2020.09.16 2023.06.06オフィスデザイン
オフィスに応接室をデザインするポイント!役割・事例や設備・機器・什器
本記事で、オフィスに応接室をデザインするポイントを解説します。応接室の役割や事例、設備・機器・什器もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィスデザインにおける応接室の役割とは?
そもそもオフィスデザインにおいて、応接室にはどのような役割があるのでしょうか?具体的なデザインを検討する前に、来客対応やブランディング、会議スペースに関する役割をご紹介し、会議室との違いも解説します。
来客をもてなす部屋となる
オフィスデザインにおいて、まず応接室には来客をもてなす部屋となる役割が求められます。応接室内で来客にリラックスして過ごしてもらえることで、商談や取引などを円滑に進めやすくなるからです。
来客にリラックスして過ごしてもらえるように、応接室のフロア面積や座席のレイアウトなどを検討しなくてはなりません。後ほどオフィスの応接室をデザインするポイントをご紹介します。
ブランディングに貢献する
次にブランディングに貢献する役割も、オフィスデザインにおいて応接室に求められます。応接室にオフィスのコンセプトやコーポレートカラーが表現されることで、取引先や消費者らにオフィスの魅力をアピールできるからです。
応接室を含めたオフィスデザインでブランディングを展開できると、企業イメージの向上や従業員のモチベーションアップなどを期待できます。オフィスのブランディングを成功させるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
会議室として兼用される
そしてオフィスデザインにおいて、応接室には会議室として兼用される役割も求められます。オフィスのフロア面積によっては、従業員用の会議室と来客用の応接室の2部屋をレイアウトできないからです。
会議室として併用される応接室に重厚感や豪華さが出てしまうと、社内向けの会議や研修などに適しません。したがって応接室の用途や利用する従業員などを想定して、具体的なデザインの検討が必要です。
会議室との違い
オフィスデザインにおいて、応接室と会議室との違いは、用途と利用者です。応接室は主に企業同士の商談や取引などに利用され、従業員だけではなく、来客も入室します。
一方の会議室は、主に社内の会議や研修、交流のために利用され、従業員が入室します。もちろん社外からの講師や取引先、消費者が招かれる会議も開催可能です。
ただしアフターコロナにおいては、会議室の役割には変化が求められていますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスの応接室にデザインすべき設備・機器・什器(インテリア)
応接室の役割を踏まえ、オフィスの応接室にデザインすべき設備・機器・什器(インテリア)を確認しましょう。空調・換気・照明・ディスプレイ・ソファ・テーブル・観葉植物を取り上げて、用途や選び方などをご紹介します。
空調・換気
オフィスの応接室には、まず空調・換気設備をデザインすべきです。来客をもてなす部屋として、応接室の温湿度管理や感染症対策を心がけましょう。オフィスに換気設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明
次に照明機器も、応接室にデザインすべきです。応接室のデザインで、オフィスのコンセプトを表現するうえで、照明の色味や明るさが重要です。後ほど照明機器の色味や明るさの選び方をご紹介します。
ディスプレイ
またディスプレイも、応接室にデザインすべき什器です。応接室のディスプレイに、自社製品や関連グッズなどを飾れば、オフィスへのブランディングにつながります。コーポレートカラーやロゴ、キャッチコピーなども併せて活用すると良いです。
ソファーとテーブル
そしてソファーとテーブルも、応接室にデザインすべき什器です。来客をもてなすだけではなく、商談や契約に必要な書類を広げる際に必要になります。オフィスデザインのコンセプトや利用者に合せて、ソファやテーブルの素材やカラーなどを選びましょう。
観葉植物やアート作品など
なお観葉植物やアート作品なども、応接室にデザインすべきインテリアです。応接室に観葉植物やアート作品などを配置することで、爽やかさや温かさ、華やかさなどを演出できます。オフィスにグリーンをデザインする効果とポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスに応接室をデザインするポイント
必要な設備・機器・什器を把握できたら、応接室のデザインを具体的に検討しましょう。そこでコンセプトやレイアウト、照明、通信環境、配色、感染症対策、おしゃれさなどを取り上げて、応接室をデザインするポイントをご紹介します。
オフィスのコンセプト
オフィスに応接室をデザインするポイントとして、まずオフィスのコンセプトが挙げられます。オフィスのコンセプトに基づくことで、応接室のレイアウトや配色などをデザイン可能です。
例えば「アットホームで明るいオフィス」をコンセプトに、エントランスや執務室がデザインされているオフィスなら、応接室の配色や什器なども同様に揃えます。オフィスデザインのコンセプトを設計するコツや事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
エントランス・受付からの動線
次にエントランス・受付からの動線も、オフィスに応接室をデザインするポイントです。エントランスから速やかに来客を案内できるように、応接室の位置を決めましょう。またセキュリティ対策として、来客に社外秘の情報を見せないように、動線を設計しなければなりません。
ただしエントランス・受付や通路のデザインを工夫することで、来客にオフィスの魅力を紹介することができます。オフィスエントランス・受付の施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
給湯室やトイレからの距離
また給湯室やトイレからの距離も、オフィスに応接室をデザインするポイントです。応接室に案内した顧客に対して、タイミングよくお茶などを提供できるように、給湯室からの距離を検討しましょう。
また応接室がトイレから遠いと、来客へのもてなしに欠けてしまいます。執務中の従業員と交差しないように、トイレと応接室の位置関係を検討しなければなりません。トイレのデザイン性も重要ですので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器のレイアウト
そして応接室の応接室をデザインするポイントとして、設備・機器・什器のレイアウトも挙げられます。来客との商談や契約などに支障をきたさないように、音の静かな空調や換気設備を選びましょう。
