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2024.11.11  2024.10.07オフィスデザイン

アジャイルオフィスとは?メリット・デメリットやポイント・事例を紹介

本記事で「アジャイルオフィスとは?」という疑問にお答えして、メリット・デメリットやポイント・事例をご紹介します。オフィスの新設や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

アジャイルオフィスとは?基本情報を紹介

アジャイルオフィスとは?基本情報を紹介

そもそもアジャイルオフィスとは、どのようなオフィスなのでしょうか?そこでアジャイルオフィスの基本情報(定義と用途、注目される理由、フリーアドレスとの違い、ABWとの違い)から確認しましょう。

定義と用途

まずアジャイルオフィスの定義は、社会情勢や業務内容などに応じて迅速にレイアウトや仕様を変更できるオフィスです。チーム編成やワークスタイルなどの変化に柔軟に対応できるので、業務効率化や生産性向上などの効果を期待できます。

アジャイルオフィスの用途は、執務や集中作業、会議、コミュニケーション、リフレッシュなどです。用途に応じてレイアウトや仕様を変更して、使い勝手の良いオフィス環境を整備できます。

注目される理由

次にアジャイルオフィスが注目される理由は、従業員の働き方やオフィスの役割などの多様化です。アジャイルオフィスなら、従業員の多様な働き方に対応するために、迅速にレイアウトや仕様を変更できます。

従業員の働き方が多様化するにつれて、オフィスの役割も多様化しています。アジャイルオフィスには、オンライン会議用の個室や個人作業用の集中ブース、休憩用のリフレッシュスペースなどをレイアウトできます。

フリーアドレスとの違い

それからアジャイルオフィスとフリーアドレスとの違いは、目的と方法です。アジャイルオフィスの目的はレイアウトや仕様などの迅速な変更であり、建具や設備・機器・什器などを移動させます。

一方で、フリーアドレスの目的はフロアの有効活用やコミュニケーションの活性化、生産性の向上などで、従業員が働く場所を移動します。フリーアドレスのメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ABWとの違い

そしてアジャイルオフィスとABWとの違いは、従業員が働く場所です。アジャイルオフィスにおいてはレイアウトや仕様を迅速に変更できますが、従業員が働く場所はオフィス内に限定されています。

一方で、ABW(業務内容やメンバー構成などに応じて働く場所や時間を選ぶ働き方)においては、従業員が働く場所はオフィス内だけではなくオフィス外(自宅やカフェなど)も含まれます

アジャイルオフィスのメリット・デメリット

アジャイルオフィスのメリット・デメリット

基本情報と併せて、アジャイルオフィスのメリット・デメリットも押さえましょう。メリット2点(レイアウト変更コストの削減とコミュニケーションの活性化)とデメリット2点(導入の費用と従業員が適応するための労力)をご紹介します。

メリット①レイアウト変更コストの削減

まずレイアウト変更コストの削減が、アジャイルオフィスのメリットとして挙げられます。アジャイルオフィスには可動型の建具や設備・機器・什器などが配置されますので、レイアウト変更に伴う工事の費用や時間が不要です。

したがって一般的なオフィスとは異なり、アジャイルオフィスにおいては、レイアウト変更に伴って間仕切りを解体・増設したり、設備・機器・什器を入れ替えたりしなくて済みます。

メリット②コミュニケーションの活性化

次にコミュニケーションの活性化も、アジャイルオフィスのメリットです。アジャイルオフィスにフリーアドレスやABWなどのワークスタイルを導入すれば、部署の垣根を超えてコミュニケーションしやすくなります。

コミュニケーションが活性化すると、業務効率化やストレス軽減などにもつながります。オフィスのコミュニケーションを活性化させる内装デザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デメリット①導入の費用

しかし導入費用は、アジャイルオフィスのデメリットです。アジャイルオフィスを導入する際には、内装デザイン・工事費用や可動型の建具や設備・機器・什器の購入費用、不用品の処分費用(オフィスを移転する場合)などがかかります。

