2021.09.09 2024.07.19オフィスデザイン
オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイント!メリット・施工事例・工事費用
本記事で、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントを解説します。メリット・施工事例・工事費用もご紹介します。オフィスの開設や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
オフィスのカフェスペースに関する基本情報
オフィスのカフェスペースをデザインする前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、デザインしやすくなるからです。それではオフィスのカフェスペースの定義や休憩室との違い、メリット、デメリットをご紹介します。
定義
まずオフィスのカフェスペースの定義は、オフィスフロアにレイアウトされたカフェのような空間です。仕事の合間に従業員が飲食したり、リラックスしたりできるように、必要な設備・機器・什器が配置されています。
ただしオフィスのカフェスペースの用途には、飲食や休憩だけではなく、会議やイベントなどもあります。オフィスの業種・業態や従業員の働き方に応じて、オフィスのカフェスペースの用途を決めましょう。
休憩室との違い
次にオフィスのカフェスペースと休憩室との違いは、用途や設置場所などです。オフィスのカフェスペースの用途は飲食や休憩、会議、イベントなどで、人通りの多い場所(執務室内やエントランス付近など)に設置されます。
一方で、休憩室の用途は休憩であり、人通りの少ない場所(執務室やエントランスから離れた場所)に設置されます。オフィスに休憩室をデザインする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
メリット
それからオフィスにカフェスペースをデザインするメリットは、仕事中のリフレッシュやコミュニケーションの活性化などです。従業員が気軽にカフェスペースを利用できれば、仕事中にリフレッシュできます。
また個人の飲食や休憩だけではなく、会議やイベントにカフェスペースを利用すれば、コミュニケーションの活性化につながります。オフィスのコミュニケーションを活性化させる内装デザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デメリット
しかし騒音やルール・マナーの徹底などは、オフィスにカフェスペースをデザインするデメリットです。カフェスペースからの騒音(会話や足音など)が、執務室やエントランスへ響いてしまうと、業務効率や雰囲気に悪影響を与える恐れがあります。
またカフェスペース利用のルール・マナーを徹底できなければ、仕事中のリフレッシュやコミュニケーションの活性化が妨げられてしまうリスクもあります。デメリットを対策できるように、次にオフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントをご紹介します。
オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイント
基本情報だけでなく、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントも確認しましょう。本記事では8点(設置場所とタイプ、テイスト、照明効果、設備・機器・什器、観葉植物・フェイクグリーン、防音対策、従業員への周知)を取り上げます。
設置場所
まず設置場所が、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントとして挙げられます。設置場所を決めるためには、カフェスペースの用途を明確にしましょう。例えば会議やイベントなどが用途なら、人通りの多い場所に設置します。
また飲食や休憩が用途なら、仕事の合間にアクセスしやすい場所(執務室内の一角や休憩室の付近など)にカフェスペースを設置します。オフィスをレイアウトするポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
タイプ
次にタイプも、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントです。
- ワゴンタイプ :コーヒーマシンやお菓子などを配置して移動させられる
- 小上がりタイプ :靴を脱いで座れる
- カウンタータイプ:高さ(ハイ・ミドル・ロー)や形(I字・L字・コの字)が幅広い
オフィスのフロア面積やカフェスペースの用途などに応じて、適したタイプを選びましょう。オフィスにレイアウトされるカウンターの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
テイスト
それからテイストも、オフィスにカフェをデザインする際のポイントです。仕事のスペース(執務室や会議室など)と異なるテイストを選ぶと、カフェスペースのリラックスムードを演出できます。
例えばモノトーンのスタイリッシュな執務室に対して、カフェスペースには自然素材の内装材や什器などを取り入れると、ナチュラルテイストの温かな空間を演出できます。オフィスデザインにおけるテイストの種類についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明効果
そして照明効果も、オフィスにカフェをデザインする際のポイントです。オフィスのカフェスペースに、リラックス効果を期待できる暖色系の照明器具を施工すると、落ち着いた雰囲気を演出できます。
またデザイン性の高い照明器具(天井から吊り下げるペンダントライトなど)を取り入れると、おしゃれなカフェスペースをデザインできます。オフィスにおしゃれで機能的な照明をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器
さらに設備・機器・什器も、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントです。
- 音響・映像や調理などの設備
- コーヒーメーカーや電気ポットなどの機器
- テーブルやチェア、ソファ、カウンターなどの什器
カフェスペースの用途やフロア面積に応じて、必要な設備・機器・什器の種類や台数、サイズなどを検討しましょう。オフィスに設備を導入する手順やオフィスで利用される什器を選ぶポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
観葉植物やフェイクグリーン
続いて観葉植物やフェイクグリーンも、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントです。カフェスペースに観葉植物やフェイクグリーンを取り入れると、ストレスの軽減や眼精疲労の軽減などの効果を期待できます。
ただし観葉植物やフェイクグリーンの管理にはコストがかかるため、取り入れる前に計算しましょう。オフィスにグリーンをデザインする際のポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音対策
