2021.06.14 2021.06.15コラム
従業員にストレスを与える環境とは?【オフィス作りのプロが深堀りします】
「従業員が毎日ストレスを抱えてるみたい。なんとかしたいけどどうしたら良い?」
「そもそもオフィス環境と従業員のストレスって関係あるの?」
「本人のやる気が無いだけじゃないの?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・従業員のストレスの正体
・従業員のストレスを軽減するためのコツ
これまで数多くのオフィス作りに携わった、TRUSTオフィス(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
大前提として、オフィス環境=快適な空間でなければなりません。
従業員が1日の大半を過ごすわけですから、オフィスは不快かつ不衛生な空間であってはいけませんよ。
「従業員がストレスを抱えている」あるいは「やる気が見られない」からと言って
「自己責任だ」「本人のやる気が無いだけでしょ」と、根性論を掲げるのはやめましょう。
オフィス環境の悪さが原因で、ストレスや疲労感が溜まり、やがて健康被害をもたらすことだってあるのですから。
決して、従業員本人の問題だけではありません。
ここから先は『オフィス環境を見直すキッカケ』になるよう、解説していきますよ。
お客様には「従業員のストレスと向き合うことの重要さ』と『オフィス環境を整える大切さ』をちゃんと分かっている人」と、なっていただきますね。
目次
従業員が抱えるストレスが何か、を理解しよう
そもそもの話、なぜ人はストレスを抱えてしまうのでしょう。
その答えは、”外からの刺激”を受け続けているからです。
”外からの刺激”を受け続けることで、心が緊張状態に陥ります。
この”心が緊張している状態”が、ストレスなんですよ。
刺激には、おもに4つの要因があります↓
・環境的な要因
・身体的な要因
・心理的な要因
・社会的な要因
それぞれの要因を具体的に見ていくとこうです↓
[環境的な要因]
・天候(寒い、暑い)
・騒音(うるさくて集中できない)
・見づらい(眩しくてパソコンが見えにくい、遠い)
[身体的な要因]
・睡眠不足(眠たい、起きたくない)
・病気(つらい、苦しい、楽になりたい)
[心理的な要因]
・不安(将来が不安、この先良いことないのかな)
・悩み(〇〇はどうしたらいいんだろう、誰にも相談できない)
[社会的な要因]
・人間関係が良くない
・仕事が忙しすぎて自分の時間が取れない
などが挙げられますね。
これらを受けたときの緊張状態こそが、”ストレスの正体”なのです。
では、オフィスにおける”ストレスの正体”って何だと思いますか。
それは
「集中力が途切れる!」
「集中したいのに集中できない!」
といった状態なのです。
従業員にストレスを与えてしまうオフィス環境の特徴
従業員にストレスを与えてしまっているオフィスの特徴を知っておきましょう。
もう一度お伝えしておきますが、オフィスでのストレスとは
「集中できない」
「集中力が続かない」
といった状態です。
ということは「集中力が続くオフィス」であれば「従業員のストレスが軽減される」と、理解できますよね。
ここでは『環境的な要因』から見た、悪いオフィスの特徴をお伝えします。
特徴は次のとおりです↓
・音のストレス
・衛生面のストレス
・温度、湿度のストレス
それぞれ詳しくお伝えしていきましょう。
従業員のストレスの原因はコレ①音のストレス
1つ目は、音のストレスです。
以下が当てはまると、要改善オフィスですよ↓
・静かすぎる
・人の声が響きやすい、騒がしい
・コピー機やパソコンなどの電子音が多い
・電話が鳴り続くような環境(執務スペースと電話対応が同じ)
実を言うと『静かすぎる』という状況も、ストレスの原因になり得るんですよ。
静かすぎると、
・電話での会話が気になる
・咳払いやクシャミが気になる
・キーボードを叩く音が気になる
・プリンターなどの機械音が気になる
といったように「気になりすぎて集中できない」という状態になってしまうのです。
結果「仕事に集中できない」というストレスが溜まってくことになります。
また、人の声や雑音が気になって仕方がない環境は、改善が必要ですね。
これも集中力を妨げてしまう原因になります。
こうした音のストレスを解消する方法として「BGMを取り入れる」といった対策が挙げられます。
BGMについては後の項目でお伝えしていきますね。
従業員のストレスの原因はコレ②衛生面のストレス
2つ目は、衛生面のストレスです。
以下が当てはまると、要改善オフィスです↓
・トイレが汚い
・掲示物が破れている
・ホコリが溜まっている
・換気が十分にされていない
・デスクの上が書類で山積み
・ゴミが散乱している(あるいはゴミ箱が常にいっぱい)
このような環境の中で、従業員にベストなパフォーマンスを求めるのは無理があります。
物やゴミでゴチャゴチャした空間では、誰もが不快に感じるでしょう。
空気が淀んでいるような空間も、快適だとは言えませんよね。
たとえ、やりがいのある仕事だったとしても、不快な環境にいるだけでストレスが溜まってしまいます。
「せっかくモチベーションが保っていたのに、不衛生なオフィスのせいでやる気が出ない」なんてことがあっては、非常に勿体ないですよ。
物や書類が多いのであれば、ペーパーレス化しましょう。
PDF化やデータ化し、パソコンの中やクラウド上に書類を保存できれば、それだけ紙が減らせますよね。
清潔さを保ちつつ、簡素化できることがないか、見直してみるのもいいでしょう。
従業員のストレスの原因はコレ③温度、湿度のストレス
3つ目は、温度、湿度のストレスです。
以下が当てはまると、要改善オフィスです↓