特にオフィスの建具や設備・機器・什器の処分は産業廃棄物扱いになるため、不用品が多いほどアジャイルオフィス導入費用は増加します。オフィス内装工事費用の内訳についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デメリット②従業員が適応するための労力

そして従業員が適応するための労力も、アジャイルオフィスのデメリットです。従来型のオフィスに慣れている従業員にとっては、ワークスタイルの変化やレイアウトの変更などに適応するまでに時間がかかります。

適応に時間がかかる間には、一時的に生産性の低下や離職率の増加を招くリスクがあります。全従業員が適応できるように、アジャイルオフィス導入前の説明会や導入後のサポートなどを心がけましょう。

アジャイルオフィスをデザインする際のポイント

アジャイルオフィスをデザインする際のポイント

メリット・デメリットを踏まえたうえで、アジャイルオフィスをデザインする際のポイント(予算や導入の目的・範囲、従業員への周知、動線、設備・機器・什器、リラックススペース、テイスト、デジタルツール・システム)も確認しましょう。

予算の確保

まず予算の確保が、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントとして挙げられます。アジャイルオフィスの導入費用(内装のデザイン・工事や設備・機器・什器の購入など)を計算したうえで、予算を確保しましょう。

予算が不足する場合には、補助金・助成金を活用する方法があります。例えばIT導入補助金やテレワーク促進助成金などです。オフィスの移転に活用できる補助金・助成金の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

導入の目的・範囲

次に導入の目的・範囲も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。導入の目的を明確にして、目的を達成するための目標を設定することで、従業員からの理解と協力を得やすくなります。

またアジャイルオフィスを導入する範囲を適した部署に限定すると、導入の効果を得やすくなります。例えばペーパーレス化が進んでいる部署(営業やエンジニア、マーケティングなど)に、アジャイルオフィスを導入しやすいです。

従業員への周知

それから従業員への周知も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。従業員にアジャイルオフィスの導入目的や利用方法が周知されていないと、期待する効果が発揮されない恐れがあります。

そこで従業員に周知するため研修会を開いたり、お知らせの文書を発行したりします。従業員から寄せられる疑問点や相談事などに対応できるように、ゆとりのあるスケジュールを組みましょう。

動線の設計

そして動線の設計も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。オフィスの動線は、業務効率やコミュニケーション活性化に影響します。可動型の建具や設備・機器・什器を移動させる際には、動線の設計に注意しましょう。

例えばオフィスフロアにデッドスペースがあると、無駄な迂回が発生して業務効率を下げてしまうため、回遊性が高くなるように建具や設備・機器・什器をレイアウトします。オフィスの動線を設計する際の注意点をまとめていますので、次の記事も併せてご覧ください。

設備・機器・什器の手配

さらに設備・機器・什器の手配も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。可動型の音響設備や通信機器、モニター、ホワイトボードなどを手配すると、研修会や会議などを開きやすくなります。

設備・機器だけでなく、可動型の什器(キャスター付きチェアや昇降式デスク、可動式間仕切りなど)を手配すると、幅広い用途に柔軟に対応しやすくなります。オフィスで利用される什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

リラックススペースの配置

またリラックススペースの配置も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。リラックススペースを配置して従業員が休息や気分転換をできると、生産性や従業員の満足度などの向上につながります。

また利用者の少ない時間帯に、リラックススペースでミーティングやセミナーなどを行えば、オフィスフロアを有効活用できます。オフィスに休憩室をデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デザインのテイスト

続いてデザインのテイストも、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。建具や設備・機器・什器を移動させても、オフィスデザインの統一感が損なわれないように、デザインのテイストを選びましょう。

例えば自然素材(木材や石材など)の活かされた什器に統一すると、ナチュラルテイストを演出できます。オフィスデザインにおけるテイストの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デジタルツール・システムの選定