また防音対策も、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントです。カフェスペースから発生する騒音(会話や足音など)が、従業員の業務効率や会議の進行などに悪影響を与えないように、オフィスの防音対策を検討しましょう。
例えばカフェスペースと執務室の間にパーテーションを設置したり、サウンドマスキングを導入したりすれば、防音対策になります。オフィスを防音対策する流れと方法やサウンドマスキングを導入する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
従業員への周知
なお従業員への周知も、オフィスにカフェスペースをデザインする際のポイントです。カフェスペースの用途や利用ルール・マナーを周知することで、カフェスペースのメリット(仕事中のリフレッシュやコミュニケーションの活性化など)を引き出せます。
例えば休憩室の壁に掲示したり、情報共有システムでお知らせを流したりして、従業員にカフェスペースの利用方法を周知しましょう。一方的に情報を発信するだけではなく、利用者からの要望を吸い上げることも重要です。
オフィスのカフェスペース施工事例
ポイントを押さえてオフィスにカフェスペースをデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(フェイクグリーンとカウンタータイプ、ペンダントライト、ボックス席、多用途)をご紹介します。
フェイクグリーンで装飾されたカフェスペース
まず「株式会社パルディア」様は、キャンペーン企画事業などを展開している企業です。「緑と木」をコンセプトにカフェスペースがデザインされ、フェイクグリーンで装飾されています。動線を妨げないように、装飾されています。
また爽やかさや温かさを感じさせるように、白のベースカラーと木目調の什器が取り入れられています。さまざまな用途に利用できるように、個別ブースやソファ席が配置されたカフェスペースのレイアウトです。
カウンタータイプのカフェスペース
次に「ナレッジスイート株式会社」様は、営業支援システムを開発している企業です。執務室内に、カウンタータイプのカフェスペースがレイアウトされています。窓際にレイアウトされたI字型とコの字型のカウンター席です。
カフェスペースの騒音が執務室に響きにくいように、執務室に背を向けるようにレイアウトされています。座り心地の良いチェアやデザイン性の高い照明が取り入れられたカフェスペースです。
ペンダントライトに照らされたカフェスペース
また「株式会社テス・デザイン」様は、デジタルマーケティング事業などを展開している企業です。オフィスのエントランスにレイアウトされたカフェスペースは、ペンダントライトに照らされています。
白を基調として明るく爽やかなテイストの執務室や会議室とは対照的に、グレーを基調としたスタイリッシュなテイストのカフェスペースです。カフェとしてだけではなく、イベントや動画撮影などにも活用されています。
ボックス席のレイアウトされたカフェスペース
それから「株式会社C-mind」様は、リクルートスーツの貸し出し事業などを展開している企業です。エントランスにあるカフェスペースには、ボックス席がレイアウトされています。
ライトブラウンの木目調の什器や観葉植物などが取り入れられており、ナチュラルテイストのカフェスペースです。ボックス席の近くには、ハイカウンターも設置されています。
多用途に対応したカフェスペース
そして「株式会社 明治クッカー」様は、乳製品配送事業を展開している企業です。カフェスペースは、多用途(飲食や休憩、会議イベントなど)に対応できるようにデザインされています。
用途に応じてレイアウトを変更しやすいように、カフェスペースには可動式の什器(デスクやチェア、収納棚など)が配置されています。大人数の会議やイベントに対応できるように、間仕切りのない開放的なカフェスペースのデザインです。
オフィスのカフェスペース工事費用
オフィスにカフェスペースを工事するためには、工事費用を確保しなくてはなりません。そこでオフィスのカフェスペース工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な費用を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずオフィスのカフェスペース工事費用の相場は、坪単価10万〜30万円程度です。例えば5坪のカフェスペースを工事するなら、50万~150万円程度かかります。ただしオフィス物件の種類(居抜きかスケルトン)や内装材のグレード、設備・機器・什器の台数などによって、工事費用は変動します。
内訳
次にオフィスのカフェスペース工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、5坪のカフェスペースにかかる工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザインや施工管理など) | 合計の20%程度 | 10万〜30万円程度 |
内装工事費 (天井や壁、床、建具など) | 合計の30%程度 | 15万〜45万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (空調や換気、電気・ガス・ 水道、音響・映像、 コーヒーメーカー、 カウンター、テーブル、 チェアなど) | 合計の50%程度 | 25万〜75万円程度 |
合計 | 100% (坪単価10万〜30万円程度) | 50万〜150万円程度 |
上表のとおり、オフィスのカフェスペース工事費用においては、設備・機器・什器工事費が大半を占めます。特に簡易キッチンをレイアウトする場合には、工事費用が増額しますので、ご注意ください。
節約法
そしてオフィスのカフェスペース工事費用の節約法として、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。まず相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の内容や費用、アフターサービスなど)を比較すれば、工事費用を節約しやすいです。
居抜き物件を契約して、カフェスペースの内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、新規の工事費用を削減できます。居抜きオフィス物件を探す際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また補助金や助成金を受給できれば返済義務のない資金を獲得できますが、補助金や助成金ごとに、申請条件や用途などが異なります。オフィスの移転やリフォーム・リニューアル・リノベーションに活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
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