また窮屈な印象を与えないように、応接室に配置するソファやテーブルなどの什器のサイズと数を厳選しましょう。紹介用パンフレットなどを収納する棚やディスプレイなどの種類や事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明の色味
次に照明の色味も、オフィスに応接室をデザインするポイントです。オフィスに適した照明機器の種類は、次のとおりです。オフィスのコンセプトに合う種類を選びましょう。
- シーリングライト
- ダウンライト
- ペンダントライト
- ブラケットライト
また応接室で来客をもてなしやすくするためには、一般的に明るすぎない温かみのある照明の色味が適しています。オフィスに適した照明機器の種類について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
通信環境の整備
またオフィスの応接室をデザインするポイントとして、通信環境の整備も欠かせません。応接室では、来客が自ら持参した通信機器をインターネットに接続する場合があります。来客に不便な思いを感じさせないようにしましょう。
また応接室をリモートの商談や会議に利用するためにも、通信環境の整備が必要です。求められる通信速度や通信機器の接続台数などを検討しましょう。オフィスの通信環境の構築についてはまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
避難経路の確保
さらに避難経路の確保も、応接室のレイアウトをデザインするポイントとして忘れてはいけません。災害を想定して応接室をデザインするうえでは、来客を安全に誘導できる避難経路が必要です。
消防法で建築物に対する避難経路の確保が、建築基準法で廊下の幅が定められています。他にも、防災対策として内装制限の遵守や防火設備の設置などが求められますので、次の記事も併せてご覧ください。
装飾と配色
それから装飾と配色も、オフィスに応接室をデザインポイントです。応接室での商談や契約交渉などには、一定以上の時間がかかります。そこで装飾と配色を工夫することで、オフィスのブランディングを図りましょう。
例えば企業のロゴやキャッチコピー、コーポレートカラーなどを取り入れた壁紙やポスター、写真、製品模型などをデザインすることで、来客にオフィスの魅力をアピールしましょう。オフィスデザインにおける色の効果や事例を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
感染症対策
加えて感染症対策も、オフィスに応接室をデザインするポイントです。2023年5月よりコロナウィルスが5類に引き下げられましたが、今後も応接室には利用者の健康と安全に配慮した環境が求められます。
参照元:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
具体的な対策として、オフィス内での接触機会の減少やソーシャルディスタンスの確保、換気などが必要です。オフィスデザインにおける感染症対策についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれさ
なおオフィスに応接室をデザインするポイントとして、おしゃれさも忘れないようにしましょう。オフィスの顔であるエントランスと同じく、応接室はオフィスの印象を左右する部屋です。来客におしゃれな印象を与えられると、オフィスに対して好印象を抱いてもらいやすくなります。
おしゃれなオフィスという評判を得ることで、従業員の離職率低下やモチベーションアップなども期待できます。オフィスのおしゃれな内装施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オフィスにデザインされたおしゃれな応接室の事例
オフィスにおしゃれな応接室をデザインできるように、施工事例を調査しましょう。本記事では、IDEALの施工事例を取り上げながら、先ほどご紹介したデザインポイントが活かされている点をご紹介します。
爽やかで明るい応接室
「株式会社スマホスピタル」様は、スマートフォン修理の専門店「スマホスピタル グループ」を全国に約80店舗展開している企業です。爽やかで明るい印象を与えられるように、応接室(会議室)がデザインされました。
エントランスから応接室までの内装全体において、天井や壁にベースカラーとして白が配色され、グレーの床材が施工。商談や会議の人数に応じて、大会議室と小会議室を使い分けることが可能です。
壁紙と照明が工夫された応接室
「株式会社JIPANGLOBAL」様は、マーケティングや企画・プロデュース、アパレルなどの事業を展開している企業です。オフィスデザインの魅力をアピールできるように、応接室(会議室)の壁紙と照明が工夫されています。
硬い印象ではなくスタイリッシュな雰囲気を演出できるように、白を基調とした内装に、グレーの壁紙や建具がデザイン。外の景色が見える開放的な応接室は、個性的なデザインの照明に照らされています。
プライバシーが保護されつつ開放的な応接室
「株式会社JTOWER」様は、「すべてのステークホルダーに価値をもたらす、社会的意義のある事業を創出する」を企業理念に、通信インフラシェアリング事業を営む企業です。プライバシーが保護されつつ開放的な空間となるように、応接室(会議室)がデザインされました。
応接室の開放感を出せるように、執務室との間にレイアウトされた壁は、ガラス張りです。ただし会議室内で外からの視線が気にならないように、曇りガラスが採用。また会議中の会話が室外へ漏れないように、独立した部屋としてデザインされています。
洗練されたスタイリッシュな応接室
「株式会社イオシス」様は、スマートフォンやPCのリユース・買取・販売事業を展開する企業です。洗練されたスタイリッシュな雰囲気を保ちながらオフィスを移転させ、応接室(会議室)やリフレッシュスペースがデザインされています。
応接室に明るい印象を出せるように、自然光を取り入れるための大きな窓が施工。オフィス全体との統一感を出せるように、各部屋の内装が白を基調に配色され、ダウンライトが施工されています。
穏やかで高級感のある応接室
「株式会社ベアーズ」様は、全国5大都市を中心に、家事代行サービスを提供する企業です。穏やかで高級感のある応接室を目指して、内装がデザイン。壁にマッドなブラウンの建具とガラスパーテーションが施工されています。
またオフィス全体は、透明性や明るさを出せるようにデザイン。コーポレートカラーのピンクが、アクセントカラーとして取り入れられています。家事代行サービスの魅力を紹介できるように、研修フロアはガラス張りです。
オフィスに必要な応接室をデザインしよう
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