なおデジタルツール・システムの選定も、アジャイルオフィスをデザインする際のポイントです。アジャイルオフィスにフリーアドレスやABWを導入すると、従業員の所在が分かりにくくなったり、コミュニケーションしづらくなったりする恐れがあります。

そこでDX(デジタル技術によるオフィスの働き方や商品・サービスなどの変革)を推進して、勤怠管理や座席管理、コミュニケーションなどにデジタルツール・システムを取り入れましょう。

アジャイルオフィスの導入事例

ポイントを押さえたアジャイルオフィスをデザインできるように、参考となる導入事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(可動型の什器と在籍確認システム、コミュニケーション活性化、エリア分け、情報共有)について紹介します。

可動型の什器が配置されたアジャイルオフィス

可動型の什器が配置されたアジャイルオフィス

まず「日本IBM大阪事業所」には、オフィス移転の際にアジャイルオフィスが導入されました。可動型の什器(筒型のチェアやクッションで包まれたようなボックス席など)が配置されています。

従業員が専用アプリのAR機能を利用すると、各什器の目的や基本的な利用方法などについて説明を受けられます。コミュニケーション活性化を期待して、従業員の自由な発想で什器を活用しているアジャイルオフィスの事例です。

参照元:日本IBM大阪事業所「働き方を変える「アジャイル」なオフィス」 

在席確認システムが導入されたアジャイルオフィス

在席確認システムが導入されたアジャイルオフィス

次に「FANCOMI」のアジャイルオフィスには、在席確認システムが導入されています。す。従業員が7フロアに分散していますが、在席確認システムで各従業員の所在を確認できるためスムーズなコミュニケーションが可能です。

また「誰が使うのではなく、どんな作業でどこを使うのか」をコンセプトにし、作業ごとに適した座席が配置されています。オンライン会議用のテレフォンブースは、個人の集中作業にも活用できるスペースです。

参照元:FANCOMI「オフィスリニューアル!働き方2.0へ向けてアップデート開始。」 

コミュニケーション活性化を促すアジャイルオフィス

コミュニケーション活性化を促すアジャイルオフィス

それから「株式会社ヒューマンサイエンス」には、コミュニケーション活性化を促すアジャイルオフィスが導入されました。可動型の什器が導入されており、テーブル席やボックス席などが配置されています。

部署の垣根を超えたコミュニケーションが生まれ、1クライアントに対してさまざまな提案を行えるようになりました。ベースカラーのグレーやアクセントカラーのライトブルーが配色され、統一感のあるオフィスデザインです。

参照元:転職サイトGreen(グリーン)「株式会社ヒューマンサイエンスの中途採用/求人」 

用途ごとにエリアが分けられたアジャイルオフィス

用途ごとにエリアが分けられたアジャイルオフィス

そして「株式会社ヴィス」には、用途ごとにエリアが分けられたアジャイルオフィスが導入されました。オンラインミーティング用の個室やパーテーションで区切られた集中スペースなどがあります。

チームの人数や業務の内容などに柔軟に対応できるように、多様なサイズ・形のデスクが導入されたアジャイルオフィスの事例です。共有物品を探しやすいように、オフィスフロアの中央に収納スペースが配置されています。

参照元:エリマネこ「ヴィス、東京オフィスをリニューアル|コロナ禍における働き方の変化をレイアウトに反映。アフターコロナを見据えたオフィスへ」 

円滑な情報共有を促すアジャイルオフィス

円滑な情報共有を促すアジャイルオフィス

なお「エウレカ」には、円滑な情報共有を促すアジャイルオフィスが導入されました。業務の見える化のために、執務室内のホワイトボードに付箋(タスクの進行状況や問題点など)が貼られています。

見える化だけではなく、チーム内のコミュニケーション活性化のために、背面型のデスク配置やスタンディングデスクが導入されています。会議室に移動しなくても、気軽に打ち合わせができるオフィスレイアウトです。

参照元:Medium「エウレカの「アジャイルな組織」がよく分かるオフィス見学やってます。」 

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