2024.07.10 2024.06.22ニュース
オフィス増床とは?流れ・メリット・デメリット・種類・ポイント・事例を紹介
本記事で、オフィス増床の流れやメリット・デメリット、種類、ポイント、事例をご紹介します。オフィスの開設や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィス増床の基本情報
オフィスの増床を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それではオフィス増床の目的やメリット・デメリット、流れをご紹介します。
目的
まずオフィス増床の目的は、フロア面積の増加です。増床でフロア面積を増やすことで、採用数・在庫量の増加や業務内容の変化などに対応できます。事業展開に応じて、オフィスの増床を検討しましょう。
なおオフィス増床の種類(同じビル内と別のビル内、移転、ビルの建て替え)やポイント(現状分析から費用対効果、業者の選び方まで)、参考事例などについては、後ほどご紹介します。
メリット
次にオフィス増床のメリットは、コストの削減や生産性の向上などです。同じビル内や別のビル内にオフィスを増床する場合には、オフィス全体を移転させるよりもコストを削減できます。
またオフィス増床でフロア面積を増やすことで、採用数・在庫量の増加や業務内容の変化に対応できれば、生産性の向上を期待できます。費用対効果を検討したうえで、適した増床の種類を選びましょう。
デメリット
ただしセキュリティやコミュニケーションの対策などは、オフィス増床のデメリットです。別のビル内や移転によりオフィス増床をする場合には、資産(情報や設備、お金など)を適切に管理できるように、セキュリティ対策を検討しましょう。
オフィス増床により従業員が物理的に離れる場合には、コミュニケーションの方法を検討しなくてはなりません。オフィス増床にも活用できるコミュニケーションを活性化させる内装デザインをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
流れ
そしてオフィス増床の流れも確認しましょう。
- 目的を明確にする
- 担当者を配置する
- 方法や時期を決定して周知する
- 工事・移転を業者に依頼する
- 工事・移転を実行する
以上の流れには数か月から半年以上がかかりますので、計画的に進めなくてはなりません。工事・移転を業者に依頼する場合には、予算が必要です。オフィス内装工事費用の内訳をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス増床の種類
基本情報だけではなく、オフィス増床の種類も確認しましょう。種類によって、必要な準備や予算が異なるからです。4種類(同じビルと別のビル、移転、建て替え・増築)に整理して、ご紹介します。
同じビル内
まず同じビル内に、オフィスを増床できます。オフィスの住所を変更せずに、事業の継続が可能です。また移転やビルの建て替えと比べて、コスト(工事・移転の費用や時間)を削減できます。
ただし同じビル内に増床できる物件が足りない場合には、オフィス増床が不可能です。同じビル内で物件を賃借できる場合には、一般的に賃料だけではなく管理費もかかります。賃貸借契約の条件を確認しましょう。
別のビル内
次に別のビル内にも、オフィスを増床できます。同じビル内のオフィス増床よりも、希望条件に合う物件を選びやすいです。現在のビルに近い立地を選べば、従業員の通勤やコミュニケーションに対する負担が減ります。
しかし別のビル内にオフィスを増床する場合には、新しい住所や電話番号などを取引先や消費者に周知しなければなりません。特に現在のビルから離れた立地を選ぶと、従業員同士のコミュニケーションや取引先とのやり取りなどに負担がかかります。
移転
それから移転によっても、オフィスを増床できます。オフィス増床移転の目的は、生産性の向上やブランディング、採用力の強化、業績の回復などです。同じビル内や別のビル内の増床と比べて、オフィスの立地や規模を自由に選べます。
ただしスケジュールや準備、費用などを検討しないと、オフィスの増床移転に失敗してしまいます。オフィスの移転に失敗する原因と対策をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください
ビルの建て替え・増築
そしてビルの建て替えによっても、オフィスを増床できます。自社が所有しているオフィスビルの建て替え・増築なら、事業の方針や従業員の採用数などに柔軟に対応できます。特に老朽化が進んでいる場合には、オフィスビルの建て替えが必要です。
しかしオフィスビルの建て替え・増築には、オフィス物件の賃借や移転と比べて、工事費用がかかります。またオフィスビルの建て替え・増築工事中には、オフィスの一時的な移転や利用制限が必要になりますので、ご注意ください。
オフィス増床のポイント
種類と併せて、オフィス増床のポイントも確認しましょう。8点(現状分析・課題特定と幅広い選択肢の検討、適切なタイミング、費用対効果、立地・物件、通信環境・DX、柔軟な働き方、業者の選び方)をご紹介します。
現状分析・課題特定
まず現状分析・課題特定が、オフィス増床のポイントとして挙げられます。増床に適した方法や予算、タイミング、立地などを検討できるように、オフィスの現状を分析して、課題を特定しましょう。
例えば既存事業との関連性が低い新規事業を立ち上げる場合には、同じビル内でも別のビル内でも増床が可能です。反対に既存事業を拡大させる場合には、コミュニケーションや取引を円滑に進めるために、同じビル内や移転によるオフィスの増床が適しています。
幅広い選択肢の検討
次に幅広い選択肢の検討も、オフィス増床のポイントです。オフィス増床の目的を効率的に達成できるように、幅広い選択肢(増床の方法やタイミング、立地など)を検討しましょう。
例えば同じビル内と別のビル内でのオフィス増床を比較したり、オフィス増床するタイミング(繁忙期と閑散期など)を検討したりしながら、無駄な経費や事業への悪影響などを減らしてください。
適切なタイミング