・寒すぎる
・暑すぎる
・常にジメジメしている
・換気が十分にされていない
空調に関する問題は、ある意味オフィスにとって永遠の課題とも言えるでしょう。
なぜなら、人によって快適な温度には差があるからです。
エアコンの吹き出し口に近いデスクほど、風当たりが強かったりしますしね。
「Aさんは寒そうだけど、エアコンから一番遠いBさんにとってはまだまだ暑そう……」など。
オフィスの室内温度を変えずに、快適さを保つには
・LED照明に変える
・デスクの配置を変える
・エアコンの風向きを変える
・カーテンやブラインドを設ける
・熱源の影響を少なくする(冷蔵庫、コーヒーマシン、プリンターを別の部屋に移す)
などの対策が有効なんですよ。
あとは、従業員に羽織るものを持たせたり、ハンディタイプの小型扇風機を持ってきてもらう、といった対策を取るのが良いでしょう。
従業員のストレスを解消する方法:オフィス環境でできる3つのコツ
オフィス環境を良くするコツをお伝えしましょう。
以下の3つが挙げられます↓
・BGMを流す
・空調設備の見直し、導入
・掃除、衛生管理を徹底する
それぞれお伝えしますね。
オフィス環境を良くするコツ①オフィス内にBGMを流す
1つ目は、BGMの導入です。
オフィスにBGMを流すことで『マスキング効果』が期待できます。
マスキング効果とは、2つの音が重なったとき、片方の音がかき消される現象のこと。
2つの音が鳴っているのに「もう片方の音が聞こえない」または「聞こえにくい」という現象を指します。
要するに「BGMの音楽が、キーボードを叩く音や人の会話を聞こえにくくしてくれる」ということです。
結果、集中力が維持でき、従業員のパフォーマンス維持に貢献できますよ。
また、BGMを流すことで、
・感情誘導効果
・イメージ誘導効果
・ストレス軽減効果
が期待できます。
それぞれの効果を簡単にお伝えすると↓
[感情誘導効果]
人の感情を動かし、心身ともにリラックスできる効果のこと
[イメージ誘導効果]
・来訪者に良い印象を抱かせる
・その場の雰囲気を操作できる
・オンとオフの切り替えがしやすくなる
・アップテンポな曲で作業にスピード感が生まれる
などが期待できる効果のこと
[ストレス軽減効果]
・リフレッシュできる
・クリエイティブな発想がしやすくなる
・スローテンポな曲で気持ちが落ち着く
などが期待できる効果のこと
BGMの導入は、手軽に取り入れられる対策ですよ。
大がかりな工事をするわけでありませんからね。
オフィス環境を良くするコツ②空調設備の見直し、導入
2つ目は、空調設備の見直し、導入、です。
結論、予算に余裕があるなら、高い機能を持つエアコンや換気設備を取り入れましょう。
温度、湿度調整は、窓やドアを開けるだけの自然に任せるやり方ではどうしても限界があります。
できるだけ高機能な空調設備や換気設備を導入し、快適なオフィス環境にしていきましょう。
オフィス環境を良くするコツ③オフィスの清掃、衛生管理の徹底
3つ目は、オフィスの掃除、衛生管理を徹底すること、です。
清潔さの維持は、オフィス環境の基本中のキホンです。
が、あえて最後に挙げさせてもらいました。
従業員に、常にベストなパフォーマンスを求めるのであれば、会社としてベストな空間を提供していかなければなりません。
従業員が、ストレス無く快適に過ごせる空間でなければ、仕事に対してモチベーションが下がってしまうからです。
最悪の場合「何も改善してくれない」と、会社に対して不信感を抱くようになりますよ。
ゆくゆくは離職……なんてこともゼロではありませんからね。
従業員のストレスが溜まってしまうオフィス=離職率が高まるリスク
極論「オフィス環境が悪いから」という理由で離職してしまう、ということもあります。
多くの人は、同じような仕事内容、待遇であれば、より快適なオフィス環境を求めまるからです。
従業員にとって大切なのはお給料だけではありません。
「快適でストレス無く仕事ができるか」
意外にもコレ↑が、大きな割合を占めているのだと理解しましょう。
まとめ:従業員のストレスを減らせるようなオフィス環境を目指そう
「オフィス環境と従業員のストレスって関係あるの?」というお客様へ、悪いオフィス環境が従業員にストレスを与えることの重大さと、それらを解決するためのコツをお伝えしてきました。
結論、従業員のストレスを減らすには『従業員への思いやりがあふれるオフィス』にしていけばいいのです。
「どんな環境だと仕事がしやすいのかな」
「どうすればもっと生産性が上がるのかな」
と、”あなたの会社で働いてくれている人”への思いやりを持って、環境を整えていきましょう。
そう意識していくと、自然と「じゃあこうすればいいのか」と『何をしたら良いのか』が、分かるようになります。
また、その取り組みそのものが「あー、働きやすい環境にしようとしてるんだ」と、従業員の心に響くことだってあるのですから。
色々とお伝えしてきましたが、オフィス環境を変えるのは、不安がつきもの。
その不安を解消するには、その道のプロに聞くのが一番早い方法ですよ。
その道のプロとは、オフィスの内装作りや移転に強い施工会社を指します。
中でもTRUSTオフィスであれば、お客様の「こんなオフィスにしたい」を叶えられます。
お客様の考えや希望を一つ一つ汲み取っていけるからです。
これからオフィス環境を変えていくのに、はじめからしっかりと計画を立てるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
TRUSTオフィスでは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
- CATEGORY
- コラム
- TAG