フロストガラス、強化ガラス、合わせガラス、複層ガラス、カラーガラス、曲げガラス、ガラスブロック)も確認しましょう。
フロートガラス
まずフロートガラスが、オフィスのガラス張りの種類として挙げられます。一般的な窓に使用され、透過性・採光性が高いです。ただし防音フィルムや断熱シートを張ると、防音性・断熱性を高められます。
型板ガラス
次に型板ガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。片面に凹凸が施されており、採光性が高く視認性が低いです。プライバシーを保護しつつ、明るさを保ちたい会議室や面談室などに適しています。
フロストガラス
続いてフロストガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。半透明に加工されているため、採光性が高く視認性が低いです。型板ガラスとは異なり凹凸がないため、簡単にメンテナンスできます。
強化ガラス
それから強化ガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。フロートガラスに熱加工がされているため、耐久性が高いです。怪我を防ぐために、衝撃を受けて割れると粉々になりますので、窓やパーテーションに適しています。
合わせガラス
また合わせガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。2枚のガラスの間に樹脂が入っているため、防音性や耐久性が高いです。衝撃を受けても破片が飛散しないため、エントランスや会議室などに適しています。
複層ガラス
そして複層ガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。2枚のガラスを平行が並べられているため、防音性や断熱性が高いです。室内の温度変化を抑えられるため、空調費を節約したいオフィスに適しています。
カラーガラス
またカラーガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。透明なガラスに色を付けてあるため、デザイン性が高いです。内装デザインのアクセントやオフィスのブランディングなどに活用できます。
曲げガラス
さらに曲げガラスも、オフィスのガラス張りの種類です。板状のガラスに熱加工が施されて、曲面のある形です。オフィスのショールームやエントランス、階段などに活用できます。
ガラスブロック
なおガラスブロックも、オフィスのガラス張りの種類です。ブロック状のガラスに鉄筋が入っているため、防音性や断熱性、耐久性が高いです。ガラスの種類によって透過性が変化し、窓やパーテーションなどに幅広く活用できます。
オフィスをガラス張りにする際の注意点
オフィスに適したガラス張りの種類を選べるように、以下の注意点(デザインのコンセプトとテイスト、予算の確保、プライバシーの保護、防音対策、ガラスの種類・フレーム、メンテナンス)に気をつけましょう。
デザインのコンセプト
まずデザインのコンセプトが、オフィスをガラス張りにする際の注意点として挙げられます。統一感のあるオフィスを施工できるように、オフィスデザインの方向性を表現するコンセプトに基づいてガラス張りをデザインしましょう。
例えば「明るく元気に働けるオフィス」をコンセプトにするなら、透過性・採光性の高いガラスが合います。オフィスデザインのコンセプトを設計するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デザインのテイスト
次にデザインのテイストも、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。テイストは、オフィスデザインの味わいや方向性を指します。設計したコンセプトに基づいて、オフィスデザインのテイストを選びましょう。
例えば「明るく元気に働けるオフィス」をコンセプトにするなら、シンプルやカラフルなどのテイストが合います。オフィスデザインにおけるテイストの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
予算の確保
続いて予算の確保も、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。ガラス張りにする範囲が広くなったり、グレードの高い素材を選んだりするほど、予算が高くなります。予算内にデザイン・工事を完了できるように、範囲や素材を選びましょう。
特にオフィスを新設・移転する際には、ガラス張り以外にも内装工事費用が必要です。内装工事費用全体の予算や内訳を計算しなければなりません。オフィス内装工事費用の内訳をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
プライバシーの保護
それからプライバシーの保護も、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。ガラス張りのオフィスのプライバリーを保護する方法には、太い窓枠や透過性の高いガラス(フロストガラスや型板ガラスなど)、窓シート・フィルム、ブラインドなどがあります。
窓枠やガラス、窓シート・フィルムなどとは異なり、ブラインドを施工すれば用途に応じて視認性を調節できます。オフィスに施工できるブラインドの種類と価格をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音対策
また防音工事も、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。ガラス張りのオフィスの防音性を高める方法には、防音性の高いガラス(強化ガラスや合わせガラスなど)や防音フィルム・シートなどがあります。
ただしオフィス全体のセキュリティを検討する際には、ガラス張りにした部屋以外の防音対策も検討しましょう。オフィスを防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ガラスの種類・フレーム
さらにガラスの種類・フレームも、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。ガラスの種類・フレームによって、オフィスの機能性やデザイン性が変化します。予算やデザイン、用途などに応じて、ガラスの種類・フレームを選びましょう。
例えばガラスパーテーションのフレームには、アルミ(軽量で安価)やスチール(アルミよりも高強度)、樹脂(おしゃれ)などがあります。オフィスにパーテーションを施工する方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
メンテナンス
そしてメンテナンスも、オフィスをガラス張りにする際の注意点です。ガラス張りの素材によって、耐久性やメンテナンス性が異なります。メンテナンスしやすいように、傷が付きにくいコーティングされたガラスや表面が清掃しやすいガラスを選びましょう。
ガラス張りされた部屋だけではなく、オフィスの外観や内装、設備・機器・什器にもメンテナンスが必要です。オフィスメンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスをガラス張りの施工事例
注意点に気をつけてオフィスのガラス張りを施工できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(ナチュラステイストと明るさ、開放感、プライバシー保護、透過性)をご紹介します。
ナチュラステイストの会議室
まず「株式会社オリゾ」様のオフィスには、ナチュラルテイストの会議室が施工されています。ガラス張りの会議室の壁が、フェイクグリーンで装飾されているからです。木目の床材や観葉植物も配置されています。
自然だけではなく、未来や都会、洗練などもコンセプトにして、モノトーンや直線的なデザインが取り入れられて、オフィスフロアが施工されています。事業拡大に伴い、オフィスを移転した事例です。
明るい雰囲気の会議室
次に「株式会社インフィニティエージェント」様のオフィスには、明るい雰囲気の会議室が施工されています。ガラス張りの会議室の窓から、自然光が取り入れられているからです。社員のデザイナーにより、オフィスデザインのスケッチが作成されました。
明るい会議室とは対照的に、執務室は作業に集中できるように壁紙で覆われています。ストレスを軽減できるように、フェイクグリーンや観葉植物で装飾された執務室のデザインです。
開放的な会議室
それから「株式会社真面目」様のオフィスには、開放的な会議室が施工されています。ガラス張りの会議室の天井が、打ちっぱなしコンクリートで仕上げられているからです。アクセントカラーにティファニーブルーが配置され、オフィスデザインの統一感を保つ配色です。
開放的な会議室とは対照的に、撮影スタジオや控室は、室外からの視線や騒音が気にならないように、地下にレイアウトされています。用途に応じて、レイアウトや配色が検討されているオフィスデザインの事例です。
プライバシーが保護された休憩室
続いて「NPC日本印刷株式会社」様のオフィスには、プライバシーが保護された休憩室が施工されています。採光のために執務室側の壁にパーテーションが施工されていますが、パーテーションの素材がすりガラスだからです。
エントランス側の壁にもガラスが施工されていますが、ブラインドで装飾されています。採光量や室外からの視認性を調節できるガラス張りのデザインです。
透過性のあるコミュニケーションスペース
そして「QLデンタルメーカー株式会社」様のオフィスには、透過性のあるコミュニケーションスペースが施工されています。作業の様子を確認できるように、技工室側の壁に透過性の高いガラスが施工されているからです。
技工室の反対側の壁にもガラスが施工されていますが、採光量を調節できるようにブラインドで装飾されています。コミュニケーションスペースには古材やタイルが施工されており、スタイリッシュなデザインです。
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