それから適切なタイミングも、オフィス増床のポイントです。一般的には事業拡大や採用数増加などの時期が、オフィス増床に適したタイミングです。移転準備や工事期間などのタイミングについて、事前に従業員に周知しましょう。
しかし物件の退去・入居時期や内装工事の期間、事業の繁忙期などを総合的に考慮して、オフィス増床の適切なタイミングを決定しなければなりません。オフィス増床のタイミングを逸して、事業や採用などに悪影響が出ないようにご注意ください。
費用対効果
また費用対効果も、オフィス増床のポイントです。同じ効果を得られる場合には、費用の安い選択肢を選びます。例えば同じビル内でも別のビル内でもオフィス増床が可能ならば、物件の賃料や従業員の交通費などの安いほうを選びましょう。
ただしオフィスの立地変更を目的とするならば、別のビル内や移転によりオフィス増床をしなければなりません。オフィス移転費用の相場と内訳をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
立地・物件の選定
続いて立地・物件の選定も、オフィス増床のポイントです。立地・物件の選定は、事業の展開や従業員のモチベーションと採用、オフィスのブランディング・賃料などに影響します。オフィス増床の目的に合う立地・物件を選定しましょう。
オフィス物件の探し方には、不動産ポータルサイトや不動産会社、商工会議所などがあります。オフィス物件を選ぶときのポイントや流れなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
通信環境・DX推進
さらに通信環境・DX推進も、オフィス増床のポイントです。別のビル内にオフィスを増床する場合には、コミュニケーションの活性化や情報の一元管理のために、通信環境・DX推進を検討しましょう。
オフィスのDXは、デジタル技術によるオフィスの働き方や商品・サービスなどの変革であり、電子データ化や電子契約などのシステムがあります。オフィスDXの事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください
柔軟な働き方への対応
そして柔軟な働き方の導入も、オフィス増床のポイントです。国を挙げて働き方改革が推進されている日本においては、柔軟な働き方(オフィス出社やリモートワークなど)に対応できるオフィス環境が求められています。
なお柔軟な働き方に対応できるフレキシブルオフィスには、サテライトオフィスやコワーキングスペース、レンタルオフィスなどがあります。フレキシブルオフィスの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください
業者の選び方
なお業者の選び方も、オフィス増床のポイントです。オフィス増床を依頼できる業者の選び方として、相見積もりを取って、複数の業者の見積もり(工事の費用や期間など)や接客対応、得意分野などを比較しましょう。
オフィス増床の種類(同じビル内や別のビル内、移転、建て替え・増築)によって、依頼内容(建築・内装の工事や移転の作業など)が異なります。オフィス移転業者のサービスをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィス増床の参考事例
ポイントを押さえてオフィスを増床できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(大小の会議室と採用力の強化、来客スペース、柔軟な働き方、企業の個性)をご紹介します。
大小の会議室がレイアウトされたオフィス
まず「株式会社スマホスピタル」様は、スマートフォン修理専門店を全国展開する企業です。採用数増加に対応するためにオフィスを増床し、大小の会議室がレイアウトされました。
オフィスの増床前には会議スペースが不足していましたが、増床後には商談を円滑に進められるようになりました。顧客を明るく出迎えられるように、エントランスには白レンガ調デザインの壁が施工されています。
採用力の強化を目指したオフィス
次に「ナレッジスイート株式会社」は、営業支援システムを販売する企業です。採用力の強化を目指して、「魅せるオフィス」をコンセプトにオフィスが増床されました。エントランスは、ホテルのようなラグジュアリーなテイストでデザインされています。
面接や説明会に使用される会議室には、長時間でも疲れない高さのカウンターとチェアが配置されています。執務室には、従業員がリラックスしながら仕事に取り組めるように、オリジナル什器が造作されました。
来客スペースを刷新するために移転されたオフィス
それから「株式会社C-mind」様は、定額制プリンターサービスやリクルートスーツ無料貸し出しサービスなどを展開する企業です。来客スペースを刷新するために、移転によりオフィスが増床されました。
カフェのようにリラックスして過ごせる空間を目指して、オフィスの内装がデザインされました。アイキャッチとして、創造性をコンセプトにしたアートが、壁面にデザインされています。
柔軟な働き方に対応したオフィス
続いて「A社」様(仮名)は、エネルギーサービス事業を展開する企業です。柔軟な働き方に対応するために、オフィスを増床されました。カウンター席やソファ席、セミナールームなどがレイアウトされています。
エントランスには、温かく落ち着いた印象となるように、間接照明が施工されています。会議室の壁には、室外からの視線が気にならないように摺りガラスが施工されているため、明るさも確保できる建具のデザインです。
企業の個性が表現されたオフィス
そして「株式会社インバウンドプラットフォーム」は、訪日外国人向けのサービスを提供する企業です。企業の個性が表現されるように、ブルックリンと北欧のテイストが取り入れられて、オフィスが増床されています。
エントランスのレイアウトは、企業のロゴをイメージさせるように多角形です。同じフロアに執務と休憩のスペースがレイアウトされていますが、互いの視線が気にならないように高さの異なる机が配置されています。
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